Surrey

Last-modified: 2024-04-16 (火) 00:45:30

サリー級重巡洋艦 サリー

7.sarrey.jpg

ヒストリカル迷彩

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効果︰HP+4%,主砲射程+4%,対空射程+4%,魚雷防御+6%,EXP+35%,シルバー35%

変更点

ver6.2で主砲散布界-7%
ver.6.5で小口径対空が207に増加

性能諸元

編集時 ver.4.2

基本性能

※フル強化済み。装備、迷彩、エリートなし

Tier7
生存性継戦能力27830
抗堪性・防郭防御7.50%
・火災浸水耐性12.50%
・装甲7.50%
・対水雷防御9%
主砲射程10.51km
機動性最大速力29.73kt
最大出力への到着時間13.70秒
転舵速度7.10度/秒
転舵所要時間7.50秒
隠蔽性8.22km



・派生艦船

派生元Devonshire
派生先Albemarle



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(火災率)(防郭率)装填時間砲塔旋回速度
203mm L/50 BL Mk Ⅷ, 4基×2門HE弾 713(9%)
AP弾 782(200%)
11秒8度/秒


魚雷口径,搭載基数×門数(片舷指向門数)射程雷速最大ダメージ装填時間浸水率魚雷管旋回速度
533mm QR Mk Ⅵ, 2基×4門(4門)7.80km63.91kt356544.80秒17%25度/秒


対空砲種類平均ダメージ射程
大口径
小口径
166
207
3.30km
1,50km



・艦艇スキル

種類効果持続時間クールタイム使用可能回数
対空警戒Ⅰ大口径対空砲ダメージ+75%、小口径対空砲ダメージ+75%20秒間75秒3回
発煙装置Ⅰ24秒間持続する煙幕を張る9秒間105秒1回

・艦艇の特技
修理班+1回

ゲーム内説明

1920年代のイギリス海軍巡洋艦の設計の代表的な艦艇。サリーの主砲は、先行する艦艇と同様に、背負い式配置の8基の203mm砲で構成されていた。このプロジェクトが特に優れていた点は、主砲の威力と絶妙なバランスの装甲による防御力だった。

解説

前級と比較して立派な艦橋が建ち、外見上は堅牢そうになった。

・主砲
203mm砲を連装砲塔に収め、前後に2基づつ計4基8門搭載。砲のモデルや砲弾ダメージは前級からの据え置きだが、ティア向上に伴い射程が増している。AP弾の単発火力は同格重巡内で最低クラスだが、貫通力は並程度にあるようで軽装甲艦や距離のある駆逐艦相手にはAP弾を選択してコツコツとダメージを積み重ねて行こう。彼らに対してHE弾を選択した場合、後述する手数の少なさや砲弾ダメージの差で思ったようなダメージを出せないという事になりがちである。HE弾は英重巡らしく単発火力・発火率共に数値の上では最優秀。このため運が良ければ1回の斉射で2火災を発生させる事もあり、英重巡の面目躍如といった活躍を見せる事もある。ただし数値上の発火率の割には(実際には砲数の少なさや装填時間が並みでしかない事が足を引っ張り手数が足りていないようで)トータルで見ると思った程は燃えてくれないと感じさせられる事もある。このように機嫌に左右され易い事から、脳死でHE弾のみを込めて撃っているだけではショールス妙高アメリカ軽巡の劣化版にしかならない。適宜AP弾と使い分ける事で少しでもダメージ効率を高めよう。散布界は平均的*1だが集弾性は2σと高く、精度は良好。射程は10.51kmと少々不満が残る。中央占領マップなどでは苦労するだろう。また主砲旋回速度も8度/秒と遅いため、装備で補いたい。

・魚雷
片舷4本を撒ける。魚雷管旋回は速く射程もそこそこ、ダメージは及第点と言ったところ。本数が少ないので無理して撒くほどではない。もちろん単発でも撃てる。

・対空
素の対空値は同格ツリー艦内では非常に優秀*2。特に大口径対空砲のダメージは同格ツリー艦内でトップ、小口径対空砲ダメージもそこそこであり、艦艇スキル「対空警戒Ⅰ」を使用した場合は短時間とは言え対空値を更に底上げ可能。このため同格巡洋艦内では対空戦闘が得意そうに見える…ところが実際には大口径対空砲の射程が素で3.3kmと短い上に本艦の速度では必要な時に味方艦艇に対してさっと対空の傘を提供する事が難しく、カタログ値が高い割には艦隊防衛に寄与できる機会はさほど多くは無い。また、マッチングするティア帯を考慮すると強力な攻撃力を持つ艦載機を揃えた空母が多く、本艦のみで攻撃を凌ぐことは不可能である。よって単独行動は避け常に味方と歩調を合わせて行動し、敵艦載機が頭上を通過する際に少しでも漸減することで味方艦隊に貢献したい(米英巡ということで孤立して居なければ真っ先に狙われる事はあまり無い)。うまく雷撃機をかわせれば(敵空母の技量次第だが)、翔鶴からも晴天が取れるので巡洋艦にしては対空面では環境に適している。

