Tier 5 フランス 重戦車
スペック
HP | 745 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 60/40/60 |
最高速度(km/h) | 30 |
重量/最大積載量(t) | 33.81/34.0 |
本体価格(シルバー) | 400,000 |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
初期状態 | Renault T12 | 75 mm SA32 | BDR G1 B | FCM F4 | 745 | 290 | |||||||
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350 | AP APCR HE | 74 91.40 38 | 110 110 175 | 74 | 46 7G 38 | 14.29 2.29 0.46 | 22 | 60/60/60 | 28 | 300 | |||
75 mm SA44開発時 | Renault T12 | 75 mm SA44 | BDR G1 B | FCM F4 | 745 | 290 | |||||||
350 | AP APCR HE | 100 129 38 | 110 110 175 | 74 | 70 7G 38 | 14.29 2.29 0.43 | 22 | 60/60/60 | 28 | 300 | |||
90 mm DCA 30 | Renault T14 | 90 mm DCA 30 | BDR G1 B bis | FCM F4 | 810 | 710 | |||||||
450 | AP APCR HE | 135 175 45 | 240 240 320 | 48 | 255 12G 255 | 6.32 2.50 0.40 | 24 | 80/70/60 | 26 | 320 |
解説
- 概要
ー彼がいなけりゃ ー
Tier5フランス重戦車。
2格上の強力で高性能な砲が搭載できるのが特徴。
俯角も比較的良好で車体の前後長も短く使いやすいが、やや頼りない装甲と悪い視界に注意。
この車両を境として、フランス重戦車ルートは「高火力低耐久」という本来の特色を現し始める。 - 火力
本車両は最終砲を積んでからが本番と言える。
初期砲は力不足だが、最終砲の搭載によって、本車両は一気に強力な火力を秘めた戦車に変貌する。- 75 mm SA32
初期砲。
貫通力が致命的に足りず、同格相手すら怪しい。
SA44はすぐに開発できるので、最低でもそちらを搭載して出撃しよう。 - 75mm SA44
単発火力は変わらないが、貫通力が高くなり同格のTier5戦車にならばそこそこ通用する。
格上に対しては流石に力不足なため、戦いを避けるか履帯切りなどの支援に回ろう。 - 90mm DCA 30
あのアハトアハトを上回る単発火力を持つ強力な砲で、同格の中戦車を2発で沈め、格上戦車にも十分に対抗できる。
KV-1の12榴のようにモジュールや空間装甲によって極端にダメージが減少することもない。総合的な砲性能では他の同格重戦車の追随を許さない。
一方で、リロードがやや遅めであり射撃レートの低さから分間攻撃力は低い。このTierでまともに撃ち合えば先に相手から2、3発は貰ってしまうだろう。リロード中は障害物に隠れられるような位置取りをしよう。精度も良いとは言えない値ではあるが、平均的な範疇に収まっており、割と当てやすいほう。装填の遅さに加えてレティクル拡散が大きめで収束に十分な時間をかける必要があり、使い勝手にやや癖がある。
とはいえ、この砲を搭載してからが本車の真骨頂とも言えるため、できる限り早く開発を急ごう。
- 75 mm SA32
- 装甲
装甲厚はTier5重戦車としてはやや薄い。
正面は60mmとせいぜい中戦車並の厚みしかない。急傾斜が付けられている箇所は貫通140mm程度まで受け流すことがあるが基本的にあてにはならない。
車体サイズはB1から小型化したものの車高が高くなりキューポラも大型な為、遮蔽物の高さには注意を払いたい。
ちなみにスペック上では車体側面の装甲厚は40mmとなっているが、履帯側面の装甲は60mmとそこそこの厚さがある。
そのため昼飯やキツめの豚飯によって生存性を高めることも可能ではあるが、相変わらず履帯内に車体が内蔵されている構造なので、相手の貫通が120mm程度あれば履帯ごと撃たれながらダメージを受け続ける可能性があるので無理はしないように。 - 機動性
全体的に性能が低いが平地なら30キロは割とすんなり出せる。
