レバノンの森

Last-modified: 2024-04-05 (金) 14:49:14
大森林には針葉樹が立ち並ぶレバノンの森と呼ばれる一帯がある。
そこには不死身の怪物フンババが住んでいるという。
通常魔性宿った伝説恐ろしい壊れた
推奨LvLv45Lv74Lv98Lv129Lv164Lv
攻略LvLv52Lv84Lv113Lv150Lv194Lv
階層数4F
探索判定回数
(1階あたり)
踏破前:18回 踏破後:6回(4F以外)・12回(4F)
進行(踏破前)250秒280秒330秒400秒550秒
進行(踏破後)187.5秒210秒247.5秒300秒412.5秒
探索時間(踏破前)05:00:0005:36:0006:36:0008:00:0011:00:00
探索時間(踏破後)01:33:45
(5625秒)
01:45:00
(6300秒)
02:03:45
(7425秒)
02:30:00
(9000秒)
03:26:15
(12375秒)

※時短無し・探索時間等倍での数値

出現モンスター

1Fフロアボス

迷宮称号のキラーキャンサー×2
+ランダムな基本編成

2Fフロアボス

迷宮称号のブラッドベリー×2
+ランダムな基本編成

3Fフロアボス

迷宮称号のグリーンブロッブ×2
+ランダムな基本編成

(◆)ダンジョンボス

通常のボス戦と神魔戦の2連戦。
神魔戦はダンジョン自体のクリア判定には無関係。負けてもダンジョン踏破扱いになり、負けた場合は戦闘後死亡状態のキャラは蘇生する。全滅した場合も蘇生してクリア扱いになるためノーリスク。
敵はいずれも迷宮称号

