その名の通り、属性値を持たない武器の総称。
目次
概要
- モンハンの武器の多くには火属性を初めとした「通常属性」と、
麻痺や毒、爆破などの「状態異常属性」の2系統の属性が備わっており、
「火属性武器」「毒属性武器」などと総称される。
そのどちらの属性も持たない武器を表す際、便宜的に「無属性武器」という通称が使われる。
武器群の総称としては、公式なものではない。
- ゲーム内の無属性武器は「属性の欄が空欄」という形になっていて、
「無い」という表現以外は特に総称が設定されていない。
MHWorld以後のメインシリーズやMHFでは無属性武器に対してのみ機能するスキルあるいはシステムがあるため、
ゲーム内で「無属性」という表現自体は存在する。
- 基本的にハンターの初期装備は骨や木や金属を加工した無属性武器であることが多い。
これに各種属性を宿すモンスターの素材、特性を帯びた希少鉱石などを加え強化する事で
属性武器に鍛え上げていく…という展開が一般的である。
- ディアブロス、ティガレックス、ナルガクルガ、一部の甲殻種など、
フィジカルで勝負するタイプのモンスターから作られる武器は
属性が無い代わりに斬れ味や素の破壊力が高い傾向がある。
ゴリゴリのフィジカル派なのに何故か武器がデフォルトで属性を帯びてる奴もいるが
鉱石から作られる武器もストレートに強化すると属性を持たない場合があるが、
容易に入手できる、装飾品スロットが多いなど別方向の特徴づけとなる場合が多い。
- 一般的にライトボウガン・ヘビィボウガンは属性武器として扱われないので、
無属性含めて武器群として「○○属性のボウガン」という表現はあまり使われない。
これはボウガン本体が属性を持っておらず、属性弾を使用できるかどうかに依存することと、
無属性の通常弾を含む複数の属性弾を扱えるボウガンが多く、
使用弾にもとづく分類がほとんど無意味なことによる。
ただしMHX(X)では内蔵弾により、性能の一部として属性を扱える状況も発生したため、
特定の属性の扱いに特に長けた武器に対して「○○属性のボウガン」と表現する事もある。
なおMHWorldでは属性弾を使用できないボウガンがシステム上では無属性として認識され、
無属性関連スキルの影響を受ける。
- ガンランスは本体(刺突用の刃部分)の持つ属性とは別に、砲撃と竜撃砲が個別に無属性と火属性を帯びている。
- スラッシュアックスでは、毒ビン・麻痺ビン・滅龍ビンを備えた武器は武器自体には属性は備わらず、
ビンの力によって属性が引き出されるという仕組みになっている。
そのためシステム上では無属性武器として扱われ、無属性武器を強化するスキルの効果がある一方、
同時に属性攻撃・状態異常攻撃スキルの恩恵も受けることができ、
限りなく属性武器に近い無属性武器であるとも言える。
なおビンの力を引き出せるのは原則剣モードではあるが、
MHRiseでは高出力状態で発生するビンの追撃が斧モードでも発生するようになっている。
また、厳密には属性ではないが、減気ビンも武器の特殊効果という点で属性に近い扱いを受けることがある*1ため、
スラッシュアックスにおける無属性武器は非常に幅の広い概念である。
無属性武器の利点と難点
- 無属性武器のメリットとしては、次のようなものが挙げられる。
- 属性値に力を割かない分威力や斬れ味に優れたものが多い
- 作品にもよる部分だが、属性が無いことを「欠点」として捉えるならある意味当然の調整と言える。
あくまで「優れたものが多い」であるため、どうしようもない斬れ味や威力になっているものもあるし、
初期の武器などはこの限りではない。
なおモンハンのダメージ計算式の都合上、よっぽど破天荒な数値でない場合は
物理性能に比べると属性が総ダメージに与える影響が非常に小さいので、
この「属性はないが高威力(のものが多い)」というのは、武器選択に極めて強い影響をもたらす。
その影響もあってか作品によっては物理性能トップの武器は属性武器だった、という事例も存在する。
詳しくは後述の「無属性武器の扱い」を参照のこと。
基本的に以降に挙げる各種の利点は、この「属性を持たないぶん基本性能が強化された武器」の話だと思って差し支えない。
- 大連続狩猟クエストに向く
- たくさんのモンスターを一気に相手する時、その相手の弱点属性が全員バラバラということもあるだろう。
そんな時こそ、無属性武器が輝くのだ。
その場合、毒属性や爆破属性と競合することになりやすいが、
大連続狩猟においてはイャンガルルガや爆破使い、
水棲モンスター*2などの毒や爆破が通りにくい奴が含まれている場合もあるので、
クエストの内容によってうまく使い分けていくべきだろう。
ただ「属性武器だが基本性能も高い」ものであれば似たような恩恵は受けられるので、
そうした武器で出現モンスターの一部に対して弱点属性を突けるなら、
他との属性相性を無視して担いで行くのも作戦のうちである。
- 攻略段階を同じ武器で進められる
- 大連続クエストでの扱いと似た理由。
基本性能が高めの無属性武器は、ひとつあれば複数のモンスターに安定した活躍が見込める。
素材や資金が少なく、モンスターの弱点を突くために何種類もの属性武器を作る余裕がない攻略序盤~中盤では、
武器を無属性ルートで強化して汎用性を持たせておき、
モンスター素材は防具に回すといった選択肢が増える。
攻略段階においては有力な属性武器が殆ど配置されていないケースが多いというのも理由の1つ。
ただしこの場合、相対的に強力になりがちな状態異常武器が競合となるためケースバイケース。
