【プレイヤーキャラクター】

Last-modified: 2024-03-05 (火) 18:33:15

概要

プレイヤーが操作するキャラクターのこと。略称はPC。アクション主体のゲームでは「プレイアブルキャラクター」、俗に「自機」と呼ばれることも多い。
DQシリーズでは【パーティ】の各キャラクターのうち、コマンド入力や【作戦】による行動指示を与えられるキャラクターを指す。
対して、それ以外のキャラクターすべてのことを、ノンプレイヤーキャラクター=【NPC】という。
 
PCにはプレイヤーの分身とも言える【主人公】と、主人公とともに冒険をし【戦闘】にも加わる「仲間」が存在する。どちらも【名前】が必ず設定されており、一部の外伝を除いて主人公の名前はプレイヤー自身が設定する。
【経験値】【レベル】、さらに作品によっては【熟練度】【スキル】といった成長要素を持ち、戦闘で経験を積むにつれてステータスが上昇し、時には【呪文】【とくぎ】も覚え、強くなっていく。
またそれぞれが【アイテム】を決められた数だけ所持することができ、装備品である【武器】【防具】【装飾品】を装備させることもできる。
NPCにもPCとともに戦闘に加わるものは存在するが、上記のような成長要素を持たず、アイテムの所持・装備変更ができないことが多い(作品によって仕様は異なる)。
 
前述の通りPCは操作可能なキャラクターのことを指すが、移動画面ではDQ8までは基本的に、【隊列】で最も前に配置したキャラクター(死亡している時は生存キャラで最も前にいるキャラ)をプレイヤーが操作することになる。コマンドによる【はなす】【しらべる】などの行動やフロアの切り替え判定、【シンボルエンカウント】での接触判定もすべて先頭のキャラクターを基準として行われる。
DQ9以降では仕様が変わり、隊列に関わらず並び順は主人公が(死亡していない限り)必ず先頭になる。さらにDQ11やDQ10オフラインでは【全滅】しない限り、主人公は死亡しても戦闘終了時に強制的にHP1で蘇生される仕様があり、仲間キャラが先頭に立つことはない(DQ11Sの挿入シナリオを除く)。
DQ10オンラインはMMORPGである性質上、一部のシナリオを除き、自分がメイキングをしたキャラクター(主人公)のみが操作対象である。

DQ1

家庭用ゲーム機での初の正統派RPGということで、PCは【主人公】一人のみ。【最大レベル】は30。
 
パラメータは【さいだいHP】【さいだいMP】【ちから】【すばやさ】【こうげき力】【しゅび力】(リメイク版では【みのまもり】も)がある。
武器は1つ、防具は「よろい」「たて」の2種類持つことができるが【初期装備】は何もなく、自分で用意する必要がある。
パラメータ上昇パターンは4通り用意され、付けた名前に使われた文字を数値に変換して一定の法則に基づいて計算し、その結果によってどのパターンかが決められる。
呪文の習得レベルは固定。

DQ2

PCが3人に増加し、【パーティ】を組んで冒険をすることになる。
主人公である【ローレシアの王子】に加え、旅先で【サマルトリアの王子】【ムーンブルクの王女】が順に仲間になる。仲間の名前はローレシアの王子の名前から一定の法則に基づいて決定されるが、自分で名前を決められる裏技もある。
 
装備可能品と習得する呪文、パラメータ上昇、最大レベルはキャラクターごとに固定になった。パラメータは前作と同じ。
防具は「よろい」「たて」「かぶと」の3種類装備できるようになった。今作からは開始時や加入時に初期装備として予め何かしらの装備をしていることが多くなった。

DQ3

PCに【職業】【性別】の概念が加わった。
【主人公】の職業は【勇者】で固定で、仲間は【ルイーダの酒場】に最初から登録されている戦士・僧侶・魔法使いの他に、【キャラクターメイキング】でPCの名前・職業・性別をプレイヤーの手で決めて自由に作成・登録でき、その中から選んでパーティを構成することができる。仲間は【転職】で職業を変更することも可能。
【商人】だけは必ず1人仲間にするか転職させる必要がある。 
今作のPCの外見は職業と性別ごとに異なるものが用意されており、逆に異なる人物でも職業・性別双方が同じであれば外見は同一となる。転職をすると当然ながら姿も変わるため、老人の姿で描かれる男魔法使いが転職を行うと、年齢まで若返ったかのように見えてしまう。
ただし勇者に関しては性別にかかわらず外見は1種類しかない。
 
