【魔王ミルドラース】

Last-modified: 2024-04-14 (日) 05:16:30

概要

モンスターズシリーズに登場する【ミルドラース】の第二形態。
元々は第一、第二形態どちらも「ミルドラース」名義だったが、DQMJ2以降は「魔王ミルドラース」という名前になった。

複数回行動が搭載されたジョーカー以降では確定で2回行動するのが特徴。それを原作でやってくれればある程度強ボスとして名を馳せられたのではないのだろうか。
 
モンスターズ以外に登場するミルドラースの第二形態については、便宜上【ミルドラース】にまとめて記載する。

DQM1・DQM2

名義は第一形態と同じく「ミルドラース」。
第一形態と【デンタザウルス】を配合すれば第二形態になる。
他の魔王の配合レシピと比べて野生で手に入るデンタザウルスが配合相手というのは異様に安く、ゴツゴツした外見だけで決めたのでは無いかとすら思える。せめて【コアトル】にしてくれよ……
または同じDQ5同士のモンスターだから…という理由かもしれない。それだとしても威厳がある見た目の【グレイトドラゴン】の方が似合っている気もするが……
ただし安易に野生のデンタザウルスを使えば第一形態より遥かに弱くなってしまうので強化する必要があり、後述する通り結局はデンタザウルスの為に強力なモンスターを消費する羽目になる、安物買いの銭失いという言葉を思い出すところである。もし弱い個体と配合してしまい、弱体化してしまった場合は他に強いモンスターと配合し直すか、【デスタムーア】の親にすると良い。

第二形態になると原作通り一部の耐性と会心率が下がってしまうが、全体的なステータスは上がっている。
覚える特技は【ひのいき】【いきをすいこむ】【いてつくはどう】
最大強化した際の耐性は第一形態と比べて炎ブレスのみ完全耐性となったが、
デイン、氷ブレス耐性が強耐性に下がり、バギ、ヒャド耐性に至っては弱耐性まで低下してしまう。
ただし、この中で喰らってわずかなりとも痛い特技は【グランドクロス】ぐらいだろう。
ちなみに、デイン耐性を上げるチャンスはこの種を作る配合である第一形態×デンタザウルスのみに限られる。
しかもデンタザウルスを作る際、予めデインに完全耐性を持ったドラゴン系と、
デインに強耐性のダンジョンえびを使う必要があり、その時点で非常に面倒な作業を要求される。
デイン強耐性をつけたら後は第一形態同様ゴールデンスライムをかけ続ければいい。
 
第一・第二形態共にゾーマを相手に配合するとデスタムーア第一形態が誕生する。野生のデンタザウルスを使ってしまったことで弱くなってしまった場合は早めにデスタムーアを作ればフォローは効くだろう。
なおフィールドグラフィックは【ムドー】とほぼ同じ。違いは色と翼くらい。
元々ムドーはミルドラース第一形態の没案であったため、似ていてもおかしくはないが。
 
DQM2やPS版DQM1では、生み出す組み合わせに第一形態×【ジェノシドー】or【オリハルゴン】が追加された。しかし作るのはあまりにも大変なので、結局はデンタザウルスで良い…といったことになるかもしれない。

ジョーカー1

この形態のみが登場。名義は「ミルドラース」。
???系が廃止されたため、魔獣系のSランクに属する。
本編のラスボスの中でSランクなのはこいつと配合素材のシドーのみ。
どちらも最後の最後まで顔見せしなかったからだろうか。
配合は【シドー】×【ギガントドラゴン】【オセアーノン】
【AI2回行動】の特性を持つ。ジョーカーの2回行動ではお約束の弱点属性はルカニ。
ステータスはHP、攻撃力、守備力が高くすばやさが低い。
戦士スキルでムチを持たせての物理アタッカー、回復スキルを持たせての鈍足ヒーラーといった運用に適する。
同じく鈍足物理型の2回行動モンスター・エスタークと比較すると、こちらは純粋な攻撃力では劣るものの、
魔獣系ゆえに【アトラスのかなづち】で系統特効を受けない、
あちらのラリホー弱点に比べると弱点属性を放置するリスクが薄いという2点で勝る。
 
