氷雷山(頂上)

Last-modified: 2024-04-01 (月) 12:11:05
北国には氷雷山と呼ばれる山脈がある。
極寒の地であり上部には常に雪が積もっている。
高い山々が連なり、この山にはまだ人々の知らない未知の生物も徘徊していると言われている。
※[氷雷山(尾根)]クリア後に行けるエクストラ・ダンジョンです。
通常魔性宿った伝説恐ろしい壊れた
推奨LvLv60Lv97Lv130Lv170Lv???Lv
攻略LvLvLv158Lv212Lv279Lv???Lv
階層数4F
探索判定回数
(1階あたり)
踏破前:18回 踏破後:6回(4F以外)・12回(4F)
進行(踏破前)500秒530秒580秒650秒800秒
進行(踏破後)375秒397.5秒435秒487.5秒600秒
探索時間(踏破前)10:00:0010:36:0011:36:0013:00:0016:00:00
探索時間(踏破後)03:07:30
(11250秒)
03:18:45
(11925秒)
03:37:30
(13050秒)
04:03:45
(14625秒)
05:00:00
(18000秒)

※時短無し・探索時間等倍での数値

出現モンスター

戦闘自体の発生率が他ダンジョンより低く、フロアボスも存在しない

ダンジョンボス

2連戦

レアアイテム

ダンジョン内イベント

入り口

北国には氷雷山と呼ばれる山脈がある。

極寒の地であり上部には常に雪が積もっている。

高い山々が連なり、この山にはまだ人々の知らない未知の生物も徘徊していると言われている。

4F

ついに山頂が見えてきた。

もう雲よりも高いため眼下に雲海が見える。

雲に覆われた地上よりも上空の世界。

冒険者たちは何か特別な世界に来たような高揚感を覚えた。

もしも、この雲より高い空を飛べたら、世界の王者にでもなった気分になれそうである。

そんなことを思いながら、冒険者たちはもう眼前に見える頂上へと足を進めた。





どこかで巨大な何かが飛ぶ風斬り音が聞こえた気がした。

動くもののほとんど見られない山頂付近に、輝きを放ち浮遊する何かが見えた。

それは、瞬くような青白い炎のゆらめき、ウィルオウィスプである。

天へ昇ろうとしてここまで来たのか、山頂を漂い続けている。

ウィルオウィスプの青い炎に触れた者は神秘的な力が高まるとも言われ、自己を高めるためにウィルオウィスプを探し求める冒険者も多い。

また、ウィルオウィスプを狙うのは冒険者たちだけではない。

魔力の塊のようなウィルオウィスプは、高等な魔物にとっても得難い獲物であった。

美しくも幻想的であるその青い鬼火は、求めても滅多に出会うことの出来ない稀有な存在である。

ここで会ったのは絶好のチャンスであろう。

冒険者たちは武器を持ち、彷徨うウィルオウィスプに襲いかかった。

ようやくウィルオウィスプは掻き消えるように消滅した。

その青白き炎を浴びた冒険者たちは、身に宿る精神の高まりを感じた。


ウィルオウィスプは倒すのが困難であり、普段はすぐに消えて物陰に隠れて逃げてしまう。

しかし逃げ場など無いようなこの山頂ならば仕留めるのも難しくない。

もしかしたらこの場所は、絶好のウィルオウィスプの狩り場かもしれない。

冒険者たちは良い狩り場を見つけた興奮に意識を高揚させた。


そのようにウィルオウィスプに気をとられていたため、迫りくる異変に気づくのが遅れた。

ふと、周囲の日差しが弱まり暗くなったのである。

雲の影に入ったのだろうか?

冒険者たちは空を見上げた。

ここは雲よりも高い山頂であり、空には雲など無い。


そこには金色に輝く圧倒的な存在が居た。


冒険者たちはそこで全てを理解した。

なぜ、このようなウィルオウィスプの狩り場が世に知られていなかったのか。

ウィルオウィスプを狙うのは人間だけではなく高等な魔物も居る。

すでにこの狩り場には支配者が居たのだ。

地上最強と言われる竜族の中でも王者と言われる竜。

金色に輝く鱗を持つ、キングドラゴン

逃げ場など無いこの山頂は、絶好の狩り場である。

冒険者たちは狩る者から狩られる者になっていた。

ダンジョンボス撃破後

冒険者たちは金竜を討ち倒した。

氷雷山の支配者に勝ったのである。

強敵を討ち倒した高揚感を押さえながら、冒険者たちは征服した山頂を闊歩した。

雲海を見下ろすその景色は、世界の支配者にでもなったような気分にさせてくれた。


そして冒険者たちは山頂にあるものを見つけて驚いた。


神殿である。

白い石柱に囲まれた神殿があった。

石柱には美しい彫刻が施されており、眼下に広がる雲海と共に幻想的な世界を作り出している。

しかし何よりも冒険者たちを圧倒したのは、その大きさである。

石柱も、その白い石造りの階段も、全てが巨大であった。

この階段の段差をまたいで登るなど、巨人でも出来ないだろう。

神殿を作る石一つとっても、この山頂まで運ぶなど人の力では出来ないように思える。

なぜ、このような神殿があるのだろうか?

その非常識な存在に冒険者たちは夢の世界に迷い込んだような印象を覚えた。




冒険者たちは近くの岩に刻まれた文字を発見した。

「主神ゼウスの神殿」

冒険の手記(全3)

ある登山家の手記1

氷雷山の別名は『神々の住まう山』

この山にはかつて神々が住んでいた。

そうとしか思えない数々の遺跡がある。

ある登山家の手記2

北国の神の中で有名なのはオーディンである。

オーディンはグングニルという槍を持っており、その一撃は山をも穿つという。

中央大陸と東方の大陸を分かつ大地の裂け目は、オーディンと東の闘神スサノオが戦った跡だと言われている。

オーディンは最後にはフェンリルに喰い殺されたそうだ。

ある登山家の手記3

北国にはトール、ロキといった強力な神々も伝わっている。

オーディン、トール、ロキのたった三神で、西方の四大天使率いる翼ある者たちの軍勢と互角に戦ったという。

このような神々の戦いの歴史は世界各地に残されている。

それらは何かの象徴であり実際には神々など居なかったと言う学者もいるが、各地に残る爪痕を否定できるものではない。

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