【ロンダルキアへの洞窟】

Last-modified: 2024-03-27 (水) 07:53:06

概要

DQ2最後の【洞窟】。終盤の洞窟にして難所の代名詞。
DQ2の世界を舞台とした外伝や、DQ11の【冒険の書の世界】などにも登場する。

DQ2

岩山に囲まれた白銀の台地、【ロンダルキア】へ至るための唯一の道。
洞窟の入り口も険しい山々に囲まれており、【ベラヌール】から旅の扉に入り、【ロンダルキア南のほこら】を経由しないと辿り着くことはできない。
洞窟の入口は塞がっており、入るには沼地で一度【じゃしんのぞう】を使う必要がある。
ここでの道の開き方は【北のお告げ所】にいる賢者が教えてくれる。
山の麓から台地へ至るため、地下へ潜っていくのではなく、1階から6階へ昇っていくという、洞窟としてはシリーズ初の構造をしている。
 
内部はトラップ満載で、出現するモンスターも難敵ばかり。
特に【ドラゴン】3~4匹に不意打ちされようものなら全滅の覚悟を強いられる。
多くのプレイヤーが辛酸を舐め、SFC版の1・2発売直前の【ドラゴンクエストマスターズクラブ】にあった「もう二度と行きたくないダンジョンは?」というアンケートでもぶっちぎりの1位となった。
その票数は62票で、2位の封印の洞窟(DQ5)(12票)の5倍以上であり、長年シリーズを重ねた今もなお高難度ダンジョンの最高峰に君臨し続けている。
 
それほどまでの難関ダンジョンになった理由は、納期が間近に迫っており「全体を通して」テストプレイしたスタッフがいなかったためとされる。
個別シーンのテストプレイは、勇者一行のレベルを、この洞窟にたどり着くまでに達していると予想される値に設定して行われる。その想定レベルが、順当にゲームを進めた場合よりもかなり高かったのである。
現実にはこの時点でそこまでのレベルに達することは難しいという、最初から通してプレイすれば判明したはずのことが検証されず、誰にも気づかれないままGOサインが出てしまったのだという。
公式ガイドブックの到達レベルも30とかなり高くなっており、さすがにそのレベルならなんとでもなる。
逆に言えばこの洞窟の難易度は相対的なものであり、レベルを物凄く頑張って上げてから挑戦すれば、少なくとも襲って来る敵に関してはさほど苦戦しなくなる。
進路を阻む落とし穴トラップの多さなど、厄介な洞窟であることは変わりないだろうが、それらについてはルートを逐次書き留めるなど対策は可能である。
この洞窟に対する、取り付く島もない難攻不落の凶悪さというイメージは、当時のメインプレイヤーが小学生だったことや、インターネット等が普及しておらず攻略情報を収集しにくかったという背景も影響していると思われる。
それに加え、ついに地上へと抜け、画面に初めての雪原が広がった安堵と感動の中、目と鼻の先のほこらに辿り着く前に【ブリザード】【ザラキ】で全滅させられるという絶望的展開までがロンダルキアの洞窟、とパッケージで記憶されている向きもあるのだろう。
 
ちなみに【堀井雄二】本人は開発当時この難関ダンジョンのデバッグをしていて仕掛け等も覚えていたので難関ダンジョンという認識は薄いようだ。
その経緯があり、上記の「もう二度と行きたくないダンジョンは?」という回答では、このダンジョンではなく【ガライの墓】と答えている。

各階の特徴

以下ではFC版に準拠して記述する。

地下1階

出現モンスターが非常に特徴的。ここの階だけエンカウント率が通常のダンジョンの10倍以上と極端に高く設定され、出現するのはなんと【くさったしたい】のみ。この極端な状況、【ファミコン神拳 奥義大全書】では「恐怖の死体置き場」と表現しており、言い得て妙である。
これを逆手に取って【いのりのゆびわ】を狙って狩りまくることもできる。指輪の収集はここが一番効率がいい。
【あまいいき】で全員眠らされる事態が起きることもあるが、ここまで来られる戦力であればそうそう死人が出ることはない相手だ。
なお、攻撃呪文がそこそこ外れやすくタフな上に報酬も微妙なので、レベル上げや資金稼ぎ目的ならエンカウント率を加味してもここより【満月の塔】の高層階の方が効率がいい。
 
