【ノエル】

Last-modified: 2025-12-23 (火) 17:50:30

【七英雄】

【ワグナス】―【ノエル】―【ロックブーケ】【スービエ】【ダンターグ】【ボクオーン】【クジンシー】

RS2

概要

【七英雄】の一人。【メルー】の調査を行っている。
同じく七英雄である【ロックブーケ】の兄であり、【ワグナス】と共に七英雄を結成した立役者。
 
七英雄の中でも古代人への復讐という目的に強く執着している一人であり、彼がメルーの調査を行っていた理由はまさしく、テレルテバにある塔である。
塔が重要であることはロックブーケのイベントを見れば分かるが、まさに兄妹揃って重要な史跡調査を担っていたと言える。
しかし、彼自身はテレルテバではなく【移動湖】に居るところを見ると、塔に関連する遺跡の調査を行っていたのかも知れない。
 
外見からは何の種族をメインの吸収対象としているのかが解らないが、内部データでは竜の種族属性を持つため【竜系】をメインの吸収対象としていたようだ。*1

評価

七英雄のリーダーはワグナスであり皇帝としてもそのように認識しているようであるが、作中で現代のワグナスが何をしているのかよく分からないという事もあり事実上はノエルが仕切っていた可能性が高い。
当然その実力もかなり高く、最後の七英雄としてワグナスを残した場合ノエルが敗れたことに驚きを隠せない彼のセリフを聞くことが出来る。
 
【皇帝】のことを直接敵視しない者も多いとはいえ、話はあまり通じない七英雄の中においては数少ない話が通じる相手。
慇懃無礼な口調が特徴で、基本的に罪のない人間に故意に危害を加えることはしたくないらしく争いを望んでいないと思しきセリフを聞くことも出来る。
特にメルーのイベントでは進行次第でノエルと話を付けることで【テレルテバ】を解放することが可能となっている。
一時的に戦闘を避けられるという意味で言えば【ワグナス】【浮遊城】選択肢次第では見逃してくれるものの問題そのものは何も解決しないのに対し、ノエルはテレルテバそのものから引き上げるため、大きく意味が異なる。
ただ、自身に危害を加えてくる場合は話が別であるため、敢えて戦いを挑もうとする皇帝や【デザートガード】に対しては自身の身を守るために戦うことはある。
 
ノエルと話を付けた後は、倒していない場合でも姿を消し目撃されることもなくなる。
その後はテレルテバもモンスターの脅威を受けているという描写がなく、更に帝国の領地化されたとしても問題視していないことから、やはり自身の目的遂行以外で人間に危害を加えることは避けているように見える。
といった具合に、現代の人類を明確に劣等種と見下す七英雄が多い中では珍しい人物で、ノエルと上手く話を付けることが出来ればあるいは七英雄と【帝国】の争いを収める可能性を感じさせる解釈も可能ではある。
 
ただ、部下のモンスターをしっかりと統率しているといえるワグナスやボクオーンなどと比べると監督には明らかな問題があり、塔の調査をするために塔内部に駐在するのはわかるが、夜になると町に出て暴れ始めテレルテバの民を苦しめており、管理が行き届いていないのがわかる。そこにノエル本人が「やはり、モンスターを使ったのはまずかったようですね。」と未必の故意を匂わせる発言をもしているため、そこをクローズアップすれば現代人への配慮に関しては疑わしくもある。
オアイーブは「彼らは7匹のモンスターでしかない」と述べているが、これは「どんなに賢くてもモンスターはモンスター」と述べるノエル自身もまたただのモンスターに過ぎないという皮肉になってしまっている。
 
そんな冷静沈着な彼であるが、それはあくまでもロックブーケに手出ししていないことが大前提となる。
ロックブーケを倒すとそれまでの冷静なキャラから一転し、皇帝と分かるやいなや「殺らせてもらいます」というセリフと共に交渉の余地なく襲ってくる。
一度和解していた場合であってもこれは変わらず、再び移動湖に姿を見せて皇帝であることを確認した上で襲ってくる。
【ラストダンジョン】に彼を残した場合もロックブーケの仇を討つということが念頭に置かれている等、ロックブーケが倒された後の彼は妹の仇討ちしか頭にないような言動をとるため、重度のシスコンではないかという疑惑が出てしまう。
肝心のロックブーケはノエルがやられていようといまいと特にセリフに違いはないため、余計にノエルだけがシスコンをこじらせている感じが出てしまう。
 
ちなみに話を付けてノエルが移動湖からいなくなった場合はロックブーケを倒すまで再出現しないため、ロックブーケをラストダンジョンに送りたい場合はメルーのイベントの際に倒す必要がある。

