Tier 1 日本 軽戦車
スペック
車体
HP | 110 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 30/30/22 |
最高速度(km/h) | 23 |
重量(初期/最終)(t) | 8.01/8.5 |
本体価格(シルバー) | 0 |
修理費(シルバー) |
戦車パッケージ
パッケージ名 (必要経験値/購入シルバー) |
┏ | ━ | ━ | ━ | ━ | Ha-Go (110/3,000) | |||||
┃ | ┏ | Chi-Ni (150/3,900) | ||||||||
R. Otsu (0/0) | ━ | NC1(130/780) | ━ | NC27(210/2,830) | ┻ | NC27 Type11(210/3,130) | ━ | Otsu-Gata Sensha(220/3,230) | ┛ |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
Renault Otsu | Renault L4 | 37 mm APX SA18 | Renault NC-27 | Renault Kou | 100 | 90 | |||||||
60 | AP APCR HE | 29 46 18 | 30 30 36 | 240 | 0 2G 6 | 24 2.29 0.54 | 46 | 18/18/16 | 35 | 250 | |||
NC1 | Mitsubishi A475VD | 37 mm APX SA18 | Renault Otsu | Renault Kou | 100 | 300 | |||||||
75 | AP APCR HE | 29 46 18 | 30 30 36 | 240 | 0 2G 6 | 24 2.29 0.54 | 48 | 18/18/16 | 35 | 250 | |||
NC27 | Mitsubishi A475VD | 13 mm Autocannon Type Ho | Renault Otsu | Renault Otsu | 110 | 350 | |||||||
75 | AP APCR | 23 36 | 8 8 | 720 | 1 1G | 115.38 2 0.56 | 48 | 20/20/20 | 35 | 280 | |||
NC27 Type 11 | Mitsubishi A475VD | 37 mm Infantry Gun Type 11 | Renault Otsu | Renault Otsu | 110 | 350 | |||||||
75 | AP AP HE | 22 32.40 18 | 45 45 55 | 120 | 4 2G 8 | 17.64 2.70 0.44 | 48 | 20/20/20 | 35 | 280 | |||
Otsu-Gata Sensha | Mitsubishi A475VD | 37 mm Sogekihou | Renault Otsu | Renault Otsu | 110 | 350 | |||||||
75 | AP AP HE | 32.79 48.59 18 | 45 45 55 | 120 | 14 2G 8 | 17.64 2.70 0.50 | 48 | 20/20/20 | 35 | 280 |
解説
Tier1の日本軽戦車。
国産戦車ではなくフランスから輸入したルノーNCで、日本名はルノー乙型戦車と呼ばれた。
- 火力
最終砲の37mm Sogekihouであっても狙撃砲という名前に反して砲精度が低く、加えて照準の収束が遅く最大連射では絞りきれない・弾速が遅い・貫通が低いなどの点から、遠距離戦は苦手な部類である。
課金弾がAPCRではなく強化APであり、貫通力があまり上がらないのも要注意。
しかし脅威の最高俯角22度と通常ならありえないような場所でもハルダウンが可能であり、貫通力は低いが一撃のダメージも大きめなので、地形利用と戦法を工夫すれば弱点を補う戦い方が可能だろう。
同型相手では、最上位の狙撃砲であっても砲塔部分を狙わないとなかなかダメージを与えられず、勝負がつかない。
- 装甲
装甲は同じルノーのRenault FTやRenault NC-31より厚くなっており、車体正面及び側面前方1/3は30mmの重装甲を持つ。この30mm装甲は傾斜した部分も多くTier1の中でも特に堅牢であり、機関砲や低貫通の戦車砲ならば課金弾でもない限りほとんど弾いてくれるだろう。
砲塔の装甲は全周20mmであり、防盾部分も裏に装甲が無く同じ20mmと車体に比して薄い。