本来進む上方向とは逆であり、基本的には1階の落とし穴に落ちた先としてしか来ない階だが、(後述のガラケー版以降以外)キーアイテムである【いのちのもんしょう】があるため一度は必ずここに来ないといけない。
が、上記のとおりエンカウント率が異常なので、ここから抜け出すのも一苦労。
落とし穴に落下した後、階段が遠ければ【リレミト】で一度出直すといいが、最初に脱出前提でアイテム収集のためにひとまず上の階に上ってロトの鎧・稲妻の剣を入手した後、ここで命の紋章を最後に入手して即リレミトというのもいいだろう。

1階

洞窟入口の階。
別名「逆十字架の洞窟」とも言われ、壁の形が文字どおり逆十字の形をした不吉な雰囲気の階である。
第一【落とし穴】地帯だが、落とし穴の数もそれほど多くはなく、敵もまだ弱く【海底の洞窟】で見たことのあるやつらばかりなので何とかなる。落とし穴の位置も片っ端から調べれば、落とし穴のある位置の法則に気付ける可能性もある。
この法則を知っていればいなずまのけん入手や5階の落とし穴地帯がかなり楽になる。
【ダークアイ】のみ初登場モンスターだが、【ふしぎなおどり】があまりにも脅威。吸われる前に呪文で蹴散らしたいところだが、攻撃呪文は効きづらく、ラリホーにも完全耐性を持っている。
MPを吸い取られたらまだ入ったばかりなので引き返すのも簡単で、あまりにも吸い取られたらそうすべき。
2階を最後に以後、不思議な踊りを踊るモンスターが一切出現しないのがせめてもの救いか。
全体を通して言えることだが、このダンジョンに出現する敵の大半は攻撃呪文に2以上の耐性を持っているため当たりにくい。
せっかく覚えた【イオナズン】も3回に1回程度は外れるため、MPは回復用と割り切って後列2人は防御(ただし、後半脅威となる炎には無効)と早めの回復に徹し、敵を倒すのはローレに任せた方が無難。
【ちからのたて】を全員に持たせ、戦闘中の回復はこれで行うようにすればMP効率は劇的に向上する。
 
なお、開発中のバランス調整前の段階の画面ではこの階の至る所に水溜りがあり、地下経由で迂回しなくてはならない構造だった。

2階

十字路による、初の【無限ループ】地帯。
ムーンペタ地下牢の固定敵を除けば、【ベビル】が初登場。
同じ構造の連続と無限ループが両方併存しており、現在位置が非常に把握しにくい。
ゲーム中でも突破に関するヒントは一切無いので、初見では確実に迷うことになるだろう。
あまりハマることはないが、このフロアでも下り階段付近に落とし穴があったりする。
 
攻略としては、上ってきた階段エリアをスタートとして東に進み、3つ目の十字路を上か下に進めば3階への上り階段が見つかる。
1階からの上り階段は3ヶ所あるが、北西の階段は違うところへ繋がっている。
 
なお、この階まではダークアイが現れるので不思議な踊りに注意しよう。
大きくMPを吸い取られてしまった場合は大人しく帰還するのが吉。
前述の通り、ここを最後に不思議な踊りを踊る敵は一切出現しなくなる。

3階

通路が南北方向に伸びる広大な階。他の階と違い特に仕掛けはないが、大陸のようなとてつもない広さに加えて横道も多く、上り階段が4つもあるのでプレイヤーを迷わせてくる。普通にプレイしていると気づきにくいが、この階と次の4階のみ、エンカウント率が通常のダンジョンの2倍に設定されている。地下1階ほど強烈ではないものの、次階共々歩く距離が長いことも相まって、否応なしにエンカウントの回数が多くなる。
 