戦闘

七英雄は【クジンシー】【スービエ】【ダンターグ】を除くと皇帝の【HP】によって形態が入れ替わり、ノエルについても同様であるが、それとは別にロックブーケを倒しているか否かによってもパターンに変化がある。
 
何れのパターンであっても第1形態は体術を中心とした戦いを、第2形態は持っていた剣を用いた剣術を中心とした戦いを繰り広げてくる。

ロックブーケ生存時(通常)

ロックブーケを倒していない場合。
通常状態、あるいはロックブーケを倒している場合が怒り状態と呼ばれる事が多いため非怒り状態といわれることも。
 
前半戦(様子見モード)と後半戦(本気モード)に分かれる。
戦闘開始時は前半戦であり、前半戦においてノエルのHPを1回0にすると「【そろそろやめにしませんか】」というセリフが出てHPが最大値まで回復する。
ただし、あくまでHPが回復するだけであるため形態は変わらない。
そしてHPを2度0にすると「【引く気は無いようですね】」というセリフが出て、後半戦の形態に移行する。
 
その為、前半戦のHPを2回0にした上で後半戦のHPを0にして初めてノエルを撃破できる。従って見た目以上にかなりタフである。

第1形態(前半戦)

系統ランクHPWPJP戦闘回数
七英雄70001821252615
19191615222018
1616121220202032
技術点種族属性特性再生耐性
3000ボス死/石/痺/眠/暗/精/毒/割/ス/LP
武器回避
詩人のギター/詩人のギター
技·術パンチ、キック、カウンター、ソバット
詳細カエル研究室にて、技欄は[行動リストA][行動リストB]、行動パターンは[行動関連]を参照

半分程度【カウンター】、残りもそれ程強力ではない体術技といった技構成。
「身に降りかかる火の粉を払う」という言葉にピッタリの高確率カウンターであるため、こちらから攻撃しなければ無傷で済むことも多い。
全体攻撃もないため何も分からない内に敗北してしまったという事態にはなりにくく、危険だと思えば退却出来るため回復役と皇帝が早々にやられてしまうこともなければ比較的逃げやすい相手ではある。
 
ただ倒そうとすると高確率カウンターがかなり厄介であり、全体攻撃がないのにカウンターだけでパーティが壊滅するという笑えない事態が普通に起きる。
大抵の場合第1形態の通常モードのノエルと戦うのはゲーム序盤~中盤に掛けてだと思われる為、強力な術を覚えていない(+剣技などの近接技が主体である)ことからカウンターの対象にならない攻め手に欠きやすい。
 
そして、攻撃技は弱いものが多いといっても技レベルが26ありパラメータも悪くないことからこの時点ではかなり痛手を食らうことになる。
総HPが高い上攻撃が激化する後半戦の形態を考えればあまりこの形態で消耗したくないため、本気で倒そうとするならカウンターの対処が必須となってくる。

第1形態(後半戦)

系統ランクHPWPJP戦闘回数
七英雄109991821252615
19191615222018
1616121220202032
技術点種族属性特性再生耐性
3000ボス死/石/痺/眠/暗/精/毒/割/ス/LP
武器回避
詩人のギター/詩人のギター
技·術ヒートハンド、パンチ、キック、カウンター、ソバット、カポエラキック、サラマンダークロー、赤竜波
詳細カエル研究室にて、技欄は[行動リストA][行動リストB]、行動パターンは[行動関連]を参照

【ヒートハンド】を使用し、使ってくる技が強力になる。
【サラマンダークロー】【カポエラキック】を中心として強力な攻撃を使ってくるほか、【赤竜波】による全体物理攻撃で一手で全滅する恐れが出てくる。
カウンターの頻度は減るものの、技そのものが強力であるためここまででギリギリの戦いだと攻撃頻度が大きく増えることから押し負けてしまう可能性が高い。
サラマンダークローと赤竜波については【セルフバーニング】で無効化出来るものの、攻撃手段が基本物理攻撃なので頻繁にかけ直さないとすぐに剥がされてしまいがち。
なお、普通はないと思われるが、【ヴォーテクス】でヒートハンドを打ち消したとしてもサラマンダークロー等を封じることは出来ない。
 
正直、相対的な強さでいえば七英雄最強といっても良い強さとなっている。
厳しいと思ったら素直に逃げて後の世代で再戦するのも手だろう。
 
なお、第1形態の実質HPは7000+7000+10999であり最低24999。
怒り状態より低いとはいえ、序盤~中盤に戦うことが多いボスということでいえばかなり高い数値である。

第2形態(前半戦)

