カリス=ルシーヌの叔父で、アルフォンス王太子とアデール王女の弟。Book28の著者。
幼い頃から、容姿や王家の資質が劣っている事で周囲から陰口を叩かれ、聖龍王の子ではないなどの心ない噂をたてられていた。
褒め称えられる兄や姉と比較されるも、二人が自分に対して優しかった事から兄弟をひがむ事は無く、むしろ深い愛情を持っていた。
アルフォンス王太子の逝去によって聖龍王位を継ぐことになり、詩と音楽に囲まれて暮らす願いは断たれてしまった。
しかし、カリスが忠誠を誓った事で一気に聖龍王としての自信を取り戻す。
実際のカリスは、聖龍王を通して王を見ており、彼自身は見ていなかったのだが、それに気付く事は無かったらしい。
本来の聖龍王でない事が要因なのか(Book6より)、王が憑いている間は記憶が無くなるのが要因なのか、詳細は定かではない。
家族以外の人物から愛される事が無かったが故に、カリスに対する想いや執着心が尋常でない。
北方討伐の際も、自分から離れようとするカリスを引き留めたい余りに、何か仕打ちをした模様。
カリスがいなくなった後、まるで呪いを掛けるかのように日記にカリスの名前を書き連ねた。
その後、正常にアウロラの政治に携われたのか、聖龍王の血筋を残せたのか定かではない。