M3 Lee

Last-modified: 2023-12-11 (月) 12:44:55

A04_M3_Grant.png

Tier 4 アメリカ 中戦車

公式紹介ページ

スペック

HP480
車体装甲厚(mm)51/38/38
最高速度(km/h)38
重量/最大積載量(t)27.83/28.7
本体価格(シルバー)126,000

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
初期状態Wright R-975EC275 mm Gun M2
37 mm Gun M5
VVSS T41M3 S480265
400AP
APCR
HE
90
125
38
110
110
175
5056
7G
56
16.67
1.79
0.45
40--/--/--42320
75 mm Gun M3 L/37開発時Chrysler A5775 mm Gun M3 L/37VVSS T48M3 S480615
440AP
APCR
HE
92
127
38
110
110
175
5056
7G
56
20
2.10
0.41
43--/--/--42320
37 mm Gun M6開発時Chrysler A5775 mm Gun M3 L/37VVSS T48M3 S480615
440AP
APCR
HE
92
127
38
110
110
175
5056
7G
56
20
2.10
0.41
43--/--/--42320

解説

  • 概要
    Tier4アメリカ中戦車
    米中戦車・重戦車分岐点に居座っている登龍門、様々な畏敬をこめてLee先生と呼ばれる。
    苦行代表格といわれながらコアなファンも多いのが先生の徳のなせる業というところ。
    主砲である75mm砲を使用するため砲塔にある37mm砲は稼動しない。
    アップデートにより、遂に37mm砲を副砲として使用できるようになった。
     
  • 火力
    主砲の性能自体はTier4中戦車としてそこまで悪くない部類だが、最大の問題点は砲の配置。
    車体右側に装備されており射角が限定されているため、目標へ指向するには駆逐戦車のように車体自体を向ける必要がある。上の砲塔についているのは飾り副砲である。
    また砲が低い位置に配置されているため、通常の戦車なら攻撃可能な位置でも砲が地形に遮られ撃てないことが多い。
    • 75 mm Gun M2
      初期砲。精度ガバガバだが絞れば当たる。
    • 37 mm Gun M5
      上部砲塔に取り付けられた副砲。
      長い間、ただの飾りだったがアップデートにより遂に全周旋回の副砲として機能するようになった。
      ただし前身の初期砲なので、過度な期待は禁物。
      AP弾貫通力48mmは同格の貫通すら怪しいが、金弾は70mmあるので格上中戦車の正面を辛うじて撃ち抜ける。
      主砲と交互に撃てるため、貫通出来る相手にはめっぽう強く、2つ合わせて2,534という驚異のDPMをたたき出す。
      格上重戦車のような貫通出来ない相手にはほぼ無力であり、履帯切りを狙おうにも榴弾の貫通力が19mmと低いので履帯を貫通出来ないこともちらほら。
    • 75 mm Gun M3 L/37
      最終砲。格段と狙撃しやすくなるがそれでも精度は悪く、絞り切っても地面を叩く事が多い。
      同格の中には仏重B1の様にロックオン射撃だと一番堅い所に吸われて貫通できず、かといって精度が悪いため弱点狙撃が困難という場面があるので、課金弾は多めに積んで迷わず使用したい。
    • 37 mm Gun M6
      副砲としては珍しい改良型。
      こちらも前身で使用した砲であり、M5の微強化版なのも変わらない。
      M5と使用感はもちろん欠点も変わらない。
      主砲と合わせた時のDPMは3,000の大台に乗るのが最大の特徴。
       
  • 装甲
    正面下部は51mm、上部は38mmだが傾斜装甲のおかげで51mm級の防御力を持ち格下相手にはそこそこ堅い。
    弱点といわれる副砲塔でも51mmあるがマッチング帯域には10榴という悪魔たちがのさばっており、貫通力がなんと2mmオーバーの53mmなので、これらの砲弾持ちの駆逐戦車/中戦車、特に米M4 Sherman・独IV号H型からは格好の標的とされる。
    このため、これらに対峙する時は徹底的な遮蔽物利用と、射撃ミスを誘いリロード中を狙う戦法に徹するべきである。
    更に、KV-1は85mm/122mmと1発で消し飛ばす砲を持ち、AT 2と共にこちらのやる気を削ぐような分厚い装甲を持つ。これらと対峙した場合は、対処のしようがないために諦めて逃げるほかない。
    しかし本車は装甲の厚み云々より、車高の高さによる被弾面積の広さの方が問題。
    特に高い位置にある副砲塔が狙われやすく、主砲が低位置にあることもあってこちらは攻撃できないのに相手から攻撃を受けるなんてことは日常茶飯事。
     
