ナザリオ・サウロ級駆逐艦 1番艦 ナザリオ・サウロ
性能諸元
・基本性能
Tier | 2 | 種別 | ツリー艦艇 |
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艦種 | 駆逐艦 | 派生元 | Taranto |
国家 | イタリア | 派生先 | Turbine |
生存性 | 継戦能力 | (A) 8,900 (B) 10,300 | |
装甲 | 6-10mm ・艦首・船尾 6-10mm ・上部構造 10mm ・砲郭 6mm ・主砲 6mm ・重要区画 6-10mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | 0% | |
機動性 | 機関出力 | 36,000馬力[hp] | |
最大速力 | 35.0ノット[kt] | ||
旋回半径 | 500m | ||
転舵所要時間 | (A) 3.8秒 (B) 2.7秒 |
隠蔽性 | 通常 | 主砲発砲時 | 火災発生時 | 煙幕内からの主砲発砲時 | |
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海面発見距離 | 6.0km | 8.8km | 8.0km | 2.1km | |
航空発見距離 | 2.9km | 5.3km | 5.9km | - |
射撃管制装置 | 艦体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
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- | mod.1 | 8.8km | 60m | |
mod.2 | 8.8km | 0m |
主砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 |
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A-B | 120mm/45 Vickers-Terni 1926 | 2基×2門 | HE弾 1,700(5%) SAP弾 2,350 | 6.5秒 | 18.0秒 |
魚雷 | 船体 | 口径 | 基数×門数(片舷) | 最大ダメージ | 装填 | 射程 | 雷速 | 発見 |
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A-B | 533 mm tubo lanciasiluri | 2基×3門(6門) | 7,333 | 95秒 | 8.0km | 51kt | 1.1km | |
533mm Si 270 K/2 | 85秒 |
対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
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A | 7.7mm Lewis | 1基×1門 | 2 | 1.0km | |
40mm/39 Vickers-Terni | 2基×1門 | 11 | 2.0km | ||
B | 13.2mm/76 Breda 1931 | 1基×2門 | 4 | 1.2km | |
40mm/39 Vickers-Terni | 2基×1門 | 11 | 2.0km |
・アップグレード
スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
・開発ツリー
軍艦名 (必要経験値/購入クレジット) | モジュールスロット (必要経験値) |
当艦 | ━ | モジュールスロット1 (-) | ━ | モジュールスロット2 (-) | ━ | モジュールスロット3 (-) | ━ | 次の軍艦1 (-/-) | ━ | 次の軍艦2 (-/-) |
船体 | ||
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Nazario Sauro 船体B | 2,600 | |
魚雷 | ||
533mm Si 270 K/3 | 320 | |
射撃管制装置(照準装置) | ||
照準装置 SDT 4 mod.2 | 320 |
・消耗品
搭載可能 消耗品
十字キー左 | |||
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応急工作班 | 無制限 | 消耗品の動作時間:5秒 消耗品の準備時間:40秒 | |
十字キー上 | |||
排気発煙装置 | 3 回 | 消耗品の動作時間:25 秒 煙幕の持続時間:10 秒 消耗品の準備時間:120 秒 | |
