ローズウェルの町へと悪魔の軍勢と吸血鬼が侵攻を開始した。 冒険者たちは町を守ることは諦め敵の指揮官を狙う作戦を決行した。
通常 | 魔性 | 宿った | 伝説 | 恐ろしい | 壊れた | |
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推奨Lv | Lv92 | Lv148 | Lv197 | Lv??? | Lv??? | Lv |
攻略Lv | Lv100 | Lv160 | Lv214 | Lv?? | Lv??? | Lv |
階層数 | 4F | |||||
探索判定回数 (1階あたり) | 踏破前:18回 踏破後:6回(4F以外)・12回(4F) | |||||
進行(踏破前) | 400秒 | 430秒 | 480秒 | 550秒 | 700秒 | |
進行(踏破後) | 300秒 | 322.5秒 | 360秒 | 412.5秒 | 525秒 | |
探索時間(踏破前) | 08:00:00 | 08:36:00 | 09:36:00 | 11:00:00 | 14:00:00 | |
探索時間(踏破後) | 02:30:00 (9000秒) | 02:41:15 (9675秒) | 03:00:00 (10800秒) | 03:26:15 (12375秒) | 04:22:30 (15750秒) |
※時短無し・探索時間等倍での数値
出現モンスター
- 道中出現
- ボスのみ出現
1Fフロアボス
迷宮称号のレッサーデーモン×2 +ランダムな基本編成 |
2Fフロアボス
2Fのフロアボスが専用編成になっている。要するに中ボス。
ダンジョンボスは回数制限ボスだが、中ボスには制限はない。
敵はいずれも迷宮称号
3Fフロアボス
迷宮称号のノスファラトゥ×2 +ランダムな基本編成 |
◆ダンジョンボス
敵はいずれも迷宮称号
レアアイテム
名称 | 罠難易度 | ドロップモンスター |
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黄泉の戦輪 | -~- | レッサーデーモン |
隕石の杖 | -~- | グレーターデーモン |
凍りついた杖 | -~- | ノスファラトゥ |
魔女の杖 | -~- | サキュバス |
★香水 | -~- | |
悪魔将軍の剣 | -~- | デュラハン |
★将軍の勲章 | -~- | |
なぞなぞ | -~- | スフィンクス |
★ピラミッドストーン | -~- | |
大魔導師の杖 | -~- | ロア |
★しゃれこうべ | -~- | |
炎を司る悪魔像 | -~- | マルコキアス |
悪魔の吐息 | -~- | |
火竜の秘石 | -~- | |
★鷲の翼 | -~- | |
魔性 | ||
魔道教典Lv1『魔法の矢』 | -~- | 魔性のレッサーデーモン |
魔道教典Lv4『凍える吹雪』 | -~- | 魔性のグレーターデーモン |
癒しのタブレット | -~- | 魔性のノスファラトゥ |
サキュバスリップ | -~- | 魔性のサキュバス |
★君主の守護剣 | -~- | 魔性のデュラハン |
神秘のタブレット | -~- | 魔性のスフィンクス |
忘却の書Lv5 | -~- | 魔性のロア |
魔王の爪 | -~- | 魔性のマルコキアス |
宿った | ||
なし | ||
伝説 | ||
魔神の小手 | -~- | 伝説のレッサーデーモン |
氷のオーブ | -~- | 伝説のグレーターデーモン |
長銃 | -~- | 伝説のノスファラトゥ |
★神秘の剣 | -~- | 伝説のサキュバス |
神殺しの剣 | -~- | 伝説のデュラハン |
精霊の杖 | -~- | 伝説のスフィンクス |
亡霊の小手 | -~- | 伝説のロア |
堕天使の指輪 | -~- | 伝説のマルコキアス |
ダンジョン内イベント
ローズウェルの町を南からは悪魔の軍勢が囲い、北からは吸血鬼の軍勢が囲っていた。
戦いは一方的であった。
外壁は悪魔の軍勢にすぐに突破されて町の内部へと雪崩れ込んでいた。
戦いが市街戦となったその混乱の機会を狙って冒険者たちは一気にかけ出した。
町が蹂躙されることはもう防ぎようがない。
被害を最小に抑えるために一刻も早く悪魔の指揮官を見つけ出して討たなければならない。
いや、指揮官を討っても被害がどれだけ減るのかは分からない。それでも他に手が見いだせない冒険者たちはローズウェルの裏通りを走った。
悪魔の指揮官を見つけた。
巨大な馬に乗り、真っ黒な鎧を着た騎士だ。
威風堂々とした鎧騎士の姿だけでも他を圧倒する威圧感を放っている。しかし冒険者たちの目にはほとんどその鎧姿は写ってなかった。
冒険者たちは驚愕の目でその騎士の顔を見つめていた。いや正確には顔ではない。
顔が無いのである。
顔があるべき場所に何もなく、その騎士は首から上が無かった。
