【ガーゴイルの店】

Last-modified: 2026-03-01 (日) 20:50:34

概要

【不思議のダンジョン】シリーズに登場する、【ガーゴイル】が店長を務めているダンジョン内のお店の通称。
 
お店の地面には、値段が表示された【アイテム】が多数並べられて置かれており、欲しいアイテムを拾ってガーゴイルに話し掛けると、持っている【ゴールド】を支払って購入できる。
なお、ゴールドを支払う前にお店のアイテムを使ってしまった場合は、当然その分を購入しなければ許してくれない。
逆に、不必要な手持ちのアイテムを地面に置いてからガーゴイルに話し掛ければ、そのアイテムの売却も可能である。
 
未識別アイテムの取引価格を見て、正体の分からないアイテムを推測するのは、識別の基本にして重要テクニック。
【公式ガイドブック】・攻略サイト等で作品別の価格帯を見て、こまめに名前を付けるか、ダンジョン攻略の肝となる重要アイテムの値段は頭に入れておこう。
 
なお、ガーゴイルはただ普通に買い物をするだけならとても友好的だが、うっかりちょっかいを出すと驚異的な戦闘力でこちらを瞬殺するので要注意。
作品によってガーゴイルの【攻撃力】は全く異なるが、盾を装備していない状態ならば一撃で200ダメージ前後、それを2回連続と意味不明過ぎるダメージを与えてくる。
しかも、商品を拾うか、使用した状態でゴールドを支払わずうっかりお店を出ると【泥棒】状態になり、数え切れない程の大量のガーゴイルに襲われてしまう。
ただし、商品を拾うだけならガーゴイルが部屋の出入口をふさぐだけなので、「ちょっと持って歩いたら偶然店外に出てしまった」という事態は、故意に起こさなければまず起きない。
 
勿論、腕に自信があるならば手持ちのアイテムと相談して泥棒を試みるのもあり。詳しくは当該項目にて。
 
買い物の前にはお店の中やお店周辺の【ワナ】チェックをするとよい。
「ワナがない場所(売りたいものを置いていい場所)を探す」「【落とし穴】や【ワープゾーン】のような泥棒用の逃げ道を探しておく」「【地雷】で売り物が消滅するのを防ぐ」という効果がある。単純明快ながら、これは泥棒とは無関係に重要。
 
当然だが、一度泥棒したり彼らを撃退したからといって、以降訪れる店が使用できなくなったり、再び訪れた際に泥棒とは認識されない。意外と懐が深いのだろうか。

余談

元々は初代SFC版『トルネコの大冒険1』の派生作品、SFC版「不思議のダンジョン2 風来のシレン」で生まれたシステム。
だが、この作品の後作となったトルネコ2で採用されたことで、初代トルネコではシナリオクリア後では使い道が皆無だったアイテムとしての【ゴールド】が、ようやく日の目を見る形となった。
 
店主がモンスターのガーゴイルであるのは、冒険者にして『【商人】の【トルネコ】より先に【ダンジョン】の奥深くにいる店主は何者なの?』といった疑問や、
『人間相手に泥棒をしたり【戦闘】を仕掛けるのはまずいのでは?』という問題を避ける意味での設定なのだという。
本編同様【モンスター】が相手ならば、時と場合によっては取引をしたり、出し抜いてアイテムを奪ったり、最悪の場合撃退するのはOK……、という理由らしい。
実際、本編DQ1でも既にこの時点で近い感じの取引がされていたので、考えられる意味合いとしてはそういう意味なのだろう。
ましてや【主人公】のトルネコ本人は、本編DQ4の頃からモンスターを相手に結構な頻度で盗んでいた実績がある訳なので……。
ガーゴイルが店長として選別された理由は明らかにされていない。