最大レベルは99になり、パラメータには新たに【かしこさ】【たいりょく】【うんのよさ】が加わった。
パラメータ上昇は職業ごとに傾向が異なるが、完全な固定値ではなく若干の幅が生じるランダム成長となっている。習得呪文も職業ごとに設定されているが、こちらも習得レベルがランダムに変動する。
 
リメイク版ではさらに【性格】の要素も加わった。

DQ4

【導かれし者たち】8人がPCに該当。
仲間とゲームシナリオとの関わりが強くなり、仲間キャラクターの名前・職業(肩書き)・性別はゲーム側で固定されるようになった。
成長の傾向、装備可能品と習得呪文はキャラクターごとの固定である。パラメータ構成や、ランダム成長である点は前作と同じ。
第1章では【ライアン】が該当。
第2章では【アリーナ】【クリフト】【ブライ】の3人が該当。ライアンはNPCとしてのみ登場。
第3章では【トルネコ】が該当。ライアンはNPCとしてのみ登場。
第4章では【マーニャ】【ミネア】の2人が該当。
第5章では少なくとも、主人公である【勇者】は確実に該当する。
その他の導かれし者たち7人は、【作戦】に基づいて【AI】で間接的に「操作」することができる。
もちろん移動中は特に制限なく操作できる。
リメイク版では【めいれいさせろ】の実装により、PCとしてより完全な形で操作することができるようになった。
前作のようにPCを預けることはできないが、【馬車】システムによってPC全員を連れ歩くことができる。
第6章(リメイク版)では【ピサロ】もPCに該当する。DS版以降では、たいりょくがみのまもりに置き換わっている。

DQ5

本作では【主人公】とストーリー上で仲間になる人間キャラクターのほか、戦闘を行うことで(【ベビーパンサー/キラーパンサー】等はイベントで)仲間にできる【仲間モンスター】もPCとして登場した。
人間キャラは登場する数が限られているが、仲間モンスターは制限内の範囲で何匹でも自由に仲間にすることができる。前者はルイーダの酒場、後者は【モンスターじいさん】に預けておくことができる。
 
主人公を含む人間キャラクターについては、従来の職業が「肩書き」に近い意味合いとなり、主人公など一部のキャラはストーリー進行によって肩書きが変化する。
ストーリー上で必ず仲間になる人間キャラは【ビアンカ】【ヘンリー】【男の子】【女の子】。このうち、幼年時代のビアンカ、およびヘンリーは部分的にNPC戦闘員の性質も持つ。男の子、女の子はプレイヤーが名前を付けられる。
さらに、プレイヤーの選択次第で【フローラ】(またはDS版以降のみ【デボラ】)、任意で【サンチョ】【ピピン】が仲間に加わる。
 
前作までのPCはリメイク版のピサロを除いて初期レベルは全員1であったが、今作からはある程度レベルが上がった状態で仲間に加わるPCも登場。
初期・最大レベル、成長パターン、装備可能品と習得呪文・特技は人間の場合はキャラクターごと、仲間モンスターの場合は種族ごとの固定である。ランダム成長が廃されパラメータ上昇値が固定化された(リメイク版はランダム成長)。
パラメータはたいりょくが削除され、【みのまもり】が新たに登場した。

DQ6

前作と同じく人間キャラクターと仲間モンスター(リメイク版は【仲間スライム】)が登場。
人間キャラクターのうち、【ハッサン】【ミレーユ】【バーバラ】【チャモロ】【テリー】は、ストーリー上で必ず【主人公】の仲間になる。【アモス】は加入させるかどうかは任意。
これらのPCを預かるルイーダの酒場も登場。
 
今作では前作の肩書き(またはモンスター種)とはまた別に職業の概念があり、転職によって職業を変えながら進めていくことができる。
呪文や特技は従来のようにレベルアップ(一部はイベント)でキャラ・モンスター固有のものを覚えるだけでなく、職業の熟練度の上昇によって全キャラ共通の呪文・特技を覚えられるようになった。この職業システムによって、今作は呪文・特技をある程度自由に覚えさせることが可能になった。
 
パラメータはうんのよさが削除され、【かっこよさ】が登場。HP・MP以外のパラメータの最大値は前作まで255だったが、今作では500に上昇した。
また【装飾品】の装備は1キャラにつき1つのみとなった。

DQ7

仲間モンスターは廃止され、PCは人間キャラクターのみになった。
【主人公】の仲間のPCは【キーファ】【マリベル】【ガボ】【メルビン】【アイラ】の5人で、ストーリー上で加入と離脱が繰り返される。この中でキーファのみ、途中で永久離脱する。
パーティは最大4人まで。最終局面では仲間4人のうち1人をフィッシュベルの村に待機させることになる。
 
