Tier 2 日本 中戦車
スペック
車体
HP | 190 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 25/12/10 |
最高速度(km/h) | 30 |
重量(初期/最終)(t) | 9,6/9,8 |
本体価格(シルバー) | 3,900 |
修理費(シルバー) |
戦車パッケージ
パッケージ名 (必要経験値/購入シルバー) |
┏ | Chi-Ha (1,460/45,000) | |||||||
Chi-Ni (150/3,900) | ━ | Medium Plan 2 (0/1,900) | ━ | Chi-Ni(37mm) (345/6,320) | ━ | Chi-Ni(57mm) (485/7,220) | ┛ |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
Chi-Ni | Mitsubishi A6120VDe | 13 mm Autocannon Type Ho | Meadows Tank Plan 2 | Chi-Ni | 190 | 300 | |||||||
120 | AP APCR | 23 36 | 8 8 | 900 | 1 1G | 128.57 1.50 0.56 | 44 | 30/20/20 | 32 | 300 | |||
Medium Plan 2 | Mitsubishi A6120VDe | 37 mm Sogekihou | Medium Tank Plan 2 | Chi-Ni | 190 | 350 | |||||||
120 | AP AP HE | 33 49 18 | 45 45 55 | 80 | 14 2G 8 | 26.09 1.89 0.44 | 44 | 30/20/20 | 32 | 300 | |||
Chi-Ni(37mm) | Mitsubishi A6120VDe S | 37 mm Sogekihou | Chi-Ni | Chi-Ni | 190 | 425 | |||||||
135 | AP AP HE | 33 49 18 | 45 45 55 | 80 | 14 2G 8 | 26.09 1.89 0.44 | 45 | 30/20/20 | 32 | 300 | |||
Chi-Ni(57mm) | Mitsubishi A6120VDe S | 5.7 cm Gun Type 97 | Chi-Ni | Chi-Ni | 190 | 425 | |||||||
135 | AP HEAT HE | 30 55 28 | 75 75 95 | 80 | 15 3G 20 | 17.64 2.09 0.50 | 45 | 30/20/20 | 32 | 300 |
解説
2016/04/12に追加された、Tier2の日本中戦車。
- 火力
ラインナップ的には前身のRenault Otsuとほぼ同じ。- 13 mm Autocannon Type Ho(ホ式十三粍高射機関砲)
本車両の初期砲で、M2 Light TankのM2やPz.Kpfw. I Ausf. Cの7,92 mm Mauser E.W.141に近い武装。
ルノー乙型搭載のものより装弾数が増え、1セット15発から30発と二倍になった。
貫通力こそ23と控えめで1発のダメージも8と小さいが、1セット30発という猛烈な弾幕により貫通できる相手には大ダメージを与えることが可能。
全弾貫通時のダメージは240になり、同Tier帯で生きている車両はまず存在しない。
Tier2には軽装甲車両も多いため、これを主兵装として運用していくのもあり。 - 37mm Sogekihou(三七粍改造狙撃砲)
ルノー乙型の最終砲。乙型時代より精度、装填速度、照準時間が向上している。
とはいえ貫通力や攻撃力は少々控えめ。
同Tierの九五式軽戦車の37mmより性能は低い。 - 5.7 cm Gun Type 97(九七式五糎七戦車砲)
九七式中戦車の初期砲。
性質は榴弾砲に近く、弾速に劣り弾道も放物線を描くため偏差射撃がやりにくい。
APが用意されているがHEと貫通力が2しか違わないので、運用前に全弾HEに載せ替えること。
- 13 mm Autocannon Type Ho(ホ式十三粍高射機関砲)
- 装甲
ルノー乙型より薄くなったが、Tier2戦車としてはまずまずの厚み。
砲塔前面が30mmと乙型より厚いのはありがたい所。
- 機動性
乙型よりは速いが、少々遅い。
- 総評
可もなく不可もなくな戦車。
機関砲・戦車砲・榴弾砲のどれを選ぶかによって、運用法が大きく変化する。
史実
1936年(昭和11年)、八九式中戦車を代替するための新型中戦車の試案がまとめられ、第一案と第二案が提示された。
第一案は全体的な性能改善を企画し、武装の向上や装甲の増加、37mm級対戦車砲に近距離で耐えうる対弾性能、速度増加を要目とし、第二案は重量の逓減、武装と超壕性能を低下させず、37mm級対戦車砲に中距離で耐えうる対弾性能、小型化と乗員削減を要目とした。
当時のインフラストラクチャー面の問題から重量の逓減を最大の懸案と見た参謀本部と陸軍省などは、第二案を支持し、戦車学校を初めとした部隊側は、一人用砲塔では戦闘時の戦力発揮に問題があるとして、重装甲かつ二人用砲塔の第一案を支持した。ただし、参謀本部は性能の優る第一案に未練があり、出来得れば第一案も同時に試作研究して欲しいとしている。
意見はまとまらず、第一案がチハ車、第二案がチニ車として試作車両が制作される事になった。チニの製造は大阪造兵廠である。軽量化を主眼とし、かつ九五式軽戦車を基礎として部品の共通化を図っているため各部デザインに九五式軽戦車に通ずる部分がある。全体に鋲接で作られ、一部に溶接が見られる。
車体は後部に機関室、中央に戦闘室、前部に操行変速機を配置する。超壕能力の向上のため最後部に尾橇が設けられた。装甲厚は当初は最大25mmとされたが、軍需審議会で協議の結果軽量化のため最大20mmへと変更された。同時に車体幅についても狭くされている。機関室形状はルーバーが九五式軽戦車のものに類似していた。これは同じエンジンを使用したためである。戦闘室右側に前方機銃手席があり、左側に操縦手席がある。操縦手席前面はやや前に張り出している。車内は狭かった。前方機銃手席の天井部分、砲塔の横に位置する部分に、前後に両開きとなるハッチがあった。車体の前部天井には横方向に開くハッチが2つ設けられ、ここから内部を点検できた。
走行装置はシーソーばね式懸架装置で、転輪と履帯の地形に対する従動性は非常に良好であった。本車のシーソー式連動懸架は、2つの転輪からなるユニットを2つ対向させ、バネで連結させるものである。このユニットの、後輪の上部にのみカバーがつけられた。九五式軽戦車ではこの懸架装置が両側に1組ずつ、転輪は片側4個であったが、本車は懸架装置を2組ずつ装備し、転輪は片側8個となっている。試作車両には車体前部にフェンダーがなく、砂塵を下に落とすための3枚のゴム版が車体袖部に吊られていた。
エンジンは九五式軽戦車のものを用いた。直列6気筒の空冷ディーゼルエンジンで、120馬力を出力した。消音器(マフラー)は、機関室の右側面後方のフェンダー上に1つ配置されていた。
砲塔は戦闘室上面の左側にオフセット配置されている。形状は、テーパーのついた筒状をなし、57mm砲が1門装備されている。砲塔天井の大部分を占めるハッチが設けられている。このハッチは単純な片開きではなく、砲塔前部と後部から両開きとなっている。またこのハッチを構成するパネルは独特の形状をしており、閉じられた状態では天井と面一にならず、構成パネル同士が組み合わさって三角の張り出しを形成する。
砲塔は1人用であるため非常にコンパクトに纏められており、日本戦車の特徴とも言える後方に向けた機銃は装備されていない。試験の際はその狭隘なことが問題点として指摘された。
翌年の1937年(昭和12年)に発生した日中戦争によって、現場部隊側の意見が多数を占め、第一案車両のチハ車が九七式中戦車とされ、チニ車の量産は放棄された。