荒れた古代遺跡群の中に紛れるようにあるサイボーグ研究所。 そこは遺跡に隠れて違法な研究を行う、非合法な組織の施設である。 しかしそこは既に打ち捨てられているかのように荒廃していた。
通常 | 魔性 | 宿った | 伝説 | 恐ろしい | 壊れた | |
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推奨Lv | Lv40 | Lv66 | Lv88 | Lv115 | Lv147 | Lv |
攻略Lv | Lv44 | Lv72 | Lv96 | Lv128 | Lv166 | Lv |
階層数 | 4F | |||||
探索判定回数 (1階あたり) | 踏破前:18回 踏破後:6回(4F以外)・12回(4F) | |||||
進行(踏破前) | 180秒 | 210秒 | 260秒 | 330秒 | 480秒 | |
進行(踏破後) | 135秒 | 157.5秒 | 195秒 | 247.5秒 | 360秒 | |
探索時間(踏破前) | 03:36:00 | 04:12:00 | 05:12:00 | 06:36:00 | 09:36:00 | |
探索時間(踏破後) | 01:07:30 (4050秒) | 01:18:45 (4725秒) | 01:37:30 (5850秒) | 02:03:45 (7425秒) | 03:00:00 (10800秒) |
※時短無し・探索時間等倍での数値
出現モンスター
- 道中出現
- ボスのみ出現
名称 出現場所 正体不明(不死) ダンジョンボス
1Fフロアボス
迷宮称号のガスト×2 +ランダムな基本編成 |
2Fフロアボス
迷宮称号のワイト×2 +ランダムな基本編成 |
3Fフロアボス
迷宮称号のフレイム×2 +ランダムな基本編成 |
ダンジョンボス
迷宮称号の正体不明×1 |
レアアイテム
ダンジョン内イベント
荒れた古代遺跡群の中に紛れるようにあるサイボーグ研究所。
そこは遺跡に隠れて違法な研究を行う、非合法な組織の施設である。
しかしそこは既に打ち捨てられているかのように荒廃していた。
リリーナは語り始めた。「私は子供の時に人買いに攫われて、どこかの研究員に売られたのよ。
その研究所が、ここ……
私はここでサイボーグにされた実験体よ。
適正実験と称して辛い実験の日々を送ったわ。
生きた心地がしなかった。
同じ境遇の子供もたくさん居たわ。
でも皆……
この施設は何年も前に捨てられたのだろう。
所々に謎の機械や研究日誌のようなものが放置されていた。
研究員と思われる者の死体もある。
何か緊急の事態が起きて施設を捨てて逃げ出したようだ。
私は戦闘実験で死ぬ所だった。サイボーグになってすぐ、何の戦闘訓練もされないまま、凶暴な魔物の部屋に放り込まれたわ。
そこには何人も殺してきた魔獣がいるの。
狂気に荒れ狂う魔獣の部屋に放り込まれて、私はもう死んだと思った。
でもその時、地震が起きたの。ううん、正確には地響き、いや叫び声みたいなものだった。
それで施設が壊れ出したの。
きっと、何かが暴れていたのよ。
ただ、逃げ出す前に私は目の前の魔獣に殺される、そう思ったわ。魔獣はそれくらい正気を失い荒れ狂っていたのよ。
…でも、私にはその理由が分かった。心を狂わせる精神波が天井の装置から出てたのよ。
この施設にはかなりの数のアンデッドが彷徨っていた。
外部から来たものではないだろう。
研究員と思われる白衣を着たアンデッドも居る。
おそらくここの施設に居たものたちの成れの果てなのだろう。
地下からの振動で施設は壊れ始めていた。私はその隙を狙って天井の装置を破壊したわ。
魔獣はそれで理性を取り戻したの。そして、私に話しかけて来たのよ。
その時、自分が魔獣と会話が出来るようになっていることがわかったわ。
それで分かったの。その魔獣は決して凶暴ではなく、賢く気高い精神の持ち主だってことを。
そして、私はその魔獣と一緒に混乱に乗じて施設から逃げ出したのよ。
「 …ィィイィィイイイィ!! 」
サイボーグ研究所の奥深くへ降りた冒険者たちは謎の音を聞いた。超音波のような不快な音に冒険者たちは耳を塞ぎたくなった。
何かの叫び声のようにも聞こえる。
きっとこの先に何かが居る。
「 ……!………!!… 」
何かが暴れている。
アンデッドだらけになっているサイボーグ研究所の最下層。この研究所が捨てられる要因となった魔物が居るのだろうと冒険者たちは考えていた。