レアアイテム

ダンジョン内イベント

入り口

レバノンの森には針葉樹が立ち並んでいる。

背の高い針葉樹によって日の光は閉ざされ、周囲のジャングルとは生態系が異なっていた。

うっそうと茂るジャングルからある地を境に変わるその異質な森の変化は、フンババの縄張りに足を踏み入れた警告でもある。

2F

レバノンの森の樹木は木材として大変良質であった。

しかし伐採するために足を踏み入れた者はたちまちフンババに襲われる事になる。

樹齢数千年の背が高い針葉樹林が立ち並ぶその一帯はジャングルの中でも異質であり、もしも空を飛べるならそこだけドーム状に膨らんだ不思議な景色を見る事になるだろう。

3F

なぜこの地帯だけ生態系の変わる不思議な一帯が保たれているのかは分かっていない。

針葉樹よりもジャングルの広葉樹のほうが熱帯には適している。

長い自然の淘汰によりジャングルの広葉樹に浸食されてレバノンの森は消えるはずである。

高い木々が日差しを遮り、地面には草が少ない。

小動物や虫の声も聞こえない。

ジャングルの中にあって静かなこの森は何かの神聖さを感じさせるものがあった。

4F


「オロロロロロロロロロォォン…!」

喉を震わすような吠え声が鳴り響いた。

鳥が一斉に飛び立つ音がした。

フンババの警戒音である。

その吠え声には縄張りに踏み入った侵入者に対する怒りが込もっているように感じた。

ダンジョンボス戦前

最初に気付いたのは音である。

大木の軋むような音と共にそれは近づいてきた。

それは木々を踏み台にして跳ねるように飛んでくる。

樹齢数千年の巨木がしなり、軋む。

そして巨大な猿が現れた。

フンババ
「森を侵す侵略者よ。
 警告の時は過ぎた!
 汝の償う道は一つ。
 朽ちて森の糧となれ!」

フンババ撃破後

フンババ
「参った、私の負けだ!」

倒れ込んだフンババは戦いをやめて冒険者たちに言った。

その声を聞いて冒険者たちは攻撃の手を止めた。

フンババ
「お前たちの力を認めよう。
 私はフンババ
 この森を守る神であり…」

フンババは語り出した。

冒険者たちはその様子を見ていたが、ふと不自然さに気付いた。

致命傷と思える傷を与えたと思っていたが、その傷が消えかかっている。

それに気付いた冒険者は再び手に持つ武器を振り上げた。

しかしそれよりも速く、フンババは飛び退き距離を取っていた。

フンババはニヤリと笑った。

回復の時間を与えてしまったようだ。

冒険者たちは攻撃の手を緩めた己の甘さを呪った。

戦いは仕切り直しとなってしまった。

冒険者たちは再び手に持つ武器に力を込めて構えた。


フンババは冒険者たちをあざ笑うかのように顔に笑みを張り付かせている。


その時、フンババに走り寄る影があった。

突然現れたその影は目で追うことも困難な速さでフンババの背後に立った。

冒険者たちがその姿をはっきりと見ることが出来た時には、その者の剣がフンババに振り下ろされていた。

フンババ
「フンバァァアア!」

背後から一刀の元に斬り捨てられたフンババは断末魔の叫びを上げた。

その剣は不死身と言われていたフンババの命を断った。

フンババを斬り捨てた者は剣を一振りして血を払いながら言った。

「命乞いのふりをして
 回復を計るとは小賢しい。
 それで神の端くれを名乗るとは
 許せん。
 なぁ、ギルガメッシュよ。」


「ああ、全くだ。
 エンキドゥ。」

その声を聞いて冒険者たちはその場にもう一人の人物が居ることに気付いた。

現れたのは二人である。

フンババと対峙していた冒険者でも、その者たちの接近に気付けなかった。

フンババは何も分からないまま斬られただろう。

冒険者たちは警戒して武器を構えた。

その場に現れた二人の人物は冒険者たちを見定めるように観察していた。

そしてその口元に笑みを見せたかと思うと、襲いかかってきた。

神魔戦敗北後


エンキドゥ
「この程度か。」

圧倒的な力によって冒険者たちはねじ伏せられた。


ギルガメッシュ
「行くぞ、エンキドゥ
 決戦の時も近い。
 あまり遊んでいる場合では無いだろう。」


エンキドゥ
「ああ、そうだな。
 やはり人など役には立たん。」


その者たちは興味を失くしたかのように冒険者たちを放って去って行った。

神魔戦勝利後


エンキドゥ
「まさか、これほどとは!」

冒険者たちの猛攻を受けてエンキドゥは膝をついた。

しかし、その表情にはまだ余裕が見える。

ギルガメッシュ
「引くぞ、エンキドゥ
 決戦の時も近い。
 あまり遊んでいる場合では無いだろう。」

エンキドゥ
「人など何の役に立つのかと思ったが、侮れないものだな。
 メフィストフェレスが飼うわけだ。」

そう言い残して二人はすぐに撤退を始めた。

冒険者たちは後を追おうとしたが、それは無駄であることにすぐに気が付いた。

二人はあっという間に森の奥へと消え去ってしまった。

冒険の手記(全8)

クロノス神話1


『豊穣の神クロノス』

翻訳:ホム・ポポロネス

「かつてこの地に森は無く

 広大なる平野が広がり

 人が暮らすに適していた。

 自然遠ざけし人々が

 生きるに過ぎたる知を見つけ

 思うままに生きていた。

クロノス神話2

 命育たぬ石を敷き詰め

 鉄の牛が毒を吐いた。

 毒は昇りて大気を満たし

 雨に混ざりて降り注いだ。

 大地は腐り、草は枯れ

 土地から牛が消え去った。

 鉄の牛だけが生き残り

 砂の大地が広がった。

クロノス神話3

 わずかな草地に人が寄り

 奪い合いが始まった。

 見るに見かねた神々は

 クロノス神を遣わした。

 クロノス神は風を起こし

 毒の空気を吹き飛ばした。

 クロノス神は雨を降らせ

 大地に命を吹き込んだ。

クロノス神話4

 人々は多いに喜び

 クロノス神に感謝した。

 命枯れかけた地は変わり

 草木が大地を賑わした。

 やがてそこに国が出来

 多くの人が集まった。

クロノス神話5

 満たされた人々は

 初めは恵みに感謝した。

 しかし望みは膨らみ始め

 クロノス神に願い出た。


 もっと大地に命の実りを!

 もっと我らに天の恵みを!

 より、実りが多くなるよう!

 より、命が育つよう!


 クロノス神は願いに応え

 天の恵みは降り注いだ。

 人々は更に要求した。

 もっと大地に命の実りを!

 もっと我らに天の恵みを!

クロノス神話6

 多くの恵みを得た人々は

 更なる恵みを求めて争い

 奪い争いが始まった。


 それを見たクロノス神は

 嘆き悲しみ戸を閉ざし

 神殿に身を隠した。


 人々は武器を持ち

 神殿に攻め込んだ。

クロノス神話7

 恵みを求める人々は

 神殿に押し寄せた。

 クロノス神は閉じこもり

 針葉の鎧で身を覆い

 門番を配置した。

 過剰な雨が人を拒み

 過剰な日差しが歩を止めた。

 激しい雨は大河を作り

 強い日差しは葉を育てた。

 やがて土地から人は消え

 樹木が大地を支配した。

 神殿は木々に覆われ

 大森林が誕生した。」

クロノス神話8

つくづく人間どもは愚かなものだ。

我々ノーム族は自然を讃えて祈りを捧げ、クロノス神に感謝する。

そのため大森林の恵みを受けられるのだ。

愚かな人々にこの教えを伝えなければならん。

手記コンプリート報酬

恐ろしい魔獣の爪