- 物理攻撃系のスキルは属性攻撃のそれより多い
- 基本的にどのシリーズも、属性ダメージを強化するスキルよりも物理を強化するスキルの方が多い。
そして多くの物理ダメージ強化スキルは素の攻撃力(や斬れ味)が高いほど恩恵が強くなる。
ただし攻略段階ならまだしも、やり込みを追及していく過程においては必ずしもこの限りではない。
また、攻撃スキルなど、固定値上昇の物理ダメージ強化スキルの場合、
よっぽど極端な性能分布でなければ、属性武器も無属性武器も恩恵の程は変わらない。
- 属性マイナス肉質の影響を受けにくい(MHF)
- メインシリーズで武器属性と弱点属性が不一致となった場合は
「属性分の追加ダメージが低くなる」だけで「マイナス」ではないが、
MHFの変種モンスターと一部の剛種モンスター、G級モンスターは、属性マイナスの肉質を有していることがある。
マイナス属性で攻撃すると、属性ダメージが得られないどころか物理ダメージまで減ってしまうので、
前述の大連続狩猟の例のように「属性相性が悪くても基本性能でカバー」という戦法が採れないのだ。
特に変種に関して言えば複数の属性がマイナスになるものがおり、無属性武器の方が幅広くダメージを与えやすい。
ただしフロンティアのメインであったG級コンテンツでは属性マイナス肉質を持つものは極僅かであり、
序盤であるHR帯の変種・剛種モンスター戦における考慮事項となっていた。
- 物理属性が指定されている部位破壊に有効
- 代表的なのはMH3~MHXXでの尻尾切断。
尻尾を切り落とすタイプの部位破壊の多くは切断ダメージの蓄積が必要だが、
切断系の無属性武器は与えたダメージ全てが切断属性として計算されるため、必要な攻撃回数が少なく済む。
例えば「無属性武器の100ダメージ」は100全てが切断ダメージとして尻尾に蓄積されるが、
「基礎攻撃力50+属性攻撃力50による100ダメージ」では基礎分の50しか蓄積されない。
属性特化型の武器で尻尾が斬りづらいと感じられるのはこのせいである。
無属性100の武器と物理100属性20のような武器で比較すれば、斬れるまでの攻撃回数に差は出ない。
属性分の追加ダメージで切断前に討伐してしまう可能性が少し高い、という程度だろう。- これは作品によって異なり、MHP2G以前およびMHW以降は、
切断武器であれば属性ダメージも尻尾切断のダメージとして計上される。
- これは作品によって異なり、MHP2G以前およびMHW以降は、
- 逆に、無属性武器が「属性を持たない」が故の弱点は以下のものが挙げられる。
- 物理肉質が硬い(が、属性はきっちり効く)モンスターに不向き
- 属性を持たないため、物理肉質が硬いが属性は通る……
というモンスターに対し追加ダメージを通すことが期待できない。
グラビモスやバサルモスに泣かされた思い出を持つハンターは少なくないことだろう。
幸い、メインシリーズ(特にMH3~3GとWorld)では上記の図式になるシチュエーションはあまりなく、
爆弾や部位破壊による肉質軟化など何かしらの救済手段が設けられているのでどうにでもなる。
あっても物理も属性も効かないケースで、この点が極端に問題となることは少ない。
ただし討伐タイムという側面で見ると、モンスターやプレイヤーの操作技術によっては目に見えた影響が出る事もある。
- 不退ノ構スキルの属性肉質軟化による恩恵が得られない(MHF)
- MHFに登場したエンドコンテンツ由来のスキル「不退ノ構」は、
全てのモンスターに対し全属性肉質が軟化して計算されるという特性を有していた。
軟化、というが耐属性肉質が0でも効果を発揮するので、
極端な話が属性武器さえ担いでいれば弱点であろうがなかろうが、
或いはどの部位を殴ろうが属性による追加ダメージを期待できる。
ところが無属性武器では、そもそも属性が無いので追加ダメージは発揮できない。
後述するがこの性質はMHFの無属性武器の扱いに少なからず影響を与えることとなった。
無属性武器の扱い
- シリーズにもよるが、多くのメインシリーズでは先述したように、
「最初は無属性武器で強化で属性が宿る」ものが多く、
最終的に純粋な「無属性武器」として残るのはほんの一握りとなる。
- 先述の通り属性が無いという欠点はあるが、
属性が無いことを「欠点」として考えるかどうかは武器種によっても異なるため、多くのシリーズにおいて、
大剣やハンマーなどの単発重視型武器では無属性武器が最強格になっている事がままある*3。
勿論MH4Gの「総合性能で属性大剣が最強格」となっていたり、
MHWのように意図的な理由をもって、属性は無い(覚醒込みで)ものの、
バカ高い攻撃力がウリという武器が存在しないケースも。
- 逆に片手剣や双剣などの手数重視型だと概ね無属性武器は最終的な選択肢に挙がらない、とも言われるが、
これについても後述するが作品によって例外となる事象がいくつか存在する。
- 太刀、ランスなどの手数がそれなりに多く、モーション値自体もそこそこ高い武器の場合、
無属性武器か属性武器か、という観点で語られることはあまりなく、
武器自体の総合性能を見て武器選択がされる傾向にある。
- 手数で大別すると近接武器は「単発型」「手数型」「中間型」があると言える。
近接武器は攻撃モーションごとにモーション値というものが設定されており、
物理ダメージは物理攻撃力とモーション値によって計算されているのに対し、
属性ダメージはモーション値を一切計算に使わない(つまり重い攻撃でも軽い攻撃でもダメージは同じ*4)。
そして手数に優れた攻撃モーションはモーション値が概ね小さい。
