AMX ELC bis

Last-modified: 2024-04-05 (金) 13:41:22

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Tier 5 フランス 軽戦車

公式紹介ページ

スペック

車体装甲厚(mm)25/10/15
最高速度(km/h)60
マッチング範囲(戦闘Tier)5~7
本体価格(シルバー)315,000
派生元車輌AMX 40

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比旋回速度視認範囲
初期状態SOFAM de 150 c75 mm SA32LAMX ELCAMX ELC bis550ER 52
1503625/15/10300
22.5244360
75 mm SA44L開発時SOFAM de 180 cv75 mm SA44LAMX ELCAMX ELC bis550SCR 508
1803625/15/10400
27.2744360
90 mm D. 915開発時SOFAM de 180 cv90 mm D. 915AMX ELC bisAMX ELC bis550SCR 508
1803825/15/10400
26.6344360
 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
75 mm SA32LAP
HEAT
HE
46
7G
38
74
91.4
38
110
110
175
13.331,4662.300.4260+13
-5
75 mm SA44LAP
?
HE
70
7G
38
100
129
38
110
110
175
13.331,4662.100.4048+?
-?
90 mm D. 915AP
?
HE
255
12G
255
120
150
45
240
240
320
4.291,0302.900.3836+?
-?

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。

解説

  • 概要
    Tier5フランス軽戦車
    高機動・高隠蔽・高火力の3点を備えた軽戦車だが、相応に癖がある。
  • 火力
    最終候補は全周砲塔で扱いやすい75mm砲と、単発火力と貫通力に優れる90mmの二択。
    どちらの砲も発射速度の遅さからDPMが低めで、俯仰角も-5~+13度しかない難点がある。
    砲塔の旋回も非常に遅いので、軽戦車同士での接近戦は極力避けるべきだろう。
    • 75 mm SA32L
      初期砲。
      貫通力の低さが致命的な欠点であり、金弾ですら91mmにとどまっている。
      Tier4相当の性能なため、早急な換装が望ましい。
    • 75 mm SA44L
      発射速度が若干劣る以外、Tier相応で可もなく不可もなくといった性能。
      精度や課金弾の貫通力も特筆すべき点はないが、アップデートにより全周砲塔での使用が可能になった事で取り回しが良くなり、NDKも低リスクで行えるようになった。
      マッチングの変更により同格や格下戦車と戦う機会も増えたため、装甲の薄い相手にはHEを活用してダメージを重ねていこう。
    • 90 mm D. 915
      AMX ELC bisの史実砲。
      Tier5軽戦車としては優秀な単発火力を持ち、貫通力も同格中戦車レベルの十分な値を併せ持つ反面、発射速度・照準時間が非常に遅い。
      最大の特徴は、この砲を搭載すると砲塔が左右15°の限定旋回となり、射界が大きく制限されてしまう点にある。
      つまり、駆逐戦車のような待ち伏せ向きの砲性能であり、行進間射撃や逃げ撃ちなどを他の快速戦車のように行う事は出来ない。このため接近戦には滅法弱く、基本的に格下軽戦車にも撃ち負けてしまう。
      75mm砲に比べて極端に扱いの難しい砲ではあるが、距離調整や遮蔽物を利用すれば偵察と攻撃の両立は可能だ。
      後述する極めて優秀な隠蔽性と絡めれば、待ち伏せからの一撃や、格上の瀕死車輌へのとどめにも使える威力の高さは絶大なポテンシャルを秘めている。
       
  • 装甲
    耐久力は550と同格軽戦車でワースト1。
    初期値ならChaffeeが565とほぼ同等だが砲塔換装でHPが600を超えるため、こちらが唯一のHP500台となってしまい、ぶっちぎりの最下位となる。
    装甲も無いに等しいため、遮蔽物の無い場所で見つかると容易に致命傷を受けてしまう。
    このため、随一の隠蔽率や車高の低さを活かして被弾率を下げる事が重要になる。
    車体の軽さから車両同士の接触による被害も大きく、味方との接触は勿論のこと、相手から仕掛けてくる可能性にも常に警戒しておこう。乗員が2名と少ないため、負傷による撃破扱いと車長(無線手、装填手、砲手を兼任)と操縦手(機動性)の負傷によるスキル低下にも注意しなければならない。
    言うまでもなく口径10cm以上の榴弾が命中すれば一撃爆散は必至である。
     