首なしの騎士は歩みを止めてこちらに肩を向けた。周囲の魔物が一斉にこちらを見た。
その一足先に冒険者たちは駆け出していた。
首なしの騎士に狙いを定めて冒険者たちは襲いかかった。
冒険者たちは悪魔の指揮官を倒した。
しかし冒険者たちの顔には恐怖が張り付いていた。
今倒したばかりの指揮官が再び起き上がったのだ。
不死族だ。
敵の指揮官が不死身で死なないという悪夢を冒険者たちは想定していなかった訳ではない。
首がない時点でその可能性には気づいていた。
ただ考えたくなかったのだ。
しかし現実を目の当たりにした冒険者たちは認めざるを得なくなった。
作戦は失敗した。
冒険者たちはすぐに駈け出してその場から離れた。少数での指揮官への奇襲が失敗した今、軍勢を止める手立てはない。
悪魔の軍勢に対して自分たちが出来ることはもはや無いだろう。
他に出来ることは、もう一方から雪崩れ込んでいる吸血鬼の司令官を討つこと。
冒険者たちは素早く判断して駈け出した。
吸血鬼の指揮官らしき者を見つけた。
豪華な戦衣装を着た吸血鬼風の男。そばに居る妖艶な女悪魔。
周囲に従う無数の吸血鬼たち。
そして、大翼の獣が居た。
吸血鬼風の男がおそらく指揮官だろう。
しかし冒険者たちの目は別の者に集中していた。
その奥にいる大翼の獣の存在感が圧倒的であったのだ。
沸き立つように肌に悪寒が走った。
即座にその存在が何かを理解した。
歴戦の冒険者たちはその感覚が何を意味しているかを知っている。
神魔だ。
作戦は当たりだ。半分は失敗であったが、ここで神魔を討てば十分に意義があるだろう。
冒険者たちは全てを掛けてもこの相手を討つべく、全身に闘気を漲らせて駆け出した。
大翼の獣は冒険者たちの存在に一番に気づいた。そして立ち上がり、大きく口を開けて吠えた。
マルコキアス:
「オオオオオォォオオオオオ!! 」
大地を揺るがすような咆哮が突き抜けた。
その吠え声は心を押し潰すような恐ろしい威圧感を持って響き渡った。
並の者なら聞くだけで心臓が止まっていただろう。
しかし歴戦の冒険者たちは怯まなかった。
いや、普段であれば今の声に動揺していたであろう。
しかし、今は相手が神魔だと分かっている。
「それくらいのことはやってくる」
その心構えは出来ていた。
これまで数々の神魔と相対した経験を持つ歴戦の冒険者たちは、人の敵わぬ存在として作られた神魔との戦い方を知っていた。
限界に挑む冒険者たちの鍛え上げた刃が、神魔マルコキアスに襲いかかった。
冒険の手記(全9)
その時は冒険者ギルドの冒険者が助けに来てくれておかげでなんとか凌ぐことが出来た。
しかし竜の襲撃はまだまだ続いている。
そんな時、帝都陥落の報が届いた。
あの帝都が落ちるとは、皆、衝撃を受けていた。
帝都から多くの人々が逃げて来るのを見ていよいよ我々の町も時間の問題ではないかと実感が沸いた。
しかし怪我の功名とでも言うのか好転する機会が訪れた。
逃げてくる者の中には優秀な傭兵も居たのだ。
その中にはノーム族やエルフ族の戦士も含まれていた。
エルフ族は弓と回復魔法に優れており、ノーム族は魔法全般に優れている。
個人では突破力に欠けても集団で戦う防衛戦では大変な力となった。
彼らの参戦により竜の襲撃による被害は目覚ましく減ることになった。
お互いの長所を活かして協力し合うことで我々は生き残る道を得たのだ。
共に戦うことになって初めて知ったのだがノーム族の中にはひときわ優秀な者も居た。
ノーム族には『森羅万象』と呼ばれる奥義が伝わっており、その開眼を果たした者は目を見張る力を持っていた。
僧侶でありながら前衛に立って敵を打ち倒す者、戦士でありながら僧侶のような保護や祝福の力を持つ者、見たこともない強力な物理結界を作り出す者…
彼らは部族の守り手として里を出ることはない高位の者たちであるという。
森を追い立てられた今の状況でなければ決して人目につくことは無かったのだろう。
エルフ族の中にもそのような強者が居た。
長き時を生きて知においても武においても優れた領域に至った部族の長たちだ。
エルフ族は武力において劣っていると思われていたがとんでもない。
並の剣士や弓手などでは歯が立たない実力者がエルフの里には居たのだ。
やはり時の力は偉大なのだろう。
修練に掛けた長き時を讃え、もはや滅びることはないであろうとその力を敬われ、その域に至ったエルフは『千古不滅』と呼ばれていた。
では人間にはそういった特殊能力は無いのかというと目立った話はない。
幾多の戦場を生き残った『百戦錬磨』の実力者の話は聞くが特殊な力を得るという話は聞こえてこない。
サイキックなどは魔界の門を開いて悪魔の力を身に着けたとか、大地に縛られる力から開放されて空を飛んだとか、拳から光を放ち徒手空拳で悪魔をなぎ倒したとか、訳の分からない話も出てくる。
人間はただ修練あるのみ、と言ったところなのだろうか。
取り柄のない人間はいつか亜人に滅ぼされてしまうかもしれない。
★恐ろしい鉄の顎