クーン

Last-modified: 2015-04-11 (土) 01:00:07

クーン

美を希求する謎の男。胸元を曝け出した着こなしと、三つ編みの長い髪の毛が特徴。かなり前衛的な格好ではあるが、それもまた美である。キルラ○ルにこんなキャラいなかったっけ?と思う人もいたのではないだろうか。しかしクーンは露出するためではなく、あくまで美しさのひとつの答えとしてこんなに薄いシャツを着ているのを忘れてはならない。それに乳首も光らない。と思われる。光りました。

見た目よりも特徴的なのはそのステータスである。HPが非常に高い。L5時のHPが16で、これはR5シェリに相当する。ではR5クーンはどうなるのか?それはまだ誰にも分からない。その代わりに、防御が1である。防御が、1だけである。いくらレベルが上がることでHPは上がるが、防御は1のままである。まさに紙である。これはきっとシャツが薄いからである。

クーンの動かし方はレベルによって大きく異なる。詳しくはスキルの考察後に解説していこうと思う。

罪業の蠢き

防御スキル。特殊1以上、移動1以上で発動。

  • 指を飛ばす。トカゲの尻尾のように切れた尻尾を飛ばしてくるこのスキルの効果は、イベカ操作である。戦闘で食らったダメージ分、相手のイベントカードを銃1剣1に変える。
  • 先述の通り、クーンは防御がかつて生きていた者とは思えない程低い。ダメージを受けるのは避けられないので、このスキルを使えばほぼ確実に相手のイベカをいじれることができる。
  • そもそもイベントカードは、スキルを発動しやすくするための補助としてデッキに組まれるカードである。アインブロウニングなら銃3が組まれるし、ヴォランドならば特殊、マルセウスの蒼き薔薇のように条件が重いスキルを発動しやすくするためにもイベントカードは積まれる。そんなイベントカードが全て銃1・剣1に変わったらどうだろうか。考えてみよう。ディノナディーンのようにあえて数値1のカードを必要とするキャラクターならともかく、殆どのキャラクターはスキルを発動することが難しくなる。アインは仲間の猫たちで殴りかかることもできないし、ヴォランドに至っては楽器が弾けるただのガキである。
  • やや大袈裟な物言いになってしまったかもしれないが、このスキルは相手キャラが条件の難しいスキルを持っていればいるほど効果があると言える。逆に言うと、エヴァリストアベルのような単純なスキルを使うキャラに対しては効果は薄い。
  • また、カース聖水といったカードももれなく変わってしまう。これにより相手の戦術を大きく崩していくことも可能である。

懶惰の呻き

攻撃スキル。銃3以上、特殊1以上で発動

  • 相手の攻撃力、もしくは防御力を5下げる。この5という数値は、ロッソの知覚の扉を実質無効にすることができる数値である。
  • 攻撃補正も5~6で、中々の火力が期待できる。クーンの攻撃はそこまで低くはない。少なくとも防御よりは。さすが、ビアギッテの腹心だけのことはある。
  • さて、その攻撃力、もしくは防御力を決めるのは、「残りのデッキ枚数」である。枚数が奇数なら攻撃力、偶数なら防御力を下げることができる。何度でも言うが、クーンは防御が低い。多分近所の女子高生より低いんじゃないかな。できることなら攻撃力を下げたいが、偶数だからといってスキルを出し惜しみするのも勿体ない。弱体化させるに越したことは無いのでどんどん使っていこう。攻撃力が下げられなくても、指を飛ばすことができれば結果的に火力を下げることもできる。
  • ちなみに攻撃力(防御力)はスキル発動後に下がる。攻撃力を下げるなら、なんとしてもイニシアチブで勝ちたい。

汚濁の嘆き

移動スキル。特殊2以上、(L5.R1を除いて)移動0で発動

  • お互いで手札を同じ枚数になるよう調整する。その時に移動したカードの枚数分ダメージを与える。カードが飛んでいく様子から、手札手裏剣とも呼ばれる。相手の手札カードを奪うことができるので、相手の攻撃力や防御力を下げることに繋がる。逆にこちらの手札が多いと、相手にカードを与えることになる。敵に塩を送るのだ。発動するときは、必ずこちらの手札の方が少なくなるよう注意しよう。
  • つまりは「持ってる星を全て出せ!」というスキルである。その代わりに移動ができない。クーンのスキルのうち、上の二つのスキルはどちらも中・遠距離で発動するものである。つまりクーンは近距離に弱い。そんなクーンが移動を捨てたらどうなるか。それは晒した胸に殴ってくれと書いてあるようなものだ。手札手裏剣を使う時は、敵がアベルロッソのような近距離パワータイプのキャラの時はチェンジをおすすめする。
  • また近距離でなくても、二つのスキルはどちらも特殊を必要とする。その特殊を移動フェイズで捨てることになるので、発動できるかどうかは相手から奪うことのできたカードによる。発動できなかった時のために、やはりチェンジをおすすめする。
  • もしクーンがL5、R1の時。上二つの解説は全て嘘となる。特殊に加え、移動を提出できるようになるのだ。つまり、多くの手札を捨てつつイニシアチブを取ることができ、なおかつ相手から手札を奪いダメージを与えることができる。移動を捨てられるようになることで、上手くいけば全ての手札を提出することも可能になる。これは相手にとってかなりのプレッシャーになりうる。HPが少なくなった時にこちらが手札を全て提出すると、相手は手札手裏剣によってキャラが死なないように手札を捨てざるをえなくなる。結果それがカースのようなハンデス効果となるのだ。もっとも、カースとは異なり破棄するカードは任意なのだが。
  • 与えられるダメージは期待しないほうがいい。3点決まれば嬉しいくらいだ。あくまで手札をを減らすことを狙うスキルであると考えよう。また、罪業の蠢きの発動直後だと銃1剣1をもらってしまうことがある。蹉跌の犇めき(後述)を使うならともかく、おいしいカードとは言えないので注意しよう。
  • ちなみにクエストで使うと、蝙蝠はHP1なので面白いように倒れていく。記憶の欠片が足りなくなった時は、クーンと一緒に狩りに出よう。