先へ進むための階段は北東が正解。
ただし他の3つは5階の宝箱のある小部屋に繋がっており、中でも南東の階段の先にはあの【ロトのよろい】が眠っているので必ず入手すべし。残り2つの階段の先には半端なゴールドと罠の宝箱しかないので、行く価値はほぼ無いだろう。
 
【バーサーカー】【オークキング】が初登場となるが、どちらも出現数に制限があることも相まってさほど苦戦するような敵はいない。なお、出現モンスターの内彼らと【ガーゴイル】の3種は、下位種のただの色違いではない上に下位種よりも最大出現数が少ないという共通点を持つ。上述の通りエンカウント率の高い中長い距離を歩かされることとなるが、腐った死体4体組を除けば敵は1~3体でしか出現しないし、全体攻撃を仕掛けてくる敵もほとんどいないのでまだ何とかなるだろう。特に強力な敵がいるわけではなく、【はぐれメタル】(因みに唯一全体攻撃を仕掛けてくる)も単独で出てくるため、気楽に経験値稼ぎをするには適した場所かもしれない。
ちなみに、オークキングはここの階限定の敵である。
 
リメイク版でも、ここの階の敵は腐った死体グループ以外1~3体、はぐれメタルが出る等の出現パターンは組み合わせが増えただけでほぼ変わっていない。

4階

3階から上ってくる際はただの小さな通路なのですぐに通り抜けてしまうが、5階の落とし穴に落ちてきた先はほぼ正方形の広大な伽藍堂の階となっている。3階同様、エンカウント率が通常の倍に設定されている。上の階へ戻るには北東の階段まで行く必要がある。
 
なお、この階から敵の強さが一気に跳ね上がる。
中位の炎を吐く敵としては初めてであろう【フレイム】が初登場し、ここの階にしかいない【ハーゴンのきし】も大量に現れ、強敵の【キラーマシーン】も単体限定ながら出現する。
とにかく敵の攻撃力が凄まじいので、HPは常に全快にしておくことが望ましい。総力戦で立ち向かわないとあっさり死者を出すことになるので、十分な警戒が必要である。
それでもハーゴンの騎士やキラーマシーンの痛恨を受ければダメージ3桁は受けるので後ろ2人はほぼ確実に死ぬ。
ドラクエで初めてダメージ3桁の威力が飛び交う場所である。
 
また、広大な階の南西隅には、呪われていない武器の中では最強である【いなずまのけん】の眠る部屋へと通じる落とし穴があるので、武器狙いであれば一度5階からわざと落ちなければならない。

5階

第二落とし穴地帯。
1階とは違って穴の数が非常に多く、FC版では一度落ちた穴も戻ってくると消えてしまうのでどこに穴があったのかわからず、最初に来たときと全く同じ手探り状態で再度通らなければならない。よって、まともに突破するにはマッピング必須である。
 
しかし、落とし穴の分布には法則があり、マップの正方形のマス目を2×2に区切った際に、各マス目の右上にあたる位置に落とし穴がある。つまりこれを意識してマス右上を避けるようにして歩くと、落とし穴を回避できるわけである。
また、上記の知識がないプレイヤーにとっても、この階には
「いったん落とし穴から下の階へ落ちて、そこの上り階段を上って再びこの階に来た際に、その場所から常に右手を壁につけた状態で反時計回りの方向へ(壁伝いに)進む」
という突破方法があることは有名で、このとおりに進めば6階へと続く階段まで落とし穴に落ちずに到達できる。
歩く距離は当然延びるので面倒ではあるが、迷路を抜ける方法として「開発側が意図的に」用意した、単純明快で確実な方法である。
ただし、この方法は初めてこの階へ上ってきたときには使うことができない。先述のとおり、あくまで「落とし穴にいったん落ちてこの階に復帰した際にのみ有効な方法」である。
 
