M2 Medium Tank

Last-modified: 2023-12-02 (土) 20:06:45

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Tier 3 アメリカ 中戦車

公式紹介ページ

スペック

HP370
車体装甲厚(mm)32/18/13
最高速度(km/h)43
重量/最大積載量(t)20.43/21.5
本体価格(シルバー)31,000

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
初期状態Wright Continental R-975C237 mm Gun M5T48M2M19370265
340AP
APCR
HE
48
70
19
40
40
50
12018
2G
10
24
2.09
0.46
3525/25/2540310
37 mm Gun M6開発時Wright Continental R-975C237 mm Gun M6T48M2M19325
340AP
APCR
HE
56
78
19
40
40
50
12018
2G
10
26.09
1.70
0.41
3525/25/2540310
75 mm Howitzer M3開発時Wright R-975EC275 mm Howitzer M3T49M2M7420615
400HE
HEAT
38
91.40
175
110
4656
7G
13.04
2.29
0.55
4038/25/2539340

解説

  • 概要
    Tier3アメリカ中戦車
    改良砲塔の長い視界範囲と、使いやすい大威力の75mm Howitzer M3、そして驚異の仰角40°俯角-20°が特長。
    最終状態では格上戦でも優秀な戦力となる。
     
  • 火力
    • 37mm Gun M5
      初期砲。
      貫通力も悪くないので、乗り出しで苦戦することはないだろう。
    • 37mm Gun M6
      M5を微強化した上位互換。
      75mmは榴弾砲なので若干の癖がある。
      素直な性能のこちらを最終砲にするのもあり。
    • 75mm Howitzer M3
      貫通すれば同格を2~3発で破壊できる攻撃力を持った榴弾砲である。
      通常の戦車砲と比較して精度や拡散が悪いため遠距離狙撃には難があるが、一般的な榴弾砲よりも弾速が速く、紙装甲への大打撃から重装甲への嫌がらせまで幅広く活躍できる。
      75mmなので10榴ほどの威力はないが、マッチング範囲内であれば充分な水準。
      課金弾はHEより弾速の遅いHEATのため癖が強い。
       
  • 装甲
    車体正面は傾斜しており、改良砲塔の防盾部分には一部裏にも砲塔装甲があるため数値以上に防御は堅い。
    垂直で薄い部分も正面から見えているため全幅の信頼をおけるほどではないが、機関砲弾などはそれなりの割合で被害を軽減してくれるだろう。
    防盾の形状が丸みをおびており、加えて裏の砲塔装甲も避弾経始に優れた角度であるため、稜線ハルダウンの際には格上のAPを跳弾で耐える事も多い。
     
  • 機動性
    機動力はそれなりにあるため、広い視認範囲と併せて偵察能力が高い。ただし車高が高く、隠蔽の低さもあいまって敵に見つかりやすい点は注意が必要。
     
  • 総論
    走攻守いずれもそれなりに整った性能を持つ中戦車らしい中戦車と言え、偵察能力にも優れているので行動の選択肢は豊富。
    但し装甲はあくまでもTier3としては高いという程度で、過信は禁物。
    偵察行動をするにしても、傾斜のない側背面の装甲は機関砲を防ぐのも難しいレベルなので、逃げる際に側背面を撃たれないよう気を付けよう。
    状況に対して的確に対処することで、同格戦においても格上戦においてもそれなりに戦果を挙げる事の出来る魅力ある一両だ。

史実

M2中戦車は、1939年にT5/I試作戦車の量産版として採用された中戦車で、72両が生産されました。

そもそも、M2中戦車の基になったT5コンバットカーは、アメリカのロックアイランド造兵廠が1934年から試作したコンバットカー(騎兵戦車とも呼ばれた)でT2E1軽戦車をベースとしていました。 
車体前部右にボールマウント式M1919A4機銃1挺を搭載。 銃塔は円筒形で並列式(270度限定旋回)、左にM1919A4、右にM2重機関銃を装備していましたが、1936年の改良でT5の銃塔を1つに統一したもので、左にM2重機関銃、右にM1919A4機銃を装備に変更、エンジンもコンチネンタルW670-9星型7気筒空冷4サイクルガソリンエンジン(250馬力)から、ギバーソンT1020-4星型9気筒空冷4サイクルガソリンエンジン(220馬力)に変更した他、トランスミッションもコンスタント・メッシュからシンクロメッシュ式に換装されました。
これが1940年にM1コンバットカーとして制式化された後に、M1A2がM2中戦車とされることになったのでした。

M2中戦車になるにあたり、主砲は37mmM6砲1門、副武装は7.62mmブローニング機銃8挺。装甲厚は9.5~25mm、最大速度41.84km/h、路外最大速度27.68km/hと大幅に強化され、さらに、M2A1では、砲塔側面を垂直に変更し、ピストルポートを6カ所に設置、乗員用ハッチを砲塔後面から上面に移しました。
最大装甲厚が32mmとなっており、エンジンも400馬力のR975EC-2に変更して重量が21tに増加したことに対応しています。
主砲砲身と駐退機に防御が施され、戦闘室四隅の機銃には円筒形の照準器が付き、防楯も装備されました。
また、跳弾板が車体後部フェンダーに取り付けられていましたが、これは戦車が塹壕を乗り越えた際に、後方スポンソンに装備された機関銃がこの跳弾板を撃って弾を逸らし、弾丸を塹壕内や戦車の後方下部へばらまくことを狙ったものでした。 スポンソンに装備された機関銃とともに、この跳弾板は近代戦では無用な装備であることが明らかになったため、以後のモデルでは廃されています。
1940年から1,000両が生産される予定でしたが、ドイツ軍のフランス侵攻時に使用されたIV号戦車?が75mm砲を搭載していたことと、当初のアメリカ軍は第1次大戦同様の塹壕戦闘を想定していたため、機甲機動戦主体の時世になった事で本戦車は時代遅れとされ、94両のみの生産に留まり、75mm砲を車体に搭載したM3中戦車へと生産移行されました。

この頃のアメリカ陸軍では、まだ砲塔に主砲を載せる技術や設計思想がなかったために、T5E2の車体に軽榴弾砲などを試験的に搭載するなどしていました、この経験が後のM3 Leeで生かされることになり、設計の参考にされたと言われています。
なお、M2中戦車はレンドリース先のイギリス軍に、「マチルダ」の愛称で呼ばれていたそうです。

コメント

  • 75mm Howitzer M3強い。HEの弾速が600m/s超えてるから当てやすい。 -- 2019-11-07 (木) 21:26:08