ちなみにシレンではたらこ唇の恰幅の良い男性が店主をしており、シレン2では子供を店主にする養成所のような場所が存在することから、普通の人間であることが伺える。
相変わらず【ラスボス】をゆうに超越する程の戦闘力が異常なまでに高い謎だけは全く説明が付かないが…。
人間であるせいかガーゴイルよりも商売上手なようで、ダンジョンはもちろん街の中でも商売を行っている他、
入るのに「紹介状」が必要な高級店やお金を払ってゲームをする二択屋、特定のカテゴリの商品だけを扱う専門店などがあるほか、
お金を払ったり特定のアイテムを渡すことでアイテムの売買以外のサービスもしている。
やはり泥棒も出来るのだが、街の中で商売をしているものにから泥棒をするのは流石に問題があると判断されたのか、初代やそのリメイク作以外では廃止されている。

トルネコ2

基本的な仕様は上述の「SFC版風来のシレン」と一緒。
1つの部屋全体がお店になっており、入り口となる通路は、部屋内に必ず1つしか存在しない。
つまり、ダンジョンの構造上、2つ以上の通路ができるフロアの中央部にはガーゴイルの店は存在せず、フロアの外側にお店ができやすい傾向がある。
 
地面に置かれた商品を拾うとガーゴイルが入り口を塞ぐので、それを利用して壁代わりとして、通路から来るモンスターの侵入を防いだりもできる。
なお、お店があるフロアで【大部屋の巻物】を読むと壁が消滅するので、今居るフロア全体がお店になり、【階段】が入り口(出口)になる。
なお、トルネコが『封印状態』になると口が使えなくなるので、そのフロアでは会話もできなくなり売買も不能になる。【メイジももんじゃ】が出現するフロアでは要注意。
もし、ガーゴイルに入り口を塞がれた状況で封印状態になった場合、脱出するのにガーゴイルを必ず倒すか、わざと泥棒しなければならなくなる。
もしくは限定的な手段として、【世界樹の葉】を所持しているならば、店内で【餓死】等して一度倒れてから復活すると、『封印状態』をリセットできる。
 
杖・壺といった、使用回数のあるアイテムを使ってお店に戻した場合は、値段の差額から計算した「使用料」のみ請求される。
また、商品とは別に、アイテムに擬態している【ミミック】が紛れ込んでいる場合がある。こいつには最初から値段が付いていない。
ミミックが出現するダンジョンではミミックは階層に関わらず出現するので、ダンジョン序盤では最大の敵になる。特に【もっと不思議のダンジョン】の最序盤では注意。
逃げ道を考えながら品定めするか、非常用の対策アイテムは事前に確保しよう。確率に賭けると確実に痛い目を見る。
 
アイテムの売買とは別に、ガーゴイルに「貸し」を作ることもできる。
店のアイテムを勝手に使うのとは逆に、店のアイテムに付加価値を付けると、その値段分だけは料金の請求が発生しない。
つまり、購入できないけど利用したいアイテムを店内で一時しのぎで利用し、使用後に【バイキルトの巻物】・【スカラの巻物】・【いのりの巻物】等で強化すれば「貸し」を作れるのだ。
その後に拾った商品の支払う必要がある料金が「貸し」以下ならば、部屋の入り口も塞がれず、値札が付いたままガーゴイルの店の外にも出られる。
万が一「貸し」を超える料金になった場合は入り口を塞がれるが、当然請求されるのは差額のみとなる。商品本体を購入するより安い消費で済む。
そもそも「貸し」を作る方が難しいので実用性のあるテクニックではないが、細やかな部分も徹底されており、なかなか芸の細かい仕様である。
 
また、【ロトシリーズ】・黄金シリーズ等の非売品のアイテムを売却すると非売品のアイテムの価格を調べられるが、非売品のものに限って+が付いていると価格が特殊なものばかりなので、+がついていたり合成品から元値を調べるのは意外と難しくなっている。
主な原因は剣・盾の【合成】能力のせいであり、剣・盾の基本価格から合成能力分の代金を引いた額が剣・盾自体の価格でそこから+がつくごとに0.5%ずつ値上がりする。
 
PS版では泥棒状態にならずに商品を盗める【泥棒技】がある。ゲームバランスが崩れるので利用は自己責任で。
事実上ノーリスクで好きなだけ商品を盗めてしまうので、この買い物システムが完全に崩壊してしまう。

