【ひとくいばこ】

Last-modified: 2024-02-26 (月) 00:21:24

概要

DQ3以降に登場するモンスター。漢字で書くと「人喰い箱」。
【宝箱】に化けており、うかつに開けた者に襲いかかる。
以後広まることになる【トラップモンスター】の元祖であるが、本編においてはDQ3に初登場するひとくいばこのインパクトにかなうものはないだろう。
 
同種属に【ミミック】【パンドラボックス】【ヘルギフト】【混沌の箱】【プラチナミミック】がいる。
また10には、全身金ピカの【ゴールデンボックス】という色違いやボーナスミミックと呼ばれる部類の【ドラゴミミック】【ドリームミミック】、ドリームミミックを大きくした【ビッグドリーム】、プレゼント系統の【魔のギフトボックス】【闇のギフトボックス】【死のギフトボックス】、また星ドラではギフトボックス、プレゼントボックス、ギガプレゼントボックス、アニバーサリーボックス、ギガアニバーサリーボックス、プレゼントコンテナ、プレゼントつづら、ギガクーラーボックス、スーパーライトにはおみくじミミック、ウォークにはおたからミミック、モンパレにはブラックボックスがいる。
また、似たような魔物に【トラップボックス】【キングミミック】がいる。
 
元々はDQ2に登場予定であり、DQ2発売前のチラシにはコイツの姿が堂々と描かれている。
だが例によって容量不足のためコイツは削除され、代わりに【わな】の宝箱が設置されたらしい。
WiiのDQI・II・IIIに収録されているDQ2の資料でもコイツのイラストが確認できる。
 
基本的には宝箱を開ける前に【インパス】を唱えることで、事前にモンスターが潜んでいるかどうかが確認できる。だが、作品によっては、インパスをまだ習得していないか、使い手がいないか、そもそもインパスの呪文自体が登場しない場合もある。
また、インパスは基本的に宝箱の中身が安全か危険かの判断しかできず、その中身がひとくいばこなのか、ミミックなのか、といった区別も不可能。
作品によっては、非売品や貴重なアイテムを落とすこともあり、積極的に倒される作品もある。その場合も、事前に確認できれば一旦戻ってセーブしてくることができるため、やはりインパスが便利。
 
ドラゴンクエスト モンスター物語』によれば、生前頭の良かった【くさったしたい】が、自分の体が腐りきって動けなくなる前に、箱の中に入ることで形を変えながらも生き延びようとした結果、この姿になったという。
ミミックと同種と思われているが、全くの異種であるという。

DQ3

【ピラミッド】で初登場。
いるのは1Fだけだが、このフロアにはコイツが何体も配置されており、適正レベル(レベル10台中盤)での初突入時に宝箱を開けてしまうと地獄絵図。
 
その攻撃力はなんと、200 。これは【ゾーマの城】の脳筋ボスでもある【だいまじん】に並ぶ数値である。FC版でこれを超えるのは大魔王【ゾーマ】とその配下である【バラモス】【キングヒドラ】【バラモスブロス】【バラモスゾンビ】しかいない。当然、本作に登場するモンスターの中では上から数えた方が早い。その凄まじい攻撃力で【痛恨の一撃】まで放つから始末に負えない。後に戦う【ボストロール】の攻撃力ですら180であり、これを20も上回るのは異常というほか無いだろう。もはやここまでくると「設定ミスじゃないのか!?」と勘違いされることもあるかもしれない。
一体なぜ魔王やその側近に並ぶ馬鹿力の持ち主がこんなところに生息しているのか。「入った者は生きては帰れない」というピラミッドの呪いを表現しているとも取れるが。
通常攻撃での一噛みを喰らった場合、70~100ものダメージにも及ぶ。ピラミッドに初めて突入した時点でのレベルの【僧侶】【魔法使い】が直撃を喰らった場合、大抵は一撃で噛み殺される。
体力自慢の【勇者】【戦士】でさえ、この時点で手に入る最高の装備を整え、なおかつHPが満タンの状態で直撃を受けてかろうじて1発耐えられるかどうか、である。
痛恨の一撃など出された日には、170~200ものダメージを受ける
この時点では、もはやいかなる職業でも御陀仏で仲間が順次喰い殺されるのを呆然と見つめるのみ。
もちろん、作中において攻撃時のダメージが3桁に及ぶ可能性のある初のモンスター
前作DQ2では1回でダメージ3桁の威力が飛び交い始めるのは、かの悪名高い【ロンダルキアへの洞窟】とそこを抜けた極寒の地以降なので、前倒しもいいところである。
というより船を手に入れるまでに3桁の痛恨持ちで出くわす可能性のある敵はカザーブ東エリアはみ出しの連中しかいない。
 