なお、初回はわざと穴に落ちて稲妻の剣を回収しに行くのが得策。ただし回収後は一度1階まで落ちなくてはならず、洞窟攻略は振り出しに戻ることとなるので、回収したらいったん脱出して出直した方が良いだろう。
 
モンスターもこの階から、ついに【ドラゴン】が登場。
キラーマシーンも他の連中とチームを組むので、4階よりもさらに凶悪となる。
中でも断トツで脅威なのがドラゴン4匹グループであり、全力で挑もうが負けるときは負ける。ここまできて為すすべなく焼き払われた3人組は数知れず、容赦なく下界へ強制送還してくれる。
また、キラーマシーンとドラゴンのコンビも異常な強さを誇るので、生存には運の要素も絡んでくるだろう。
キラーマシーンとドラゴン2匹、それにバーサーカーかメイジバピラス、なんて最凶な組み合わせまでありうる。
ただしはぐれメタルが複数出現することもあるし敵も強さに見合った経験値があるので、経験値は数段稼ぎやすくなる。
さらに【メイジバピラス】が出現するのはこの階と次の6階だけなので、希少アイテムの【ふしぎなぼうし】を手に入れるにはここで粘るしかない。
 
ちなみに【シルバーデビル】も単独で出現するようになるが、この時点では何の脅威もないのでむしろ安心である。力の盾で回復するチャンスだ。
強さよりもむしろ「出口が近い」という演出に一役買っている。

6階

無限ループ地帯その2。途中で中間地点が存在するものの、分岐点が最短で8箇所もあり、間違った道を進むとスタート地点、及び中間地点に戻されてしまう仕様となっている。当然ノーヒントなので、道を間違えてしまうと歩く距離が長くなり、どんどんパーティーのHP・MPが消耗させられる事となる。キツイと感じたらリレミトで脱出して一から攻略し直すしかない。
この階も、完璧にルートを暗記するかメモを取りながら消去法で着実に進んでいくしかない。
ちなみにループで戻される中間地点のフロアに1つだけ落とし穴があり、ループに気を取られてうっかり落ちてしまわないよう注意する必要がある。
 
なおモンスターは完全に前の階と同じラインナップだが、先述した通り強敵ばかりで、相変わらずドラゴン4匹グループはあまりにも強大な脅威。
この組合せに出会ってしまうかどうかの運も、この難関を突破する上での大きなカギとなる。
 
晴れて階段まで辿り着けば、そこは最終目的地の白きロンダルキア台地である。
長い道のりを経て洞窟を抜け、初めて見る真っ白なフィールドに多くのプレイヤーが感動したことだろう。
しかし洞窟を抜けて喜ぶのはまだ早い。そこはかつてない強敵がうごめく地獄のごとき魔境なのだ。
 
ちなみに余談だが、この洞窟をロンダルキア台地側から入り、地上1階の入口からフィールドに出た場合、入口が塞がった状態(邪神の像を使用する前の、岩山の状態)になってしまう。フィールド画面に切り替わって南へ1歩動いたときに、仲間ふたりがまるで岩山にめり込んでいるような状態になっているが、移動すればちゃんと脱出できる。
なお仲間がめり込んでいる状態で、サマルトリアの王子に「はなす」を実行すると仲間になった時の台詞とジングルが発生するバグ技が存在する。
このバグ技を発生させるとなぜかムーンブルクの王女が離れてついて行くようになる。
またサマルトリアの王子とムーンブルクの王女が死亡している状態でこのバグ技を行うと、サマルトリアの王子が棺桶のまま仲間になった時の台詞を放つというホラーな現象を見ることができる。ちなみにこの状態だとサマルトリアの王子は死亡したまま呪文を使うことが可能で、自身に【ベホイミ】などを掛けると棺桶のままHPが回復し、【ルーラ】を使うと移動後、HPが0なのに王子が棺桶から出てきたりする。またHP0のまま戦闘にも参加可能で、【メガンテ】を使って「死んでいる状態でまた死ぬ」なんてこともできたりする(メガンテ後は普通の死亡状態に戻る)。