・装甲
中央装甲帯は極狭い一部のみが152mmと同格最厚であるが、艦首・艦尾は平均的な厚さ(薄さ?)しかなく敵弾が当たれば余裕で貫通してしまう。甲板の装甲は40mmと軽巡並みである。重巡で最も甲板が薄い妙高の35mmよりも多少は厚くなっている筈だが、機動性の問題から更に薄く感じる。正直に言うと後述する機動力の無さが原因で、重巡というよりはゆっくり動く柔らかいナニカであり、間違っても戦艦に対して側面を向けたりしてはいけない。装甲で受けるのではなく、機動力で避け姿勢で耐えよう。
なお、艦をガン立てしても米重巡のような粘りはないのでくねくねしながら投射量を維持し、少しでも敵戦艦を焦らす事が重要だ。

・機動性
最高速が前級より遅くなりティア7巡洋艦の中で「唯一、素の速度が30ノットを切る」艦という不名誉を頂いてしまった。実際は消耗品の搭載で30ノットをほんの少し上回るものの…他国同格の巡洋艦と比較すると機動力に劣ると言わざるを得ない。加速力は平均的ながらもトップスピードに乗るまでの時間はそこそこ優秀、また旋回性能はかなりまともな方のグループに入っているので速度の遅さや船体の脆弱さについてはこちらで補う事になるだろう*3

・隠蔽性
同格重巡では8.1kmが多い中、本艦は8.22kmとどちらかというと悪い。しかし120m程度の差なので気にするほどでもない。ちなみに放火魔仲間のヨルクは8.88kmと重巡の中では最低、ショールスは9.24kmとその上をいく。そして、ミハイルはもっと上の9.72Kmをいく。

・生存性
素のHPは27000台と体力的には平均でしかない。英重巡のお約束で装甲は頼りにならず、速度や隠蔽もイマイチのため初動を誤ると敵の一群に火力を集中され易く生存性はハッキリ言って低い。しかし、本艦から艦艇スキル「発煙装置Ⅰ」が使用可能になるので、回頭や転舵の際に使用することで生存の可能性を高める事ができる。とはいえ本艦では1度しか使用できないので使い捨てであり、使用タイミングが非常に重要である。だからといって出し惜しみは禁物だ。本艦はとっさの判断ミスで海底送りになりやすい。HPが12000を切ったら海底送りへの秒読みが始まっていると考えよう。
脅しのようになってしまったが「デヴォンシャー」と比べて後部艦橋構造物がスッキリしたので中距離で側面から撃たれた際の上部構造物の投影面積は減少している*4。このため意図せずに側面を曝してしまった際に大ダメージを受けてしまう可能性はほんの少し下がっていると言えよう。前級もそうだが、うまく引き撃ちに移行しつつ敵との距離を取る事ができれば英重巡といえども被弾を抑える事ができ、生き残れる場合が多い様に感じられる。

・消耗品
定番の予防整備パック、高級船員食糧、ディーゼルエンジンで良い。
また、イギリス重巡なので修理班を1つ多く使える。全て使い切るまで生き残れ。
高級修理班を搭載すれば意外と使いきれることもある。在庫に余裕がある場合は強くオススメする。

・装備
スロット1 主砲旋回が全力転舵時に不満があるので主砲旋回アップ。
スロット2 舵か加速度
スロット3 舵か速度

・エリート艦艇特性
・巡洋艦近代化改修 HP+2%、対空火力+5%、主砲旋回速度+7%
・新型砲塔 主砲旋回速度+20%
・功績 EXPアップ+10%

・総論
 前級の主砲はそのままに他国巡洋艦の羨む「発煙装置」を搭載。前級の「デヴォンシャー」の生存性の危うさを改善しようと試みた艦ではあるが、その分速度が落ち込んでしまった上に艦を立てていてもスポスポ抜かれる薄い装甲、大きくなってしまった前方投影面積、この様に総合的に観ると「改良による性能向上よりも、ティア向上に伴う周囲の脅威度の向上」のほうが大きく、ハッキリ言って色々と足りていない艦である(バランスは取れているのだろうが、全体的に他国の劣化版に見えてしまう)。
 特にマッチングする同格・格上に優秀な戦艦と空母が多い事から自由に動きにくい・結果として行動制限が掛かった試合となる事が多く、英重巡の戦い方に慣れた艦長であれば兎も角そうでない普通の艦長にとってはかなり環境的にキツイと言わざるを得ないだろう。とはいえ、次級は良い意味でのバランスの良さを手に入れるので頑張って乗り越えて欲しい。

戦闘名誉章

レベル1234
報酬経験値7500
シルバー100k
経験値7500
シルバー100k
経験値7500
シルバー100k
カッパー1
経験値7500
シルバー100k
カッパー1
ミッション内容10回勝利900,000ダメージ巡洋艦20隻撃破火災80回

