概要
本項ではモンスターズシリーズに登場する【オルゴ・デミーラ】の第二(?)形態を取り扱う。
本編では、色違いも含めて6種類の形態が登場していたが、モンスターズには今のところ、この形態(最終決戦の第一形態のムカデ型)と、最終決戦の第二形態(人型)のみが登場している。
DQM1(PS版)・DQM2
名義はオルゴ・デミーラ。攻略本などではオルゴ・デミーラ(変身)と記載されていた。オルゴ・デミーラ(人型)と【しん・りゅうおう】か【ギガントドラゴン】を配合すると生まれる。
【いてつくはどう】、【せいれいのうた】、【マダンテ】を覚えられる。
余談だが、DQ7でマダンテを使用したのは第四形態。つまり最終形態である。
当時はナンバリング最新作のラスボスという位置づけだった事もあり、作中でもトップクラスの扱いを受けている。
MPと賢さの伸びは全モンスターの中でも最高の伸び。
他のステータスも高いので、苦労して作った価値のあるモンスターである。
が、実は人型より会心率、マダンテ、【ギガスラッシュ】耐性などが低下しており、総合面では弱体化している気もする。
確かに原作でもこっちより人型の方が手強かったがその影響だろうか(実際、原作のDISC2では戦闘開始直後はこの姿で登場し、ダメージを与えると人型になる、つまり変身の順番が逆転している)。
ちなみに人型と同じで1ターン休み系が効いてしまう(耐性自体は上がっているが、強耐性止まり)。
GB版DQM2では【メタル化】が可能。
人型形態と同様、当時のナンバリング最新作のラスボス故にネタバレ防止のためか、攻略本ではシルエットのみ紹介されていた。
ジョーカー1
HP | MP | 攻撃力 | 守備力 | すばやさ | かしこさ |
740 | 860 | 680 | 830 | 480 | 915 |
DQ7で見せた形態変化に由来してか、SSランクのゾンビ系として登場。
しかし、DQ7ではこの形態はドラゴン系扱いである。
【はくりゅうおう】と【デスタムーア】を配合すると誕生する。
【AI2回行動】の特性をもち、ザキ系とマヒ系を無効化できる。
ゾンビ系なので弱点を突かれづらく、弱点も混乱系なのであまり狙われないなど長所は多いが、能力値が中途半端。
AI2回行動を持つモンスターの中では2番目に能力合計が高いのに、正直宝の持ち腐れ感が否めない。
魔法系のステータスをしているが、同じくAI2回行動で魔法系の【ゾーマ】と比べると素早さがかなり低く、賢さも999まで伸びきらない、
おまけにあちらは呪文スキルでデイン弱点を簡単に補えると、さまざまな点で見劣りしているため使用率は高くなかった。
所持スキルも固有のものではなく、【竜神王】のほぼ劣化である【じごく】。
以上のようなことにより、ジョーカーでの扱いは悪い。
こいつ×【ラプソーン】第一形態の組合わせで【ラプソーン】第二形態が、
こいつ×ラプソーン第二形態×【キャプテン・クロウ】×【スライムマデュラ】の組み合わせで【ガルマッゾ】が生み出せる。
ジョーカー2
「魔王オルゴ・デミーラ」として???系のランクSSの2枠モンスターとして登場。
【ゾーマ】や【デスタムーア】などには「大魔王」とついたのに、こいつと【ミルドラース】はただの「魔王」。
確かにミルドラースと同じく、別にこいつ自身は大魔王を名乗ったことはないのだが、テリワン3Dでは魔王と名乗ったことすらないラプソーンにすら「大魔王」が付いていたのに単なる魔王呼ばわり。そんな、ひどい…。
作り方は前作と同様。スキルも前作と同じ。
能力値上限はすばやさ以外は高く攻撃力、すばやさ以外は限界値1000以上で合計値はメガ枠中2位で全モンスター中4位。