つまり、手数が多い武器種の方が属性ダメージの比重が必然的に大きくなり、
手数の少ない武器種は属性ダメージの比重が小さくなる、
つまり無属性でも属性がないことが「欠点」になりにくい、という図式があると言える。
ただし何度も書くが、作品やゲームバランスによってこの辺りは変動するため、
単発型は無属性武器、手数型は属性武器、とは必ずしも言い切れない。
- 参考までに、近接武器種の手数の多さを大まかに順番に並べると
双剣>片手剣>操虫棍>ガンランス≧ランス>チャージアックス>太刀
>スラッシュアックス>狩猟笛>ハンマー>大剣となる。
左に行けば手数型、中央は中間型、右に行くほど単発型・・・ということになり
左ほど属性値の重要性が高く、右ほど武器倍率の重要性が高いといえる。
勿論前述したように、戦闘スタイルや相手モンスター、立ち回り、スキルの盛りよう、
作品によっては狩猟スタイルなんかによってこれはいくらでも変動しうるので、
最終的にどんな武器を担ぐかはハンターの判断となる。
- ガンナーの内武器本体に属性が宿る弓については、
斬れ味という概念がないため無属性武器の攻撃力が高いか否か
(ついでにいうと矢タイプや特殊射撃タイプがどうか)、で概ね決まってくると言える。
無属性武器の攻撃力と属性武器の攻撃力に大差がない場合は、
手数の多い弓故に無属性武器が属性武器に対し優位になれる状況は限られるが、
無属性武器の攻撃力と属性武器の攻撃力に大差がある、もしくは属性武器の属性値が押しなべて低い場合、
弓が装着できる「強撃ビン」(物理ダメージ1.5倍)の存在から、
無属性武器が最高火力を発揮しやすくはなっている。
- ライトボウガン、ヘビィボウガンの場合には無属性武器と言う概念は存在しないと上記にあるが
通常弾、散弾、貫通弾、各種榴弾や拡散弾、無属性の武器内蔵弾(ツブテ弾、烈光弾等)など
属性弾や状態異常弾以外の取り回しの良し悪しで銃の個性が出る場合に於いて
無属性武器としての側面から評価される場合も有ることは有る。
カタログスペックとしては属性弾メインの銃であっても
貫通弾を織り交ぜて属性の対応幅の狭さを補完したり、
LV2通常弾の速射をメイン火力に据えたり、
武器内蔵弾の圧倒的火力や拡散祭りの御供、
属性弾と無属性弾薬どちらをメインとサブに据えるかによって銘銃と謳われる物も数多い。
また、そもそも属性弾や状態異常弾が使えない場合もあり、
その場合には「事実上、無属性ボウガンとしてしか語り所が無い」と言うケースもある。
- 作品によって武器の攻撃力やモンスターの肉質傾向は異なるため、
全シリーズを通しての「無属性武器の扱い」は明確にはなっていない。
概ね上記のセオリーが当てはまりはするが、例外はあるため注意が必要である。
MH(G)
- 当時はパラメータの調整に難があり、上位・G級では、手数の少ない大剣・ハンマーでも属性武器が有利だった。
- 一方、村クエ・下位では無属性武器が物理攻撃力で優位に立っており、差別化はできていた。
- 長い緑ゲージを持つ無属性武器・スパイクスピアが序盤の強武器として知られた。
- さびた塊から作成できる大剣、ハンマー、ランスはそれぞれオフライン最強の物理攻撃力を備えていた。
次点とされたジークムントや、アイアンインパクト改でも属性武器を超える物理攻撃力があった。
MH3(G)
- MH3では覚醒というスキルが登場し、無属性武器に秘められた属性を解き放つことが出来る。
一概には言えないが、無属性武器としては控えめな攻撃力の武器の場合、
覚醒で得られる属性値は高めである傾向がある。
- MH3G以降は龍属性やられになると武器が一切の属性を発しなくなってしまうようになった。
属性重視武器を使っている時に龍属性やられになったら即座にウチケシの実で解除しよう。
逆に無属性武器なら龍属性やられ自体は一切気にする必要はない。
MH4(G)
- MH4及び続編のMH4Gでは、無属性武器は最高の選択肢とはあまりなり得ない状況になっていた。
これは発掘装備の存在が大きい。
最終的には生産武器を凌駕するスペックが期待できる発掘武器だが、
これの性能については属性値などと引き換えに攻撃力が減るということが無く、
各項目がほぼ完全に独立した状態で決定される。
つまり、先述した「属性値に力を割かない分威力や斬れ味に優れたものが多い」という利点を持つ発掘武器は、
理屈の上では存在し得ない事になるのである。
MH4Gでは極限状態など、属性が全く意味を成さない環境があるのは事実だが、
属性があることがマイナスになるわけではない。
無論、「妥協」として属性値が無い(が、他が優秀な)発掘武器を使うという選択肢はあるが、
無属性武器であることが利点となる機会はないと言えるだろう。
ちなみに生産武器についても、先述の通りMH4Gでは大剣の最強格は属性武器となっている。 - 総合的に見ると、近年の作品にありがちな属性武器と無属性武器の偏りがあまりなく
どちらも強いため適度に使っていける良バランスであったと言える。
物理は硬いが属性に滅法弱いといったタイプのモンスターはこの頃は
まだそれなりにいたこと、
属性強化スキルが+3まで伸ばせたことにより属性値を高めやすかったことから
属性偏重武器が活躍する場面も多かった作品である。
MHX(X)
- MHX(X)には覚醒スキルがない為、無属性武器に属性を発現させる術はない。
一方本作では武器強化システムが特殊で、
初期武器(=無属性武器)をG級最終盤段階まで強化することが全ての武器種で可能となっている。
また、強化中に派生して属性が宿るタイプの武器については、