系統ランクHPWPJP戦闘回数
七英雄99992031652920
23341615232018
1616121220202032
技術点種族属性特性再生耐性
8000ボス死/石/痺/眠/暗/精/毒/割/ス/LP
武器回避
バスタードソード/バスタードソード
技·術通常攻撃(剣)、なぎ払い、二段斬り、短冊斬り、音速剣
詳細カエル研究室にて、技欄は[行動リストA][行動リストB]、行動パターンは[行動関連]を参照

抜刀し、赤い甲冑を纏っている。
第1形態と同様に、前半戦は通常攻撃や【なぎ払い】を多用するため比較的楽に戦えるものの、【短冊斬り】【音速剣】といったダメージが高い攻撃もある。
もっとも第2形態と戦えるということはゲーム終盤であり、全体攻撃も使ってこないため比較的対処はしやすい。
むしろ、カウンターがないためこちらの方が戦いやすいと言ってもいい。
 
更に言ってしまうと、使ってくる攻撃が全て斬属性の剣技であるため、【ソードバリア】を使えば文字通り完封できる。
その為、第1形態とは打って変わって弱い印象になりがち。

第2形態(後半戦)

系統ランクHPWPJP戦闘回数
七英雄169992031652920
23341615232018
1616121220202032
技術点種族属性特性再生耐性
8000ボス死/石/痺/眠/暗/精/毒/割/ス/LP
武器回避
バスタードソード/バスタードソード
技·術音速剣、カマイタチ、水鳥剣、流し斬り、月影
詳細カエル研究室にて、技欄は[行動リストA][行動リストB]、行動パターンは[行動関連]を参照

前半戦と比べると強力な攻撃にパターンが統一されて、【カマイタチ】【水鳥剣】【月影】という全体攻撃を使ってくるため危険度は大幅にアップ。
前半戦と同じく装備武器の性能は16と悲惨なことになっている*2が、それを補って余りある攻撃を仕掛けてくる。
 
実際カマイタチと月影の2つはソードバリアで防げないため、ソードバリアのみで前半を突破した場合は危険であるのは確かである。
ただ、カマイタチは【ミサイルガード】で防げるため厄介な攻撃は月影だけとなる。
月影は見切りも存在せずセルフバーニングで防ごうとするとソードバリアが剥がれてしまうため、ソードバリア+ミサイルガードで他の攻撃をシャットアウトし防具は【冷】防御ガチガチにしておくのがオススメである。
【ネレイド】【イーリス】がいるのであれば入れておけばミサイルガード+ソードバリアで絶対負けることはなくなる。
 
……といった具合に七英雄最強かもしれない、という前情報と第1形態の体感的な強さがウソのように安定勝ちすることが可能となっている。
その為、第1形態が(相対的強さで)七英雄最強といわれるのに対し、(相対的強さで)七英雄最弱と呼ばれることさえある。
 
ただ、これは要するに第2形態のノエルが対策しやすいというだけの話であり、ソードバリアやミサイルガードなしで戦おうとすると防具の防御力だけでは全ての対処がしづらい攻撃手段を用いてくるためやはり強い。
ピンポイントの対策があった、というのが運の尽きといえるだろう。
 
HPは9999+9999+16999で、最低でも36997となっている。
ただ、上述の対策のしやすさもあって、それ程苦戦したという声は聞かれないのが現状。

ロックブーケ撃破後(怒り)

ロックブーケを倒している場合は怒り状態となり、行動パターン等が変わる。
大きく異なるのは、戦闘の途中でパターン変化がない、いわゆる普通のボスのようになる点である。
 
2回行動になるため難易度は高いが、カウンターや赤竜波を使ってこない、剣技や大剣技の使用パターンに隙ができるなど、攻略の余地が広くなっている。

第1形態

系統ランクHPWPJP戦闘回数
七英雄289981821252615
19191615222018
1616121232323248
技術点種族属性特性再生耐性
3000ボス死/石/痺/眠/暗/精/毒/割/ス/LP
武器回避
爪(33)/爪(33)
2回
行動
1回目キック、足払い、体当たり、催眠、地獄爪殺法
2回目パンチ、キック、ソバット、カポエラキック
詳細カエル研究室にて、技欄は[行動リストA][行動リストB]、行動パターンは[行動関連]を参照

ヒートハンドがなくなるため、サラマンダークローや赤竜波はしてこない。
ただ、広範囲の【地獄爪殺法】を使ってくるため一気にピンチに陥ってしまうこともある。
もっとも、カウンターがないため、こちらが攻撃する上では自由に技を選ぶことが出来るようになるため通常モードと比べ戦いやすい。
 