特に守備力1110はこちらも全モンスター中4位で硬い。
耐性面では弱点が踊り封じしかない上に炎、吹雪のブレスを反射できるが、上位2枠では珍しく状態異常耐性に穴がありこんらんが半減どまりである。
特性は前作ではAI2回行動だったが、今回は【メガボディ】、【れんぞく】(2回)、【炎ブレスブレイク】、吹雪ブレスブレイクをもつ。
れんごく斬り、ブリザーラッシュなどを使わせればブレイクを活かすことができる…が、素早さが670しかないのでよく外す。
しかも今作の特徴としてかしこさ、MPが殆ど死にステ状態なので高い合計値は殆ど意味がなくしかも1回行動なので
ぶっちゃけると【大魔王デスタムーア】よりはマシの領域を出ない。
そもそも同じ2枠で最強とされる【竜神王】も炎吹雪ブレス無効なのでほぼ上位互換なのがあまりにも痛すぎる。しかもあっちはギラ弱点なものの異常耐性に穴がない。
実質れんごく斬り、ブリザーラッシュしかやることがないため、ブレスを両方無効化する相手には決め手に欠ける。
特にその竜神王が敵として出てきた場合は体力火力素早さで上回られている上にブレス無効な以上こちらの攻め手すらないのであわれ魔王様は一方的に叩き潰されるだけである。
ちなみに経験値テーブルはガルマッゾやスライムマデュラと同じく最悪のタイプで、最大レベルまで上げるには約970万もの経験値を必要とする。
ジョーカー2プロ
配合方法が【フォロボス】+【トライワインダー】or【セルゲイナス】に変更された。
配合先も【大魔王デスタムーア】、【魔王ミルドラース】、【大魔王ゾーマ】の4体配合で【魔王ラプソーン】が作れるのみに。
特性もメガボディ1~3回、吹雪ブレスブレイク、れんぞく(2回)、【呪文会心出やすい】に変更された。
複数回動けるので前作よりも活躍の可能性はあるだろう…が、攻撃が下がっておりブリザーラッシュの火力は低下。
高い賢さは健在で呪文会心を持つが、吹雪ブレス系の特技には当然呪文などないと絶妙にかみ合わない。
相変わらずブレス反射はできるが、たいていの人は配合して魔王ラプソーンにするだろう。
テリワン3D
今作からは第一形態も登場。
人間形態のオルゴ・デミーラに【フォロボス】か【フォロボシータ】を配合すれば生まれる。
特性は【メガボディ】、【AI1~3回行動】、【れんぞく】(2回)、【吹雪ブレスブレイク】、+25で【呪文会心出やすい】、+50で【いてつくはどう】。
その他は配合方法以外は大きくはDQMJ2Pの頃と変わっていない…つまり大したことはない。
【ラプソーン】の素材として使うのは前作同様だが、それ以外の特殊配合先はない。
対戦で使うなら人型を使った方がいい。というかデカくなっても状態異常耐性はねむり耐性が少し上がっただけで特性がショボいので割に合わない。
ブレス反射こそできないもののあっちも簡単に無効化まではできてしまう。
所持スキルはどちらも「じごく」。相変わらず固有スキルは持たせてもらえていない。
テリワンSP
基本的には3D版とほぼ同じだが今作では配合先が追加されており、【魔軍司令ホメロス】との配合で【魔王ウルノーガ】が作れるようになった。
イルルカ
【新生配合】で【秘めたるチカラ】、【ギガボディ】化で【炎ブレスブレイク】を習得。
それ以外は概ねテリワン3Dから変化なし。やっぱり人型の方が強いのだった。というかあっちはさらにパワーアップしているのでますます格差が広がった。
イルルカSP
魔王ウルノーガの配合方法が変わったことでこいつは使わなくなった。
このせいでイルルカSPの中で唯一スマホ移植の際に新たに特殊配合先が追加されていないナンバリングのラスボスとなってしまった。