その多くで属性が宿る直前の段階をそのまま強化し続けることができる。
そのため、本作では使える使えないは別にしても最終強化で無属性のままという武器がかなり多い。
- 本作ではラスボスの武器が無属性だが非常に使い勝手が良い代物になっており、
無属性武器の人気もそれに比例するかのように高いものとなっている。
また、一定体力以下になると攻撃力と全属性耐性を大幅強化できる代償として
龍属性やられの発症を強制される龍気活性が登場したが、
無属性武器であれば龍属性やられを一切ペナルティとすることがないため相性が良い。
MHWorld
- MHWorldにも属性解放(他作品での覚醒)スキルが存在するが、
同時に、無属性武器*5の武器倍率を引き上げる「無属性強化」というスキルも別に存在する。
無属性であるという条件さえ満たしていれば常時有効な上、
他の基礎攻撃力を強化するスキルとも効果が重複するが、
覚醒で属性値を解放してしまうと無属性強化は無効になる。
また本作ではモンスターの肉質が全体的にかなり柔らかくなっており、
さらに属性武器にの属性値に上限が設けられ、武器種にもよるが強化が鈍くなりがちなこと、
龍属性を除く属性武器自体のラインナップが貧弱であること、
そして先述の無属性強化スキルの恩恵が強くフィーチャーされていることもあり、
双剣を含めた全武器種*6で、無属性武器が極めて精力的に活用されているという、
メインシリーズではかなり珍しい事態が発生していた。- なお本作では最終強化の武器に関して言えば、属性解放をしても武器の属性が引き出せない、
文字通りの意味での純粋な無属性武器はライトボウガンのガイラブリッツ・射撃のみである。
このボウガンのみ、属性弾も無ければ状態異常弾も減気弾のみで完全に属性と縁がない。
- なお本作では最終強化の武器に関して言えば、属性解放をしても武器の属性が引き出せない、
MHW:I
- その後、大型拡張パック『アイスボーン』に合わせた仕様に変更されるVer.10.10では、
無属性強化の弱体化が行われ、以前ほど強力ではなくなった…だけではなく、
マスターランク武器の無属性武器の攻撃力が、属性武器と同等程度になるという調整を受け、
MHWorld時代の、無属性武器の強力さという強い勢いの大きな反動を受けた様な、
極端な調整を受けてしまっている。
- 太刀で例を上げてみると
覚醒で出現する属性が異なるため一概には言えないが、
無属性というくくりで見ると素の攻撃性能が属性武器の完全劣化になってしまっている*7。
この武器は鉱石武器や骨武器ではない、
れっきとしたティガレックス亜種の最終強化武器である。
この武器に限らず、ティガ武器やナルガ武器など、
多くの無属性武器は古龍や金銀火竜の強力な属性武器に攻撃力で劣っている。
つまり、無属性武器の攻撃力を属性武器以下にすることで無属性武器が強すぎる問題を解決しようとしたのだ。
これにより、ことダメージ量において無属性武器を選ぶメリットはあまりなくなってしまった。
ただし、匠ありなら期待値がトップクラスとなる硫斬竜武器など、使い方次第で強力な無属性武器もあり、
以前より活躍は減ったが無属性強化運用の出番がないわけではない。
また、例に挙げた吼虎刀【餓咬】は睡眠属性の太刀としてみれば攻撃力も斬れ味も優秀であり、
無属性強化ではなく覚醒で活かすという選択肢は残されている。- 各モンスターとその武器に思い入れのあるハンターからすれば気分的に納得し難い面もあるが、
MHW:Iでは無属性武器の素材元モンスターの登場が比較的早いこともあり、
いくつかの無属性武器は入手難度の低さに合わせた性能に落ち着いているとも言える。
例えばナルガ武器のうち固有デザインにならないもの(=パーツ強化に対応するもの)は、
軒並み古龍素材を使わないためM★4(概ねMR10台)で完成し、レア度は10。
多くの武器種で最強争いをするリオレイア希少種武器はMR70以降、
悉くを殲すネルギガンテ武器はMR100以降にならないと作れないため、
ランクにして60~80程度を上げるまで完成時期に差が生まれ、攻略に活用できる期間は長め。
また、導きの地突入後はレア度の低さ、
つまりカスタム強化素材の軽さと枠の多さで性能を伸ばしやすい物もあり、
高速討伐の追及や最高効率だけを追い求めるような拘りでもない限り、
各種無属性武器を使い続けて支障が出る事はまず無い。 - また、前述の硫斬竜武器やイシュワルダ武器は、
無属性の中でも高い攻撃力を誇り、武器種によっては最高クラスの火力で人気が高いものもある。
大剣のザルファシュレッダーIIや、太刀の行雲流水―和光―はその代表格。
同じく太刀では前作から強武器と名高い天上天下天地無双刀も変わらずの人気を誇っている。 - また、アップデートによりレア度10の武器のカスタム強化枠が9枠に増えたことで、
ネルギガンテ武器や金火竜武器に押しつぶされていた一部の無属性武器が息を吹き返した。
こちらの例にはランスのネスルメンカールIIや、
大剣のヒドゥンブレイズIIが該当する。
- 各モンスターとその武器に思い入れのあるハンターからすれば気分的に納得し難い面もあるが、
MHRise
- 本作では無属性強化のスキルは削除され、一方で無属性武器の攻撃力が低いことも概ねなくなった。
これにより、汎用性の高い無属性武器と相手を選べば特に有効な属性武器で棲み分けが……出来なかった。
- 今度はなんと属性武器の性能が低めという、衝撃的な事態に陥っているのである。
上位までなのでそもそも属性値自体が低いのは仕方ないのだが、それにしても差が大きい。