【足払い】の見切りがあれば高い確率で使ってくる足払いは事実上サービス行動、地獄爪殺法はソードバリアがあれば無効化出来るため比較的戦いやすくなる。
特に地獄爪殺法の対策が出来ているかどうかで難易度が大きく変わり、これさえ防げれば全体攻撃はないのでかなり戦いやすい。
 
それでも【パンチ】【キック】【体当たり】といった見切りがない行動も多いため安定しづらいのは変わりない。

第2形態

系統ランクHPWPJP戦闘回数
七英雄320002241653220
26282116232031
1616121220202032
技術点種族属性特性再生耐性
8000ボス死/石/痺/眠/暗/精/毒/割/ス/LP
武器回避
バスタードソード/バスタードソード
2回
行動
1回目なぎ払い、巻き打ち、みね打ち、二段斬り、音速剣、流し斬り
2回目音速剣、カマイタチ、水鳥剣、流し斬り、月影
詳細カエル研究室にて、技欄は[行動リストA][行動リストB]、行動パターンは[行動関連]を参照

ロックブーケ生存時の第2形態(本気モード)とほぼ同じ攻撃。
2回行動になっているが、1回目の行動については弱めの技が多い上ソードバリアがあれば全て防げてしまうため厄介な行動についても通常バージョンと一緒。
 
結論から言うと、ソードバリア+ミサイルガードありならほぼ負けないしそれがネレイドやイーリスであれば勝ち確である。
冥術メインの場合でも、月影からのリカバリーを意識したりソードバリア要員に攻撃が集まるようにすれば安定して戦える。
マイティヘルムを落とす場合があるのでリセットマラソンする人もいる。

総評

ロックブーケ撃破の有無と、第1形態と第2形態で強さの印象が大きく変わる。
立ち位置が「No.2だけど最強」でワグナスと共に七英雄の中心人物というポジションに見合った実力をしているのは確か。
 
特に通常モードの第1形態は術が弱い中盤以前に戦うことが多いことを考えると相対的な強さとしては最強と言っても良い。
一方で、強化バージョンというべき第2形態はソードバリアを使うことで手軽に対策が出来てしまうこともあって弱い印象を持たれやすい。(さすがにソードバリアさえあれば全体攻撃を完封出来てしまうボクオーン(第2形態)よりは強い)
【レイスフォーム】を使った完封は月影によって阻止されてしまうがネレイド、イーリスなら完封出来る。
 
【テンプテーション】さえなんとかすればかなり弱い第1形態に対し、危険な【召雷】を使う第2形態が強力な妹と比べると真逆の評価である。

余談

七英雄の名前の由来は山手線の駅名の逆読みを捩ったものであり、ノエルについては「上野」が由来とされる。
ただ、ノエルという言葉についてはフランス語でクリスマスを意味する「Noël」がメジャーであり、同名のキャラがフィクションの作品に於いては相応に登場することから、妹のロックブーケ同様七英雄の中では山手線由来と気付きにくい名前である。
また、ノエルが【移動湖】で出会っていた古代人の【サグザー】は浅草(こちらは山手線ではないが、上野が最寄り)だと考えられている。
 
通常攻略においてはラストダンジョンに送られることが多い。(だいたいはノエル・スービエ・クジンシーのいずれかがラストダンジョンに送られがち)

RS2(漫画版)

第二巻で初登場。
メルー砂漠の遺跡に赴くべく兄妹ともども北上しつつオライオン一行を尾行し、妹が【マーメイド】の男達を操り【オライオン】【タニア】を襲撃した際にはそれを制止した。
そして自身達の過去を語るがワグナスの迎えで中断。

ラストダンジョンでは本体を守るために【ジェラール二世】と戦い、その最中【クリームヒルト】説得をした

【ワグナス!!】の発言者としても有名。

RS2R

妹ロックブーケと同様、第一&第二形態も【あんべよしろう】がデザインした。

概要

CV:武内駿輔。
 
七英雄の記憶において古代人時代はターム討伐の精鋭部隊である「赤竜隊」の隊長という肩書きがある事が判明。
また、【オアイーブ】【サグザー】の幼馴染である事も明確化され、オアイーブからは恋心を向けられていたことも描写されている。
 
ターム相手に敗戦を重ね、己の力の限界を痛感したノエルはワグナスに「同化の法を超える秘術があると考えている、それが世界を救う唯一の希望になる」と提案。
これが七英雄誕生の切っ掛けとなり、秘術を元にワグナスと共にターム討伐作戦を敢行することとなるが、結末を考えるとまさに栄枯盛衰の始まりを思わせる内容となっている。
 