十字キー右 | |||
エンジンブースト | 3 回 | 最大速度:+25% 消耗品の動作時間:15 秒 消耗品の準備時間:120 秒 |
詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
ナザリオ・サウロ級駆逐艦は、前級に比して兵装が強化されており、4.7インチ(120mm)主砲と533mm魚雷発射管を搭載していました。
就役:1926
同型艦数:4
解説
- 概要
イタリアティア2駆逐艦。
- 主砲
他国同格内では比較的大きな口径の120mm砲を連装砲塔に収め、艦首及び艦尾に1基づつ計2基4門搭載。また弾種はSAP弾とHE弾という独自の構成。一見すると口径の大きな砲を連装砲塔に収めている上に弾種も強力に見えるが…実際には日駆並みの砲旋回の遅さと低レートにより期待したような火力は出せないだろう。さらに射程も短い事および後述する艦本体の生存性の問題より、積極的に使っていく砲では無い。それでも使いたい(使わざるを得ない)場合は交戦距離に十分注意した上で駆逐艦にはSAP、巡洋艦以上にはHEという使い分けが必要。
- 魚雷
533mmクラスを3連装で2基搭載。単発火力は7,333と一般的な雷駆魚雷(8,000~12,000)に劣り魚雷装填時間もワーストクラスのため、長時間姿を晒しての水雷戦はあまり得意ではない。しかしティア帯を考慮すると破格の射程を誇り、安全距離も長いため隠蔽雷撃が得意。また他国同格の多くが片舷指向可能数4射線であるのに対し、本艦は6射線を指向可能。そして魚雷発射管旋回速度も速いので一撃離脱型の襲撃もこなせる。
- 対空
一応あるには…ある。が、このTier帯の駆逐艦に対空を期待する方が間違っている。
- 抗堪性
素のHPは10,300台と体力的にはそこそこの値を誇っている。しかしやや直線番長的な機動性により狙いをつけられやすく、容易に体力を削られ易い。しかしこの欠点をカバーできる消耗品を保持しているため、それらを適切に使用すればしぶとく生き残る事も可能だろう。
- 機動性
速力は素の状態では35ノット以下だが、特殊なエンジンブーストにより15秒間43.75ノットを出すことも可能。加速力はそこそこで旋回性能も比較的高いが、その速度ゆえに「速度に乗ったままクネクネ曲がれる」とは思わない方が良い。ほんの少しでも舵を切ると速度が低下し、相応の重さを感じさせられる。それでも巡洋艦等でお馴染み「イタリア謹製の重い舵」からは解放されているのでかなり快適。 - 隠蔽性
最良で5.1kmとやや悪い。
- 総評
速度面のチューニングが非常に効果的な船体に、日駆を思わせる貧弱な砲、ティア帯を考慮すると先進的過ぎる3連装魚雷発射管を2基も搭載した良艦に仕上がっている。
素の状態においても低ティア帯は機動力の問題とマップの狭さより長距離雷撃を活かしやすい。さらに消耗品は接近戦における隙をカバーできる系なので肉薄雷撃も十分に可能。消耗品を活かして襲撃と生き残る事を繰り返せればかなりの強艦たり得る。ただし速度に優れる艦ゆえのヘイトの高さおよび撃たれだした際に溶けるのが速いという特性より、普段以上に効果的な襲撃タイミングと適切な離脱姿勢を心がけた「一撃離脱」を意識しないとその襲撃は片道切符になってしまうだろう。
史実
本艦「ナザリオ・サウロ」はイタリア王国海軍が建造した駆逐艦の艦級であり、本艦を含めて4隻が建造されている。基本設計は「クィンティノ・セラ級」駆逐艦の拡大・改修型であり、魚雷兵装を強化(533mmクラスを連装から3連装に変更)している。1番艦「ナザリオ・サウロ」は1924年2月に起工、1926年5月進水、同年9月に竣工・就役している。同時期に起工した2番艦、および遅れて起工した3番・4番艦は1927年4月にまとめて竣工・就役。
就役後は4隻ともアフリカのエリトリアにあるマッサワ港を拠点とする「イタリア紅海艦隊」に所属。しかし1940年にイタリアが枢軸国側として参戦するとイギリス海軍はスエズ運河とジブラルタル海峡を封鎖してイタリア紅海艦隊が地中海に帰還できないようにしてしまい、事実上孤立無援に陥ってしまう。1940年10月にはイギリス軍の輸送船団襲撃に際して4番艦「フランチェスコ・ヌーロ」が座礁、その後イギリス軍の空爆によって破壊される。
1941年に入るとイタリア領東アフリカに対してもイギリス軍の攻撃が始まり、1941年4月2日にサウロ級3隻はイギリス軍の拠点であるポートスーダン港の攻撃を試みるもイギリス軍の空襲により阻止され失敗。2番艦「ダニエーレ・マニン」と1番艦「ナザリオ・サウロ」が沈没。最後に残った3番艦「チェーザレ・バッティスティ」も最終的に自沈している。
小ネタ
本艦の艦名は第1次世界大戦期に活躍した潜水艦艦長「ナザリオ・サウロ」に由来する。