概要
【作戦】の一つ。
本編ではDQ4(リメイク版除く)とDQ9以降に登場。
【めいれいさせろ】の導入により、DQ5以降はリメイク版を含めて長らく消滅していた。
英語版での作戦名はNES版DW4ではTry Out、それ以外ではMix It Up。
DQ4(FC版)
ほぼあらゆる行動を取りうる、とんでもない作戦。リメイク版には登場しない。
行動の選択肢は【攻撃】【防御】【呪文】【道具】使用。
完全に等確率ではなく、選択率は呪文>道具使用>攻撃≒防御になっている模様。
カテゴリ別に確率が決まっているようであり、たとえばその時点で使用可能な呪文の数が1個でも最大の12個でも、呪文自体を使う確率は一緒。
その性質上、学習段階は全く反映されず、状況に応じた判断も自身の【MP】切れの認識以外は一切行わない。
なんの予備知識も準備もなくこの作戦を選択すると、以下のようなわけのわからない行動が頻出する。
- 異常のない仲間に【キアリク】や【ザオラル】等を唱える
- 【スライム】相手にひたすら防御する
- 突然【ルーラ】を唱えて逃げ出す
- 貴重なアイテムを無駄遣いする
- 効果の無いアイテムを戦闘中に使用して【無駄行動】を取る
この作戦の主な出番は、他の作戦では選択肢から外れている行動を行わせたいとき。
例をあげるなら、【メタル系】モンスターに【せいすい】を使わせる、【ミネア】に【ぎんのタロット】を使わせる等が挙げられる。
特に、第5章で銀のタロットを使用するにはこの作戦を選ぶしかない。
なお、「勇者がモシャスでミネアに変身すれば銀のタロットで占いができる」というのは誤りである。いつも通り「うらないが できない!」となるだけ。
戦闘中に使用できる道具を複数持たせると行動の選択肢が増えて安定しないため、あらかじめ持たせる道具を限定すればかなり行動をコントロールできる。特に貴重な消費アイテムは絶対に持たせてはいけない。
選択肢に入る道具は、道具使用効果のある武具や道具、【ほしふるうでわ】や消耗品が該当する。
つまり、上記に該当しない【武器】や【防具】は装備していても、これを無駄に使用したりしないので問題ない。
ただし、なぜか【てんくうのよろい】【まじんのよろい】【やいばのよろい】だけは例外で、戦闘中に使っても何も起きないにも拘わらずこれを使おうとする。
一方で、呪文に関しては現在MPで唱えられる戦闘中呪文の中から完全にランダムで選ばれるため、狙い通りに使用させるのはほぼ不可能。
【ブライ】は【ルーラ】を唱えてそれまでの道程を無駄にしてしまうことがあるので要注意。
【マーニャ】は戦闘中呪文リストにルーラが存在しないので唱えることはない。
ただし、暴発を防ぐためか、この作戦のランダム行動ですらミネアは絶対に【メガザル】を唱えない。
この呪文を唱えさせたければ【いのちだいじに】の命令を指示するしかない。
また、呪文を使えるキャラは【マホトーン】状態でも呪文を唱えようとするが、MPを0にしておけば【マホトラ】(消費MP0)習得後のマーニャ・ブライ以外は呪文を唱えなくなる。
これはミネアにタロットを使わせる確率を上げたいときにも使える。
ちなみに【トルネコの特殊行動】は他の作戦と同様に1/4の確率で発動する。
DQ9
久々の復活。
モンスターズでの仕様に準じ、主に補助呪文・補助特技を使う。
しかし、【AI】を使うのは主に「雑魚敵相手にいちいち命令を出すのが面倒くさい」ときなので、あまりこの作戦を使う場面は訪れない。
ただ、攻略サイト等を見ない、いちいち見るのが面倒な場合に、この作戦にしておくと自動で弱点を突ける【属性】の【フォース】を使ってくれるので便利だったりする。
DQ10オンライン
DQ4のように行動をランダムに行う作戦に戻る。
DQ4と違うのは、生きている者に【ザオラル】等の効果の無い行動はせず、蘇生は優先して行うようになっている点。
それでもあまり使うことはないが、特定の行動の抽選率を上げたりさくせんでどれを呼び出すか決める技を使わせたりする場合には採用することがある。
詳細はこちらを参照。
DQ11
作戦名の割りに色々やってくれないが、
今の手番で【イオグランデ】や【マヒャデドス】を唱えても倒せないのだから、【イオナズン】や【マヒャド】にしておこう…といった感じの、消費MPを抑えた行動を取りやすい。
【じゅもんせつやく】のつもりで使うのがいいかもしれない。
モンスターズシリーズ
初代から常連。もっぱら補助呪文・特技を使用する。
モンスターズでは攻撃が【ガンガンいこうぜ】、回復が【いのちだいじに】、それ以外が「いろいろやろうぜ」と非常にわかりやすい分類がなされている。
GBの作品では「状況を考えずに覚えている補助呪文・特技をランダムで使用する」という仕様になっている模様。これにより、めいれいさせろ前提で補助に特化したモンスターを作成すると格闘場で適切な行動をしてくれなくなる恐れがある。
DQMJ2P以降は、【せんりょくうばえ】と【サポートたのむぞ】に細分化された。
…のはいいのだが、それだと強化と弱体を両立する戦法や【特技】がAIでうまく機能しない場合がある。