本作の肉質は概ねMHWorldの傾向を引き継いでいるため物理火力が重視されるのだが、
属性武器と無属性武器の間には無視できない物理火力の差があり、属性での挽回・逆転が厳しい。
加えて属性武器を積極的に使っていたような手数の多い武器に関しては、
現状匠の発動が厳しく、業物も重めで斬れ味面で難があると十分に使えないという点も大きく響く。
その結果が片手盾という新しい武器種の誕生である
また、目立つ問題としては属性武器に最終強化が早すぎる武器が多いこと*8や、
防具や装飾品などのスキル環境の厳しさから物理特化の方がスキル構成をしやすい点、
物理に作用する攻撃スキルがLv4から倍率強化となったためより効果が大きくなったことなどもあり、
全体的な環境として物理に特化した無属性武器にも追い風が、属性武器に逆風が吹いている。
これは手数武器すらも例外ではなく、片手剣や操虫棍といった武器種でも無属性武器が席巻している。
こういう事情もあるため、もしRiseに無属性強化が登場していればたとえMHW:Iの効果であっても
非常に恐ろしい事態になっていたことは想像に難くないだろう…。
言い換えれば、このような事態になることを想定して無属性強化をリストラしたとも捉えられる。
リストラされて尚この無属性武器の暴れっぷりも大概だが- それでも一応、属性武器が人気な武器種も少ないものの存在する。
MHW:Iで食らったひどい属性減算が緩和された双剣や、優秀な属性装備を多く擁する弓などは例外。
また状況をかなり選ぶものの、属性弾を主力としたボウガンもヘビィ・ライト共に健在である。
なお弓はワールドのように超属性偏重ではなく、完全物理型でも強い弓もあるにはある。 - スラッシュアックスでは、高出力状態での追撃の属性減算が撤廃される仕様変更や、
過去作で強武器とされてきた「無属性・高攻撃力・強撃ビン」の剣斧が例外を除いて存在しないこと、
そもそも強撃ビンが弱体化を受け、取り回しが非常に難しくなったことなどから、
相手モンスターにもよるが、単純な火力面ではおおむね属性武器が優勢とされることが多い。
一方で、減気ビンを備えた剣斧が、無属性武器として優秀な基礎性能を持つ上に、
減気・スタン効果の強力さから高い汎用性を得ており、
無属性武器と属性武器との棲み分けができている数少ない例外的な武器種である。 - 先述したように、MHWに始まった物理重視傾向の肉質も深刻さを極める。
例えばだが、Ver.2.00時点では元ラスボスを含む古龍種及び古龍級生物には
ラージャンの頭部及びイブシマキヒコの尻尾先端以外に属性肉質30以上の部位が存在しない。
それどころか、百竜強化「弱点特効【属性】」が通る最低ラインである25ですらごく僅かである。
彼らは今作のエンドコンテンツたりえるマカ錬金の素材ポイントが極めて高く周回の人気が高い為、
それらへの相性が悪いというのは属性武器にとってこれ以上にない逆風。
他にも古龍同様に強力であるヌシモンスターに関しても、30以上の通りを持つ相手は
ヌシ・アオアシラの前脚及びヌシ・タマミツネの脚、そしてヌシ・ディアブロスの尻尾先端のみ。
加えてヌシ・アオアシラの前脚以外は物理肉質が悪く、会心撃【属性】を弱点特効で後押し出来ない。
Ver.3.00で追加された百竜ノ淵源ナルハタタヒメも、物理肉質の柔らかさと比べて属性肉質は非常に渋い。
奇しき赫耀のバルファルクは龍以外肉質25でありながら物理物理もやや固めと相性が良い……と思いきや、
龍気纏い状態の時に前脚と翼脚以外は属性を100%カットしてしまう為これも厳しい*9。
- それでも一応、属性武器が人気な武器種も少ないものの存在する。
- ゲーム全体のバランスとして、今作では封龍剣【超絶一門】のような、
物理火力が下位武器レベルで属性ダメージが主なダメージソースになる武器はほとんど存在しない。
今作の属性偏重型武器の代表格であるオロミドロ武器であっても、
上位最終強化の武器として最低限度の水準の物理火力は備わっている。
そのため、どのような武器でも属性ダメージの増強はレベル1スロットで完結する属性攻撃スキルにとどめ、
それ以外は物理火力を伸ばしていくスキル構成の方が最終的なダメージは大きくなりやすい。
この点から、無属性武器に迫る物理火力を持ちダメージの伸びが良いジンオウ武器やミツネ武器、クシャナ武器
赫耀一式で物理火力を無属性武器と同様に伸ばせるバルファルク武器やイブシマキヒコ武器が、
無属性武器が環境トップに君臨する武器種であっても善戦しているケースも存在している。
- バージョンアップによる環境の変化を見ていくと、
- Ver.1の段階では属性武器にまだ最終強化が存在しないことが多く、いち早く最終強化を迎えるナルガ武器が、
護石周回でお世話になるラスボスとの相性もあって多くの武器種でトップクラスに君臨していた。 - Ver.2では多くの属性武器に最終強化が追加され、匠などの強力なスキルの発動難度も低下したため、
属性武器でも実用的な装備を組むことは容易になり、属性武器の性能の低さが足を引っ張っていた片手剣などでは
強力なライバルの前に霞みがちではあるが属性武器も見直されるようになった。
一方で、マイナス会心こそあるもののナルガ武器以上の物理火力を誇るティガ武器の登場や、
見切りの発動難度低下によって、ナルガ武器が占めていた位置がティガ武器に置き換わっただけのケースも多い。 - Ver.3では赫耀一式の登場によって、無属性武器の火力がこれまで以上に伸ばせるようになった。
さらにファントムミラージュなどのやりすぎレベルの高性能武器が登場した武器種では、