エンジン出力が不足しており加速が悪く、最高速も取り立てて優秀なものではない。旋回も車体砲塔共に遅い部類で、機動面で見るべき所は特に無い。
また、その背の高さから急停車すると激しく車体が揺れる事も留意しておきたい。 - 総論
機動性と装甲は重戦車としては平凡であり、本車両の魅力は90mm DCA 30の単発火力に尽きると言っても良い。Tierが上がり、一撃の重みの重要性も増しているので、その火力を存分に活かせる運用をしたいところ。
重戦車同士の戦いの場合はリロード時間と装甲の関係から正面切って戦うのは推奨できない。俯角も特別悪いわけではないので「障害物の陰に身を潜めて装填中のインターバルを稼ぎ、装填完了後に再び身を乗り出して攻撃する」という重戦車の基本となる動きを心掛け、戦いを有利に進められるよう工夫しよう。
史実
第二次大戦前、フランスはD1/D2戦車に置き換わる新たな開発計画「G1計画」を立てました。
G1計画ではフランスを代表する複数のメーカーにプロトタイプの設計を競作させて、その中から特に優れたものを正式採用するものとして1936年頃に計画されました、ちょうど、D1戦車計画がスタートした10年後のことでした。
G1戦車の競作にはかなりの数の参加があり、ロレーヌのG1L、ルノーのG1R、ボーデ・ドノン・ルーセル(BDR)のG1B、フーガのG1F、SEAMのG1P、さらに途中脱落のFCMとソミュアを含めてなんと7社が応募しました。
実質、ルノーB1戦車の後継として、重量20t、速度40km/h、武装は当時開発中のB1bis重歩兵戦車と同じ旋回砲塔に47mm戦車砲SA-34(SA-35とも)、車体に17.1口径75mm榴弾砲SA-35と20t級の中戦車クラスを各社に指示していました、B1bisがD1戦車の1.5倍の重量を持っているのに対して、この武装がいかに無茶な要求かと言う事は、フランス軍首脳部は理解しておりませんでした。
まず最初に試作されたSEAMのG1Pは電気駆動を目指しました。 無武装の走行実験車体が試作されましたが、この手の戦車が殆ど失敗したように、やはり、ものにはならなかったそうです。
次に完成したライバル・ルノーG1Rは、フランス戦車には見られなかった大型砲塔の上に対空用機銃の副砲塔が搭載されており、故意に車体の75mm砲を搭載せずに、避弾経始を追求した戦後ソ連戦車のような砲塔には、47mm砲を搭載していました。
これは、主砲を75mm砲に換装する目論見だったのでしたが、実際に75mm砲に換装したところ、要求重量を大幅に超える30t級にまで増加してしまいます、これには、フランス軍部は「我々は重戦車を望んでいるわけではない」と立腹し、この案を却下してしまいます。
後年の諸外国の中戦車を見れば、旋回砲塔に75㎜砲を装備した戦車が30t前後になるのは当たり前の事であったのですが、要求重量を12tも超過した事が、不採用の決定的理由であったとも言われています、ですが、首脳部はこう言った事を全く理解出来なかったのでした。
G1R不採用の理由として、もう一つ推測できるのは大型砲塔の採用です。
当時のフランスの戦車設計技術は世界トップクラスだったものの、ターレットリング削り出し技術が他国より劣っていたため小さな一名用砲塔しか搭載する事ができず、弱点となっていました。
実物大模型ではどうにでもなるのですが、いざ生産しようと思っても造れないと言う状況が予想されます。
この点が不採用の真の理由ではなかったかと推測されます。
本ゲームにて、このG1Rの砲塔は、なぜかAMX 40に載せられていますが、避弾経始の強く頑強な砲塔と75mm砲を持ったG1Rが採用されていれば、対ドイツ戦はあっさりと負ける事がなかったのではないか、といわれています。
もっとも、旧態依然の運用法や戦車自体の信頼性の低さもあって、負けは覆り難いのでしょうが…。
他社も、折り合いが付かなかったり、使い物になるか怪しかったりしたそうですが、ドイツの侵攻によりほとんどの車両が完成しないまま、計画は凍結となりました。 BDR G1Bも、完成の日の目を見ないまま、終戦まで息を潜める事になりました。
その後、1944年にフランスが解放され、再び戦車の開発が始まると、BDR G1BはARL 44の開発へと繋がって行くことになりますが、戦後のフランス重戦車開発の迷走は、すでにここから始まってたのかもしれません。
コメント
- 低貫通、低ダメージ、低装甲、低速度と使えなさすぎ。。。。 -- 2021-04-01 (木) 22:02:55
- 豚飯でジャクソン完封できて草 -- 2022-01-20 (木) 14:16:57