原作版では七英雄の中で唯一話が通じそうという評価がなされていたが、ボイスがついたことでその評価には変化が生じている。
ともすれば慇懃無礼ながら現代人を思いやってテレルテバから撤退した解釈も可能だった原作版に対し、皇帝と会話する際にも声に抑揚がなくどこか感情を失っているように見えるほか、口調のせいか態度は横柄といっていい。
テレルテバから撤退するよう求めた皇帝の提案を受け入れてはいるものの、実際のところはもはや必要なくなったから撤退しただけと言わんばかりである。
 
見た目こそ古代人の頃と大差ない彼であるが、七英雄の記憶と見比べてみれば感情面が大きく欠落しているのは一目瞭然といってよい。
原作版の時点で存在した「警備にモンスターを使用している時点でまともな判断力や倫理観が欠如している」という意見の説得力を大きく増すものとなっている。
結局のところテレルテバから撤退することによる不利益がもはや何もないからこそ皇帝の提案に応じただけで、ノエルを通じて七英雄と和解することは到底不可能という意見が本作では多く出ることになった。
 
そんな彼が唯一感情を剥き出しにするといっていいのが原作版同様ロックブーケを既に撃破している場合で、ボイスがついたことや、第2形態だとすさまじい血管の浮き方も加わることで、口調は淡々としつつも、限りなく怒っていることが分かる。
まさに逆鱗に触れられた竜である。
 
移動湖で倒した際には、ロックブーケ撃破前は「妹に手を出したら報復が待っている」と述べ、撃破後であっても「妹の仇は必ず取る」と言う。
また、漠然としたものでありながらも皇帝の強さに何かしらの秘密があることを感じていた。
かつて同化の法を改良した彼だからこそオアイーブが教えた伝承法の何かしらを感じ取ることができたのかもしれないが具体的なところは不明。いずれにせよ七英雄の中で伝承法を感じ取ったのは彼のみである。
 
なお、本作ではロックブーケ撃破後に移動湖で対峙した際にシラを切っても嘘を見破られ見逃してもらうことはできなくなっている。
また、どのように進めたとしても七英雄最後の1人になった場合はラストダンジョンに移動するようになった。
この2点の修正のお陰で頭に血が上って判断力を失った、とは言われずに済んでいる。
 
ラストバトルでは行動内容がこちらのバフを全てひっぺがしてくる【ヴォーテクス】、対処が難しい全体攻撃【赤竜破】【月影】、食らえば腕力を下げられる【流し斬り】、追加効果こそないが食らえば即死級の威力の【下り飛竜】と言った強力なラインナップ(この中で見切りで対処できるのは流し斬りだけであり、全体攻撃技はどちらが飛んでくるか分からないため読み誤れば高難易度だとバトル開始から2、3ターン時点で全滅の危機に陥る)であることやトップバッターで姿を見せるために、七英雄のパーツの中で最も厄介と言われている。

戦闘

弱点
小剣、棍棒、水、地、冥
回復地相

弱点は幻体も共通。怒り状態だと戦闘時に一部の台詞がスキップされ、幻体戦士法の発動が早まる。
本体の必殺技枠が人間だったころの来歴と武具にちなんで【赤竜波】に置き換えられ、両形態で使用するようになった。

第一形態

テキストメルー地方で古代人について調べていた七英雄。
好戦的ではなく、最後まで剣を抜かなかった。
アイテム怪力手袋、フェザーブーツ

行動パターンは原作の第1形態(通常)がベースで、新規に【脳天割り】【骨砕き】【気弾】も使う。
【カウンター】も健在で、使用する時は技名ではなく「ノエルは身構えている!」と警告が出てくる。
危険行動以外は単体攻撃のみなので、対処は間に合いやすい。
 
両形態共通の行動として、HPが減ると【幻体戦士法】を発動。
こちらが使う技とは違い、お供としてエネミーの「ノエル幻体」を出現させるものになっている。
幻体がいる時はターン終了時に位置変えをし、ノエルの側面か背面かで使う技を変えてくる。
幻体のぶんだけ手数が増えるが、本体よりもHPが低く地相で回復もしないので集中攻撃で倒す事も可能。
ただ、放置するとノエルの裏に重なったターンで危険行動の【地獄爪殺法】を使用する。
見切りがあるなら放置していいが、そうでなければ広範囲攻撃も検討したい。
 
HPが減ると危険行動マークがタイムライン上に出現。そして台詞イベントと共に本気を出し、第一形態の場合はムービー演出でヒートハンドを纏う。
直後に【サラマンダークロー】からの【赤竜波】という見事な連続攻撃を放つが、地相補正込みで直撃すればパーティが壊滅しかねない。
危険行動マークを見かけたら【炎の壁】で確実に無効化し、勝利を目指そう。
 
