純白天使

プレイヤー：
これは………

ナディア：
ああっ！100年後の食べ物がこんなにおいしくなってるなんて？
あなたが私を呼び覚ましてくれた………えっと？誰？
…どなたか存じませんが、とにかくありがとう！私の熱烈な愛を受け取って！

プレイヤー：
…愛？

ナディア：
そのとおり！この世界のあらゆるものは愛でできてるのです！
愛さえあれば、どんな問題だって簡単に片づきます！
あら………何だか気分悪そうな顔してますね？
まだ愛の真髄が感じられない？
感じたでしょ？この世界のあちこちに満ちた愛を！
大きく息を吸って、力いっぱい愛を抱きしめて！
どう？愛の真髄が理解できた？

プレイヤー：
そんな真剣なまなざしで見られても、ちょっと………

プレイヤー：
明日の探検のために準備を？るわね
お疲れ様。

ナディア：
あなたは遺跡に入れないから、私がこの任務を受けるのは当たり前です。
あなたにできないことは私が、私にできないことはあなたが手伝います。
これがすなわち………愛！

プレイヤー：
また………

ナディア：
あなたの心のモヤモヤはわかってるわ！
でも信じるのよ。愛はすべてを包むの！

ナディア：
その困惑した顔、どうしていつも話に愛を絡めるのか知りたいのね？
けど、これだけはわかって。愛に理由は必要ないの！
愛とは光、空気、水！

ナディア：
どうして100年もたった今になって管理官は地底の探検にやって来たの？
まさか女神フィリークが過去に遺した愛を探すために？
そうよね！過去の大陸も当然愛を失ったがゆえに滅びたの。そうでしょ？

ナディア：
だから、愛とは一切の根本。どんな話も愛に行き着くのは当たり前のこと！
だってこの世界は元々愛でできてるんだもん！

ナディア：
どう？
まさかいつでもその身を包む愛がまだ感じられない？
それなら、あなたは愛に包まれながらも愛を知らない子供ってことです。

プレイヤー：
あっいや………

ナディア：
言わなくていいの。その腐った根性をたたき直すのも私の役目。
私のあふれる愛で、あなたの心の種を育ててあげる！

プレイヤー：
(このままじゃヤバい………早く逃げよう。)

プレイヤー：
おみごと。動きにまったくムダがない。
ナディア：
ほめてくれてありがとう。でもまだまだ。
もっともっと腕を磨かないと。
プレイヤー：
そういえば、まだ聞いたことなかったけど、
そんなに愛をうたい上げてるのに、どうして戦いに？
ナディア：
うん。なかなかいい質問ね。愛をうたいながら戦っている。
かなり矛盾してるようでも、自分が認めた愛を守るためには、
こうした矛盾にぶつかるものよ。
ナディア：
心の底から愛する人たちを守るには、言葉だけじゃ足りないわ。
相手を動かすだけの力がなければ、心の愛を伝えることはできないの！
プレイヤー：
何だかまたおかしな話に………
ナディア：
それはただの錯覚よ！
とにかく固く信じた愛を守るためには、
必要とあらば身を挺して戦うの！わかった？

ナディア：
…こほんっ、そばに立ってずっと見てられると…すこし恥ずかしいわ…
こっちに座ってお茶でもどう？
プレイヤー：
ごめん、つい見とれてしまって………
ナディア：
じゃあ、今日はあなたの心の愛を打ち明けて？
大丈夫！余すことなく分かち合いましょう！
プレイヤー：
いや、こないだ少し過去の話をしたでしょ？
もうちょっと詳しく聞きたいなと思って………
ナディア：
過去ね…覚えてることはそんなに多くないの………
けど…かつてこの世界は愛が必要だったことは確かよ！
ナディア：
人々は互いに傷つけあったわ。戦いを好まない精霊国も
いやおうなく大陸の混乱した紛争に巻き込まれて………
ナディア：
最後は歴史にもあるとおり、果てしない黒が地底から湧き出て、
一切を地底に吸い込んだの。
これはきっと愛を失った人々に対して、フィリークが下した天罰だと思う。
ナディア：
だから、私はあなたが取り戻そうとしてるのが過去の愛と平和であってほしいの。
過去の耀きだけじゃなくてね。再び歴史を繰り返さないでね？
プレイヤー：
うん………わかった………
ナディア：
わかったら、さっさと始めましょ！
愛の真髄をみっちりたたき込んであげる！
遠慮しないでね！
プレイヤー：
えっ？あ！いや………