【ドルマゲス】との配合で【ラプソーン(小)】【エスターク】との配合で【デスタムーア】が作れる。
スキルは固有の【ミルドラース】
メラゾーマ、イオナズン、しゃくねつ、いてつくはどうを習得できるが、
本作ではブレスの威力が最高位の攻撃呪文に大きく劣るうえ、その最強呪文も習得できないという微妙なスキルである。

ジョーカー2

本作以降は第二形態は「魔王ミルドラース」で固定。
【ゾーマ】【デスタムーア】などには「大魔王」とついたのに、こいつと【オルゴ・デミーラ】はただの「魔王」。そんな、ひどい…。
ただし、DQMSLでは「大魔王ミルドラース」名義になっている。良かった良かった。
あくまでも本編で魔王連中を部下に従える大魔王と、単独の魔王の違いを表現するためだろうか。
しかし、名前がブレまくっている某暗黒神は、本編設定を無視した魔王(第一形態)と大魔王(第二形態)で区別されていた時期もあったので、やはり基準は謎。
???系に復帰したほか、サイズがMになった。ランクは最上位のSSに。
配合は【バラモス】×ギガントドラゴンかオセアーノンに変更となった。
特性は【AI2回行動】【メガボディ】【いてつくはどう】【ルカニブレイク】

守備力が非常に高く、体系の割に素早さも高めだが、攻撃力や賢さはかなり低いため、使い勝手は微妙。
全ての状態異常とザキを無効にし、ルカニブレイクからのかぶとわり→斬撃など見るべきところはあるのだが、
特性のいてつくはどうで勝手にルカニを解除してしまうことがあり微妙に噛みあっていない。
また、そのいてつくはどうのモーション(特技全般)がやけに珍妙で長いアクションのため、ネタにされることも。
とは言え、AI2回行動の2枠は他にスーパーキラーマシンぐらいしかいないので2枠モンスターとしてはそれほど弱くはない。
竜神王以外の2枠自体が微妙と言ってはいけない。

ジョーカー2プロ

配合方法が再び変更され、バラモス×【ガマデウス】かオセアーノンで誕生する。
メガボディとAI2回行動が「メガボディ2回」にまとめられ、
空いた特性の穴埋めに【まれにハイテンション】が加わった。

能力値は守備力が大幅に下がったが、攻撃力や賢さが引き上げられ、攻撃性能の低さはある程度改善された。
とはいえそこまで高いわけではなく、攻撃系のブレイクがあるわけでもないので、決定力に欠ける感は否めない。
「まれにハイテンション」が発動した時の火力は侮れないものがあるが、結局は博打になってしまう。
何より今作は強力なメガボディのモンスターが多数登場したので、前作より立場は悪いかもしれない。
配合先は変更され、こいつ×【大魔王ゾーマ】×大魔王デスタムーア×【魔王オルゴ・デミーラ】で魔王ラプソーンが誕生する。こいつを使った特殊配合はこれだけ。

ちなみに今作もルカニブレイクをいてつくはどうでかき消すアホの子だが、
同じ魔王にいきなり冥界の霧を張った挙句、1ターン目にいてつくはどうでそれを解除すると言う
さらなるアホの子が登場してしまったのでそっちでも影が薄い。

テリワン3D

第一形態×バラモスで誕生。
特性は【メガボディ】【AI2回行動】【イオ系のコツ】【いてつくはどう】、+25で【パラメータブレイク】、+50で【まれにハイテンション】

やはり完全2回行動が可能で、全ての状態異常を素で無効化出来るため2枠にしては使いやすい部類か。ステータスはバランス型だが悪く言えばやや中途半端。

テリワンSP

【エルギオス】との配合で【アルダララ】を生み出せるようになった。

イルルカ

【新生配合】【秘めたるチカラ】【ギガボディ】化で【つねにマホカンタ】を会得する。
素で強力な特性が多いため、新生配合でマイナス特性が付きやすいのが困りもの。ギガボディ化した場合はもちろんのこと、特性を入れ替えなくてもマイナス特性が付いてしまうのである。
もっとも、???系のSSランクでマイナス特性が付きやすいのはこいつに限ったことではないが。
状態異常耐性は前作同様優秀だが、今作で登場した「呪い」のみ軽減となっている。
イオ系が得意だがイオ系に弱いのでご当地スキルの【とんこつパワー】と相性が良い。
 