「 ……!………!!… 」
すぐそこの部屋で巨大な生き物が暴れている音がする。
冒険者たちは意を決して、その部屋へ飛び込んだ。そこにはきっと魔物が居る。
そう身構えていたにも関わらず、その姿を見た冒険者たちは驚いた。
そこに居るものが何なのか分からなかったのだ。
近くで見ても、巨大な生物が暴れている、としか分からない。「 …! ……! …!! 」
見たことの無い正体不明の何かは、冒険者たちに襲いかかって来た。
正体不明の魔物を倒した。
しかし、それはすぐに起き上がった。
「 …ィィイィィイイイィ!! 」
即座に再生して蘇る。生物の常識が通用しない相手に対して、沸き起こる感情は『恐怖』である。
その感情に駆られた者は一つの結論に辿り着く。
『この生物からは逃げるしかない』
冒険の手記(全16)
神々が使役したと言われる魔造生物を従えさせれば、神の軍勢に匹敵する軍隊を作れる。
魔造生物を兵隊として扱う計画。
お偉いさんが飛びつく内容だ。
我々としては莫大な研究費を捻出する都合の良い理由と言う訳だ。
我々の目的はただ一つ。
古代文明の超技術に追いつくこと。
古代より動き続けるあの機械兵を見れば、誰だってその境地を知りたくなるはずだ。
お偉いさんなど金さえ出してくれれば他はどうでも良い。
気になるのはこの計画を提案した『知の神』と呼ばれる者。
見返りとして我々にも与えられたその知識!
それによってサイボーグ改造が実用可能となったのだ!
『知の神』は何故これほどの知識を持っている?
いや、今はどうでも良い。
我々は我々の研究が進めば良いのだ。
そのためなら悪魔とだって取引しよう。
実験体 No.048
魔造生物:獣王型
コードネーム:ケルベロス兵隊候補の一つである魔造生物・獣王型。
強制支配と身体強化を施した実験用個体。
しかし精神レベルが高く制御は困難と判断。
No.111との戦闘実験後、装身具の耐久実験に投入して実験終了を予定。
実験体 No.111
種族:サイキック 性別:女
実験装置:精神波増幅装置精神感応値の高いサイキック種の精神波を増幅する。
魔造生物の精神感応と同レベルまで引き上げることを目的とする。
No.101~No.120の中で唯一、適正を示した個体。
しかし精神レベルが高く制御は困難と判断。
No.048との戦闘実験に投入して実験終了を予定。
研究は順調に進んだ。
魔造生物との対話は精神感応と呼ばれる一種のテレパシーだ。
その精神波は微弱であり、我々が感知するには増幅回路が必要となる。
その装置をサイボーグに埋め込むことに成功した。
『知の神』にこの研究結果を伝えた。
『知の神』は大いに喜んだ。
そして褒美をくれた。
『知の神』がプレゼントとして我々にくれたものは、信じられないことに超古代生命体だった!
No.199
種族:???
コードネーム:アンノウン超古代文明の時より生き続ける不死身の生命体。
通常のアンデッドとは違う『完全自律型』と呼ばれる生体機能を持つ。
古代より生きる奇跡の生命体だ!
この生物の秘密が分かれば超古代文明へと近づけるだろう!
なんだこれは…?
この『アンノウン』は滅びない。
何をやっても再生する。
断片など残らないくらいに燃やし尽くしても、その場に再生する。
これをどう考えれば良いのだ…?
分かることは、このアンノウンは合成獣であるということだけだ。
魔造生物に似ている。しかし、核が見つからない。
魔造生物が何故作られたのか、その目的は分かっていない。
実際の生物を改造するのではなく、ホムンクルスが作られたのは何故か。
その疑問に対して有力なのは、超古代文明でも生命体の改造は未完成であったとする説だ。
その試行錯誤、実験用として作られた生物が魔造生物であり、このアンノウンのような生命体である、と。
つまり、魔造生物自体が実験体であって完成品ではない。
未完成ながら戦争に投入されて文明が滅んだ、という説だ。
こんなことは聞いていない!
何が『知の神』だ!
奴は一番大事なことを言わなかった!
アンノウンを扱うときは必ず『空気を遮断しなければならない』!
空気だ!
アンノウンの吐き出す空気に何かが混ざっている。
皆、生きたままアンデッド化していく……
このアンノウンは我々を滅ぼすために送られて来たのだ!
我々は騙されていた。
奴は研究結果だけを奪っていった。
『知の神』を語る悪魔、ベルファゴールめ!
恐ろしい血塗られた鎧