ミルドラースや竜王はテリワンSPに次いでイルルカでもさらに配合先が増えたのだからこいつに分けてくれてもよかったのでは…
【超ギガボディ】化で強ガードブレイクを習得。
ジョーカー3
今回はムカデ形態のみ継続参戦。???系のSSランク。
【青天竜バルケロス】と【悪魔長ジウギス】の特殊配合でのみ生まれる。
変わらず【メガボディ】。
特性は【メガボディ】、【いてつくはどう】(固定)、【AI1~3回行動】、【爆発ブレイク】、+25で【れんぞく×3】、+50で【カウンター】。
【超生配合】で【火ブレイク】、ギガボディ化で【電撃ブレイク】、超ギガボディ化で【はだかいっかん】を習得する。
能力は賢さが最高の1500をマークしており、次いで攻撃力が高い以外は意外と平凡。意外と脆い方なので瞬殺に注意。
特性が第1形態寄りとなり、多数のブレイクのお陰で攻めに関する汎用性は高い。
一方ブレイクが多すぎてやる事が多くなって器用貧乏になりがちなので、不要な特性の整理はしっかりと。
一方で異常耐性は高く、ノーマルボディでも全ガード+をつければ行動不能系と即死を無効化できる上、対戦で重視される地耐性も半減と非常に優秀。打たれ弱いのも【根に持つタイプ】を持たせるには好都合で、サポート役として扱いやすい。
散々第一形態の劣化扱いだったり単純に弱かったりした中、今作になってようやくまともなレベルでムカデ型が活躍できる可能性がでてきたと言える。
【ラーミア】との配合で【聖竜ミラクレア】が、【ニジゴロン】との配合で【まおうのたまご】が生まれる。
両方通信環境が必須であり、通信環境が無いとここで配合ツリーが切れてしまう。
初期スキルはようやく専用の【オルゴ・デミーラ(スキル)】をもらった。
ジョーカー3プロ
基本的には無印版と同様だが今回は配合先が追加されており、【ディアノーグ】との配合で【ディアノーグエース】が、【シドー】×【怪力軍曹イボイノス】×【強奪王ブンドルド】との4体配合で【ジェノシドー】が作れるようになった。
合体特技は【神の裁き】、合体特性は【超やみのはどう】。
DQM3
今回はこちらの形態が「オルゴ・デミーラ」名義で参戦。
???系のSランク。
【ネンガル】・【タイムマスター】・【ナイトキング】・【パンドラボックス】の4体配合で生まれる。
地味にタマゴ限定の【ピサロのてさき】から始まるナイトキングが厄介。
特性は【いてつくはどう】・【魔力の風】(Lv20)・【爆発ブレイク大】(Lv40)・【2回行動】(Lサイズ)・【火ブレイク大】(Lサイズ)・【電撃ブレイク大】(Lサイズ・Lv60)。
ステータスは賢さが【ゴールデンスライム】に次ぐ第2位。合計も第4位でラスボス経験者ではトップ。但し、HPはワーストクラス。
初期スキルは【オルゴ・デミーラ】。
高い賢さに3つのブレイクを備え、呪文アタッカーとしては文句なし。【グランスペルSP】の効果を最大限に発揮できる。
なのだが、ブレイクが3枠なのは長所であると共に最大の欠点でもあり、このせいで特性枠がかなりギリギリでコツが入っていない。つまり燃費が悪い。
困った事にMPの上限が呪文アタッカーにしてはあまり高くないため、割とあっさりMPがすっからかんになってしまう。
一応魔力の風があるため完全に機能停止する事は無いのだが、ブレイク以外の特性がものの見事に【ゾーマ】と被っており、しかもあちらはコツ持ち。
耐性面で弱点を持たないため弱いわけではないのだが、現状呪文アタッカーは1属性特化の方が動きやすい事もあり、どうにも窮屈なモンスターになってしまっているのは否めない。
【スライムエンペラー】との配合で【神さま】が生まれる。