リメイク版

一度落ちた落とし穴はそのまま穴として見える状態で残るようになったが、それでも何度か落ちて戻ってくること前提でないと突破は難しい。
ただしSFC版では半マス動けるので、マスとマスの間を歩けば決して落ちることはない。このことを知っていれば難易度が大幅に下がる。
なお、5階の落とし穴が1つだけ減っている。
SFC版では、見える状態になった落とし穴と【ハーゴンの神殿】の幻術解除前後の巻き戻り処理用の一時データのメモリアドレスを一部共有しているようで、跡を4個以上作った状態で、特殊な行動をすると致命的なバグが発生する可能性があるので要注意(詳細はこちらを参照)。
その他、6階の無限ループがFC版では中間地点に戻る仕様だった箇所も含めてすべて下り階段のフロアに戻される仕様になっており、その点で難易度が上がっている。
 
多くの敵が呪文に弱くなり、攻撃呪文や補助呪文の威力自体も上がったので呪文を上手く使えばオリジナル版より楽に進める。
MPはこれまでに各所で拾った【いのりのゆびわ】を使って補給すればよい。
ドラゴン・キラーマシンといった強敵連中が見る影もなく弱体化したので上層階の突破もかなり楽になったが、一方でメイジバピラスなどのルカナンが大幅に強化されており、油断すると痛い目に遭う。
数種のモンスターが吐く炎も、平均値はともかく最大値が大幅に上がっているので、運が悪いと予想外の事故も発生しやすくなっている。
 
地下1階では床のほとんどが【毒の沼地】になり、無数の墓があるため「恐怖の死体置き場」の演出にも一役買っている。
また、ここの壊れた墓石の裏に【商人】が隠れている。
本人曰く「ハーゴンにもう少しで邪神の生け贄にされそうなところを、やっと逃げて来た」らしい。
台詞から察するに台地の方から下へと逃げてきたと推測されるが、そうするととんでもない実力者の可能性がある…。少なくともずば抜けた強運の持ち主か、【しのびあし】の達人かもしれない。
なお、出口から目指す場合、最初はまっすぐ西に突き進めば【無限ループ】を介してすぐに階段のフロアに出て、そのあとは道なりに落とし穴に4回落ちれば1階に辿り着くので意外と移動距離は短い。
クリア後では異なる台詞が聞けてなかなか面白く、わざわざ行く価値がある。
なお、地下1階はオリジナルと異なりエンカウント率は大幅に下がっている。
腐った死体のみが現れるのは同じで通常攻略する上では楽になったが、指輪収集をやるには効率が悪い。
 
3階では西の階段の先の宝箱が不思議な帽子に、北西の階段の先の罠宝箱が【しにがみのたて】にそれぞれ中身が変更されている。
せっかくのレアアイテムなので忘れずに回収したいところ。
死神の盾は呪われているため装備としての使い道はほぼ無いが、金策アイテムとしてかなり優秀。
 
6階の無限ループでは、最初左に進んだ間違いルートが暫く分岐するように変更され、運悪く左に進んだ場合かなり迷うことになった。
その先に無意味な行き止まりの部屋もできた。
易化が目立つこの洞窟だが、この点では珍しく難易度が上がったといえる。

ガラケー版以降

洞窟入り口とほこらの中間点で人魂のような炎が道を塞いでおり、5つの紋章を全て揃えて【ルビスのまもり】、そしてじゃしんのぞうの両方を入手してからでないと、このダンジョンに入れなくなった。
これによって、ルビスのまもりを入手していない状態で【ハーゴンの神殿】まで来てしまい、幻術を解く謎解きに詰まる事態が起きなくなった。
また、条件を満たしてから来て炎が消える時、じゃしんのぞうの使い方をレクチャーしてくれるので、入り口の開け方が分からないという事も起こらなくなった。
 