配合先は前作と変わらず。
スキルは変わらず「ミルドラース」。「強者のよゆう」がなくなり、【悪夢のよびごえ】が追加された。
しかし今作は魔王系スキルに大幅強化が入り、ほかは殆どがメラゾーマやマヒャドだったところにメラガイアーやマヒャデドスになったにもかかわらず、
こいつはメラゾーマとイオナズンのままである。彼がいったい何をした…
とは言え、炎ブレスブレイクを生かした息を吸い込む→しゃくねつや悪夢のよびごえでアクバーにぴったりのスキルだったりするので使用率自体は魔王系の中でもトップクラス。

イルルカSP

テリワンSP同様エルギオスとの配合でアルダララを生み出せる他、【闇の王ヴラート】との配合で新たに【ガルビルス】が作れるようになった。
また【超ギガボディ】化で新たに【亡者の執念】を習得。

ジョーカー3

今作では他の魔王と同じく最終形態のみ登場。配合の他にディスク報酬でも入手可能。
変わらず???系のSSランクであり、基本は【メガボディ】
 
【アカツキショウグン】×【アスタロト】の配合で生み出せるが、素材をたどっていくとDQ5初出またはその色違いのモンスターが多い。とりあえず【ゴールドマン】さえ入手できればあとは【ゴールデンゴーレム】から芋づる式に配合を重ねていけば生み出せる。
歴代魔王の中では最も簡単に作成できる部類である。
 
特性は【呪文会心出やすい】(固定)、【AI1~2回行動】【火系のコツ】、+25で【自動HP回復】、+50で【ときどきインテ】
【超生配合】【爆発ブレイク】、ギガボディ化で【いてつくはどう】、超ギガボディ化で【全ガードブレイク】が追加される。
ここに来てようやく原作通りの行動回数になった。
吹雪ブレスブレイクが全ガードブレイクに置き換わっている以外は前作イルルカにおける第一形態のミルドラース(魔王と付かない方)と同じだったりする。
 
能力は基準の攻撃力900・MPの800を除けば後は平凡レベル。
但し耐性はかなり優れており、全ガード+を移植すれば1枠でも殆どの状態異常をシャットアウトできる。
 
しかし、ぶっ飛んだ性能を持っているわけではなく、中途半端な賢さと固定特性の相性があまり良くない。
(全く使えないわけではないのだが、【ゾーマ】等もっと魔法アタッカーとしての適任がいる)。高い耐性は【デスピサロ】【大魔王デスタムーア】も備えており、今回は超生配合で特性を付け替えられるので、実は特性優位はそんなにない。
 
他の連中よりは見劣りするだけで決して弱いわけではないものの、コイツ独特の動きを取るならば差別点を見据えて行かないとかなり厳しいか。
今回もやっぱり地味な立場で終わりそうである。
しかし、これらは彼が歴代魔王で最も簡単に作成できる部類にした弊害ともとれる。
 
【デスピサロ】【カンダタセブン】【グレートノチョーラZ】との4体配合で【名もなき闇の王】が、【ニジゴロン】との配合で【まおうのたまご】が生まれる。
 
初期スキルは変わらず【ミルドラース】
【悪夢のよびごえ】引換券としての需要が高かったのだが、今作でその悪夢のよびごえを大魔王ゾーマに没収されてしまった…
しかもマータ系こそあるものの、相変わらずメラゾーマ、イオナズンどまりでメラガイアー、イオグランデを覚えない。
最も今作の魔王系は全員揃ってテリワンまでと同様に中途半端に中級呪文やブレスばかりで、ラプソーンに至っては退化しているのだが。
とは言え、かがやく息どまりでも強力なゾーマやエルギオス、上位技がそもそも上位か怪しいので問題ないオルゴ・デミーラ、
HPバブルさえあればはげしい炎しか攻撃技がなくても問題ないシドー、そしてブレスばかりで地味に強かった前作などと比べるとやはり扱いは悪い。

今作で登場した【ライドシステム】を用い、上に乗ってフィールドを移動できるようになった。
翼は生えているが、乗って空を飛ぶことはできない。
また水中に飛び込むと、なんとバタフライで泳ぐ姿を見ることができる。

ジョーカー3プロ

爆発ブレイクが【進化の秘法(特性)】に変更された。
とはいえ固定特性ではないので超生配合時に取り除いてしまうことも可能。
 
合体特技は【神の裁き】、合体特性は【超いてつくはどう】
合体特技が神の裁きなのは魔界の神と呼ばれていたからだろうか?

