Toulon

Last-modified: 2024-02-05 (月) 22:34:41

トゥーロン級巡洋艦 トゥーロン(1926年17,500t小型戦艦計画案A)

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ヒストリカル迷彩

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効果:HP+4%、主砲射程+4%、最大主砲砲弾散布界-4%、魚雷防御+6%、EXPアップ+35%、シルバーアップ+35%

専用迷彩「Fleur」

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効果:HP+4%、主砲射程+4%、最大主砲砲弾散布界-4%、魚雷防御+6%、EXPアップ+35%、シルバーアップ+35%

変更点

Ver.7.0で小口径対空値が152から184に増加。

性能諸元

編集時 ver.x.x.x.x

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier7
生存性継戦能力34270
抗堪性・防郭防御10%
・火災浸水耐性10%
・装甲防御10.50%
・魚雷防御10.50%
主砲射程12.23km
副砲射程5.74km
自動副砲射程4.05km
機動性最大速力29.45ノット[kt]
最大出力への到着時間15.20秒
転舵速度7.10度/秒
転舵所要時間10.80秒
隠蔽性9.30km



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数装填時間ダメージ(火災率)(防郭率)砲塔旋回速度
305mm L/50,Mle 1930 2基×4門17秒HE弾 851(11%)
AP弾 1150(250%)
6度/秒


副兵装口径,搭載基数×門数(片舷指向可能門数)装填時間ダメージ(火災率)砲塔旋回速度
155mm L/50,Mle 1927 2基×3門(6門)9秒HE弾 460(3%)12度/秒


自動副兵装口径,搭載基数×門数(片舷指向可能門数)装填時間ダメージ(火災率)
100mm L/45,Mle 1931 6基×2門(6門)6秒HE弾 207(1%)


対空砲種類ダメージ射程
大口径
小口径
124
184
3.60km
1.50km



・艦艇スキル

種類効果持続時間クールタイム使用可能回数
エンジンブーストⅡ最大航行速度+12%25秒間60秒3回
高速装填Ⅱ主砲装填速度+30%20秒間75秒3回
対空警戒Ⅰ大口径対空砲ダメージ+75%
小口径対空砲ダメージ++75%
20秒間75秒2回

ゲーム内説明

「排水量17,500トンの戦艦」の計画案であり、実質的には超重巡洋艦である。本艦の主要な目的は条約型巡洋艦に対抗することだった。

解説

2022年11月2日のver5.5パッチノートにて実装の告知がなされ、その後性能が公開されて以降全く実装される気配がなく、永遠のs∞n艦になるのかとも噂されたが、8ヶ月後のver6.3のパッチノートにて情報が解禁され、7月14日の13時に突如ブリッツ分艦隊とともに箱で実装された。TierⅦでは唯一の大型巡洋艦となる。

・主砲
50口径305mm4連装砲を2基8門搭載。砲配置はダンケルク級原案である「シェルブール」同様に前方集中配置。この砲は同ティア帯に大型巡洋艦が存在せず、比較が難しい。よって「シェルブール」砲と比較を行うと、砲弾ダメージはAP弾・HE弾共に単発火力に劣る。しかし砲旋回やHE弾発火率は「シェルブール」砲と同じで射程も約0.5kmしか違わない。よって見方によってはティア8準拠の大口径砲をこのティア帯で振るう事ができるという事でもある。しかし当然弱点もあり「シェルブール」砲と同じ装填時間を要するため、装填が遅い。何せマッチするティア6のアドミラル・グラーフ・シュペーの15秒や同格のシャルンホルストの16.5秒といった283mm砲搭載艦に負けているだけでなく、グナイゼナウの18秒と大して変わらないのだ。ここぞというタイミングにおいては艦艇スキルの「高速装填」を使用して装填の遅さを補ってやる必要がある。良くも悪くも仏大巡ツリーの特徴を受け継いでいる砲と言える。