これに伴い、命の紋章の入手場所もここの地下1階から【ラダトーム】武器屋2階に変更されており、地下1階の攻略は必須ではなくなっている。
紋章が入っていた宝箱の中身はちからのたねに変更された。
 
なお、ガラケーのiアプリ版は前後編に分割されており、ここのダンジョンから後編アプリとなっていた。
命の紋章の配置変更や、この炎による丁寧な道ふさぎ、じゃしんのぞうの使い方をレクチャーしてくれるのは、こういった理由からであろう(分割する際、こうしないと内容的には中途半端すぎる分割になると考えられるから)。
ついでに言えば前述のイベント全てを後編アプリから削除できるので、容量の軽減にもなる。

小説版

入口のある崖の岩肌に、邪神の像と同じ形の模様があり、像の目から発せられる光線を模様の目の部分に当てることで開くことができる。
原作ゲームとは違い、階段タイプの無限ループが仕掛けられている。
ここで敵幹部【アークデーモン】と対決する事になる。

ゲームブック版(双葉社)

単なる一本道で、戦闘も宝箱も選択肢も何も無い。
前作のガライの墓以上の改変ぶりである。

ゲームブック版(エニックス)

洞窟の入口を開くと中からアークデーモンと【デビルロード】のコンビが襲いかかってくる。
戦闘結果によっては同行していた主人公の教育係であるサイラスが戦死し、魔法の兜(本作オリジナルのカイン専用にして唯一の兜)が貰えなくなる。
 
この戦いを終えて洞窟内部に入るとコミックシーンに切り替わる。
入るなり【バズズ】が現れて【ムーンブルクの王女】ナナが眠らされてしまうが、ここで奴と戦うことはできない。
落とし穴の仕掛けも健在であるほか、ここのドラゴンを倒せば【5つの紋章】が揃い、その場でルビスの守りが手に入る。

DQ11(3DS版)

悪霊の祭壇から行ける【冒険の書の世界】として登場する。
必要な【冒険の書の合言葉】【時渡りの迷宮】第10(最終)階層のボス報酬。ここが最後に行ける世界となる。
グラフィックはSFC版DQ1・2を再現しており、仕掛けなどもそのまま再現。
 
入口でロトのアイテムを取り返すクエスト【迷い迷われロンダルキア】を受注し、入口から出口まで踏破させられる羽目になる。
かつてリアルタイムでここを歩いた勇者達からはみんなのトラウマとして語り継がれる、このダンジョン踏破の苦労をついでに新しい時代の勇者達に追体験させてくれる。
尚、6階の最奥部(ロンダルキアへの出口)まで行くと「ここから先は 行かないほうが よさそうだ。」と、しっかりブロックされる。

とはいえ今作ではよく見ると落とし穴の位置が見た目でわかるようになっており、しっかりバランス環境の整った今の時代では、かつてほどのトラウマ要素がないのは救いか。
みんなのトラウマと呼ばれ恐れられたこの洞窟も今では懐かしい思い出に変わっていく。これもまた一種のファンサービスなのだろう。
 
モンスターの数も多様で、ここにしか現れないモンスターが8種類も存在する。
DQ2から引き続きここに出現するのは【じごくのつかい】【キラーマシン】のみである。
その中には【ガネーシャエビル】の転生モンスター【キングエレファント】もいるため、装備品で転生モンスターの遭遇率を上げて挑みたい。
途中でクエストのターゲットである【さまようロトのよろい】が穴に落ちる為、そっちが正解と思い追いかけて落とし穴に落ちたくなるが、これはフェイクで普通に一番奥にいる。
更にいなずまの剣の在り処を知っているとそっちに行ってしまい、無駄足をふまされた挙句入口からやり直しにさせられたと言うプレイヤーは多いはず。