DQM3

今回は???系のSランク。第1形態は登場せず、この形態の名義が「ミルドラース」になっている。
【ゲマ】【メカバーン】【ムーンフェイス】【セルゲイナス】の四体配合で生まれる。
ゲマをつくるために、タマゴ限定の【ライオネック】を要求されるのがネック。
 
特性は【いてつくはどう】【爆発ブレイク大】(Lv20)・【魔力の風】(Lv40)・【2回行動】(Lサイズ)・【魔力暴走率アップ大】?(Lサイズ)・【氷結のコツ】(Lサイズ・Lv60)。
能力は賢さこそまあまあ高めだが、他は平凡とラスボス経験者にしてはいまいちパッとしない。
初期スキルは【ミルドラース】
 
一見、呪文アタッカーとしては申し分ない特性が揃っているように見えるが、なぜか爆発ブレイクに氷結のコツとチグハグ。
そして何より問題なのが【ゾーマ】がほぼ上位互換のような存在になってしまっていること。
一応、魔力暴走率アップ大やHP・攻撃ではこちらの方が勝っているのだが、呪文アタッカーに攻撃は不要の上、HPもたった60差ではあまり強みにはなっていない。むしろ攻撃が無駄に半端にあるにもかかわらず合計だけ下がっているので利点が利点になっていない。
なんなら火コツ・ブレイクをSサイズで揃えられ、呪文アタッカーとして割り切った配分になっているゲマの方が強い。ついでに合計も負けてる
極めつけによりにもよって封じ弱点であり、【マホトーン】が強烈にぶっ刺さる。こうなると呪文もクソもない。
まあ封じに関してはゾーマも弱点としているが。
 
そのせいで、癖が強いモンスターも少なくない???系の中でも微妙な部類になってしまっている。
まあ過去作でも中途半端な性能になりがちなキャラではあるが。
今回は入手難度の高いライオネックが要求される関係で見る目も厳しくなりがち。
 
【デスピサロ】【暗黒神ラプソーン】【冥獣王ネルゲル】との四体配合で【エスターク】が生まれる。

DQMSL

本家と異なり、「大魔王ミルドラース」名義。
ガチャ限定の【???系】SSランク。【ミルドラース】【転生】先。
「魔王」という特殊枠の為、通常の交換券では交換不可。
特性は【AI2回行動】【いきなりマホカンタ】
リーダー特性は「呪文会心率+15%」(新生後は体技ダメージ+15%に変化)。
習得特技は【イオナズン】【ベギラゴン】
 
新生転生は第一形態との分岐であり、この形態へ新生転生した場合は素早さが100増え、特性に【やみのころも】と同じ効果の「神を超えしチカラ」と【つねにマホカンタ】の上位互換の「魔界の瘴壁」を得る。
習得特技は【煉獄火炎】と単体に無属性の体技ダメージを与え、さらに敵全体に体技ダメージを与え様々な能力を下げる「暗黒魔瘴弾」を覚える。
 
スキルのタネを使用することでダメージ30%軽減バリアを開幕で張る「いきなりダメージ30%減」と【メラブレイク】を得る。
かつては第一形態は【ギラグレイド】と「暗黒のチカラ」こそ優秀なものの他の特技・特性がショボいうえにこちらと違ってスキルのタネによる特性強化もできないため、ミルドラースを新生させる際はこちらを選ぶのがオススメであった。
現在では第一形態に追加された「やまびこ行動」の特性が優秀な為、あちらが選ばれる事も増えた。
 
他には、第一形態の彼に類似した容姿を持つ魔童子モンスターの「ラース」及び「災いの童子ラース」というモンスターも登場しており、こちらは敵としてストーリーに関わっている。

タクト

2020年12月31日開催の「ドラゴンクエストVイベント」にてDQMSLと同じく「大魔王ミルドラース」名義で登場。「大魔王ミルドラースSPスカウト」で仲間にすることが可能。同スカウトAランクモンスターは【ゴールデンゴーレム】
???系Sランク、ぼうがいタイプ。
リーダー特性は「メラ属性息威力+20%」基本特性「大魔王の執念」
とくぎは「魔炎の息」「魔界の霧」「れんごく火球」
覚醒スキル 10Pで「火炎球のかまえ」を習得できる。