トルネコ3

本作の難易度の高さを体現するがごとく、とにかく意地悪な仕様へと変更されている。
まず、部屋全体ではなく部屋の一部分のみに縮小されている。
部屋内に敷かれたカーペットの箇所がガーゴイルの店の領域であり、最低3×3マスの計9マス。
というか9マスで出現するパターンがほとんど。それ以上の広さになるのは非常に稀有で、広くても12マス等。
そして商品を持ったまま店の外へ出ると、隣に【ワープ】してきてガーゴイルから支払いを強制的に請求される。
ゴールドを払わない(払えない)ならば即【泥棒】確定である。そしてガーゴイルは隣に既に居るので即斬滅である。
当然操作ミスという言い訳はできない(逆に聞いてくれない)ので、操作は前作以上にますます慎重にならざるを得ない。
勿論、支払えるゴールドを持っているのにも拘わらず【はい/いいえ】の操作ミスにより、泥棒になる可能性はある。
操作ミスが唯一許されるアイテムに【値切りの指輪】がある。買い物時は敢えてこれを装備するのも対策としては重要。
 
余談だが、今作の店長のガーゴイルはやけに無口かつ寡黙。
まず挨拶をしない。出入り時に「いらっしゃいませ」も「ありがとうございました」も言わない。
そして、売買を断ると「……。」と、本当に何も反応を示さない。
必要最低限の事項しか喋らないので、かなり冷たい。これではちゃんとした接客にならないが……。
その割には【ポポロ】で仲間にすると妙に気さくな態度を見せる。
怒らせたら怖いのは言うまでも無いのだが。
 
お店の商品が全てのお店の面積を埋め尽くしている状況が多いので、商品の購入、もしくは破壊(爆風や【火柱の杖】等を利用)をしないと手持ちのアイテムを売却できないパターンが多い。
そして壁が一切無いのでモンスターの侵入を防いだりもできず、買い物中に別のモンスターが押し寄せてきて、戦闘中にガーゴイルを巻き込む恐れもある。
【きとうし】・【ようじゅつし】・【きめんどうし】・【げんじゅつし】・【ドルイド】等に杖を振られて悲惨な状況に陥っても、買い物客側の自己責任。
【ギガンテス】・【レノファイター】・【ルーラの石像】・【場所替えの石像】・【ふきとばしの石像】等の効果で違う場所へ飛ばされても、勿論悪いのはこちら側。
商品の仕様もあからさまにひどいもので、使用しようとした商品が呪われていたり、【ひとくいばこ】だったりすると、なんとそれだけでお金を請求される。
特にクリア後のダンジョンのお店では商品が呪われている確率が高く、まともに使用できるのがマイナスアイテムだったりと、明らかに偏って販売されている。
極め付けが【杖】を振ったり【壷】を押したり入れたりしただけでも、使用料金を全額請求され、装備品に至っては装備しただけで購入を強いられる。潔癖性か!!
 
ひとくいばこに限らず【封印の洞くつ】や【異世界の迷宮】といった、【ミミック】が出現するダンジョンでは、ミミックが出現する可能性がある全てのフロアで商品に化けていることがある。
ただしこの場合はひとくいばこの時と扱いが異なる。
違いは以下の通り。

  • ガーゴイルの真下にミミックがいた場合
    入れ替わりで拾うと「ミミックを拾った」という表示が出るが、持ち物を見ると値段は表示されていない。他の商品を持っていなければ、絨毯の外へ出ても料金は請求されない。
  • ミミックが出現した場合
    通常の戦闘になるが、倒してもガーゴイルは中立状態のまま。
  • ミミックが爆風等で消滅した場合
    特に何も起こらない。
  • 何らかの理由によりガーゴイルが消滅した場合
    その他の商品が未使用、または購入(使用)した分の料金を支払い済みならば、商品に化けていたミミックがいかなる状況であっても絨毯の外へ出ても泥棒状態にはならない。
  • 何らかの理由によりミミックがガーゴイルに攻撃した場合
    ガーゴイルが敵対状態となり、全力で殺しにくる。
     