DQ11S

冒険の書の合言葉は【ネルセンの迷宮】【勇者の試練】で手に入る。
グラフィックはリニューアルされ、BGM【恐怖の地下洞】はFC版のものが使われる。
 
ガネーシャエビル(とキングエレファント)が系統ごと削除され、代わりに【セルゲイナス】(と【アスタロト】)が出現するようになった。
この情報が知られていない頃、3DS版の攻略情報を元にロンダルキアをさまよい続けたプレイヤーも多いと思われる。

キャラバンハート

地味に表記が「ロンダルキア洞窟」になっている。
今回は【ペルポイ】地方からここに徒歩で進めるようになっており、旅の扉から経由してくる必要はない。
そもそもロンダルキア南のほこらは存在しない。
ドメディに会いに行くべく、その居城の【ドメディの城】に行くためにここを通るのだが、中に入ると扉が閉ざされている。
他の幻魔、【カカロン】【バルバルー】【クシャラミ】の誰かから、それぞれ【カカロンのハネ】【バルバルーのハネ】【クシャラミのハネ】をもらい、それを所持していないと開かない仕組みになっている。
扉を開けた先には【ロンダルキアガード】【ロンダルキアメイジ】が立ちはだかる。しっかりと準備して挑戦すべし。
入口にはベテラン戦士の【バンガス】がいる。加えると今後の戦闘で大いに活躍するが、重いので仲間にするかはガードモンスターの重さと相談しよう。
 
ダンジョンの構造はDQ2のものと同じようだが、最上階の無限ループはただの行き止まりになるなど少し簡略化されている。
また、かつての地下一階が地下二階に、一階が地下一階にと1フロアずれている。
この時代まで変わらずここに生息し続けているモンスターはフレイム、キラーマシン、はぐれメタルのみとなり、後は【バブルキング】【マミー】【アンドレアル】【クリスタルスライム】などの外来種が出現するようになった。
状態異常攻めの前二者やアンドレアルのバギクロス、クリスタルスライムのマヒャドがただただ脅威。
その他の敵も強者ぞろいで相変わらず全滅の危険が常につきまとう。
体力だけなら強化の余地があるが、マミーとキラーマシンに関してはマヒこうげきも使用するので、耐性が無いと別の理由で全滅する事も。
レベルが足りないようなら、ここに出現するはぐれメタルを狩ってメンバーを鍛えよう。
Aランクのモンスターも多く登場するので、ランク転身用に心を稼いでおくのも良いだろう。
強敵から逃げられずに全滅しても、ロンダルキアの船着場で売られている【トラマナのつえ】でお金の心配は無用。

ビルダーズ2

ムーンブルク地方と【ロンダルキア】地方を繋ぐ洞窟。
構造自体は単純な螺旋状になっていて、DQ2程の理不尽さはない。
世界観の違いもあるだろうが、ムーンブルク島の形状から見て恐らくDQ2本編とはこの洞窟のある地形自体が違うからではないだろうか。
(本作のロンダルキアへの洞窟はDQ2でロンダルキアの祠に当たる場所の北側にある。DQ2本編はロンダルキア地域の南西の端)
 
それまでの強敵相手に八面六臂の活躍をしてくれたシドーが離脱しているのにも関わらず、今までよりも遥かに強力なモンスターが集団で襲い掛かって来る、本作屈指の難所。
どの敵も能力が高いうえに、範囲攻撃を連発してくるので非常に危険。
わけも分からずシドーやアネッサらと二~三人の頃に迷い込んでしまうと普通に死ねるのですぐに引き返そう。
 
正規の攻略時期になるとこちらも大勢のムーンブルク兵士を引き連れているはずなので、戦闘は彼らに任せて後ろから【勇者のはた】を振り回していれば数の暴力であっけなく沈んでしまうはず。
それでも難しければ船着場から南にある【キースドラゴン】を倒して閃く【ガイアのつるぎ】【ほのおのつるぎ】を何人かに装備させると楽。
あるいは、【へんげのつえ】でモンスターに変身してスルーしてしまうのも手。
なお、ここのモンスターははぐれメタルを除いて一度倒されたら再度の出現はしない。
  