ぶっ飛んだ火力だけでなく【あまいいき】といった搦め手も得意で、動きを封じ込めた上で容赦なくパーティを全滅に追い込んでくる。
規格外な攻撃力の陰に隠れがちだが、すばやさも67と、【わらいぶくろ】を上回るほどの俊敏さまで兼ね備えている。ピラミッドに初めて突入した時点ではひとくいばこのほうが断然素早く、その殺人的な一噛みを真っ先に披露されるだろう。
1ターンの内に速攻で一気に畳み掛けようとしても、最大HPが110(ピラミッドに登場する敵と比べて2~3倍)で、会心の一撃が出てくれたとしても厳しい。守備力55も周囲のモンスターより高めであり、思うようにダメージを与えられないことも多い。
 
戦って死人が1人か2人で済めば御の字で、なんとか勝てたとしてもピラミッドに突入してまもなくこんな痛手を負わされては結局帰還して立て直しをする羽目になるだろう。
しかもこれほどの強敵であるにもかかわらず、ゲーム中ではこの人食い箱に関する情報はほぼない。こういう無体な設定もDQ3の魅力の1つといえる。
勘の鋭い人なら「ピラミッドは多くの盗賊に荒らされた」=「空っぽでない宝箱には何かあるのでは」と気付けるかもしれないが、大抵のプレイヤーはこの時点ではインパスの呪文など覚えてはいないだろうし(覚えるのはレベル18)、仮に覚えていたとしてもまさかこれほどの怪物が潜んでいるとは思うまい。攻略サイトなどで「ピラミッド内部の宝箱は不用意に開けない方が良い」などと書かれていたら素直に従った方がいいだろう。
宝箱に関係するモンスター、初見殺し、そして場違いなステータスでもって真正面からプレイヤーを圧倒し絶望感を与えてくるスタイルは、後発作のマジンガ様に通ずるものがある。
 
確実な対処法は「人喰い箱が潜んでいる宝箱の位置を正確に把握したうえで、最初から開けない」、あるいは「人喰い箱を倒せるほどに十分に強くなってから、人喰い箱が潜んでいる宝箱を開けて堂々と倒す」ぐらいしかない。ただしそれは「人喰い箱のことを知っている」ことが前提なので初見殺しはほぼ回避できない。
また、知っていても初めての【トラップモンスター】というただの物珍しさや好奇心から、もしくは「攻撃力200」に興味を抱いて自分から望んで「地獄への入口」を開けたプレイヤーもいたのではなかろうか。
 
ピラミッド内の人喰い箱出現域は1Fのみ、そして1Fにある宝箱の中身は人喰い箱が隠れているものを除いて全部空っぽである。したがって1Fの宝箱をスルーすれば人喰い箱は回避できる。
リメイク版では、1Fの奥に小さなメダルが入った宝箱が1つだけある。人喰い箱を恐れるあまり、取り逃がさないように。
そもそもピラミッドに出現するモンスターは、人喰い箱を抜きにしても強敵揃い。初めて突入する際には、とりあえず【まほうのかぎ】の入った宝箱へ直行し、入手できたらさっさと退散するのが無難である。
 