前作と同様の職業システムが継承され、さらに職歴が記録されるようになり【職歴技】が登場(リメイク版では削除)。
パラメータは前作と同じだが、全パラメータの最大値が999に引き上げられた。

DQ8

PCは【主人公】と、仲間の【ヤンガス】【ゼシカ】【ククール】を合わせた4人。
職業・肩書きが廃止されて新たに【スキル】の要素が加わり、経験値によるレベルアップとスキルポイントによるスキルアップで使える呪文や特技が増えていく。スキルはキャラごとに5つずつ設定されており、同じ名前のスキルでも習得テーブルはキャラごとに異なっているため、キャラの個性が活きるシステムになっている。
パラメータはかっこよさが廃止された。
 
3DS版ではさらに【モリー】【ゲルダ】が追加された。元々馬車で旅する作品なので、全員を連れ回すことができる。
全機種とも永久離脱するキャラはいない。

DQ9

【キャラクターメイキング】によって自由に仲間PCを作れるシステムがDQ3以来の登場。【主人公】・仲間とも名前・性別と外見(顔付き・体型など)をプレイヤーの手で決定できる。
また、職業の概念が復活。主人公の初期職業は固定だが、仲間はメイキング時に職業を選択できる。主人公・仲間とも転職が可能。
仲間はルイーダの酒場に預けることができ、プレイヤーが作ったキャラとは任意で別れる(キャラ削除)事も可能。
更に主人公は肩書きの概念も復活し、職業か獲得済みの【称号】の中から選択できる。肩書きはプロフィールとして公開される。
クリア後は【ストーリークエスト】を終えることで、予め外見と初期パラメータが固定された【リッカ】【ルイーダ】【ロクサーヌ】【イザヤール】をPCとして仲間にできる。これらのPCとは別れる事ができない。
 
今回のPCのレベルとパラメータは職業別になっており、レベルが上がるとその職業のときのパラメータが上昇し、その職業専用の呪文を覚えることもある。クリア後は最大レベルであるLv99からLv1に戻る【転生】が可能。
またスキルシステムもあり、スキルアップによって特技の習得やパラメータの底上げが可能(これらは全職業共通で活き、転生しても失われない)。スキルは全キャラ共通の26カテゴリーが存在し、各職業ごとにその中から5カテゴリーが割り当てられている。
 
パラメータはかしこさが削除され、【こうげき魔力】【かいふく魔力】【きようさ】【みりょく】【おしゃれさ】の5つが追加された。装備品は武器・盾・アタマ・からだ上・ウデ・からだ下・足・アクセサリーの8部位に細分化され、アクセサリー以外は外見にも反映される。
 
本作の仲間たちはストーリーに一切絡むことはなく、会話をすることも無い(例外的に、一部クエストでLv◯◯の◯◯がいるということは認識するNPCはいる)。
人間は【天の箱舟】を認識できず、それゆえ乗り込むこともできないため、【天使界】【神の国】に行くときなどはいつの間にか見えなくなり(ウィンドウを開けばパーティには存在する)、地上に帰還すると再度可視化する。
ただし、天使界のさらに先にある【神の国】が姿を変えた【絶望と憎悪の魔宮】では、普通に可視状態である(天の箱舟内ではやはり見えない)。

DQ10オフライン

今作では【種族】の概念がある。
他のプレイヤーが作成したPCとパーティを組む原作のDQ10オンラインに対し、オフ版では独自要素として、原作でNPCとして登場したストーリーキャラが仲間キャラとなる。
主人公と仲間キャラとでPCの成長システムが異なるのが本作の特徴。
 
【主人公(DQ10)】についてはまず【人間】としての【キャラクターメイキング】で容姿やボイスパターンを決定する。性別に相当するものは今作では「おとこ/おんな」ではなく「スタイル2/スタイル1」という区分になった。
【エテーネの村のおはなし】を終えると【オーガ】【プクリポ】【エルフ】【ウェディ】【ドワーフ】の5つの種族から選択し、その種族での外見を決める。さらにストーリーを進めることで、選択した種族と人間の姿の切り替えが可能となる。
今作では主人公に限り【職業】の概念があり、【転職】もできる。職業システムの仕様はDQ9ベースだが、固有スキルは無い。レベルアップで装備に関係ない呪文・特技・必殺技・能力上昇(パッシブ)を覚え(一部必殺技は【クエスト】で)、【スキルパネル】で装備に関連した特技・必殺技・パッシブを取得する。
 