仲間が倒されてしまった場合、復活するまでみっともなく逃げ回る事も戦術のうちである事を覚えておこう。
 
クリア後は【はぐれメタル】以外の雑魚が出現しなくなる為、経験値&【メタルゼリー】稼ぎに使われる。
【超スーパーカー】を洞窟の入り口に止めて置いてすぐワープで来られるようにしておくと便利。
 
ストーリー上で【ゆうきのオーブ】を取りに行くイベントの際に必ず突破しなければならない……はずなのだが、実は山を無理矢理乗り越えてロンダルキアに向かったり、事前にロンダルキアにある【みちびきの玉】にワープできるようにしておいてオーブを取りに行く際にロンダルキアにワープしたりしてローレシア城の幻の王様に話しかけると、洞窟内のイベントを完全にスルーしてストーリーを進めることができてしまう。
それにより、収監された【少年シドー】謎の声に揺さぶりを掛けられるイベントもスルー可能。
完全にフラグを無視したやり方になってしまうが、2周目以降でさっさとクリアしたい時に使える……かも知れない。

トレジャーズ

お宝として【ロンダルキアへの洞くつの床】が登場。

ライバルズエース

真1弾でカード化。表記は「ロンダルキアへの洞くつ」。僧侶専用のレア。

コスト1/耐久1 ダンジョン(耐久値8で踏破)
テンションリンク:耐久値+1
踏破時:ランダムなコスト2のユニットを3体出し速攻を与える

ランダムでこそあるが飛び出した速攻ユニットは盤面の除去にもとどめの一撃にも幅広く使える。
2つ同時に置いてしまうと盤面が埋まってしまうのでうまくズラして波状攻撃を仕掛けられると嬉しい。溜めたテンションは【スライムジェネラル】【少年シドー】に回すといいだろう。特に少年シドーは耐久値の上げやすさからレベル1のコストも気にせず回せるので相性抜群。
踏破もテンションを回すだけ、もっと言えば剣を振ったりオアシスで水を飲んだり車でドライブしたりすれば良いので「こんな簡単に踏破できるのはロンダルキアの洞窟じゃない!」と(ネタ的に)叫ばれたりもした。
そんなわけで本編ほどで無いにしろ悪夢を見せたので、踏破耐久値が7→8に下方修正された。

ドラけし!

DQ2イベント「邪教の神官ハーゴンと破壊神」開催と同時に常設ステージとして追加。
生息モンスターは前半は緑属性のグール、ガメゴンロード、パペットマン、ベビークラウド、黄属性のデビルアーマーとドラキー。ボスはデビルロードで、隠しには初登場のフレイム。
後半は青属性のがいこつ、マドハンド、くさった死体、どくやずきん。緑属性のガメゴンロード、パペットマン。ボスはハーゴンの騎士で、隠しにはふゆしょうぐんの他、初登場のシルバーデビルが生息。またどちらも希にブリザードが登場する。
原作通りに出てくるモンスターはくさった死体のみで、デビルロードとブリザードは原作と比べて登場が早い。
 
後半はDQ2イベントの終了直後DQ4イベントと同時に実装されたので、必然的にDQ4のクエストと同時に進めていくというちぐはぐな現象になった。
しかもイベント内ではもう既にシドーを倒してエンディングを迎えたのにロンダルキアを攻略しているという状況なので一層ちぐはぐ感がものすごい。

モンスター物語

【ベビーサタン】のエピソードで登場。ここに到着する頃には彼は【ベビル】にまで成長している。
ロンダルキア大地にいるハーゴンに手紙を届けるため、修業も兼ねてこの難解なダンジョンを突破することになる。
しかも目隠しをして。当然地図(マップ)なんか使えない。
目隠し状態なのであっちにぶつかりこっちで魔物にどやされ、無数の落とし穴に片っ端から落ち、
ダンジョンの製作者に文句を言いながらも見事ハーゴンのもとにたどり着いた彼は、晴れて最上位の悪魔【アークデーモン】に昇進するのだった。