諦めずに勝つつもりなら、(FC版限定ではあるが)【防御攻撃】は必須となる。裏技を渋って戦えるような相手ではない。
少しでもダメージを減らしつつ、勇者や戦士、武闘家は打撃で攻め、僧侶は【ルカニ】で守備力を下げて回復に徹する。
武闘家の【てつのつめ】を装備して会心の一撃+勇者の打撃+戦士の打撃が当たれば何とか1ターンキル可能。
魔法使いは【ヒャド】で攻撃してもいいが、攻撃呪文にも補助呪文にも耐性が高く、呪文自体が効いてくれない場合も多い。無理せず防御しているほうが無難かもしれない。
なお、Wii版の公式ガイドブックでは「【スクルト】を唱えておくといい」とあるが、実際のところ焼け石に水でしかない。
この時点の守備力ではスクルトを1回や2回唱えたところでダメージの軽減など無理で、痛恨の一撃を喰らえばどのみち御陀仏となる。
しかも判断力0のこいつは隊列を無視して後列にも等確率で噛みついてくるので、後列にいる仲間のHPが低い場合、防御も虚しく一撃で倒されてしまう場合もある。痛恨の一撃を喰らった場合、たとえ防御しても200÷2=100前後ものダメージを受けることになるのだからやっぱり危ない。
また、甘い息(命中率は5割前後)で眠らされれば、防御攻撃も使えない上に攻撃すらできなくなって一気に半壊状態に陥る。
 
その後は各ダンジョンにも出現し、最後の出現ポイントは海を越えた向こうの大陸にある【アープの塔】
この時期には後衛にいる仲間も一撃ぐらいは何とか耐えられるほどに成長しているだろうが、攻撃を喰らったらすぐに回復しないと危険である。
また【ガルナの塔】の3Fには、FC版ではひとくいばこの入った宝箱があるが、リメイク版では【ちいさなメダル】になっている。ひとくいばこを恐れるあまり、取り逃がさないように。
 
なお、モンスターIDは55となっており、(ID131未満につき)【あやしいかげ】が化けていることもある。先頭に配置した仲間のレベルがLv30前後ぐらいから、コイツに化ける可能性がある。
さすがにこのレベルでは敢えて会いに行かなければ怪しい影に出くわすこともないし、レベル的にもネクロゴンドやバラモス城に挑戦するような時期なので仮に出くわしても何とかなる相手ではある。
ただし、あやしい影はよく4体(正体はすべて同じモンスター)で現れるため、さすがに油断していいような相手ではない。呪文が一切使用できないピラミッドの地下にもあやしいかげが出現するが、ここでの対戦となった場合、呪文による強化も回復も不可能な状態で戦うことになり、メンバー構成次第では全滅の可能性もあるだろう。
 
規格外にぶっ飛んだ強さの持ち主であり、うっかり戦えば全滅と背中合わせのリスクを負わされるのに、経験値は137(【経験値分配システム】のため4人だと34)、ゴールド25と、報酬は全然割に合ってない。
おまけに落とすアイテムもFC版では屁の役にも立たない【ひのきのぼう】ときたもんだで仮に取れたところで嬉しくもない。
加えてドロップ率も尋常ではない1/2048という超低確率。こんなどうでもいいゴミ同然なお荷物のために、そんなプレミア級な確率をモノにした(しかも戦える回数の限られたモンスターから)かと思うと、むしろ損した気分にすらなるだろう。
危険を冒して倒しても報酬は少なく、アイテムに旨みがある訳でもなく、こちらに利益というものをもたらさないので、「全ての宝箱を開ける」という目的でも無い限り、やっぱり無視するのが一番である。まさにトラップのためだけに存在しているモンスター。
なお、ひとくいばこの上位種であるミミックは、戦士最強の武器である【まじんのオノ】を低確率で落としてくれる。
 
一方、FC版の【格闘場】では【ダーマ神殿】【ムオル】【船】入手後に出会うモンスターと戦うことが多いが、FCの格闘場では甘い息はキャンセルしてそれ以外の行動を取るようプログラミングされているため、攻撃力200で通常攻撃と痛恨狙い攻撃の2択でしか行動しない。
もちろんほぼすべての相手をその強力な一撃で倒せる。もはや勝負になっていない。ガルナの塔での強敵である【スカイドラゴン】ですら一撃で噛み殺すその雄姿は、直接目にしたプレイヤーにしか味わえないだろう。
こいつと当たる可能性のあるモンスターのなかで、その強力な一撃に耐えられる可能性があるのは、明らかな別格の【エビルマージ】くらいである。
耐久力においても優れているので、エビルマージの【メラミ】【マヒャド】【ベビーサタン】【ザラキ】には注意が必要とはいえ、それ以外のモンスターにはほぼ確実に勝てる、文句なしの「鉄板」である。
敵として戦えばとても強い魔物である分、ここでは大いに頼りになる。存分に活躍してもらおう。