  • 機動性
    アップデートにより以前ほどの驚異的な加速を失い、軽戦車としては同格平均レベル。
    出力重量比が軽戦車としては並レベルな上に履帯性能が結構悪いので、意外と加速に手間取る。
    しかし車体の軽さからちょっとした障害物で速度が激減する仕様は変化しておらず、加速力の低下により再度スピードに乗るまでの時間が長くなっている事に注意が必要。
    また、高速走行時はちょっとした段差でもすぐにフリスビーのようにスピンしながら飛んで行ってしまう上、相対的にかなりの落下ダメージ被害が発生してしまう。最悪の場合は搭乗員の戦闘不能やクラッシュも有り得るので、地形の凹凸には細心の注意が必要だ。
    もし主砲に90mm砲を選択している場合、ハンドブレーキによるスピンターンの制御は是非会得したい。
    高速状態から一気に進行方向を180度以上反転させることができるため、駆逐戦車の後ろを取る際などに停車⇒方向転換よりも若干素早く砲を向ける、あるいは少し距離を置いて追われている状況で即座に反撃に転ずるなどのテクニックで射界の狭さを補うことが可能になる。
     
  • 偵察性能
    隠蔽率は全車両の中でもトップクラスであり、茂みに隠れた本車を見つける事は(本車が不用意に発砲しない限り)非常に困難である。
    隠蔽スキル迷彩ネットの恩恵が非常に大きく、これらと茂みを併用すれば、50mの強制発見距離まで敵に発見されない事もある。視認距離は同格軽戦車と同じ360mなので、被膜や双眼鏡でしっかり補強しておけば 置き偵察→視認→発砲→即退避→再び置き偵察 というサイクルも構築できる。
    気を付けなければならない点が無線範囲で、上位無線機のSCR 508を装備してもその範囲はわずか400mしかない。同格軽戦車の中では言うまでもなくブッチギリの最下位である。*1
    このような性能では、少し距離が離れただけで情報が共有できなくなってしまう。敵陣地やマップ端まで行くと味方と通信が途絶しやすく、折角偵察して敵を発見できても支援が望めない状況が有り得る。
    また、無線能力を上げようとしても軽戦車故に他に優先して取得したいスキルが多く、搭乗員スキルを上げにくい。
    確実に情報を伝える為には味方と通信距離を保つ、もしくは味方に通信距離を保ってもらう必要がある。
     
  • その他の情報
    搭乗員や拡張パーツなどについて
     
    • 搭乗員
      乗員が2名で車長が操縦手以外を全て兼職しているので、乗員負傷時の性能低下が極めて大きいという弱点もある。負傷状態のまま戦っていると全滅の危険性も高いので、救急キットは必ず搭載しておこう。
      車長が負傷すると、視界の索敵のみならず、兼役している砲手と装填手と無線手の能力が一気に低下する。
      しかも車長ボーナスも消滅するので、操縦手の能力も若干だが減ってしまう。
      操縦手が負傷すると、機動力が大幅に低下してしまうので、敵にとって良い的になってしまう。
       
    • 搭乗員スキル
      スキルの習得は計画的に行いたい。
      第六感を最優先し、偵察車両として必要な能力を高める隠蔽強化視界強化系を付けていくのが無難だ。
      機動性を底上げするオフロード走行や履帯破損の応急対策で修理を着けるのも良いだろう。
      また、搭乗員が一人脱落するだけでもかなり弱体化してしまうため、搭乗員負傷を防ぐ痛み耐性も非常におすすめ。
      上述の無線の短さから、無線手スキルの信号の増強も付けたいが、上記の通り本車は付けたいスキルが多く、優先順位的に後になってしまいがちである。
       
    • 拡張パーツ
      拡張パーツの構成は、個人によって多少の差が出る。
      視界を強化するカニ眼鏡被膜、隠蔽率を向上させるカモネット、全体的な性能を底上げする換気扇、リロードの遅さを補うラマー、照準の遅さを補うガンレイから好きな3つを選ぼう。
      上記以外の拡張パーツは効果が期待できない、もしくは実感できないのでオススメできない。
       
    • 超信地旋回
      本ゲームでは駆逐戦車、自走砲をはじめとした射界制限のある車輌は(M3 Lee等の中戦車を含めて)超信地旋回が可能となっているが、その中で唯一本車だけが限定旋回砲塔(90 mm D. 915装備)かつ超信地旋回不可となっている。
      あまり気にする必要はないものの、不便に感じることもあるため留意しておこう。
     
