【はなす】

Last-modified: 2023-02-12 (日) 14:26:04

概要

【コマンド】および基本機能の一つ。
基本的には移動中のコマンドだが、DQ7(PS版)のみ戦闘中のコマンドとしても実装されている(後述)。
人物(または動物・魔物)と会話し、その内容が【ポポポ音】を伴って【メッセージウィンドウ】に表示される。
会話といっても原則として【主人公】は喋らず、表示されるのは相手のセリフのみであるが、時には会話の中で【はい/いいえ】の選択によって主人公=プレイヤーの意思表示を求められる場合もある。
おもに町の人などの【NPC】から話を聞く際に利用することが多く、店などの施設を利用するときもこの機能を用いる。
会話をするには【PC】が相手とくっついていなければならないが、カウンターやテーブル鉄格子がある場合はそれを挟んで話すこともできる。
相手が話せない状態である場合はセリフの代わりにメッセージが表示される。死体に話しかけた時にでる【へんじがない。ただの しかばね のようだ。】のメッセージは非常に有名。
 
DQ5以降とリメイク作品全てでは【便利ボタン】に「はなす」コマンドの機能が実装され、基本的にボタン一押しで話せるようになった。
さらに

  • DQ9、DQ10オフライン、DQ11(PS4版)・DQ11S3Dモード
  • GB/GBC版ロトシリーズ
  • 本編のガラケー・スマホ移植作品全て
  • PS4/3DS/Switch版ロトシリーズ

においては、「はなす」コマンドそのものが登場せず、最初から便利ボタンやスマホの画面全体が「はなす」を兼ねている。
またDQ9以降(DQ11/DQ11Sの2Dモードを除く)とスマホ版以降の各移植作品(スマホ版DQ1はアップデート後)では、話す対象に近づいたときに【アクションアイコン】が表示される。アイコンはDQ7以前のリメイク移植版が「!」マーク、移植版DQ8とDQ9以降が顔マークになっている。
 
DQ7とリメイク版DQ4~DQ6、DQ11(3DS版)・DQ11S2Dモードでは「はなす」のもう一つの機能として仲間キャラと会話する機能もある(DQ8、DQ10オフライン、DQ11(PS4版)・DQ11S3Dモードでは【なかま】コマンド)。DQ7(PS版)のみ、戦闘中のコマンドとしても実装された。

DQ1

コマンドウィンドウの最も左上に「はなす」コマンドがあり、ウィンドウを開いたときのカーソルの初期位置ともなっている。
以降の作品でも「はなす」コマンドが登場する場合は最も左上が定位置となっている。
ただし、本作では容量の都合でキャラクターのスプライトが前向きのパターンしか用意されていないため、相手にくっついて「はなす」を入力後、さらに「きた」「みなみ」「にし」「ひがし」の中から相手がいる方角を選択する必要がある。
方角選択ウィンドウは特殊なレイアウトで、選択肢が実際の方角と一致する上下左右方向のひし形に配置されているため、相手がいる方向に方向ボタンを1回押してA(北の場合はAボタン連打のみで)で選択できる。
一般論としては地図の上方向が必ずしも北とは限らないのだが、本作はこのウィンドウのおかげで上下左右と東西南北の対応関係が最初から確定する、ある意味親切な存在でもあった。
選択した方角に誰もいない場合は【そのほうこうには だれも いない。】と表示される。
 
なお本作では「はい」「いいえ」や【道具屋】での「ものをかいにきた」「ものをうりにきた」の選択肢が「はなす」コマンドからポップアップする形になっている。

DQ2~DQ4

キャラに横と後ろを向いたスプライトバターンが作られたことから会話の方式が変わり、方向ボタンで相手のいる方向を向いてからウィンドウを開いて「はなす」を実行すると会話ができる。
方角の指定がなくなったので、Aボタンを2回連続で押すことで会話できるようになった。
話しかけると相手のキャラもちゃんとこちらを向いて話してくれる。
なお目の前に誰もいない場合は、前作から引き続き「そのほうこうには だれも いない。」のメッセージが使われる。また4人パーティの時に隊列を左右または上下方向に往復させると先頭キャラが最後尾キャラと向かい合う状態になることがあるが、話しかけることはできない。
FC版DQ4では立て札に限り、「はなす」と【しらべる】の両コマンドで調べられる。