リメイク版

珍しく弱体化がなされておらず、その強烈なインパクトが薄れることはなかった。
しかし、後衛(特に魔法使い)にもそれなりの防具が揃うようになり、さらに初期の大量の種使用の影響もあって、【性格】の選択さえ間違えなければ、こちらの戦力はFC版よりは上がっているので、まだ勝ち目はある。
防御攻撃のバグが修正されたことを差し引いても、リメイク版の方がはるかに戦いやすいだろう。勇者や戦士や武闘家なら、ピラミッドに初めて突入した時点でも、ひとくいばこの打撃1発までなら、何とか耐えられる場合も多い。
とはいえこの時点ではさすがにぶっ飛んだ強さであり、全滅とまではいかずとも何も考えずに戦うと間違いなく死人が出る。倒すつもりなら、十分にレベルを上げ最低でも全員のHPが三桁を超えてからにしたほうが無難である。
 
FC版とは異なり、ドロップアイテムは無い。もっともFC版でもあって無いようなものだが。
さらに、宝箱の中身の見直しが行われた影響で、バハラタ東の洞窟ではひとくいばこの位置まで変更されており、FCでは安全だった位置の宝箱を開けるとこいつが襲いかかってくる。
前述のとおり、ピラミッドの1階とガルナの塔ではひとくいばこを恐れるあまり、ちいさなメダルを取り逃がしやすいので注意が必要である。
なお、ブーメランのような集団攻撃武器は、こいつには無意味である(会心の一撃が出なくなるため)。【メダパニ】は一応効くが、単体のみの状態でメダパニが効いた場合、「混乱していても普通に行動できる」仕様であるため、敵が「ひとくいばこ一体しかいない状態」でメダパニが効いたとしても全く無意味である。
また、あやしいかげがコイツに化けるレベルが少しだけ早まり、Lv25以上から出始めるようになる。
GBC版では、【モンスターメダル】集めの関係上、【氷の洞窟】でミミックとコンビで普通に出現する。
ここまで来ると、【ダークトロル】【てんのもんばん】【バラモスエビル】といった、ひとくいばこ以上に凶暴な連中がうじゃうじゃ現れるので、さすがに格落ちの感は否めない。
 
格闘場では、ミミック、もしくは【ばくだんいわ】との一騎打ちとなる。
前者との戦闘では、【ザキ】【ラリホー】を喰らわなければ勝ち。
ひとくいばこはMPが0なので【マホトラ】が効かず、ミミックの1回目のザキかラリホーが効かない限り、火力で大きく勝るひとくいばこの方が有利ではあるが、守備力、HPに差があり、攻撃力もそこそこ高い上2回攻撃なので、ザキやラリホーが効かなくても、無駄行動をせず、打撃一辺倒で行けばミミックが勝つ事もある。
後者の場合、ばくだんいわが【メガンテ】を唱えた場合は引き分け扱いとなる。
本作のばくだんいわは攻撃力も守備力も0であり、メガンテを発動して敵を道連れにする以外の攻撃手段が存在しない。メガンテを唱える前にひとくいばこが勝つか、ひとくいばこが打撃ではなく【あまいいき】を連発してばかりでダメージを与えず、そのうちにばくだんいわがメガンテを唱えて引き分けになるか、の二択しかない。大抵は勝てる上に最悪でも引き分けるので迷わず賭けていい。
GBC版でのばくだんいわとの一騎打ちでは、「メガンテを発動した側が勝利する」仕様に変更されたが、大抵は発動前に決着が付くことが多いので、やっぱりひとくいばこに賭けて問題ない。たまに瀕死状態のばくだんいわにあまいいきを連発するせいで隙を晒し、メガンテを発動されて木端微塵にされて敗北、なんて情けない事態になる場合もあるが。
ばくだんいわに勝利するかどうかは、ひとくいばこが甘い息で弄ぶことなく、その攻撃力で全力で倒しにいくかどうかにかかってくる。
 
報酬は、獲得ゴールド数が25Gだったのが60Gに変更された。が、それだけであり、報酬としてはまだまだ割に合わない。

知られざる伝説

【おかしら】が主人公であるエピソード「海賊レディ!参上!!」で登場。開けてはならないとされた宝箱をお頭が開けたところ、中身はこいつだった…というオチ。
しかし、なぜかこいつではなく、ミミックが映った画面写真が同ページに使われている。