無属性武器はその立場を盤石のものとしている。
ただし、赫耀一式をそのまま使える龍属性武器に関しては、
バルファルク武器とイブシマキヒコ武器という高性能かつ両極端な性能の二振りが存在し、
武器種によるが、龍弱点のモンスターに対してどちらか一方は無属性武器を上回ることができるケースも少なくない。
もちろん、両方が高性能な場合もあれば、両方とも微妙な場合もある。
- Ver.1の段階では属性武器にまだ最終強化が存在しないことが多く、いち早く最終強化を迎えるナルガ武器が、
MHR:S
- 本作では多くの技のモーション値に上方修正が入り、更に攻撃力の水準もMHXXに近く非常に高くなっている。
それならば前作にも増して無属性武器が一強となってしまうのでは……と思われたが、
本作は武器の属性値そのものを凄まじく高くするという超ワイルド調整が行われた。
どれほどの高さかというと- 手数が少ない大剣では属性値100~110超え、物理寄りの武器でも80以上もザラ。
- 手数が多い片手剣や双剣でも属性値50~60程度。
またこれらの属性特化武器は物理性能が極端に低くなるのが通例だったのだが、
本作ではこれらの武器も攻撃力300~310程度と平均よりやや低め程度の物理性能は備えるようになっているため、
相手を選べば無属性武器の比ではないダメージを出すことが容易になっている。- 後述のMHFの項でも述べるが、
物理(モーション値と武器攻撃力)が上がっていくと生半可な属性値では影響が微弱になる。
つまり高倍率の無属性武器1つあればいいという発想に陥りがち。
一見すると調整を放棄しているかのようなぶっ壊れっぷりだが、
ここまでしないと属性武器がフィーチャーされないという現実を示しているとも言えなくもない。 - また周囲の環境面でも、属性系スキルは高レベル装飾品が追加されたり、
連撃の仕様変更により更なる上積みを狙えるようになったなど追い風が吹いている。
物理系スキルは装飾品環境が発売時点ではMHRiseから据え置きであり、
防具のスキル値こそ高くなっているものの総合的には上位を本質的に超えたスキルは組みづらくなっている。
- これにより、「無属性武器一強」と言われた環境は見事に解消された。
本作の攻撃力は属性武器なら310~330程度、無属性武器なら330~360程度になっており、
攻撃力の差は概ね1割弱程度となっている。
更に属性周りの調整は数値を強化しただけに留まらず
大剣ですら新たに「流斬り連携」という手数重視の入れ替え技が実装されるなど属性は無視できない存在となっており、
それどころか従来の「溜め斬り連携」でさえも属性武器が勝ることが十分ある。
ハンマーも、MHRise期では属性特化の溜め変化:勇を持っていたのに
モーション値の関係でインパクトクレーターに頼らざるを得ず、結果的に物理特化のほうが強かったが
モーション値の修正および属性ハンマーと高相性のチャージマスタースキルが実装され、属性ハンマーに光が差した。
音波攻撃に属性が乗らないために無属性一択とされていた狩猟笛も
新たな鉄蟲糸技「鉄蟲糸響打」の登場で属性武器に注目が集まるようになった。
他の武器種も特化すれば1割程度の物理差なら容易に逆転可能なほどであり、
相手を選べば有効という属性武器の特性が活きやすくなっている。- こういった調整の背景には、やはり前作のナルガ武器やディアブロス武器に見られた「これ一本さえあれば良い」
と言われていた装備編成の幅を狭めるゲームバランスがあり、マンネリ化にも繋がっていた問題でもあった。
この反省点から、今作はなるべく色々な武器を作って相手によって装備を使い分ける事を念頭に置いた調整が窺える。 - 大剣やハンマーのように、入れ替え技によって属性値を強化するタイプの武器は
MHR:Sより新たに疾替えが実装された事により、物理特化と属性特化を切り替えることが出来る点も見逃せない。
これにより、麻痺や睡眠といった行動不能系の状態異常は
戦闘中に状態異常狙いと、異常中用の攻撃力狙いを切り替えられる。
この点は属性値にもメリットがあり、属性肉質や部位破壊を加味して
属性に弱い部位と物理のみに弱い部位での使い分けも可能となっている。
こうしたサンブレイクのシステムは、総じて適切な運用を知れば知るほど狩猟が有利になるシステムと言える。
- こういった調整の背景には、やはり前作のナルガ武器やディアブロス武器に見られた「これ一本さえあれば良い」
- アップデートでは属性値が更にテコ入れできる方向に動いており、
片手剣や双剣ですら武器本体性能で属性値90~100程度、
そこからスキルなどを徹底的に突き詰めれば属性値200どころか300すら実現可能となっている。
一方で物理方面はスキルによるテコ入れは乏しめで、護石・傀異錬成による間接的な
(色々な火力スキルを搭載しやすくなる)強化に留まっている。
Ver.14の傀異錬成スロット拡張ボーナスでは、無属性武器と状態異常武器は属性武器より攻撃力が高くなるよう補正がかかり、
上昇幅で言うと約1.6倍、総合的に見ると大体1.12倍ぐらいの差がつくようにはなっているのだが、
「状態異常武器も」というのが曲者であり、こちらのスキルの存在も相まって、
半端なポテンシャルの無属性武器は状態異常武器に明確に見劣りするようになっている。- また、アップデートでは無属性武器が一切追加されていない。
ナルガクルガ希少種の武器は全て標準で毒を持つ毒属性武器なので無属性武器は無く、
それ以降の追加モンスターは全て何かしら属性があるという具合。 - 状態異常武器はMR解放後は目に見えてパワー不足に陥る