  • 総論
    アップデートにより突出した能力は失われたが、小柄な車体と高い隠蔽率は据え置きなため、依然として偵察の適性が高い軽戦車である。
    また、90mm砲を使う場合は装填が遅いものの駆逐戦車にも勝るその単発は茂みからの一撃離脱が非常に強力であり、置き偵察と絡めてすぐ射線から逃れられる場所があるならば、「撃っては即退避」を繰り返すことで偵察をしつつダメージを稼ぐことも可能であり、高い単発と隠蔽率を有する本車ならではの戦術の一つと言えるだろう。
    注意すべきは壊滅的な防御面で、格下軽戦車相手ですら撃ち負けてしまう程に弱体化したため、より敵の布陣の把握が重要となっている。機動力の低下も考慮し、引き際の判断は早めに行うよう心掛けたい。
    余談だが、本車はゲームに登場する車両の中でも1,2を争う低車高である為、砲の位置が高く俯角の取れない車両相手の場合、相手にピッタリ張り付けば「相手はこちらを狙えないが、こちらは相手を撃てる」という状況が生み出せる。そうそう出会う場面ではないが、いざという時には活用してほしい。あくまでも最終手段であり、旋回されただけで撃破されるリスクがある事を忘れないようにしよう。75mm砲装備なら、この方法がやりやすい。
     
    アップデート4.1以前の解説。以前は現在以上に高機動力・高隠蔽・高火力を備え、ゴ●ブリと呼ばれ畏れられていた
    • 概要
      Tier5フランス軽戦車
      長く苦しい下積み生活の果て、醜い(?)アヒルの子が飛び立ったら、超音速の世界へ! 
      一部では、素早く低い車高からG (黒くて硬くてテカテカ光って、暗く狭く湿ったところが好きな、異様に速い害虫)とも呼ばれる。
      手の付けられない速さと、Tier9をも脅かす90mm砲をTier5にして手に入れてしまった分不相応さから、「許さん!」「コロス!」「砲塔のラウンデルが馬鹿にしているように見える!」などと、敵戦車からのヘイトはものすごく高い。
    • 火力
      限定旋回砲塔により左右射界が制限され、待ち伏せ向きの砲性能であり、行進間射撃や逃げ撃ちなどを通常の高速車両のように行う事は出来ない。特に格闘戦の難度は高く、攻撃時に車体を相手に向けなければならないため非常にテクニカルな操作を要求される。
      初期砲・中間砲は共に凡庸な性能であるため最終砲の開発を急ぎたい。中間砲は別ルートのSARL 42BDR G1Bでも研究可能なので、そちらで開発が済んでいれば道程を半分近く短縮できる。
      • 90 mm D.915
        Tier5としては破格の貫通力と攻撃力を持つ本車の最終砲。
        APですら貫通170mm・単発240を誇り、APCRに至っては貫通248mmという驚異的な数値だ。
        貫通力と単発ダメージはTier8軽戦車のAMX 13 90の最終砲と同じである。
        金弾ならば格上HTはもちろん、あのAT 2の正面装甲さえ余裕で貫通できる。
        一方、照準の収束は遅く、また車体ごと動かすことが多い関係上照準が大きく拡散しやすい。
        また、単発攻撃力こそ240と高いものの、装填が遅くDPMに劣り、相手が無傷の場合は格下ですら一撃で屠る事は叶わない。軽戦車はもちろん、直射をしようと待ち受ける自走砲との格闘戦でも他の軽戦車以上の危険が付きまとう。
        従って、攻撃を仕掛ける際には敵の反撃を見据えた戦術が必要となる。
         
    • 防御力
      軽戦車なので察してください。 
      乗員がたったの2名と少ないため、負傷による撃破扱いにも注意しよう。
    • 機動力
      最大速度65kmと35°の旋回性能を誇り、加速や坂道発進などは他の快速戦車を寄せ付けないまで。 
      グルグルと回りすぎる感じもあるものの、回転しない砲塔を補えるくらいはできる。
      しかし、調子に乗って機動力に任せていると、起伏や障害物で大ジャンプの末、履帯や他のモジュールがおシャカになったり、突出しすぎて360mしかない無線のせいで孤立からのフルボッコになりかねないので、味方との位置把握は絶対必要である。
       
      とはいえ、高隠蔽率から、裏取りや自走砲や、芋っている戦車を後ろから暗殺したり、快速を生かした走り偵と隠蔽を生かした置き偵、ヘイトを生かした陽動まで、幅広い活躍が出来る。 
      ちなみに視界も通常で360mなので、見える範囲=無線範囲と覚えておくのもいいだろう。
      余談だが、軽い車体と、よく回る旋回性能とのマッチングによりドリフトが出来る。
    • 総論
      Tier5軽戦車の中では非常に癖が強い快速偵察車両である。
      戦果を挙げるには、限定旋回と引き換えに得た不相応なまでに強力な砲と、全車両でも指折りの機動性、極めて優秀な隠蔽といった性能諸元、すなわち攻撃と偵察をいかにして両立するかに集約される。
      偵察が最も重要な任務である事は言うまでもなく、開幕特攻や無謀な発砲・格闘戦は論外であるが、戦況に応じて攻撃役もこなさなければ本車の性能を活かしきる事はできない。この難しいオーダーにどれだけ応え得るかが鍵を握る。
       