DQ4

【大灯台】【パデキアの洞窟】に配置されている。
 
今作では弱体化し、攻撃力は140に下がった。
しかし、これでも終盤の舞台【ゴットサイド地方】に登場するモンスターに匹敵する攻撃力であり、この時点では場違いな数値である。 
とはいえこの攻撃力なら、受けるダメージは50~60程度なので、適正レベル帯(Lv13~14)以上なら【マーニャ】【ミネア】の姉妹でもHP全快時なら打撃一発はギリギリ耐えられる可能性のあるレベルである。ほぼ裏技頼みになるが【はぐれメタルのたて】があれば、まず耐えられる。
 
行動パターンも固定化され、1ターン目に【おたけび】を使うようになったが、これは逆に隙を晒してくれるだけのサービス行動である。
必ず1匹で現れる関係上、足止めを食らっている間に攻撃されることが無く、運良く驚かなかった仲間が一方的に動けるのである。仮に全員が止められても誰も行動しないまま2ターン目に移行するので特にリスクもない。
危険度が大幅に落ちたのは、攻撃力が下がったことよりも、むしろこれの影響が大きい。
なので、機械的にひたすら噛み殺されるのみだったDQ3の頃に比べれば幾分か楽になり、開ける前にHPを全快させておけば、初登場の時点のレベルでも全滅の危険性は薄れている。
相変わらず甘い息も使うが4回目の行動と遅く、前作ほどの命中率もない。さらに痛恨の一撃も、6回目の行動で仕掛けてくる程度。大抵はその前にカタをつけられるだろう。
確かに強いことは強いが「初登場時点で開けたらほぼ全滅」「死者が1人か2人で済めば御の字」であった前作に比べると、インパクトは薄くなった。
ただ、すばやさは62もありこの時点ではかなり高いので、おたけびが運悪く全員に効いたりして2ターン内に倒せないと一人が二度立て続けに攻撃されて死人が出る可能性はある。もちろんHP回復が不十分なら一噛みで昇天の恐れもある。
挑む際には事前の回復を怠らず、全力で一気に叩こう。
 
おたけびを初手で必ず使うのは、同じく開けて驚かされる箱の代名詞「びっくり箱」を意識したのだろう。しかし、トラップモンスターとしてそれでいいのか?
 
落とすアイテムは前作と同じく、【ひのきのぼう】だが、その確率は前作よりもさらに低く設定されている。
一応、経験値150(前作と違って人数に関係なくもらえるので実質前作比4倍以上)と同時期のモンスターに比べればやや多めにはなったが、それでもおいしいというほどではないので、倒せるだけの充分な自信が無いのなら、無視するのが無難である。
 
パデキアの洞窟にいるものは、パデキアの種がある地下3階にいる。このフロアには宝箱が2つあり、ハズレの宝箱を開けると戦闘を強いられる。適正レベル付近で行く場合、ブライがインパスを覚えていないのも厄介。

リメイク版

大灯台にいたものが削除され、トラップとして登場するのはパデキアの洞窟にいる1匹のみとなった。
その代わり、5章の【古井戸の底】で普通に現れるようになった。
こちらでは複数出現するうえ、他の敵とも組んで登場するため、おたけびや甘い息には警戒しよう。
 
落とすアイテムは【くさりかたびら】に変更された。

DQ5

【魔物のすみか】【死の火山】【グランバニアへの洞窟】に計4匹が配置されている。
モデルチェンジしてザキ、メラミ、マホトラとミミックの下位互換みたいな能力に。
最大MP8で、ザキorメラミ→通常攻撃→マホトラの順のローテーション行動。
初手はザキかメラミなのだが、初期MPが3なので、いずれも無駄行動で終わる。
ちなみに、初期MPが最大MPよりも低く設定されているモンスターはシリーズ初。
攻撃力も60と、同時期に登場する雑魚敵と同等。痛恨の一撃を出さなくなり、2ターン目の打撃もまるで怖くない。初めて登場したDQ3のときに比べて、見る影も無いほどの弱体化を遂げてしまった。人を喰う箱というよりもはや単なるビックリ箱である。
3ターン目のマホトラでMPを吸収した後は、4ターン目に呪文を唱えられるようになるが、攻撃呪文耐性も皆無で、HPも90しかないので、全員で一斉に殴れば、簡単に潰せる。仮に1人旅であっても、3ターン以内に倒せないなんてことはまずないだろう。
むしろ、【ちいさなメダル】を落とすことがあるので、積極的に倒される運命にある。
上位種である【ミミック】の方も弱体化し、積極的に狩られる対象ではあるが、まだザラキがあってタフで、無対策でいくと危ない分だけ緊張感がある。