DQ5、DQ1・DQ2(リメイク版)

便利ボタンが実装され、相手の方向を向いて便利ボタンを一発押せば会話ができるようになった。
コマンドの「はなす」も存続している。なおDQ4までは「はなす」を選ぶとコマンドウィンドウはそのまま画面上に残っていたが、DQ5以降は消えるようになった。
DQ5でセリフの設定されていないキャラに話すと【その方向には ダレモイナイ。】という表示が出る。一部カタカナなのが恐怖感を煽る。

DQ6、DQ3(SFC・GBC版)

DQ5と基本仕様は変わっていないが、【記憶システム】が導入されたことに伴い、会話終了後にボタン操作で直前の台詞を記憶することができる。

DQ7、DQ4~DQ6(リメイク版)

「はなす」コマンドには新たに仲間との会話の機能が加わった。
目の前にNPCがいる場合は従来の会話になるが、誰もいない場合に「はなす」を実行すると、仲間キャラの誰か1人がその場に応じたセリフを喋る。
なおDQ7の開発中は「はなす」を選んだ後さらに「なかま」を選択することで仲間と話す仕様だったが、このワンクッションが無くなったことで結果的にテンポは良くなっている。
DS・3DSの各リメイク版ではBボタンだけで仲間会話ができるようになった。スマホ版では会話アイコンのタップによって行う。
 
PS版DQ7のみ、【戦闘】中のメインコマンドにも「はなす」が実装され、これを選ぶとその場で状況に応じた仲間のセリフが聞ける。
ただし3回以上続けて「はなす」を使っていると敵から一方的に攻撃を仕掛けられることがある。
この仕様を利用したバグっぽいテクニックも見つかった。→【はなす殴り】

DQ8

仲間会話は「なかま」コマンドに移行したため、「はなす」はNPCとの会話のみのコマンドに戻った。
目の前に誰もいない場合は、「はなす」を実行してもメッセージは何も出ない。
 
スマホ版ではアクションアイコンのタップによって会話を行う。少し離れたNPCにもアイコンが表示される。
また、NPCを囲む円の中に入ると自動的に本機能が発動し、そのまま動いて円から出れば会話が打ち切られるという独特の仕様である。

DQ9

メインコマンドから「はなす」は削除された。
NPCや【マルチプレイ】中の他のPCに近づくと顔マークのアクションアイコンが人物の上に表示されるようになり、その状態でAボタン押下かアイコンのタッチによって会話ができる。
なお相手の方を向いていなくてもアクションアイコンが出ていれば会話可能になった。

DQ10オフライン

コマンドの「はなす」は無く、顔マークのアイコンが出ている時に決定ボタンを押すと会話できる。
仲間会話は【なかま】で行う。

DQ10オンライン

メインコマンドに「はなす」が復活した。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

PS4版

「はなす」コマンドが無く、NPCとの会話は便利ボタンでのみ可能。仲間との会話は「なかま」コマンドで行う。
また新機能として、一部のNPCはボタンを押さなくても近づくだけでフキダシ内に台詞の要約が表示されるようになった。
水色や紫のフキダシの場合は便利ボタンで話しかけるとさらに詳細な話が聞けるが、白のフキダシを出すキャラにはそれ以上の台詞はなく、便利ボタンを押しても何も起こらない。

3DS版

「はなす」コマンドがあり、DQ7と同じく目の前のNPCとの会話と仲間との会話の両方をこのコマンドで行える。Bボタンは【ジャンプ】に割り当てられているためか、2DモードであってもBボタンでの仲間会話はできない。
フキダシは3Dモードでの【クエスト】依頼者や動物、フィールド上の特別な【ヨッチ族】に対してのみ出る。色は白のみで、動物の場合は直接話しかけても反応が無いが、それ以外は直接話しかけることができる。

DQ11S

各モードの移植元の仕様に準拠するが、3Dモードではバトルメンバーの隊列内の仲間に直接話しかけることができる。
2Dモードではキャンセルボタンによる仲間会話もできるようになった。