DQ6
伝説の防具職人である【エンデ】が、渾身の力を込めて製造した兜。
彼の真心も込められたそれは兜としては比較的軽量だが、とても高い守備力を誇っている。
守備力は55、かっこよさは15で、非売品。売却も不可。
男性陣全員と、装備グループがC、D、Fの仲間モンスターが装備することができる。
デザインはSFC版でもDS版でもさほど変わらない、実直な雰囲気のバイザー付きの兜。
頭部から頬、首元までしっかり覆うタイプの一般的かつ本格的な兜である。
造りの印象はSFC版の【エンデのよろい】と近しいものがある。
ちなみに【てつかぶと】や【てっかめん】のような本格的な形状の兜の中で、チャモロが装備できるのはこの兜と【スライムメット】ぐらい。
高い守備力を備えながら他の兜よりも軽い仕上がりになっている辺りは、エンデの腕が確かな証拠と言えるだろう。
なお、この手の兜は造りの都合上使い手の顔を大きく隠してしまうためか、【かっこよさ】の値は低めとなっている。
【絶望の町】にいるエンデの元に【エンデのどうぐ】を持っていくとその場で作ってもらうことができる。
ただし、この兜とエンデの鎧・盾から、どれか一つの選択となる。
【おしゃれなかじや】でたたき直してもらうことも可能で、10000G支払ってたたき直してもらうとかっこよさが+15から+40へと上昇する。
3種類あるエンデの防具の中では、鎧以上盾以下といった具合の評価を受けがちなのがこの兜。
守備力自体は伝説の兜である【セバスのかぶと】をも凌ぐ値を誇っているのだが、耐性が何もなく、総合的な性能では【メタルキングヘルム】に大きく水をあけられてしまっている。
この兜を選択する利点と言えば盾と同じく「重装備品の少ないチャモロにとって貴重な最強装備である」ということだが、兜は次点が【ちりょくのかぶと】か【スライムメット】(共に守備力+40)であり守備力差は15、一方で盾は次点は【エンデのたて】(+60)から【まほうのたて】(+20)と、実に守備力が40も違ってしまう。
また、チャモロの頭には守備力を度外視して【やまびこのぼうし】を装備させるという選択肢があり、これを採用する場合はやはり兜に出番がない。
そのため、「チャモロのための選択」となると最終的にはエンデの盾の方が役に立つ場合が多いのである。
とはいえ、この兜自体も守備力は高く、男性全員の他多くの仲間モンスターが装備できる有用な品なのは事実。
また、盾はチャモロ以外のキャラクターは店売りの盾で間に合ってしまうことが多く、チャモロに【メタルキングのたて】を装備させるなら最終的に盾が余ってしまう可能性があるのに対し、兜は店売り最強の【グレートヘルム】の(僅か守備力5ポイントの差とはいえ)上位互換であるため無駄になりにくい。(盾との評価の差はこの辺りに起因する。盾なら守備力が同等以下でも他の装備可能者が耐性の違いで使い分けられるが、特殊能力がない兜は僅かな守備力の違いしかない。チャモロだけで評価するならメタルキングの盾が回せることもあり、兜の方が守備力を伸ばせる。)
【サタンジェネラル】を狩ってメタルキングヘルムの数を確保する気がないのであれば、これを選ぶのも良いとされている。(量産するつもりであっても、チャモロはメタルキングヘルムを装備できないので専用装備としての価値がある。)
なお、鎧の評価が低い理由については【エンデのよろい】を参照。
ちなみに鍛冶屋で叩き直したエンデの兜はチャモロの装備できる兜の中で最高のかっこよさとなる。
これを除くと知力の兜のかっこよさ21が最高値となってしまい大幅に落ちてしまう。
無謀にもチャモロで【ベストドレッサーコンテスト】の最高ランククリアを狙う酔狂な人には必須の防具だろう。
同じく叩き直したエンデの盾もチャモロの盾の中では最もかっこいい(+42)のだが、こちらはメタルキングの盾(+40)で十分代用が効く。
SFC版の公式ガイドブック上では「呪文攻撃ダメージを軽減する能力もあわせ持つ」と書かれているが、実際にはそのような特殊効果は備わっておらず、DS版においてもなんらかの特殊効果が付加されることはなかった。
本作に登場する兜はいずれもダメージ系への耐性を持たないため、もしその特殊効果が実装されていればその利用価値はエンデの盾を大きく上回っていたと思われるだけに残念である。
ゲームブック版ではハッサンがこれを装備する。他の防具にしようとしても彼は必ず兜を選ぶ。