リメイク版

死の火山のものが【すごろくけん】に差し替えられた。
行動パターンが2段階ローテーションに変わった影響で初手は確実にザキ(いずれにせよ無駄行動)になった。
しかも、3ターン目に確実にマホトラがくるわけでもなくなったため、下手をするとMP補給をしないまま永久に無駄行動とショボい打撃を繰り返すだけの雑魚になった。そもそもそんなに長く生きていることはまずない。

DQ6

特技はDQ5と同じ。
最初から呪文が使えるようになった。【ムドーの島】の中にある宝箱に潜んでおり、ザキの呪文を唱えてくる。ここでザキを喰らった場合、おとなしく退散しよう。
【ムドーの城】にも配置されており、こっちは一度全滅するまで帰還できないのでザキを喰らうと非常に厄介。
HPも180まで強化されて簡単には沈まなくなり、初手のザキの命中率の高さもあいまって前作に比べればはるかに厄介な存在といえる。
同時期の雑魚として同じくザキ使いの【マッドロン】がいるが、マホトーンが確実に効くあちらと違って人喰い箱はマホトーン無効なので対処が難しい。というか適正レベルで初対面のころは初手のザキはほぼ防ぎようがない。
アイテムドロップの確率も低いので場所がわかっているなら開けずに無視するのが妥当。
 
シナリオ上で最後に配置されている個体はだいぶ後になった【洗礼のほこら】で、さすがにこの頃の戦力なら如何様にでも葬れる。【火攻め】が特に有効。
ただし【せいけんづき】はあたらないので注意。

リメイク版

なぜか初期MPが0になり、他の雑魚敵と同様にHPも下方修正された。
DQ5と同じく初手が無駄行動になり、しかも2ターン目のマホトラも確実ではない。全員で一斉に殴れば、ほぼ確実に2ターン以内に倒せてしまうので、これではただのサンドバッグ。
しかも、【すばやさのたね】を必ず落とすようになった。もはやトラップとしては機能していない。
 
リメイク版ではこのモンスターに限らず、固定配置のみで登場する雑魚モンスターは必ずアイテムを落とす。
【いどまねき】【あくまのツボ】は通常出現する場所があり、確定で入手できるとは限らない。

DQ7

再度モデルチェンジしてギラ・あまいいき・痛恨の一撃(守備力無視型)とDQ3の頃に近い特技に。
初登場は過去フォロッド編の【からくり兵団拠点】で、ここでは現代の同じ場所(【謎のからくり跡地】)でも出てくる。
周囲のモンスターの攻撃力が30ちょっとの時期に出現し、攻撃力65を誇る……と言うと強そうだが、攻撃力46で2回行動する【からくり兵】の存在を考えると飛び抜けた驚異ではない。
とは言え痛恨を食らうと死者が出かねない上、甘い息からのギラを連発されたりするとかなり消耗させられてしまう。ルカニをかけて素早く倒したい。
またグリンフレーク西の【沼地の洞窟】にて、【どうくつまじん】のそばにある宝箱の一つがコイツ。
どうくつまじん自体がかなりの強敵なため、消耗した状態で迂闊にこいつを開けてトドメを刺され、せっかくの石版を目の前に町へ強制送還……なんて苦い経験をした人もいるかもしれない。
所持ゴールドは100Gとなかなかに金持ち。腕に自信があれば積極的に狩っても良いだろう。
 
後の大灯台や【発掘現場の洞窟】では、普通に出現する。
【モンスターパーク】を完成させるための措置だろう。本作では他のトラップモンスターも同様である。
この時点ではステータス的には雑魚なのだが、痛恨の一撃が必ず発動するようになり、ダメージがそこそこ痛い。
 
落とすアイテムは【ちからのたね】
ドロップ率が1/64と結構高いので、3DS版でインターネット環境が無く、【すれちがい石版】から【キラースコップ】を勧誘できない人の場合、力の種狩りの対象になるだろう。

