ドワーフの地下坑道には目も眩むような財宝の山があった。 冒険者の別名はトレジャーハンターである。 誰かが言った。 「財宝は狙わなければ、財宝に失礼だろう?」 今ここに世界最強と唄われるドワーフ王国の地下宮殿へと侵入を試みる者たちが…… ※[竜の谷]クリア後に行けるエクストラ・ダンジョンです。
通常 | 魔性 | 宿った | 伝説 | 恐ろしい | 壊れた | |
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推奨Lv | Lv40 | Lv66 | Lv88 | Lv115 | Lv147 | Lv |
攻略Lv | Lv60 | Lv97 | Lv130 | Lv172 | Lv222 | Lv |
階層数 | 4F | |||||
探索判定回数 (1階あたり) | 踏破前:18回 踏破後:6回(4F以外)・12回(4F) | |||||
進行(踏破前) | 200秒 | 230秒 | 280秒 | 350秒 | 500秒 | |
進行(踏破後) | 150秒 | 172.5秒 | 210秒 | 262.5秒 | 375秒 | |
探索時間(踏破前) | 04:00:00 | 04:36:00 | 05:36:00 | 07:00:00 | 10:00:00 | |
探索時間(踏破後) | 01:15:00 (4500秒) | 01:26:15 (5175秒) | 01:45:00 (6300秒) | 02:11:15 (7875秒) | 03:07:30 (11250秒) |
※時短無し・探索時間等倍での数値
出現モンスター
- 道中出現
- ボスのみ出現
名称 出現場所 グリーンドラゴン(竜族) ダンジョンボス
1Fフロアボス
迷宮称号の地妖精×2 +ランダムな基本編成 |
2Fフロアボス
迷宮称号のジャックランタン×2 +ランダムな基本編成 |
3Fフロアボス
迷宮称号のドワーフ戦士×2 +ランダムな基本編成 |
ダンジョンボス
迷宮称号のグリーンドラゴン×1 |
レアアイテム
ダンジョン内イベント
ドワーフの地下坑道には目も眩むような財宝の山があった。
冒険者の別名はトレジャーハンターである。
誰かが言った。
「財宝があるなら狙わなければ、財宝に失礼だろう?」今ここに世界最強と唄われるドワーフ王国の地下宮殿へと侵入を試みる者たちが……
冒険者たちは広い部屋にでた。
そして眼前に見える景色を見て絶望した。
そこは行き止まりであり……
グリーンドラゴンが一体いた。
しかしグリーンドラゴンが居るということは、もしかしてここは宝物庫ではないだろうか?
当てずっぽうに走りながらも、実はうまく辿り着いたのかもしれない。
そう思うと少し嬉しくなり、冒険者たちは気を取り直した。
「居たぞぉぉおお!」上からドワーフの声が響いた。
見上げると多数のドワーフ戦士たちが崖上の岩場から覗き込んでいた。
「奴ら、竜の便所に居るぞぉぉ!」「そんな所で何してるんだぁぁ!?」
ドワーフたちの響き渡る会話は、少し気を取り直していた冒険者たちの気分を打ち砕いた。
「奴ら、何を盗む気じゃぁぁあ!?」「見ろ、先客の緑竜が怒こっとるぞぉ!」
「失礼な奴らじゃぁぁ!」
目の前のグリーンドラゴンは冒険者たちを睨んでいる。その瞳には怒りが宿っているのが分かった。
戦いが避けられない事が分かり、冒険者たちは武器を構えた。
……だが、この戦いに何の意味があるのだろうか?心にそんな思いが生じたが、無視してねじ伏せた。
「グキュゥゥン…!」
冒険者たちの猛攻に、グリーンドラゴンは声を上げて退いた。
「おお、緑竜を退けたぞぉ!」「やるではないかぁぁ!!」
ドワーフたちの沸き立つ声が聞こえた。
後ろを見ると、入り口にはドワーフたちの人だかりが出来ていた。
部屋は完全に封鎖されており、逃げ道は無い。
「キュゥゥ……」グリーンドラゴンが横に退き、冒険者たちに道をあけた。
冒険者たちは前に出た。
「見ろ!勝ち取ったぞぉ!」「そんなに便所に行きたかったのかぁ!?」
その場所には崖のように切り立つ穴があいており、下には激しい水流が流れているのが見えた。
天然の水洗便所だろうか……
グリーンドラゴンはじっとこちらを見ている。
ドワーフたちも皆、じっと見ている。
冒険者たちは意を決して
水流に飛び込んだ。
水が流れているならば、きっとどこか外部へ通じているはず……
「奴ら、何しに来たんじゃぁぁあ!?」水流に流されながら、ドワーフたちの大声が耳に届いた。
その後、脱出に成功した冒険者たちは、今日の出来事を忘れる事にした。
冒険の手記(全7)
『ドワーフ王国の鍛冶神』
著者:
ホム・ポポロネス(ノーム族)
ドワーフ族は地底を支配して巨大な王国を築き上げている。何ゆえ、そのような偉業を成し遂げることが出来たのか。
それはドワーフたちの信望した鍛冶神、ヘパイストスの遺産によるところが大きい。
ヘパイストスがどのような神であったか、いくつかの神話が残されている。
まだ多くの神が居た時代、ヘパイストスは神々の神器を作る鍛冶神であった。大地を斬り裂く剣。
全てを防ぐ盾。
神をも殺せる槍。
そして神々への供物として、生物さえも作ったという。
ヘパイストスの作る神器はとてつもない力を秘めていた。
また、ヘパイストスはマグマを操る力を持っており、大地すら作り出す事が出来るほどの力を持つ強い神であった。
ヘパイストスが作る神器はどれも美しく、芸術的な作品ばかりであった。
しかし、ヘパイストス自身は醜い姿をしていた。
ヘパイストスはその事を嘆いてこう言った。
「私を作った者は、なにゆえ私をこのように醜く作ったのか!それは偶然か、それとも意図的か!」
ヘパイストスの最後はあっけないものであった。
ある日、ヘパイストスは究極のものを作る、と言って工房にこもった。
そしてそのまま工房で死んでしまったのだ。
工房からはヘパイストスの最後の作品も無くなっていたため、渾身の作品を何者かに盗まれてショックで自殺したのではないかと言われている。
ヘパイストスが最後に作り出そうとしたものは何だったのか、それは誰にも分からないまま鍛冶神は死んでしまった。
ただ、ヘパイストスは工房にこもる前、何を作るのかと問われた時、「自分自身」と答えたという。
ヘパイストスの鍛冶の技術は僅かながらドワーフたちに受け継がれている。
ドワーフたちは加工するのが難しい素材からでも容易に武具を作り出し、またそれは芸術的で美しい。
しかし、ヘパイストスが成したような神器を作るほどの力はドワーフには無い。
その技はヘパイストスの死と共にこの世から失われた。