行動速度が高く、こちらの行動速度20程度では先手が安定しない。
陣形効果や【熱風】などの素早さデバフを付ければ先手を取りやすくなるが、今度は速度10台半ばのキャラの行動順が前後してしまうようになるため、割り切ってデバフをかけない方が組み立てやすいかもしれない。
 
またノエルは弱点属性に癖があり、技の最大威力が低め(小剣・棍棒)、複合属性技や両手武器に頼りがち(水・冥)など、高難易度下で突こうとすると何かしらの難が出やすいのも地味に厄介な所。
代わりに全形態で【毒】が有効。冥術が使えるなら決めておくと素早く倒せるだろう。

総じて単体攻撃の方が多い分、原作に比べて第一形態の方が第二形態より戦いやすくはなっており、高難易度の場合はこの段階でノエルとの和解ルートを蹴って倒してしまうプレイにも一考の価値が出てきている。

第二形態

テキストメルー地方で古代人について調べていた七英雄。
剣の達人で、竜の力を操る強敵。
アイテムマイティヘルム、力帯

原作の内部設定が大きく反映され、「種族属性:竜」を思わせる武具を身を纏い、関連する技を大幅に増やして帰ってきた。
行動パターンは原作の第2形態(怒り)を再現しているが、【なぎ払い】【二段斬り】【みね打ち】【巻き打ち】【音速剣】が削除され、代わりに【切り落とし】【ツバメ返し】【プロミネンス斬】【つむじ風】【咬竜剣】【下り飛竜】と大幅に強化された。
更にこの形態でも【カウンター】を使うので、遠レンジ攻撃技・術が少ないとダメージを与えにくくなった。
【月影】は幻体の危険行動として続投しており、見切れない分【地獄爪殺法】の数倍は厄介。
 
HPが減った後の演出では月光竜モードともいうべきか、背中の翼型パーツの片翼から青い炎を噴出させた姿になる。
直後に【咬竜剣】【赤竜波】という洒落た連続攻撃が炸裂するので【炎の壁】【光の壁】【防御】などで乗り切るべし。
 
【ソードバリア】【カマイタチ】【月影】にも有効になったのであれば採用したいが、【下り飛竜】【赤竜波】には注意。
前者は威力が非常に大きい上に無視して直撃してしまうし、後者はソードバリアが炎の壁と両立できないので、本体と幻体が同時に危険行動をしてくるターンでの対処が非常に厳しかったりする。
【月影】を何回も使われるのも厳しいので、本体の行動数を減らす意味でも幻体が暴れる前に処理できると心強い。
【ヴォーテクス】を使えばノエル幻体を一発で除去できるが、積んだバフや防御術も消えてしまうので奇策の類か。

幻影

テキストかつて人間だった頃のノエルの幻影。
弱点
剣、斧、小剣、水
回復地相
アイテムなし

他の七英雄同様に【恐妃の都】では幻影と戦うことも可能。この状態でもノエル幻体を呼び出して攻撃してくる。
本体は【紅竜の大剣】、幻体は【炎鱗の斧】を構え、異なる武器で攻めてくるのが特徴。
 
本体は第二形態をシェイプアップさせたような技構成になっており、【流し斬り】【水鳥剣】【月影】【赤竜波】に加え、危険行動で【無月散水】を放つ。
新規術として【竜脈】【ヴォーテクス】も使う。前者が水地、後者が風冥でしれっと【反術両立】しているのだが、合成術を使える道具でも所持しているのだろうか?前者は火地相を潰してくれるサービス行動に近いが、後者は【ソードバリア】メタとして厄介。
ノエル(幻影)が2回行動のため、守りをこれで解除された隙に全体攻撃が飛ぶという最悪の展開がある。
 
幻体の行動は【アクスボンバー】【ヨーヨー】【ブレードロール】、そして危険行動の【富岳八景】
さらにプレイヤー側に【ソードバリア】を使っているキャラがいる間は行動パターンが変化し、全体即死攻撃の【次元断】を放つ。
一方で本体が【ヴォーテクス】を使うと幻体も巻き込まれて消滅する。お茶目。
 
戦闘形態の都合からかHPは低目なので、見切りを頼りに本体に集中攻撃を加えて短期決戦を目指すのがセオリー。
5ターン以内に倒すと【紅竜の大剣】【炎鱗の斧】が同時に手に入る。

IS

レア限定HP
攻防速適
各種情報実装日
上兵196
20
19
20
0
【タグ】[上兵][ロマサガ2][七英雄][古代人][男性][槍][術なし]