      慣れない内は、無為な被撃破と、偵察の放棄だけを避けるように運用するとよい。
      序~中盤では生存を最優先に、茂みでの置き偵察を重視し、或いは走り偵察も臨機応変に行う。偵察が必要とされにくい市街地マップでは、序盤から積極的に火力支援をしていく。終盤では、数や耐久が少なくなってきている敵に対し、その火力・機動力・隠蔽性能を最大限に活用し、神出鬼没の動きで翻弄しつつ、各個撃破できれば勝利は近い。
      独特な癖を理解しつつ、軽戦車のセオリーを守りながら慎重に立ち回れば、多少の劣勢なら覆す事のできる本車の潜在能力を発揮できるだろう。
      一方で砲の強さに目がくらみ、軽戦車の仕事を忘れて駆逐戦車のように立ち回る事はかなりの悪手である。もしスポッター不足で敵偵察に蹂躙されるような事態にでもなれば、もはや戦犯と罵られるに相当する愚行となる。偵察をする事が本車の第一の任務であり、射撃は二の次という事を忘れずに動こう。
       
      余談だが、本車はゲームに登場する車両の中でも1,2を争う低車高である為、砲の位置が高く俯角の取れない車両相手の場合、相手にピッタリ張り付けば「相手はこちらを狙えないが、こちらは相手を撃てる」という状況が生み出せる。そうそう出会う場面ではないが、いざという時には活用してほしい。あくまでも最終手段であり、旋回されただけで撃破されるリスクがある事を忘れないようにしよう。
 

史実

1956年フランス国防省は、空輸可能な車両の開発を目的としたELC計画を開始しました。
当時、フランスはインドシナやアルジェリアなど、世界各地に散らばる植民地の独立運動などの問題を抱えていたため、海外に速やかに展開出来るように輸送機で空輸可能な「空挺戦車」を求めていたので、車体は出来うる限り小型化する事が要求されました。そのため、乗員席のスペースもギリギリまで切り詰められ、乗員の身長を172cm以下に制限しているほどで、試作車は低い車高と二人の乗員を旋回制限のある砲塔に配置したものでした。
しかし、量産はされず、実戦配備もされませんでした。
ゲーム中では、転輪の追加や小改良が加えられたもので、AMX ELC bisとして使用されています。

コメント

  • PC版ではHP490もあるのか!おかしくね? -- 2020-07-08 (水) 20:48:50
    • PC版はアップデート1.9.0でTier6以下のほとんどの車両のHPが強化されたんだよ。もうこっちとは全く違う世界になってる。 -- 2020-07-09 (木) 03:27:02
  • 全周砲塔???ってPC版だけ?最初から砲塔旋回できないんだけど・・・ -- 2021-04-07 (水) 23:16:52
    • 全周旋回は75mmの方だけ -- 2021-04-07 (水) 23:36:48
  • 1800ダメージ稼いで優等95→92%に下がった。どーなってんの -- 2021-05-29 (土) 23:25:43
    • 最近乗ってなかったのならば、乗ってかった間に優等基準が上昇したのでは? -- 2021-05-30 (日) 18:12:50
  • 駆逐になりたいのでオレ以外の軽戦車がんばってー!!! -- 2021-10-01 (金) 13:19:46
    • 一流の軽戦車乗りを目指すなら偵察優先でいきましょう。砲塔が回らないからと舐めて追撃してくる相手を味方の射線に引きずり込むとアシストが稼げて美味しいですよ(スコア的にもシルバー的にも) -- 2021-10-04 (月) 16:06:38
      • もう一つアドバイス、そんなに駆逐なりたいなら素直にフランス同ティアの駆逐に乗りましょう。あれは足回り微妙、投影面積大きめ、装甲薄いと欠点はありますが駆逐戦車で一番重要な火力がピカイチですからね。 -- 2021-10-04 (月) 18:38:46
  • 前線へ偵察に行かないのであれば軽戦車の運用センスが無いことを覚えておこう。ティアⅩになる前にここで気づけたあなたに良き軽戦車ライフがあらんことを。 -- 2023-01-24 (火) 10:04:13

*1 本車を除く同格軽戦車の最終無線機はT-50の650mが最低値、最高値はM24 Chaffeeで745m