蹉跌の犇めき

攻撃スキル。特殊それぞれ1以上で発動

  • 突然、悪魔超人みたいなやつがグリコのポーズを取っているカットインが現れる。この姿もまたクーンだ。美とはきっとそういうものでもあるのだ。
  • (13-残りデッキ枚数)で固定ダメージを与える。最高で13ダメージというとてつもない固定ダメージをお見舞いすることができる。心臓を摘出したヴィルヘルムとてこのスキルの前には静かに息を引き取る。そうでなくても残り5~6枚で7~8ダメージを与えることが可能であり、かなりのHPを削ることができる。
  • 提出カードから、懶惰の呻きとの併発もしやすい。グリコアタックでHPを3~4まで減らせれば、後は火力で押し切ることも期待できる。
  • とにかくタイミングが重要となるスキルである。移動フェイズ、防御フェイズで提出する枚数を元にデッキ枚数の調整を行う必要があるため、発動するタイミングを見極めて確実に一人仕留めていきたい。狙い目としては残り4枚頃である。あまりぎりぎりまで削りすぎて、いざスキルを発動するときに相手が待っていたかのようにチャンスカードを使用されてしまっては意味が無い。珍しいケースではあるが、その可能性も考えておくといい。

動かし方

先に述べたように、クーンの動かし方は「L4以前」と「L5以降」で大きく異なる。

  • L4以前は、とにかく相手の弱体化に努めよう。理想としては、罪業の蠢きでイベカを弱体化→懶惰の呻きでステータス弱体化の流れである。L4までの段階では、汚濁の嘆きの効果はほとんど期待できない。無闇に特殊を捨てれば弱体化ができなくなるし、何よりイニチアシブが取れずに距離を詰められる恐れがある。近距離のクーンなどただのサンドバッグだ。腹パンされる姿が目に浮かぶ。先攻が取れなくても、間違っても近距離に足を踏み入れないよう、距離を取りつつ相手をじわじわ弱らせていこう。
  • L5以降になると、グリコアタックによる奇襲攻撃が可能となる。懐に隠しておいてターンを稼ぎ、デッキ枚数が少なくなったら飛び出してその首を取りに行こう。その後しばらく常駐して、L4以前と同様に相手を手札から弱らせていこう。汚濁の嘆きも移動の提出が可能になるので、これまで以上に手札を蝕むことができる。花を枯らすには根を腐らせればいいのである。
  • どのレベルにも言えることなのだが、クーンを使う時にはとにかく近距離を取られないことが重要である。スキルよりもこの事を優先していきたい。特に、L5クーンのコストは26と非常に高く、これはR4のロッソベルンハルトよりも高く、R4のアベルフリードリヒ、R3のフロレンス……など、近距離大火力キャラが多く存在するコストである。特にベルンハルトは要注意だ。足が速く距離を詰められやすい上に、懶惰の呻きを使っていれば解放剣のダメージを上げることになる。クーンはそのHPから固定ダメージは強いがダイスダメージにめっぽう弱い。手札手裏剣なんぞ抜きに、移動を全て吐き出す必要がある。コッブと出会った時は、大人しく逃げておこう。

デッキ考察

基本的に、クーンがメインとなるデッキを組むことは難しい。効果が回りくどいのと、蹉跌の犇めきを発動しようにもお膳立てが色々と必要で面倒である。あくまでサポートに徹しよう。

そういった意味では、ノイクロームシラーリーがおすすめである。クーンはHPが大きなセールスポイントである。10点食らっても死なないのである。大量のダメージを食らってなお立っていれば、それだけノイクロームの白き永劫の威力は上がるし、シラーリーのリタリエイションもとんでもない数値を叩き出すことができる。このキャラのスキルを活かすには、この上ないHPタンクとなるだろう。

また、近距離をカバーできるキャラ、なおかつ特殊をあまり使わないキャラを組ませることで弱点を補うことができる。フロレンスコンラッドあたりがいいだろう。スプラートも悪くはないが防御が少し足りない。またHPの高さから、ロッソのヘルズ・ベルを気にせず発動できるのでこちらもおすすめしたい。