・副砲
戦艦なのに副砲を持っていない戦艦もいるが、本艦は手動副砲と自動副砲を搭載。ツリーと違う点は手動副砲がボロジノのような後方2基のみの配置で、自動副砲を装備しているという点。手動副砲は中心線配置のためガン縦運用の多い本艦では滅多に使う場面がなく自動副砲も精度が悪くまぁお飾り程度である。

・対空
悲惨。まぁまずこのティアの空母に対抗できる巡洋艦が数えるほどしかいないのだが。

・装甲
小ネタにもある通り、本艦の装甲は対重巡のための8インチ砲に対抗する程度に過ぎない。大型巡洋艦らしい部分は舷側装甲の厚さ160mmという部分に現れているが、これはツリー艦の「アルジェリー(152mm)」や「ザラ(150mm)」らをようやく上回る程度。甲板は30mmに艦首・艦尾の16mmは同格の普通の巡洋艦と比較しても特段優れているとは言い難い。一応、数値の上では装甲防御に優れるが、巡洋艦の装甲でダメージ軽減を期待するのは酷であり、間違っても戦艦砲を搭載する相手に側面を向けてはいけない。耐性等に関しては特筆すべきものは無い。

・機動性
シェルブールよりは若干悪いが良好。エンジンブーストも搭載しているのでこのティアなら巡洋戦艦といった認識だろうか。

・隠蔽性
素の被発見距離は9.3km。これは同格巡洋艦と比較すると悪い値だが、大巡としてみれば普通程度。戦艦としてみれば良好な値である。

・生存性
素のHPは34000台と何とティア5戦艦並みの体力を誇る。ただし、このHPは戦艦相当のものではなく大型巡洋艦相当の水物であり過信は禁物。本艦の防御力が頼りにならない事は装甲の項で説明した通り。さらに本艦は縦艦ではあっても側面から観た場合の図体のデカさ故に生存性は乗り手の技量と立ち回りに完全依存してしまう。

・消耗品
「改良型ディーゼルエンジン」「高級船員食糧」「予備整備パック」の戦艦基本セットを推奨。

・艦艇スキル/艦長スキル
ツリー大巡と同じ。

・装備
 ・兵装 精度、または主砲旋回 主砲旋回を取ると全速転舵に主砲が追従するようになる。
 ・防御 加速または旋回
 ・適正 旋回または隠蔽

・エリート特性
 ・水雷防御装置 魚雷防御+10%
 ・エリート砲術員 主砲装填速度-3%、主砲旋回速度+7%
 ・功績 EXPアップ+10%
※本艦は強力な主砲が特徴の船なので基本は「エリート砲術員」を推奨。

・総論
 ツリー大巡の要素を色濃く受け継いだティアⅦ初の大巡である。性能的にはツリー艦の「シェルブール」をティア相当に調整した艦であり、既にツリー大巡ルートを進めている艦長からするとコレクション用途以外にはあまり魅力は無い。しかし持っていればティアⅥ戦場にも持ち込める「手軽に乗れる練習艦」として重宝するし、艦長育成・再訓練用の艦艇としても役に立つ。よってツリー大巡ルートに興味を持っている艦長には無条件にお勧めできる艦と言えるのだが、残念ながら技術ツリーの上のスペースにもショップにも常設では置いていない。

戦闘名誉章

レベル12
報酬
ミッション内容

史実

本艦は計画のみの艦艇であり、史実においては建造に至っていない。

小ネタ

艦名の由来

 本艦の艦名はフランス南東部に存在し、地中海に面する港湾都市「トゥーロン」に因んでいる。地図上においてはフランスの地中海に面した海岸線のうち突出部の先端に位置するため、近隣のコルス島やサルディーニャ島を経由して対岸のチェニスやイタリアのシチリア島にアクセスし易く古くから商港として知られていた。またフランス最大の港湾都市であり重要な海軍基地を擁するマルセイユにもほど近く、立地も良いためフランス海軍にとっては王政時代から現代に至るまで海軍にとって欠かせぬ拠点となっている。
 歴史の舞台にも何度か登場しており、有名なところでは「スペイン継承戦争」においてイギリス・オランダの連合艦隊から攻撃を受けるも最終的に持ちこたえた「トゥーロン包囲戦(1707年7月29~8月21日)」および「フランス革命」時に反革命派が立て籠もったものの共和国軍に包囲された「トゥーロン攻囲戦(1793年9月18~12月18日)」があり、後者はナポレオンが一躍有名になった戦い*2として知られている。反面、不名誉な事件としても名が残っており、第2次世界大戦中の1942年に発生した「トゥーロン港フランス艦隊自沈事件」*1は特に有名である。