史実

格納

 重巡洋艦「サリー(Surrey)」は「カウンティ級重巡洋艦」のサブクラスである「ノーフォーク(Norfolk)級」の3番艦として建造される計画であった。しかし「カウンティ級重巡洋艦」は植民地警備の任務にはピッタリであったものの、列強諸国の条約型巡洋艦と比較すると装甲防御に劣るため、改設計が必要とされた(通商経路の警備任務には洋行性・航続性・居住性が重視され、武装や装甲を犠牲にせざるを得なかった)。このためヨーク級重巡洋艦をベースに、列強諸国の条約型巡洋艦と渡り合えるように機関を削って装甲を増すという実に涙ぐましい努力の結果、新たに「サリー級重巡洋艦」として2隻が起工された。
 外観上の変化としては、傾斜煙突を廃止しヨーク級同様の垂直煙突とし、艦橋構造物を箱型に改めた。装甲防御の面でも垂直装甲の厚みを増し「同時期に建造されていた他国の重巡と比較しても」強力な防御力を持つ予定であった…ところが、建造が開始されて間もなくロンドン海軍軍縮会議(1930)が開催され、各国の巡洋艦の保有枠が定められてしまう。建造中であった事から保有枠から外れる事になった「サリー」と「ノーザンバーランド」は2隻とも建造中止・解体が決定される。(PC版wikiを編集して記載)

小ネタ

艦名の由来

 本艦の艦名の由来は、恐らくカナダのブリティッシュコロンビア州南西部に位置する都市「サリー(サレー)」から。サリー市南部の境界線はそのままアメリカ合衆国のワシントン州との国境になっており、国境検問所を通じて貨物列車や自動車の往来が可能となっている。

英国巡洋艦の装甲が薄い件について

 太陽の沈まない(世界中に植民地を抱えている)国である英国海軍における巡洋艦の役割とは、世界中に存在する植民地の警備、及びその通商路の維持であった。したがって、航続距離(植民地間を無補給で移動しなければならない)と居住性(酷暑地域から極寒地域まで対応できないといけない)、そして経済性(艦の単価と運用コストを抑えて数を揃えないといけない)が優先された結果、限られた排水量を「居住区及び燃料タンク>武装>機関>装甲」の順で使用する設計となった。
 とはいえ、砲撃のみで撃沈された英国海軍軽巡洋艦は存在しなかったという第一次世界大戦での戦訓や、ユトランド沖海戦での「巡洋戦艦クイーン・メリー」が弾薬庫付近に被弾した結果爆沈したという経験から「軽装甲はやむを得ないが、弾薬庫への被弾による爆沈を可能な限り避ける」という方針が採られていた。このため、まずは弾薬庫周辺に装甲を施し、続いて水線部に装甲をめぐらせるという順番で装甲を配置していた。これは、戦艦の補填として運用するべく攻守走に重点を置いた日・米巡洋艦とは全く異なる設計思想であり、砲戦を展開した際に些か分が悪いのは英国特有の事情によるものである。
 なお、条約型巡洋艦においては各国がほぼ同等の条件下で建造を行っているので、これまでの巡洋艦ほどの設計思想の相違は見られなくなっている(ただし、設計思想が日・米に寄ったからといって装甲の厚さまで寄るとは言っていない)。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • 解説の装甲と主砲について増補。 -- Holy_Roman_Empire? 2022-01-25 (火) 18:10:07
  • ヒストリカル迷彩の画像と効果を追加しました。 -- 2024-04-16 (火) 00:45:30

コメント欄

  • 本家準拠であれば本艦が最も攻撃と防御のバランスに優れた艦になると予想 -- 2021-04-03 (土) 21:38:51
  • おいコラァ射程が足りねえんだよ。バフあくしろよ -- 谷岡? 2021-08-21 (土) 13:46:45
  • サリーは待ってくれる。並んで歩くには遅すぎると知っているから。 -- 2021-08-22 (日) 20:46:10
    • みつを -- 2021-08-22 (日) 21:06:39
      • みつおもやるゲームだったんだ。 -- 2022-07-29 (金) 09:33:22
    • 彼女の魂は離れていく。でも、怒りで後ろを振り返らないで、そう聞こえたんだ -- 2021-08-22 (日) 21:12:36
      • 口ではなあ -- 2021-08-22 (日) 22:26:00
  • 戦艦にケンカ売るこのハラハラ感がたまらんね。 -- 2023-04-19 (水) 02:52:54

過去ログ

過去ログ一覧

*1 アップデート6.2において主砲砲弾散布界が7%減少した
*2 しかしプレミアム艦の高対空艦と比較してしまうと大口径対空砲の能力やスキルの差で大幅な差を付けられてしまう。
*3 しかしマッチングするティア帯によっては戦艦すらも高速化して30ノットを越えてくるので色々な意味で不安が残る。
*4 その分、前部艦橋が塔型になって高さが増しているのはご愛敬。