将軍300
27
26
27
0
【タグ】[将軍][ロマサガ2][七英雄][古代人][男性][剣][術なし]
【コマ】[古代人]斬打突(+3)
【見切】メガスウォーム


皇帝426
38
31
37
35
【タグ】[皇帝][ロマサガ2][七英雄][ボス][男性][大剣][水][闇]
【コマ】[七英雄][水]攻速(少)
【奥】月影・絶


皇帝423
36
33
36
35
【タグ】[皇帝][ロマサガ2][七英雄][ボス][男性][体術][光][闇]
【コマ】[七英雄][体術]速(多)
【奥】赤竜波・斂


皇帝-414
40
23
38
35
【タグ】[皇帝][ロマサガ2][七英雄][古代人][男性][大剣][水][闇]
【コマ】[七英雄][大剣]攻速(+6)
【奥】月影・冽
【見切】メガスウォーム


天帝556
48
41
47
35
【タグ】[天帝][ロマサガ2][七英雄][ボス][男性][大剣][水][闇]
【コマ】[七英雄][水]攻速(少)
【奥】月影・絶


天帝-544
50
33
48
35
【タグ】[天帝][ロマサガ2][七英雄][古代人][男性][大剣][水][闇]
【コマ】[七英雄][大剣]攻速(+6)
【奥】月影・冽
【見切】メガスウォーム


天帝553
46
43
46
35
【タグ】[天帝][ロマサガ2][七英雄][ボス][男性][体術][光][闇]
【コマ】[七英雄][体術]速(多)
【奥】赤竜波・斂


敵対

メインイベント

概要タイプタイトル
メインイベント第2形態【七英雄ノエルを討て!】
系統ランクHP種族属性吸収憑依元出
竜系1212000RS2
名前系統射程対象属性効果
通常攻撃(大剣)大剣技
切り落とし大剣技スタン
水鳥剣大剣技上下
月影大剣技

アビスバトル

概要タイプタイトル
アビスバトル第2形態【弓馬槍剣!】
系統ランクHP種族属性吸収憑依元出
竜系16200000RS2
名前系統射程対象属性効果
一文字斬り剣技左右
切り落とし大剣技スタン
水鳥剣大剣技上下
月影大剣技
特性2~4回攻撃
武具性能60、強化ポイント60