つまり、簡単に言えば前作同様ミミックは商品として扱われていないのだ。よって、誤ってミミックを使ってしまっても問題はない。
 
買い物以外のシチュエーションでも弊害がある。
【矢】を撃ちながらダンジョンを巡回する場合である。
どういう訳か今作のガーゴイルは部屋の中心に待機する状況が多く、トルネコが通路から放った矢が運悪くガーゴイルに直撃し、葬られたプレイヤーも多い。
また、【木の矢のワナ】・【鉄の矢のワナ】・【鉄球のワナ】等の、飛び道具系のワナがたまたまガーゴイルに命中しただけでもキレられる。冤罪である。
【ウィンドウ】には命中のメッセージが表示されず、何も知らずに通路を歩いていたらいきなりガーゴイルに出くわし斬殺……という事例がかなりの頻度で起きる。理不尽極まりない。
 
……と、事故要素が増えた今作のガーゴイルの店の仕様だが、実は貴重なアイテムがよく販売されている割合が高い。見つけたらありがたく利用しよう。
今作では、状態異常確認(R2ボタンの2度押し)で現在の買値総額と売値総額が分かるので、ガーゴイルに話し掛けずに値段識別が可能になったのは嬉しい。
万が一『くちなし状態』でも、売却したいアイテムを一旦置き、逆に店の商品を持ったまま店を出れば売買が可能なのもありがたい。
その場合、喋られないトルネコは、身振り手振りかうなずいてガーゴイルとやり取りしているのだろうか。
 
稀に、ガーゴイル不在で商品だけ地面に置かれた【無人店】が出現する場合があるが、それは大抵【聖域の巻物】の効果が原因である。
極めて稀だが、ガーゴイルも商品も存在しない店が出現する場合があるが、そちらはれっきとしたバグになる(詳細は【出店失敗】の項目を参照)。
 
なお、今作で初めて実装された「床にカーペットが敷かれており、その上にはワナが存在しない」という仕様は、下述の少年ヤンガスをはじめ、風来のシレンシリーズやポケモン不思議のダンジョンシリーズ等、チュンソフト(現スパイク・チュンソフト)が関わった派生作品にも受け継がれている。
そのカーペットも、今作と同じく部屋の一部だけに敷かれているケースや、部屋いっぱいに敷かれているケース等、作品によって違いがある。
なお、ワナは初期配置されないというだけで、アイテムを購入して絨毯だけの状態になった後に、【パペットマン】の特技や【ワナの巻物】などで絨毯にワナを発生させることはできる。
が、ワナの種類によっては他の商品にも重大な影響を与えかねないことを考えると実用性は全くない。

少年ヤンガス

トルネコ2と異なり、今作は行き止まりの部屋のみならず通り道の部屋にもガーゴイルの店が発生する。
当然その場合は双方の入り口を【ガーゴイル】が2匹で塞ぐ形になる。
なお、今作は操作キャラクターが子供の【ヤンガス】だからか、「~してね!!」や「そうですか。」等、やたら馴れ馴れしい態度である。
 
部屋内にカーペットが敷いてあるのはトルネコ3と同じだが、店の範囲はトルネコ2までと同様に部屋全体に戻っている(カーペットを敷いていない部分にアイテムを置いても売却できる)。
大部屋の巻物等で拡張すれば【階段】が店の出入り口扱いとなる点もトルネコ2と同じ。
ただし、店長のガーゴイルは【秘密の通路】への階段は認識しないので、こちらはノーガード。
よって、秘密の通路とガーゴイルの店が同時に出現したフロアでは、大部屋の巻物を読んでしまえばダメージを受けずして簡単に泥棒できる。
 
お店のある部屋の中には【ワナ】が存在しないので、今作では【泥棒】をするにしても、最も手軽な落とし穴脱出が使えない。
上述の通り、「大部屋の巻物を読む → 秘密の通路から逃げる」のが、一番安全である。