古代エルフの寺院

Last-modified: 2024-04-05 (金) 14:49:30
帝都に毒を流している元をたどると西の森の奥深くで古い寺院を発見した。
そこがダークエルフの巣窟になっていることを確信し、冒険者たちは突入を決意した。
通常魔性宿った伝説恐ろしい壊れた
推奨LvLv88Lv142Lv189Lv???Lv???Lv
攻略LvLv98Lv157Lv210Lv???Lv???Lv
階層数4F
探索判定回数
(1階あたり)
踏破前:18回 踏破後:6回(4F以外)・12回(4F)
進行(踏破前)280秒310秒360秒430秒580秒
進行(踏破後)210秒232.5秒270秒322.5秒435秒
探索時間(踏破前)05:36:0006:12:0007:12:0008:36:0011:36:00
探索時間(踏破後)01:45:00
(6300秒)
01:56:15
(6975秒)
02:15:00
(8100秒)
02:41:15
(9675秒)
03:37:30
(13050秒)

※時短無し・探索時間等倍での数値

出現モンスター

1Fフロアボス

迷宮称号の森の暗殺者×2
+ランダムな基本編成

2Fフロアボス

迷宮称号の呪術師×2
+ランダムな基本編成

3Fフロアボス

迷宮称号の黒衣騎士×2
+ランダムな基本編成

◆ダンジョンボス

敵はいずれも迷宮称号

レアアイテム

ダンジョン内イベント

入り口

寺院には地下へと続く道があった。

土をほって壁を固めた地下道だ。

最近掘ったものではなくそれなりに古いものだろう。

腐った板や錆びた鉄の金具がいくつも見える。

作りは悪く今にも崩れそうだ。

通気性も悪く空気がにごっている。

とても人が住めるような場所には見えないがダークエルフはこんなところに暮らしているのだろうか。

2F

壁に無数の壁画が掘られている。

人の姿をした者が森の中で動物を狩り、果実をとっている絵だ。

他にもいくつもの絵があるがどれも森での生活が画かれているようだ。

どの人物画も耳が長い。

エルフだろうか。

内容を見る限り、高度な文明を持った生活ではないだろう。

3F

地下道は枝分かれしながらも更に地下深くへと続いている。

なぜ地下へ進むのだろうか。

地下へ住居を作るのであればあまり深く掘る必要はなく横に広げる構造となるはずだ。

しかしこの道は執拗に下へ進む構造をしている。

この地下に何かあるのだろうか。

4F

突然、道が広くなった。

そしてそこから先は道の作りが全く違っていた。

壁は歪みも傷も無い真っ白でつなぎ目が見当たらない。

壁だけではなく床も天井も同じ構造をしている。

古代遺跡だ。

これまでの地下道はこの古代遺跡に通じるために掘られていたようだ。

しかし、これほど地下深くの古代遺跡を発掘するために地下道が掘られるなど聞いたことはない。

そもそも古代遺跡はどこにあるかも不明であり、よほどの確信がなければ掘ることは出来ないだろう。


この古代遺跡にはそれほどまでして掘り出す何かがあるのだろうか。

少なくともダークエルフたちはこの先にいるのだろう。

ダンジョンボス戦前

古代遺跡の壁には壁画が描かれていた。

それは螺旋の形をしており、棒状のものを繋げた形で螺旋は画かれていた。

その棒状のものが所々で入れ替わる様子が描かれている。

冒険者たちにはそれが何を示しているのかわからなかった。


冒険者たちはそのまま歩みを進めると広い部屋に出た。

部屋の壁には読めない文字や意味の分からない幾何学的な絵が描かれていた。

部屋の中央には巨大な石碑がある。

石碑には光る文字が浮かんでいるように見える。

しかし近づく訳にはいかない。

石碑の周りには先客がいる。

ダークエルフと

異形の怪物だ。

冒険者たちはその怪物の姿を知っていた。

冒険者の中には直接会って話をしたことのある者もいる。

神魔アンドラスだ。


神魔アンドラスはダークエルフたちの中心にいる。

ダークエルフを守護する神魔なのだろう。

ダークエルフたちが武器を構えて身構えている。

冒険者たちは一歩近づいた。