文学作品におけるトゥーロン

 上記でナポレオンの話題が出た事から、ナポレオンとその時代に関する文学作品についても触れておきたい。よって、ここから先は完全に余談になってしまうがフランス・ロマン主義の作家である「ヴィクトル=マリー・ユーゴー」の大河小説「レ・ミゼラブル」においては主人公ジャン・ヴァルジャンは長らくトゥーロン刑務所に収監されていた事になっている。この刑務所を出た主人公がミリエル司教と出会い、彼の恩に仇で報いたにも関わらず路銀として燭台まで与えた司教の寛大さに心打たれ、改心するところから物語が動き始める。なお物語上の時間軸はナポレオン没落後の1815年から約18年間となっているが、随所に回想としてフランス革命期や第1帝政時代・百日天下・七月革命等が挿入されており、その当時の社会情勢や混乱の状況等を詳しく知る事ができる。ユーゴー自体が当初ナポレオンを疎んじていたものの、研究の末にナポレオンを尊敬するに至ったという事もあり*3、ナポレオンが世に出る切っ掛けとなった「トゥーロン」の地において主人公ジャン・ヴァルジャンが人生の転期を迎え、彼のその後の人生が大きく変わっていくという構成にも納得がゆくのではなかろうか。

知識の関係線について

 更なる余談になってしまうが、世の中には「知識の関係線」と呼ばれるものがある。概略を説明すると以下の様になる。
1.一つの知識を「点」と捉え、2つの知識を繋げるとそれが「線」となる。
2.線を3本繋げるとそれは「面」となり、ある方向からその「面」の範囲内の物事を眺められるようになる。
3.知識の数を増やし、それぞれに繋がる線を増やす事で平面は立体になり、時間や空間そして視点を切り替えて多角的に物事を観る事ができる様になる。
→これを成し遂げるのが「知」であり、その始まりは1.における「線」の意識である。
これは本項目の筆者が学生時代に恩師から言われた言葉であり、この言葉を聞いて感動した筆者は仕事であっても生活においても知識を蓄える事とそれを繋ぐ線を大切にしてきた。この流れを汲んだうえで本ゲームのwikiにおいても「折角ゲームで艦艇に触れるのだから、その周辺知識と関係線を増やす」事でより良い「知」に近づいて欲しいと考え、史実や小ネタを記載してきた。ところが、人によってはそれを不愉快に感じる人も居る様である。別にその人が「知識の関係線」を否定している訳ではないのだろうが、基本的な考え方を否定されたようで大きな衝撃を受けたものである。性能諸元や解説内に余計な項目が有るならそれは不要と言えるだろう。しかしそれとは別に「史実」や「小ネタ」は独立しており、試合至上主義の方は読まなくとも良い様になっているのにも関わらずである。普段から試合の役には立たない「史実」や「小ネタ」を読んで頂いている読者諸兄は如何にお考えであろうか…。

対トレント級として計画

イタリア海軍「各国海軍に先駆けて203mm砲を搭載した条約ギリギリの高性能艦を造るぞ」
→「トレント級」として完成。

フランス海軍「対トレント級としてより大きな305mm砲を8門搭載、速度は35ノット出せつつ、耐203mmの装甲を持った大型巡洋戦艦を造るぞ」
→「トゥーロン」として計画。

ドイツ海軍「戦艦の代艦として建造すれば1万トン以下で280mm砲までの砲を搭載できるな、よしヴェルサイユ条約ギリギリの高性能艦を造るぞ」
→「ドイッチュラント級装甲艦」として完成。

