概要
【不思議のダンジョン】シリーズで初登場した『巻物系アイテム』の一種。
漢字で書くと「口無しの巻物」で、文字通り「口を使用した行動」が一切できなくなる厄介な効果を持つ巻物。
余談だが、植物の「梔子」の由来が「秋頃の収穫期に実が熟しても割れ目が開かない(口が開かない)から「口無し」という特徴から名付けられた説が有力とされているので、ダブルミーニングの可能性もある。
この巻物を読むと金属音みたいな耳障りな音がして『くちなし状態』になり、そのフロアに居る間「パンを食べる」・「草を飲む」・「巻物を読む」・「誰かに話し掛ける」と言った行動が実行不可能になる。
読んでしまえば即座に冒険失敗に直結する危険性は持たないが、間接的に主要行動の約半分を禁じられるのは結構な痛手とも言える。
中でも【リレミトの巻物】も読めなくなるので、次の【ターン】に【プレイヤーキャラクター】が倒される可能性があるピンチの状況になっても、緊急回避ができなくなる。
主に『未識別状態』のこの巻物を誤って読んだなら、基本的には早急に【階段】を降りて次のフロアに移動するべきだろう。
トルネコ1
買取価格は20G。
入手方法は【もっと不思議のダンジョン】で拾うのみ。
読んでしまった場合に特に死活問題になるのが【パン】が食べられなくなる点で、読む前に【トルネコ】の【満腹度】が少ない状況でこの巻物を読めば【餓死】による冒険失敗の可能性が見えてしまう。
当然【薬草】や【弟切草】も飲めないので『飢餓状態』になってしまうと、ピンチの状況でもHPの回復すらできなくなる。こんな小さな失態で冒険失敗になるのだけは回避したい。
【ハラペコの指輪】や【拾えずの巻物】と同じく【未識別アイテム】を何も考えず使用した初心者への洗礼を与える「マイナスアイテムの先駆者的存在」と言えよう。
上述のダンジョンでは半数以上のアイテムが未識別状態で登場する関係上、マイナスアイテムも黄色い文字で正式名称を伏せられて地面に置かれている。
この他に【ワナの巻物】を含め危険な効果の巻物を読む可能性もあるので「未識別の巻物を読む場合は必ず階段の上で読む」のセオリーが存在する。
間接的ながら致命傷を及ぼす可能性を高めるマイナスアイテムだが、くちなし状態で【祈りの巻物】・【インパスの巻物】・【パンの巻物】の指定系の巻物を読もうとすると、当然読めないが「どれを?」とまでは聞かれる。
よってこの仕様を逆利用して、一度読めば未識別状態でも消滅するリスクがある巻物の効果を、指定系の巻物か否かの区別をする際には利用できる。
【時の砂の巻物】を利用して巻物を大量に識別し終えた状況でにくちなしの巻物を読むと、今作では階段を降りる以外に『くちなし状態』を解除できない理由で、使用した未識別アイテムを取り戻せなくなるので注意。
また操作キャラクターは『くちなし状態』の他に『封印状態』になっても同じく口を使用した行動ができなくなる。
トルネコ2
販売価格は200G、買取価格は100G。
やはり今作でも入手方法は【もっと不思議のダンジョン】で拾うのみ。
今作ではこの巻物を読んだ後に鳴る金属音みたいな音も柔らかい感じになり、前作と比較すると耳障りに感じにくくなった。
また『くちなし状態』になると【トルネコ】の頭上に「封」の吹き出しが出現するので、一目でも分かりやすくなった。
余談であるが【メイジももんじゃ】の【くちをふさぐ】攻撃を受けた場合も同様に『くちなし状態』となる。
前作と同じく状況によっては餓死の恐怖に怯えながら歩を進める可能性もあるものの、今作では草系アイテム以外に【回復の壺】を使うと『くちなし状態』でもHPを回復できる。
また、餓死にも対応できる【世界樹の葉】や、玄人向けだが【ホイミの杖】と【水晶】と【ホイミスライム】も登場しており、多少は粘って冒険できる環境になった。
新たに登場した【ガーゴイルの店】では、読んだ場合は店主の【ガーゴイル】に話し掛けられなくなり、お店での取引自体ができなくなる。
万が一お店の中で支払う金銭を要求されている状況でくちなしの巻物を読むと、支払いたくても【ゴールド】を支払えない状況になって詰む(その冒険を諦めなければならない)場合もある。