ダークエルフたちは襲い掛かってくることはなく、むしろ気負されているかのように見えた。

ダークエルフの数はもう少ない。

神魔アンドラスは一歩前へ出て言った。

「短き命の短き治世。
 次の世代にはすぐ乱れる。
 何度それが繰り返されたか。

 滅びた種ならば生き返らない。
 未来を憂うなら遺恨を断て。
 種の絶滅ほど
 分かりやすい正義はない。」

神魔アンドラスは周囲のダークエルフへ向けて言葉を続けた。

「この混沌とした
 世界を統一できるのは
 殲滅を決断出来る
 勇気ある種族のみ。

 戦うことを許されている者よ。
 終止符を打てるのは
 お前たちだけだ。

 救ってやれ。
 戦いの終わらないこの世界を。
 自らの手で勝ち取り
 楽園を作り上げよ。」

神魔アンドラスの号令とともに

殺意を瞳に宿したダークエルフたちが襲いかかってきた。

冒険の手記(全12)

入手には一度クリアし、物語を進める必要がある。

寺院の壁画1

人類の最も忌むべき行為とは何か?

それは戦争であろう。

奪うなかれ。

殺すなかれ。

それら人が社会を営むべき最低限のルールを平然と破る行為だからだ。

寺院の壁画2

では、戦争を無くする方法はあるのだろうか?

それに対してある学者は言った。

「戦争を拒む種族を作ることだ。」

自然界には戦争をする生物としない生物がいる。

生まれながらにして争いを拒む種族を作れるなら、それで良いではないか。

遺伝子を操作する力を得た人類にとってそれは不可能ではない。

寺院の壁画3

だが、果たしてそれだけで良いのだろうか?

本能により争いを拒む種族がこの世界を生きていけるだろうか。

それを成し遂げるには地球上の全ての種族を一度滅ぼし、善性なる種だけを作る必要があるのではないだろうか。

結局、今いる種族を滅ぼす争いが必要になるだろう。

寺院の壁画4

別の学者はこう言った。

『人類のもつ偉大なる能力を活用するべきだ』と。

それは『学ぶ』ことである。

経験により学習すること。

戦争を知り、理解し、拒否する意識を持つこと。

学習によりそれは可能となるだろう。

そのためには戦争を経験し尽くす必要がある。

実践と経験の積み重ねが学習のためには必要だ。

寺院の壁画5

遺伝子操作の技術を得た人類は新たな種族を生み出し続けている。

そのどれもが理想の完成形を目指していた。

だが、最初から完成品は作れるのだろうか?

経験を重ねて学習することを前提とした生物を作るべきだ。

寺院の壁画6

人間は臆病だ。

人間では争い続けることは出来ないだろう。

人間は残酷だ。

人間では争いをやめることは出来ないだろう。

人間は中途半端なのだ。

徹底して争わないことも、徹底して争うことも、そのどちらも経験し尽くすことは出来まい。

寺院の壁画7

ならば種族を分けることだ。

戦争を拒み続ける種族と

戦争の限りを尽くす種族。

白き民と黒き民を作る。

寺院の壁画8

必要な事は歴史的経験。

それも中途半端な経験ではダメだ。

争いを拒み続けた歴史。

争いの限りを尽くした歴史。

その二つを民族的、歴史的に経験し尽くす。

寺院の壁画9

戦争を拒むために戦争し続ける種族を作る。

逆説的な矛盾を含むが真実に近づく一つの手段だ。

戦争実験種族、黒き民。

争いを好む黒き民は他の種族に滅ぼされるだろう。

だが争いを拒む白き民より再び生まれ続ける。

争いを拒む白き民の心からも争いは生まれるという事実を知り尽くさなければならない。

寺院の壁画10

そして時期が来れば二つは一つに融合するだろう。

その道は遺伝子に組み込まれている。

純粋に高め続けた二つの種が混ざり合うとき

理想の種族は誕生する。

寺院の壁画11

それは歴史的経験を持ち、争いを知り尽くしている者。

それは長い寿命を持ち、個の経験を熟成させる者。

それは人間の学ぶ力を高めて引き継いだ星の後継者。

寺院の壁画12

白き民と黒き民よ。

森と剣を象徴とせよ。

争いを超え、自然との調和を成す。

人間の成せなかったその道を歩んでくれることを願う。

手記コンプリート報酬

宿った白銀の鎧[マーブル]
物語の進行