(毒・爆破ダメージと蓄積値が体力の激増に追いついていない、麻痺は有効だが蓄積値が以下略)状況があり、
そのテコ入れとして蓄積時攻撃強化スキルによって物理に補強をかけるということが行われた。
だが、本作の状態異常武器はいずれも素のポテンシャルが無属性武器とほぼ変わらないぐらいに高いので、
結果的にバフを何も得られない無属性武器が不遇を被りがち。
勿論当該スキルの解禁時期を考えると、繋ぎとしてのポテンシャルは十分あるのだが……
- また、アップデートでは無属性武器が一切追加されていない。
- 総合的には本作では目的に応じた装備選択が機能するようになってはいるが、
その中で純粋な無属性武器が入り込める余地はかなり限定的であり、
武器種や立ち回り、スキルビルドに強く依存するという状況になっている。- カウンター(からの真溜め)特化型の大剣やフルバースト重視のガンランスは、
武器属性の影響を受けにくい&無属性に優秀な武器が存在するため無属性武器も活用されている。
それすら状態異常武器にパワー負けするケースもなくはないが錬成や護石の付与スキル次第なので、
十分活用の余地があるという状況である。
ただしVer.15のアマツマガツチ登場以降は、大剣についてはカウンターの、
ガンランスについてはフルバレットファイアの威力を高められるアマツ武器に押され気味。 - スラッシュアックスについては前述の通り
減気・毒・麻痺・滅龍ビンもカテゴリとしては無属性武器にあたる。
なので減気ビンは蓄積時攻撃強化と合わせて最終候補の1つとして精力的に使われており、
毒・麻痺も蓄積時攻撃強化で強化できるため有力な選択肢。
滅龍ビンも少なくとも無属性強撃ビンよりはよっぽど使いやすいという雰囲気である。
かつての栄光が嘘のように無属性強撃ビンはパッとしない。
- クエスト・モンスター側で言うと、
前作でも属性が非常に通りにくかったヤツカダキ通常種や、
前述の通り過去作に比べ明らかに渋い属性肉質を持つドス古龍&奇しき赫耀のバルファルク、
本作新規勢ではガランゴルム(通常時)辺りは物理を重視した方が良いようには見える。
だが実際はこれらのモンスターも属性が全く効かない訳ではない&そもそも物理も渋いので、
ドス古龍とバルファルクは概ね暴力的な属性の餌食となっており、
ヤツカダキについてもそこそこの物理と高い属性で攻めた方が優勢になりがち。
どちらかと言うと、通常殴る部位の物理が十分柔らかいが属性は言うほど効かないモンスターの方が、
まだ活躍の余地が残されていると言える。
特にスキルの都合上伸ばしにくい雷弱点のタマミツネ・ティガレックス辺りは、
狙う部位にもよるが物理重視の方が戦いやすい傾向にある。
また本作では前作で少なかった同時狩猟・大連続のクエストが大増殖しており、
キャンプに戻って武器を持ち替える手間を省くなら物理重視の武器の方が有力。
もっともその場合は状態異常武器が壁として立ちはだかるのだが……
- カウンター(からの真溜め)特化型の大剣やフルバースト重視のガンランスは、
- ちなみにオトモ武器は上位と比べ攻撃力がハネ上がった一方で、属性値の上昇は控えめだった。
しかし無属性武器のスペックが妙に低く、属性武器優位な点は変わらなかった。
と言うよりオトモ武具自体、強化できないからか
後から作れる武具ほど基本スペックが高くなってしまい。
ハイスペックなオトモ武具を作れる終盤の連中が
ことごとく何かしらの属性を持っていると言うのが実情である。
- 無属性武器と有属性武器との間の性能差に関しては
「上位までは無属性が活躍しすぎたからマスターランク以降で帳尻を合わせる」というメタ抜きに考察すると
カムラとエルガドとの間の加工業界における技術や知識・思想の方向性における違いがあるものかと思われる。
確かにエルガドの加工担当であるミネーレはカムラのハモン一派の技術を教わったものの
その結果編み出した武器傀異錬成も属性強化の数値に関するコスパが非常に高いことからもその点がうかがえる*10。- カムラの里はたたら製鉄により優秀な武器を作っていることで有名なことからも
モンスター素材を活かす技術より武器を作る技術に長けているのではないかと思われる。
一方エルガドは王国ぐるみでモンスターに対抗しているのでモンスターの特徴を見ることに長けていると言うことか。
- カムラの里はたたら製鉄により優秀な武器を作っていることで有名なことからも
MHF
- MHF-Zでは、後述する「物理偏重」の風潮を打破するため属性ダメージの強化が段階的に行われており、
属性ダメージをメインにする武器種こそないものの、
ほぼ全ての武器種で属性ダメージを有効な追加ダメージとして見込める調整となっているため、
無属性武器は比較的限定されたシチュエーションで運用される状況である。
- 歴史を紐解くと、先述した「変種」戦においては無属性武器が大変重宝されることになった。
これは属性マイナス肉質の存在も大きいが、それ以上に対「変種」の主力武器であったSP武器が、
属性武器と無属性武器で攻撃力差がかなり大きく、属性値も低かった事が大きい。
ついでに言えば変種は属性の効く、効かないが極端で、
剛種は多くの場合属性自体が殆ど効かない、というモンスターが2010年~2012年にかけて多発したため、
無属性武器の有効性は高いものがあった。
一方、剛種武器は一部除きほぼ全ての武器に属性があり、
中には無属性SP武器以上の物理性能を持つものもあったため、無属性の剛種武器はあまり使われてこなかった。