砲塔だけはフランスのFTや中国のNC-31よりわずかに薄いが気にするほどではない。
それでも機関砲の遠距離射撃ならある程度耐えられるが、近距離射撃や貫通30mm(同格Tier1では、ドイツLeichttraktorの最終砲2 cm Bredaやソ連MS-1の最終砲23 mm Vjaなど)クラスの機関砲には無力。T1などに撃たれると高確率で車長が負傷する。
車体と違って攻撃時に隠しようが無い弱点なので、相手にする際は砲塔部分を狙うと対処が楽になる。
他のルノータイプのフランスのFTと中国のNC-31は装甲厚が砲塔のほうが車体より厚いが、本車は逆に車体のほうが砲塔より厚い特長があるので、車体を晒してでも砲塔を隠すことが求められるが、車体形状でそのような戦術は物理的に不可能となっているのが欠点である。
つまり、砲塔の装甲は全周20mmなので車体が全周30mmであっても、実質的には砲塔の全周20mmしか使える部分の装甲は存在しない。
- 機動性
これだけの重装甲であるため重量はRenault FTの倍近くなっており、最終エンジンでも馬力が1ランク劣るためトルク不足である。
特に上り坂で他の車両に比べその遅さが目立ってしまうだろう。
Tier1戦場では周りも最高速度や出力重量比が低いため平地ではあまり気にならないが、Tier2の戦場では進軍に取り残されやすい。
- 無線機
初期装備は信号旗であり無線ですら無い。90mという驚きの通信範囲だが、幸いすぐ脱却できる。
Tier1初期戦車にしては研究に必要経験値が膨大なType94Mk.4Hei(94形丙)は同格が250m~300mほどである中で通信範囲350mと高め。(Tier1はランダム戦では鉱山とミッテンガルドで鉱山は800m四方とミッテンガルドは600m四方なので、300mでも十分にカバーできる)
- 総論
厚い車体装甲、単発火力、ハルダウン能力を活かすことができれば活躍は間違いない。
Tier1戦ではこれらを活かしやすい市街地や丘での近距離戦闘が最も適切な戦場だろう。
相手の火力と貫通が上がるTier2戦では近距離戦闘で装甲が役に立たず、足の遅さだけが目立つ。
貫通力が減衰する遠距離戦に活路を見出そう。
なお、Tier2以降の日本戦車は一転して装甲が薄くなってしまうが、俯角が大きい長所は変わらない。本車では装甲に頼る戦いよりはハルダウン等のテクニックや被弾を抑える立ち回りを覚えると今後に活かせるだろう。
史実
日本陸軍は、機械化のために大正9年(1920年)ルノーFTを購入した。輸入されたルノーFTことルノー甲型は、自動車隊、歩兵学校、騎兵学校、歩兵学校教導隊戦車隊などに配備された。
日本はルノーFTの運用実績を踏まえて国産化(後の八九式中戦車)に踏み切るが、開発と生産などには時間がかかるために完成までの間、その繋ぎとして日本陸軍は、ルノーNC型戦車の購入を打診され、1930年(昭和5年)にフランスから1個中隊分(約10輌、12輌説もあり)を輸入した。運用側では、以前に輸入したルノー FT-17軽戦車と区別するために、「ルノー乙型戦車」と呼称した。
ルノーNC型戦車にはピュトーSA18 37mm戦車砲搭載型とオチキス機銃搭載型があったが、後に37mm改造狙撃砲と6.5mm改造三年式機関銃に換装された。
日本の戦車生産能力の不足もあって輸入されたルノーNC27であったが、性能は軍が期待したほどではなく、前年に仮制式化された国産の八九式軽戦車(1935年に中戦車へ改訂された)を下回るものであった。
転輪軸が折れたり、ハッチなど扉を開けても車内が加熱しやすくエンジン冷却液の補充が頻繁に必要になるなど故障やトラブルが多く、納入された車両には時速18キロも出ない物もあったという。ルノーの技師を呼んだが、日本の湿気が多い環境や、連続走行など日本側の運用に問題があると突き放され、中華民国など諸外国への売却を考えたが実現せず、最終的に技術本部で対策を施す改修をした。
NC27軽戦車はルノー乙型戦車として配備され、満州事変で初陣を飾ったが、防護力の脆弱性や、足周りのトラブルが多発したりして、結局は日本が開発した八九式中戦車に取って代わられることになり、昭和9年には姿を消した。
全長4.41m、全幅1.71m、全高2.14m、自重7.88t、全備重量8.5t、武装は37mm砲または機銃1丁。
装甲厚は車体前面30mm、側後面22mm、底面11mm、上面6mm、砲塔全周20mm、砲塔上面8mm。
カタログスペックでは、エンジンはルノー直列4気筒ガソリンエンジン(60馬力)で、最大速度18km/h、燃料搭載量140リットル、航続距離100kmを発揮。
乗員は砲手と装填手を兼任する車長と操縦手の2名である。