その状況で強引に冒険を進めたいのなら、入口を塞いでいるガーゴイルをどかすか倒して無理矢理【泥棒】しなければならないが、装備品が十分に鍛え上げられていなければ苦戦は必至である。
泥棒して強引に乗り切ろうにも、多くの行動が制限されている状態ではそれも厳しい。特に【大部屋の巻物】や【白紙の巻物】を読めないのが痛く、かなりの知恵と状況判断が要求される。
また、細かい部分では【不思議のダンジョン】と【トロ遺跡】ではお助けキャラクターの【神父】にも話し掛けられなくなるが、こちらは故意に起こさなければこの状況にはならない。
一方『くちなし状態』のメリットとしては【催眠攻撃】で操られた際に大切な草や巻物やパンを無駄に消費される可能性を減らせるという点があるにはある。
対策アイテムの【魔法の盾】を持っていない状況では、わざと『くちなし状態』になった後で世界樹の葉を飲まされたり【聖域の巻物】を読まされたりする可能性を減らすのが一応は可能。
当然ながらデメリットも大きくかなりのリスクを伴うが、集団戦でピンチの時の切り札となる可能性もあるかもしれない。
ちなみに『くちなし状態』でも世界樹の葉を持った状況でトルネコが倒されると、蘇生した際に全ての状態異常が解除される。これは【ひろえずの巻物】を誤って読んだ場合の解除方法としても有効である。
ただ、今作の世界樹の葉は初登場作品ゆえに結構な貴重品アイテムなので、こんな形で無駄遣いするのだけは可能な限り避けたい。
【未識別アイテム】の巻物が、指定系の巻物か否か判別できる仕様も前作と同じ。
『くちなし状態』でも【いのりの巻物】・【インパスの巻物】・【すいだしの巻物】・【パンの巻物】の指定系の巻物を読もうとすると、当然読めないが「どれを?」とまでは聞かれる。
よってこの仕様を逆利用して、一度読めば未識別状態でも消滅するリスクがある巻物の効果を、指定系の巻物か否かの区別をするのに利用できる。
なお、トルネコの家の南側の【橋】の近くでは【恋する男】からこの巻物や【ワナの巻物】をプレゼントされた【わかい女】が、いたずらをされたのだと勘違いして激怒している。そりゃあそうだろう。
しかし一番疑問なのは、恋する男がもっと不思議のダンジョンでしか入手できないこの巻物を、一体どうやって入手したのかである。
最終的には【聖域の巻物】をプレゼントされた直後の一連のやり取りで和解している(詳細は『わかい女』の項目を参照)。
トルネコ3
販売価格は1000G、買取価格は500G、重さは5。
入手方法は【封印の洞くつ】で【発掘】するか【異世界の迷宮】で拾うかのいずれかのみ。
今作では『くちなし状態』は『封印状態』と同じ状態として扱われているので、読むと『封印状態』となり【トルネコ】の頭上に「封」の吹き出しが出現する。
それ以外の基本的な性能は「ダンジョン内に【神父】が出現しない」点以外はトルネコ2と全く同じだが【読む】の【コマンド】が赤文字になり実行できないので、指定系の巻物の推測識別には利用できなくなっている。
なお、同じく【ガーゴイル】には話し掛けられないが【ガーゴイルの店】の仕様変更により、販売されているアイテムの購入のみはできる。逆にアイテムの売却は話し掛ける必要があり、売却できない。
一応【水晶】か【あやしいかげ】に向かって【万能の杖】を振り、その魔法弾を【プレイヤーキャラクター】に命中させると状態異常は普通の状態に回復できるので、一応対処はできる。
トルネコ2で起きていた【トルネコ】の状態異常を解除するのに【世界樹の葉】が必要な事態にはならなくなったので、この巻物を読んだ直後の恐ろしさは軽減されている。
他、主に異世界の迷宮では【さそりかまきり】系統が使用する「アイテム切り刻み攻撃」のフェイクに活用する手もある。
滅多に起こり得ないが【メイジキメラ】が出現するフロアで、先にこの巻物を読んでから【マホトーン】の【呪文】の効果を受けた場合、口が使えない上に杖まで効果を発揮しなくなり、非常に対策手段が狭まるので気を付けたい。