ISEC

属性初期★実装日限定HP


詳細
★523
04
20

🅂
1545
137
154
166
【タグ】[火][剣][小剣][ロマサガ2][男性][サポーター][アートキャラ]
【基1】ダーティーダンス[技]…敵1:威力100~500(4HIT)、自分:《標的全滅》威力倍率+10~20(2T)・《標的残存》無敵(2T1回)
【基2】秘めたる憤怒[技]…地相:チェンジ[火]、味[火]:威力倍率+16.6~33.3(3T)・クリ倍率+33.3~66.6(3T)
【奥】ドラゴンズレイジ[技]…地相:チェンジ[火]、味[火]:威力倍率+50~75(3T)・クリ倍率+100~150(5T)・無敵(5T1回)
【連】自分:クールタイム−1
【コマ】コマンダーの残HP50%以上の時、[火][ロマサガ2]攻防す+10
【補1】立ち昇る怒気…味1:攻撃倍率+20~40(成功率50%/1T)・攻撃倍率+20~40(成功率50%/1T)・攻撃倍率+20~40(成功率50%/1T)
【補2】聡明なる対話…味1:連携倍率+20~40(成功率50%/1T)・連携倍率+20~40(成功率50%/1T)・連携倍率+20~40(成功率50%/1T)
【特9】冷たい情熱…自分:奮起25
★520
04
30
🄑1533
161
144
152
【タグ】[土][体術][ロマサガ2][男性][アタッカー][ボスキャラ]
【基1】突風掌💡烈風掌[技]…敵1:威力96~480(1HIT💡3HIT)
【基2】ヒートハンド[術]…自分:基本行動1「赤竜破」(2T1回)・攻撃倍率+100~200(2T1回)
〖補足〗赤竜破[技]…敵横:威力230
【奥】ドラゴンクロー[技]…敵1:威力960~1248(3HIT)
【連】自分:特効付与[竜](1回)
【コマ】[土][ロマサガ2]攻+12
【補1】静かなる闘志…自分:攻撃倍率+18~36(1T)・奥義ゲージ+15~30
【補2】武人の誉れ…自分:相攻倍率+18~36(1T)・無敵(1回)
【特B】竜の血気…味[土]:再生30
【特9】竜の息吹…味[土]:再生30
★524
05
09
1545
137
148
172
【タグ】[水][剣][大剣][ロマサガ2][男性][ジャマー][限定衣装]
【基1】フロストグレイブ[技]…敵1:防御倍率+37.5~75(2T)・威力50~250、地相:チェンジ[水]
【基2】フロストバースト[術]…地相:チェンジ[水]、敵1:威力100~500(5HIT)
【奥】スピリットクロス[技]…敵1:威力700~1000(2HIT)・[光][闇]攻防す−30~45(2T)・[昆虫][竜]防御倍率+300~450(2T)
【連】味[水]:奮起10(1T)
【コマ】[水][ロマサガ2]のどちらかを全員が持つ時、HP+200・攻防す+8
【補1】鋭き威圧…地相:チェンジ[水]、敵全:防御倍率+16.6~33.3(1T)
【補2】静穏なる才知…地相:チェンジ[水]、敵1:防御倍率+50~100(1T)
【特9】静かな激憤…味[水]:奮起10
【特E】強敵竜の軍団および竜の試練で相性有利・のびしろ50・Rank99・奥義ゲージ+100
★522
03
31
🄑1549
166
135
158
【タグ】[気][剣][大剣][ロマサガ2][男性][ジャマー][ボスキャラ]
【基1】赤竜破・統[技]…敵全:威力32~160(無敵貫通)・[竜]睡眠(3T)
【基2】竜の憤怒[技]…味[気]:相性増幅(2T)・不動(2T1回)
【奥】ドラコニックチャージ[技]…敵全:威力320~416(無敵貫通)・[竜]睡眠(3T)
【連】味[気]:連携発生+20(2T)
【コマ】[気][ロマサガ2]す+12
【補1】同化の革新…自分:攻撃倍率+6~12(3T)・異状&弱体発生+9~18(3T)
【補2】天の叡智…敵全:防御倍率+25~50(1T)
【特B】竜の眼光…自分:異状&弱体発生+30
【特9】竜の威容…味[気]:奮起10
★523
04
20
1521
152
152
152
【タグ】[光][剣][体術][ロマサガ2][男性][オールラウンダー][伝説]
【基1】スターダスト[技]…敵全:威力32~160・《標的残存》チャージ−1、自分:《標的全滅》奥義ゲージ+20
【基2】エリクサー[術]…味1:回復133~200・弱体解除・異状解除
【奥】(要カスタマイズ)
【連】(要カスタマイズ)
【コマ】(要カスタマイズ)
【補1】(要カスタマイズ)
【補2】(要カスタマイズ)
【特9】(要カスタマイズ/このユニット自体は★9にしなくても可)
★521
07
08
🄶1545
164
156
137
【タグ】[闇][剣][大剣][ロマサガ2][男性][アタッカー][限定衣装]
【基1】月影・冴[技]…敵全:威力32~160(2HIT)、味[闇]:相性増幅(2T1回)
【基2】魔力の受容[術]…自分:攻撃倍率+75~150(2T1回)・奥義ゲージ+40
【奥】月影・洌[技]…敵全:威力330~429(3HIT)、味[闇]:相性増幅(2T1回)
【連】自分:特効付与[昆虫](1回)
【コマ】[闇][ロマサガ2]のどちらかを全員が持つ時、HP+200・攻防す+8
【補1】英雄への道行き…自分:相攻倍率+6~12(3T)・不動(1回)
【補2】戦意の噴出…自分:相攻倍率+6~12(3T)・奥義ゲージ+15~30
【特9】脅威の駆逐…自分:攻撃倍率+100(1回)
【特E】強敵ドレッドクィーンおよびロマサガ2の試練で相性有利・のびしろ50・Rank99・奥義ゲージ+100

敵対

概要タイプタイトル
シナリオイベント第2形態【バレンヌ怪異騒動!?超常現象の謎を追え!】
探索イベント【たべよーさが2022】
ボスコンバット【ボスコンバット‐ロマサガ2‐】

RSU

妹ほどでは無いが多くのスタイルが実装されており、2025年10月現在11種のスタイルが実装されている(着物・クリスマス・ハロウィンの狼男と別衣装も多い)。
主に斬・陰属性の技を閃く。
武器種は全て大剣で、第一形態で見られた体術は大剣技扱いとして一部の技で見られるのみである。*3
 
2024年の6周年記念イベントではリベサガ版が敵として登場し、リベサガ1周年記念イベントではスタイル(第一形態)が実装される。


*1 LORD of VERMILIONの解説では『その道の達人すべて』をメインに吸収したと書かれている。
*2 「剣技を扱える大剣」を装備させないといけなかったのが原因。これより上の同種武器はなんと性能45のムーンライト
*3 サラマンダークローと、宙舞斬での追撃と残心でのカウンター時に発動する旋仁脚。