仲間キャラは人間以外の5つの各種族からそれぞれ【フウラ】【ヒューザ】【ダストン】【マイユ】【ラグアス】が登場。彼らには職業の設定は無い。
仲間キャラはレベルアップで呪文と必殺技を、スキルパネルで特技と必殺技(一般呪文は【バギムーチョ】のみ)・パッシブを取得する。
外見は固定だが、装備品とは別枠の【見た目装備】が登場する。
なお仲間キャラ自体が後付けのシステムである都合上から、今作ではシナリオ内で仲間キャラが喋る場面は少なく、【キーエンブレム】関連では【キラキラ大風車塔内部】でのイベントで喋るのみとなっている。
 
装備部位は原作より簡略化され、DQ11のからだ防具を上下に分割した「みぎて/ひだりて/アタマ/からだ上/からだ下/アクセ1/アクセ2」という分類になっている。

Ver.2

【アンルシア】が新たに加わる。職業は【勇者】に設定されているが、他の仲間キャラと同じく転職はできない。
彼女に関してはイベント習得の必殺技が登場し、それらの技は一部のボス戦で使用がほぼ必須となる(使わなくても倒すことはできる)。
ストーリー自体はオンラインを踏襲しているため、アンルシアのみ正式加入後に一時離脱する展開がある。
 
また、イベントで仲間キャラが台詞を話す場面がVer.1と比べると大幅に増えている。
ストーリー上で主人公とアンルシア以外の仲間たちにも言及される場合は「五種族の英雄たち」と呼ばれる。

DQ10オンライン

オンラインゲームであるため、PCに関しては自分の主人公のみ、DQ9同様のキャラクターメイキングを行う。
両手武器や二刀流のシステムがこの作品から新たに登場し、従来の武器枠と盾枠は「みぎて」「ひだりて」に変更された。アクセサリーは、部位ごとにさらに細分化された。
詳しくは【PC】を参照。

DQ11

DQ8と同じくPCとストーリーとの結びつきがあり、各キャラの顔・体格や仲間の名前は固定。
【主人公】と、【カミュ】【ベロニカ】【セーニャ】【シルビア】【ロウ】【マルティナ】【グレイグ】の7人の仲間が登場し、総勢は8人。
序盤ではこの内、グレイグ以外の仲間が必ず加入するが、ストーリーの中盤で一度全員が離脱し、再度集め直す事になる。
世界に異変が起きた後のシナリオで再度仲間にすれば、以後過ぎ去りし時を求めるまでそのキャラが離脱する事はないが、カミュのみ異変後の中盤辺りで、もう一度離脱し再々度仲間にする事になる(仲間加入時のMEもカミュだけで2回流れる)。
過ぎ去りし時を求めた直後も一時的に主人公1人になるが、グレイグ以外の仲間はすぐに戻り、グレイグもシナリオを進めると改めて仲間になる。
シリーズ初の死亡離脱PCが存在する関係上、初回【エンディング】時点では7人しかいない。しかし特殊なシナリオの都合上、その死亡離脱者が永久離脱する訳ではなく、エンディング後のシナリオを少し進める事で、ようやく8人全員を揃えられる。8人全員揃った後は、もう仲間が離脱する事はない。
 
ルイーダの酒場や馬車はないが、DQMなどでお馴染みのスタンバイシステムによりこれらの8人全員を連れて歩け、いつでも【隊列】やバトルメンバーを入れ替え可能。
ただし、主人公以外の仲間が3人以上いる状態ではバトルメンバーを3人以下にする事ができず、戦闘時は必ず4人参加する事になる。この兼ね合いからか、DQ3やDQ9などにあった【経験値分配システム】はなく、死亡してさえいなければ、バトルメンバーにいようがスタンバイにいようが均等に経験値が得られる。
 
成長パターンや習得呪文はPCごとに決められているほか、PCごとに形の異なる【スキルパネル】が登場し、DQ8のように個性が重要視されるシステムになった。特定の呪文・特技を覚えた複数のキャラで発動できる【れんけい】も登場。
パラメータは、おしゃれさがみりょくに統合される形で削除された。
装備部位は「みぎて・ひだりて・アタマ・からだ・アクセ1・アクセ2」の6部位で、DQ10とDQ8以前をミックスさせたような分類となった。
キャラの肩書きはDQ5やDQ6のように、ストーリーに合わせて変化していく。
 
また今回は設定上において、「各キャラクターごとのシンボルマーク」がDQシリーズで初めて採用され、同時に【イメージカラー】も設定されている。
これらのシンボルマークはキャラをイメージするだけにとどまらず、スキルパネルの初期形状にもなっている。