「ドイッチュラント級」の登場により、今更耐203mmの装甲では何の役にも立たない事が判明して「トゥーロン」の計画は廃棄される事になる。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • 小ネタを編集。余談は1つ目の中に入れ子にしました。 -- 2023-07-20 (木) 21:45:56
  • 史実を追加 -- 2023-12-28 (木) 14:40:08

コメント欄

  • 7では初の大巡か…ガン縦できるし面白そう -- 2022-12-09 (金) 15:45:35
  • ガリソ好きでアルジェリー以降を開発した後も結構乗ってたからその経験値を使えるのは嬉しい -- 2022-12-09 (金) 21:06:24
    • こいつプレ艦ですよ。 ツリーはアルジェリーから分岐します -- 2022-12-09 (金) 21:41:15
      • まじかよ…ならツリーと一緒に実装するなよな、紛らわしいぞWG() -- ? 2022-12-09 (金) 21:45:13
  • こいつはいつ実装されるのかな?() -- 2023-02-16 (木) 15:06:15
  • 新しい船が次々実装される中コイツだけ未だに出ないの草。忘れ去られてるんじゃね? -- 2023-05-16 (火) 12:03:54
  • 巡洋艦版ストラスブール -- 2023-05-16 (火) 12:50:21
  • もしかしてBLITZ版永遠のs∞nに…? -- 2023-06-07 (水) 20:42:35
  • こいつ結局いつ来るの? -- 2023-06-25 (日) 11:18:55
    • 性能調整がむずかったのかな? -- 2023-06-26 (月) 21:53:52
  • ブリッツ分艦隊で9ヶ月の時を経て登場予定。 -- 2023-07-10 (月) 23:30:46
    • 楽しみやな -- 2023-07-14 (金) 21:22:42
  • この小ネタ何?艦名の由来かと思ったら全然違うし -- 2023-07-19 (水) 18:50:12
    • 艦名の由来はフランスの地方都市ですよって事。文学の話なら小説の中で主人公がその都市の刑務所に収監されてる設定だって事。 -- 2023-07-19 (水) 20:44:33
    • 普通にわかりそうだけどな -- 2023-07-19 (水) 22:03:14
    • 文学の方の話です。もはや船に関係ないじゃんってこと -- 2023-07-20 (木) 12:10:35
      • 小ネタ枠だし、艦名に因んだ雑学だから別にいい気もするけどどない?ここに限らず、愛鷹にはもののけ姫のアシタカがあるし、オーディンだと北欧神話繋がりの伝承ワイルドハントなんかも入ってる。そこまで目くじら立てんでもとは思う。 -- 2023-07-20 (木) 12:44:04
      • なるほどー、と楽しく拝読していますよ。良いと思います。 -- 2023-07-20 (木) 16:21:49
    • 日本艦の命名規則が地名と関連あるよーってのと同じもんでしょ -- 2023-07-20 (木) 13:21:50
  • 軽い戦艦と思って戦えばいいのかな?これは。 -- 2023-12-25 (月) 21:49:10

過去ログ

過去ログ一覧

*1 連合国軍のアフリカ上陸に伴いヴィシー政権下のアフリカ在住フランス軍が殆ど抵抗することなく降伏、これを裏切りと見做したドイツ軍がヴィシー政権下のフランス海軍艦艇を接収すべく艦隊を派遣。すぐ近くまで迫ったドイツ軍の目前で戦艦3隻、巡洋艦7隻を含むフランス海軍の艦艇が殆ど自沈した。
*2 ナポレオンは敵が潜む砦と港の双方を砲撃できる理想的な砲撃ポイントを発見。一度はその確保に失敗するものの、その重要性に気付いたイギリス軍を撃退して砲兵陣地を構築。結果として砦と港の連携を断つことで連合軍を敗退させ大いに名を上げた。
*3 ついでに言えばユーゴーと父親も当初折り合いが悪かったが、やがて彼が文才を発揮し世間に認められると父親との仲も改善された。その父親のためにナポレオンに関する詩を嫌々ながらも書く事になったのがナポレオン研究の切っ掛けであったというエピソードも面白い。