  • 機動性
    率直に言ってエンジン出力不足で劣悪。
    川から土手道に上がろうとして失速するなど登坂時の減速が酷く、崖未満の坂とか段差レベルが越えられないので注意が必要。
     
  • その他
    視認範囲も悪ければ通信機の性能も良くないのには注意。
    特に初期通信機の性能が悪く、他国の同Tire戦車の初期通信機が300m以上の範囲を持つのに対し、こちらは265mしかない。
    中間通信機でようやく他国の初期通信機レベルであり、通信範囲には悩まされる事も起きる。
    また隠蔽性も悪く車高の高さで障害物からはみ出しやすいのもあり、敵から発見されやすい。
     
  • 総論
    中戦車というよりは大き目の駆逐戦車的な運用になる。
    砲の性能と火力は申し分ないものの、砲性能以外は難のある性能となっている。
    精度はよくないが高発射レートを生かした戦い方をするのがLee先生の戦い方の基本であるが、通常のAPでは92mmの貫通力しかないため一部車両に対して不満が出る、そのため、貫通力127mmという同格・格上にも通用する課金弾を多く搭載し使うことが前提となる。
    また、これだけの高車高にも拘らず320mの視界しかなく視界を補うパーツを装備することをお勧めする。 
    無線範囲は615mと広く味方との連携には事欠かないだろう。
    高確率で遭遇するのはMatildaAMX 40の重装甲軽戦車コンビだろう。これらには落ち着いて弱点を狙えばいいのだが精密射撃が苦手な75mm砲では博打要素が強い。
    正面同士では分が悪いが幸い双方共に機動性においてはこちらに分があるため、側面を積極的に狙っていこう。
    こちらの弾は殆ど通用せず、相手の弾はこちらを瀕死~昇天へと導くものであるためだ。
    昔はM4やT1 Heavyを使うためには必ずLee先生を使わなくてはならなかったが、アップデート4.3以後はHMC M8が追加され、先生の指導なしでも中戦車・重戦車ルートを進めることが可能となった。
    HMC M8は装甲こそLee先生に劣るが全周旋回可能な砲塔を持ち、主砲も優秀な物を選択可能な上機動性も高い扱いやすい戦車なので、Lee先生にこだわりがないのならこちらで進むことをお勧めする。
     
    解説原文

    米中戦車・重戦車分岐点に居座っている登龍門、様々な畏敬をこめてLee先生と呼ばれる。 苦行代表格といわれながら、コアなファンも多いのが先生の得のなせる業というところ。
    Tier4中戦車として分類されているものの、主砲である75mm砲を使用するため、砲塔にある37mm砲は稼動しない。
    そのため、中戦車というよりは、大き目の駆逐戦車的な運用になる。 砲の性能と火力は申し分ないものの、起伏のある地形などで砲撃時には、弱点となる砲塔を晒す事になるので注意が必要になる。
    また、これだけの高車高にも拘らず320mの視界しかなく、同格の中ではあまりいいとは言えないため、視界を補うパーツを装備することをお勧めする。 
    一転、無線範囲は615mと広く、味方との連携には事欠かないだろう。
    装甲はそこそこ硬く、正面下部は51mm、正面上部は38mmだが傾斜装甲のおかげで51mm級の防御力を持つ、弱点といわれる副砲塔でも51mmある、が、この戦車のマッチングするTierでは10榴という悪魔たちがのさばっており、貫通力がなんと2mmオーバーの53mmなので、これらの砲弾持ちの駆逐戦車/中戦車、特に米M4 Sherman・独IV号H型?からは格好の標的とされる。 このため、これらに対峙する時は徹底的な遮蔽物理用と、射撃ミスを誘いリロード中を狙う戦法に徹するべきである。
    更に、KV-1は85mm/122mmと1発で消し飛ばす砲を持ち、AT 2と共にこちらのやる気を削ぐような分厚い装甲を持つ。 これらと対峙した場合は、対処のしようがないために諦めて逃げるほかない。
    さらに、高確率で遭遇するのはMatildaAMX 40の重装甲軽戦車コンビだろう。 これらには、落ち着いて弱点を狙えばいいのだが、精密射撃が苦手な75mm砲では博打要素が強い。 正面同士では分が悪いが、幸い双方共に機動性においてはこちらに分があるため、側面を積極的に狙っていこう。
    Tier6とばったり当たってしまったら・・・。 相手は悪魔と言って憚ることなし、諦めて逃げるほか生き残る道はない。 こちらの弾は殆ど通用せず、相手の弾はこちらを瀕死~昇天へと導くものであるためだ。