古くからある無属性剛種武器としてはシェンガオレンの武器が主に挙げられるが、
少なくとも実装時点では無属性SP武器との差別化が難しく、見向きもされなかった。- 片手剣に関してはごく一部の例外を除き、HR5帯で変種などに対抗する場合でも、
無属性ではなく状態異常(麻痺)武器などの使用が推奨されていた。
理由は当時の片手剣の物理性能が非常に低かった事が挙げられる。
- 片手剣に関してはごく一部の例外を除き、HR5帯で変種などに対抗する場合でも、
- 2011年以降は少しずつ物理性能のインフレが始まっていき、
フォワード.5にて超高倍率の無属性武器が多数登場したことで、
無属性武器が大々的にフィーチャーされることになった。
だがこれによって手数型の武器であっても属性は二の次、
斬れ味と攻撃力が最重要ということで物理偏重の空気が極めて強くなってしまい*11、
当時「ゲーム性のリセット」をコンセプトとしたG級(MHF-G1~G3期が主に該当する)にて、
属性が非常に良く効くモンスターが数多く登場した事で、
片手剣と弓以外は無属性武器を偏重する空気は一旦は収まることになった。
- その後MHF-GGにて穿龍棍が実装されると当武器の一強と呼ばれる状況が発生するようになったが、
当時どのような判断が開発側であったかは不明であるものの、
一応手数型である穿龍棍で高い属性ダメージを発揮することが危惧されたのか、
2015年春まで属性がまともに通らないモンスターばかりが実装されるようになった。
ただ「無属性武器」で強力なものは少なかったため、物理偏重風潮は再びピークに達したものの、
無属性一択という状況にはならなかった。
その後MHF-G9にて斬れ味ゲージによる属性値補正が大幅に強化された。
その結果当初は「(ごく一部の状況で)メインダメージソースとしての属性」が注目されたが、
後に「強力な追加ダメージとしての属性の吟味」という考えに繋がった。
一方でMHF-Z以降は強力な無属性武器も再び顔を見せるようになり、
プレイスタイルに応じた使い分けが進んでいると言える。- フロンティアの属性武器は最終環境では約1000~3000
(実際の値は表示の1/10なので最終環境のMHR:Sとほぼ同数値)だったが、
属性値を上げるスキルはあまり実装されておらず武器本体のスペックでこの水域に到達していた。
属性値補正の強化もあって、MHR:Sよりは高め*12の属性ダメージを引き出せている。
だがMHFの場合攻撃力(武器倍率)は500~4000とメインシリーズのそれを遥かに上回る値であり、
属性はあくまで「追加ダメージとして有効」という立ち位置を堅持していた。
- フロンティアの属性武器は最終環境では約1000~3000
- 片手剣と弓のG級武器には、
一切の属性が付与されていないことを条件に武器自体を強化する、
MHWにおける無属性強化に該当するシジルがMHF-G以降の早い時点で存在していた。
そのため、これを焼き付けた無属性片手剣/弓が主要な
(特に弓は唯一の)武器選択として用いられていた時期もあったが、
片手剣は上述した補正の影響、弓はG8で溜め3・溜め4の属性補正が劇的に強化されたことと、
超高倍率+超高属性武器が多数台頭してきた事により、無属性武器を最重視する考えは薄れている。
- 前述の通り「不退ノ構」スキルによる属性肉質軟化が得られないので、
エンドコンテンツであるG級大討伐をやり込んでいたプレイヤーからは普通の無属性武器の人気は低かった。
ただ、同じくG級大討伐で得られるG級(辿異)進化武器の「無属性派生(玲瓏)」は、
属性以外でもリーチなど差別化要素が存在していたため、武器種によるが一定のニーズはあった模様。
- 余談になるが、MHFでの秘伝書・嵐ノ型「属性砲」を無属性武器で行うと、
砲撃ダメージの2/3が固定ダメージの打撃属性に変化する。
そのため、ガンランスだけでモンスターをスタンさせたり、
打撃属性でのみ破壊可能なダイミョウザザミのヤドや、アカムトルムの腹などを破壊したりできる。
上記のとおり、この打撃属性ダメージは砲撃ダメージの大きさが直接影響するため砲術スキルが有効。
MHST2
- 本作のシステム上、無属性武器とは「無属性」を持つ属性武器である。
そのため「属性なし」の武器は存在しない。
- 属性であるが故に、メインシリーズで無属性武器が持つメリットの多くが受けられない。
物理攻撃力、物理肉質がないため火力スキルが多いわけでもなく、
属性が通らず物理が柔らかいという相手も存在し得ない。- 特に物理肉質がないのが厳しい。
属性ごとの防御力である以上それぞれ効き目に差があり、
当然、「無属性に対する属性防御力」が高いモンスターが存在する。
問題はそのような相手がどの程度存在するかだが、基本的にモンスターの防御力は
「弱点とする属性が一つあり」「自身が通常攻撃で扱う属性は防御も高く」「それ以外の属性は均等」
となるように設定されている。
そのため無属性モンスターが無属性耐性を持つのだが、その数は下位の一般モンスターだけでも111種中59種。
実に全種の半数以上を占める「通常攻撃が無属性のモンスター」のすべてに対し無属性武器は不利となってしまう。
また、モンスターの弱点はメインシリーズに準拠しているため無属性で弱点を突けるモンスターもほぼ存在しない。
ネコタルアイルーぐらいである。
無属性武器にとって非常に厳しい環境であると言わざるを得ない。
むしろメインシリーズのような「どのモンスターにも均等に通る武器」を求めるなら
層の薄い扱うモンスターの少ない龍属性の方が適役だろう。
- 特に物理肉質がないのが厳しい。