DQ8

初登場は【旧修道院跡地】。今回も序盤で出会うことになる。
行動はDQ7と全く同じであり、やはり痛恨が怖いものの、それ以外は同時期の敵に毛が生えた程度の強さなので、よほどのことが無い限り負けることは無いだろう。
 
【剣士像の洞窟】【地図にない島】では通常出現する上に110Gという本作では破格ともいえる金持ちモンスターなので狙って狩るのもいいだろう。
もっとも剣士像の洞窟では出現率が極めて低く、地図にない島では【はぐれメタル】を狙う際のついでぐらいの存在だが。
今作ではひとくいばこをボス化したような【トラップボックス】が登場し、剣士像の洞窟ボスを勤めている。
 
落とすアイテムは通常枠で【鉄のクギ】(1/8)、レア枠で【おなべのふた】(1/16)。
 
【トロデーン国領】にスカモンの【バックル】がいるが、付近の宝箱もまた人食い箱という変なダブルトラップが仕掛けてある。この人食い箱とは仲間同士なのだろうか?

DQ9

本作では【インパス】や通常エンカウントが廃止されているため凶悪化している。
初登場の可能性があるのは【ダーマの塔】4階の【青宝箱】
DQ3の通常攻撃・痛恨の一撃・あまいいき、さらに、DQ6以来となるザキも使ってくる。
ただし、痛恨とザキの使用頻度はあまり高くない。
しかし攻撃力自体かなり高いので、ダーマの塔時点だと、50前後のダメージを受ける。
素早さもかなり高く(メタルスライム以上)、先制されることもしばしば。
しかし、1ターン休み系の特技の効き目が抜群。何とか動きを止めよう。ついでにマホトーンも効く。
慣れれば、かなり高い確率で入手できるちいさなメダル目当てでやはり狩られる立場になってしまう……。
レアドロップは【きんのブレスレット】

DQ10オフライン

弱めのモンスターが出る地域の【青宝箱】に化けていることがある。

Ver.2

真の【ピラミッド】ではシンボルエンカウントが可能。

DQ10オンライン

Ver.3でもシンボルが登場するエリアがあるほか、すごろくにも登場することがある。
【魔のギフトボックス】【ボーナスミミック】といった立方体の亜種も登場している。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

【グロッタ地下遺構】【ユグノア城跡】【デルカダール地下水路】の宝箱に潜んでいる。
さらにPS4版等では【ユグノア城下町】にも登場する。
行動パターンはDQ9と同一で、通常攻撃・痛恨・ザキ・あまい息だが1~2回行動するようになりかなり攻撃的になった。痛恨の一撃は一応制限行動になっているのか1ターンに2回使用することはない。
しかしその痛恨のダメージはグロッタ地下遺構では致命傷ともいえる約140ダメージを誇り、遭遇時期を考えるとかなり危険。
ベロニカやセーニャはもちろん、2回行動されてそのまま通常攻撃を立て続けに食らうと主人公やカミュ、シルビアでさえも即死一直線。
あまい息やザキも、耐性防具が十分に揃っていないこの時期ではかなりの脅威。
効く確率こそ五分五分だが【マホトーン】が効くので、まずは真っ先に危険すぎるザキを封じておきたい。
効きにくいがマヌーサとメダパニも効く。初手でメンバー総出で一斉に補助呪文をかけるのも良い。どれか1つでも効けば儲けものであるが、ラリホーだけは効かないので無駄撃ちしないようにしよう。
DQ3以来ともいえるかなり強いひとくいばこ。非常に危険なモンスターなので遭遇したら油断しないように。不幸中の幸いというべきかこいつが潜んでいる宝箱の数自体は少ない。
倒すと【スキルのたね】を必ず落とす。今作のこの系統は皆スキルのたねを落とすため、トラップというよりは「種の番人」の感すらある。
 
なお今作には進化系ともいえる【ギガ・ひとくいばこ】も登場した。マップシンボルからなにからもはや出オチである。
 
なお、この系統では唯一強バージョン邪バージョンも存在しない。

DQMJ

モンスターズシリーズではミミックの陰に隠れてしまっていたが、ジョーカーで初登場。物質系のDランク。
サンドロ島から茶色の宝箱にまれに化けているほか、デオドラン島のダンジョンの4階の一角に普通に2匹いる。
ザキを使ってくるが、成功率はそれ程高くないのでさほど恐れなくても良い。
それよりもサンドロ島のほこらで初遭遇したときではかなりの威力を誇る通常攻撃に気を付けること。下手すると一撃でメンバーが持っていかれる。
一般配合では作れず、【おどるほうせき】2体の特殊配合でのみ作れる。