    精度はよくないが、下手な鉄砲なんとやらで、高発射レートを生かした戦い方をするのがLee先生の戦い方の基本であるが、通常のAPでは92mmの貫通力しかないため一部車両に対して不満が出る、そのため、貫通力127mmという同格・格上にも通用する課金弾を多く搭載し使うことが前提となる。
    特に側面や背面を狙う、駆逐戦車運用は必須となる・・・のだが、この戦車って中戦車と重戦車の登竜門だよね? という疑問は尽きないのである。 

    山岳路南側スタートで、自走砲と一緒に山に登る事が多いのがこのLee先生だが、一見安全そうにも見えるものの、登ったところで殆ど活躍の場もなく、終盤にやることもないまま敵にやられるだけなので、さっさと降りて味方の支援に向かうべきである。

     

史実

アメリカ初の中戦車となったM2中戦車の後継として、1940年半ばより開発に着手されたのがM3中戦車です。
折りしも、ドイツの進撃によるヨーロッパ情勢を鑑みて、火力増強が急がれましたが、大型戦車砲搭載の全周囲砲塔はアメリカにとって開発経験がなく、開発期間に余裕がないとみて、手堅い設計を取り主砲の75mm砲を視界の不利を承知で車体右側前面に配し、全周囲砲塔に37mm砲と7.62mm機銃を載せたものに落ち着きました。 
1941年秋に量産体制に入ったM3は、M3、M3A1~A5まで開発されました。
A1型はリベット接合だった車体を鋳造式に改めたもので、主にアメリカでの訓練用に使用されました。
A2はM3の車体を溶接式に改め12両ほど作られたもので、A3とA5は空冷星型エンジンからツインディーゼルに換装され、それぞれ、溶接車体とリベット接合車体で、A5はイギリスがグラント2としてビルマで使用しました。
M3も長砲身主砲や、側面ハッチの廃止による防御策など回収を順次受け、イギリスは砲塔3段目のキューポラ兼対空・防御用の7.92mm機銃塔を廃止、主砲砲塔を2段用に改良したものを独自に発注して「グラント」とつけました。
以降、イギリス仕様はグラント、アメリカ仕様はリーと呼ばれましたが、イギリス側でも一部でリーが使われていました。
アフリカ戦線でアメリカ軍はチュニジアに使用されただけに終わりましたが、イギリス軍は対独戦の救世主として、歓迎されました。 特に、車体の75mm砲は榴弾を扱えることが重宝された理由の一つと言われています。

一説には、フランス陸軍で使われたソミュアS35を改造した、SAu-40駆逐戦車(当初開発は自走砲として)の影響を受け、形状がそっくりになったとも言われています。

M3中戦車も非公式ではありますが、イギリス軍からイギリス向けの仕様で生産されたものを、南北戦争時の北軍将軍ユリシーズ・S・グラントの名をとってジェネラル・グラント。
アメリカ陸軍向けの仕様のままでイギリス軍に配備されたものを含めて、南軍の将軍ロバート・E・リーの名をとってジェネラル・リーと名付けられていました。

余談ですが、ハリウッド映画界に「リー・グラント(Lee・Grant)」という女優がいました(代表作:刑事コロンボ「死者の身代金」)。

コメント

  • 先生の与ダメ 受ダメ 側から見てると あらから優遇されてる感があるなー -- 2018-02-15 (木) 23:30:16
  • 説明文見て、ん?となったが動く砲塔右下についてる固定砲塔かw -- 2018-05-28 (月) 23:36:59
    • これは車体砲ね。 -- 2018-05-29 (火) 02:06:05
    • 旋回砲搭は飾りです、初見には分からんのです -- 2018-05-30 (水) 16:17:47
      • 対照的に車体砲が飾りのB1bis…。 -- 2018-05-31 (木) 19:41:25
  • 弱くてもいいから旋回砲塔使わせてよぉ・・・ -- 2021-05-02 (日) 11:35:11
    • M8に乗り換えなさい -- 2021-05-02 (日) 11:44:49
    • コイツは車高の高いTD運用だぞ。旋回性能が高いからすぐに正面向けるしw背の低いTDで同じような運用が出来るのはT40だな。 -- 2021-05-02 (日) 14:31:52
  • 始めたばかりの頃にウキウキで買ったけどあまりの使いにくさに驚愕して2回くらい使って売ってしまった。 -- 2021-08-28 (土) 00:22:53
  • いつぞやのアップデートで砲塔の37mmが使えるようになってメインと合わせて色々込みで合計DPM4000超えの化け物戦車になったぞ。頭おかしい -- 2023-07-17 (月) 13:41:45
    • 同時には撃てんがな -- 2023-07-17 (月) 16:36:56