ヴィルヘルム

Last-modified: 2016-04-14 (木) 05:35:02

ヴィルヘルム

元ロンズブラウ王国の軍人。『死人』という異名を持つ不死の男。
姓はクルト。階級は少佐で、大隊長を務めていたらしい。流離っている時期もあったため意外な所に知り合いが多い。グリュンワルドはもちろん装甲猟兵コンビベリンダは軍人として面識がある。それ以外ではメリーに慕われたりギュスターヴに勧誘されたりタイレルに兵器の実験台にされたりしている。……八割方が危険人物なあたり、その受難っぷりはお察しである。

 

L4までとL5以降で性能ががらりと変わるキャラクター。またスキル説明がやたら長くて複雑で上級者向け。実装当初、ステイシアリンナエウスとは違う意味でデュエルに混乱をもたらした。
L4までは正直微妙な弱さ。HPやDEFがやたら高いキャラ、加減ができない超火力キャラに対しては強いものの、そうでない普通のキャラ相手だとあまり強みがない。移動力+2と防御無視という特性を活かせば戦えないこともないが、その前に殴り倒されてしまうことの方が多い。
L5からは一変して強キャラになる。哀切の残光で自発的に不死状態になれるため、直接ダメージを持たないキャラクターに対して無敵の強さを発揮する。逆に直接ダメージを使えるキャラクターでも、十分な攻撃力を持たないと指嗾する仔で痛手を被ることになる。つまりダイスダメージと直接ダメージを両立できるキャラクターでないとヴィルヘルムに対抗することは難しいのだ。

 

細胞変異

MOV/全/剣1↑盾1↑
移動力+2、能力低下+1~2

  • 剣と盾を消費する移動力増加技。これに通常の移動を足す事で無類の速さを見せる。そうでなくても移動力2は中々に速い
  • 欠点は攻防に直結するカードを移動フェイズで消費してしまうこと。使用枚数が多くなるのも無視できない点。無闇に発動する前に、まずそのターンどう動くかを決めておこう
  • 使用するたび能力低下が積み重なっていく。普通のキャラクターなら重すぎるデメリットだが、ヴィルヘルムの場合は後々メリットに転化される

指嗾する仔

DEF/近・遠/無1=無1=
被ダメージ量を(自身の最大HP-相手の出目)に変換する
相手の攻撃力が0なら、自身のHPは0以下にならない
不死の場合、与式によるダメージ量の半分を相手に与える

  • 色々な意味でアンライト屈指の難読技。初見で理解できた人は凄い。ちなみに、「シソウするコ」と読む。指嗾とは(悪事を)そそのかすこと、仔とは獣の子供のこと。
  • 1行目の解説。
    • これはヴィルヘルムがこの攻防で受けるダメージについて説明されている。まず、ヴィルヘルムのDEFは0だろうが100だろうが無視される。大事なのはヴィルヘルムの最大HPである。次に見るのは相手の表になった攻撃ダイスの数=出目。この最大HPから出目を引いた数がヴィルヘルムの受けるダメージである。
    • つまり出目がヴィルヘルムの最大HPを上回っていたら、ダメージは0になる。逆に出目が0だったら、ヴィルヘルムは最大HPと同じダメージを受けて即死する。
  • 2行目の解説。
    • これは簡単だ。1行目の解説で述べたが、相手の攻撃ダイスが0だとヴィルヘルムは即死してしまう。しかし元々相手の攻撃力が0だった場合は、ダメージこそ受けるものの死にはしないということである。
  • 3行目の解説。
    • 第一効果を理解できたなら、これも飲み込めるだろう。つまり第一効果によって決定されたヴィルヘルムの受けるダメージ、その半分を相手に反射するということだ。
    • この効果は不死状態の時だけ発動する。自身はノーダメージのまま、攻撃をした相手にだけ傷を負わせるのだ。
  • この技のおかげでヴィルヘルムは高火力のキャラクターに対して強い。逆にこれを逆手に低火力で攻撃してくる相手には、通常の防御で防いだり第三効果で手痛いダメージを与えて対応する。この防御性能の高さが真骨頂である。

魂魄の贄

ATK/近・中/剣3↑銃3↑特2↑
ATK+4、相手の防御を無視する
相手へ与えるダメージ量を(相手の最大HP-自身の出目×2)とする
能力低下値×10%の確率で、能力低下を相手に移す
不死でない時、HPを2回復

  • 指嗾する仔が理解できたなら、こちらも理解できる! 実際、文章は複雑だが原理は同じようなものなのだ。
  • 1行目と2行目の解説。
    • ATKを+4して、相手のDEF(=相手の出目)を無視して攻撃する。ただし、ヴィルヘルムの出目がそのままダメージになるわけではない。指嗾する仔と同様に、相手の最大HPがダメージに関わってくる。最大HPからヴィルヘルムの出目×2を引いたものが、この攻防で与えるダメージになる。
    • つまりヴィルヘルムの攻撃力が低ければ低くなるほど、与えるダメージは大きくなる。出目が10ならまずノーダメージだが、逆に0ならどんな相手だろうと即死するのだ。
      • ここで登場するのが細胞変異だ。あえて能力低下することで、魂魄の贄の攻撃能力が高まるのである。
  • 3行目の解説。
    • 読んで字のごとく、ヴィルヘルムが負っている能力低下を相手に押し付ける効果である。
    • なお、「ATK-」や「DEF-」は効果の対象外である。あくまで「能力低下」という状態異常専用の効果だ。

哀切の残光

DEF/全/無1=無2=無3=
不死2ターン、HP-3

  • えげつない防御技。なんと自分から不死状態になる。もちろん効果中はダイスによって受けるダメージが0になる。
  • 代償として発動時にHPが3減る。そこそこ大きいコストだが、2ターンの不死と比べたらかなり軽い代償だろう。
  • ちなみに、2ターン続けてステイすることで実質的な消費HPは1になる。相手のデッキによってはこれだけで逃げ切ることもできてしまうだろう。
  • スキルカード「呪印」と併せて使用するととんでもないことになる。コスト的に出てくる可能性があるなら、呪印ヴィルヘルムへの対策は必須だ。
     

イベントカード

主に細胞変異で使用する剣と盾が合う。
また数値に関してとても懐が広い。盾2はもちろん、剣1や盾1でも問題無く戦えるだろう。
もちろん剣や盾に限定せず、銃でも移動でも特殊でもいい。
後は状態異常対策で聖水、聖杯、毒杯があれば言うこと無しだ。

 

組み合わせキャラクター

かなり変則的な戦闘スタイルを取るが、活躍の場は限定されずに幅広い。単なる盾役、防御無視、高火力対策、中距離キャラの補助、移動力補助、高HPの利用……ヴィルヘルムが対応できる相手は多いが、ヴィルヘルムを的確に潰せるキャラは少ない。どんなデッキでも相応の戦果を挙げるだろう。
ヴィルヘルムを主軸に考えるよりは、デッキに合ったヴィルヘルムの運用を考えた方が建設的かもしれない。
強いて挙げるなら、メレンオウラン?のような中距離戦こそ華というキャラクターと組ませると、ヴィルヘルムの存在は相当厄介に思われることだろう。
後は回復系のキャラクターがいるとヴィルヘルムとしてはかなり助かる。ネネムリュカは火力を持ちつつ、能動的に回復技を使えるためオススメだ。