仲間としてはMP、賢さがあまり伸びないので打撃系メインで戦わせたい。
【ひんしでかいしん】の特性を持つ。
スキルは【ホラー】
【ミミック】×ミミック×【メタルカイザー】との4体配合で【トラップボックス】が生み出せる。

DQMJ2

本作以降は「ひとくい箱」表記。この作品の宝箱は青色なのでこいつの体色も青になった。
遺跡で宝箱に擬態しており、近づくと突然襲い掛かってくる。
今作からは一般配合で作れるようになり、【おどるほうせき】に適当な低ランクモンスターを配合すれば生まれる。
特性には【アイテム%アップ】が加わった。
前作と同じくトラップボックスに使えるほか、こいつと【ゴーレム】でミミックが作れる。

DQMJ2P

【わらいぶくろ】【ばくだんいわ】の特殊配合でも生まれるようになった。
強化で【ねむりブレイク】、最強化でザキブレイクを習得する。
ミミックはこいつの4体配合に変わった。

テリワン3D

体色は茶色に戻ったが、物質系のEランクに格下げ。序~中盤の扉で宝箱に擬態している。
敵のやつはHPが高くタフだが、ちいさなメダルを落とすため見つけたら積極的に狩りたいところ。たまにメダルの代わりに【メタルチケット】を落とすこともある上、何よりゴールドが多めなので、結構おいしい敵なのだ。

特性は【スタンダードボディ】【ひん死で会心】【ザキ攻撃】、+25で【ねむりブレイク】、+50でザキブレイク。
作成方法にはおどる宝石同士では作れなくなった(厳密にはJ2の時点でおどる宝石が系統内で1つ下の位階なので、一般配合としてひとくい箱が生まれるようになっているためこの時点で特殊配合としては使えなくなっている)。
配合先ではトラップボックスの作り方が変わり、ひとくい箱×2+ミミック×2で作れるようになった。
こいつは位階配合のほか前述の通りわらいぶくろとばくだん岩ででき、ミミックはひとくい箱×4で作れる。よって、やろうと思えば序盤からミミックやトラップボックスを仲間にすることも可能なのだが、トラップボックスには【あくまの書】込みでもこいつ5匹を要する(ミミックに4匹使うため。ミミックもあくまの書を使うならこいつはトータル3匹で済むが、それはそれで相当難しい)。どのみち時期的にかなりめんどいので、ミミックは中盤くらいまで待って位階配合で作った方が効率はいい。
そうでなくても序盤~中盤までならこいつでも十分戦力になるので、ストーリーが進んで「ちょっと力不足になってきたかなぁ……」と思ったら派生させるのも手である。

イルルカ

【砂漠の世界】【水の世界】で宝箱に擬態している。
作り方が【わらいぶくろ】×【ガップリン】に変わった。
【新生配合】【しっぺがえし】【メガボディ】化で【AI1~2回行動】【ギガボディ】化で【まれにハイテンション】、SP版では【ラッキー】を習得。

DQMJ3・DQMJ3P

物質系Eランクで、ライドタイプは陸上・歩行。
通常の宝箱より金具部分が明るい色をしている。上位種も同様。
敵として出てきたときは【メラミ】を使う他、完全2回行動で通常攻撃が高確率で痛恨の一撃になる。
配合では生み出せず、入手には野生のものをスカウトするしかない。

特性はサイズが【スモールボディ】に変わっただけで後はイルルカと同じ。
超ギガボディ化で【会心かんぜんガード】を得る。
初期スキルは【マテリアフォース】
【たんすミミック】との配合で【パンドラチェスト】ができる。こいつを使った特殊配合はこれだけ。

プロ版での合体特技は【フォースドハック】、合体特性は【絶対会心】

DQM3

物質系のFランク。【パンケーキ山の洞くつ】以降の宝箱に擬態していることがある。
ドロップアイテムは【やくそう】、レアドロップは【パルプンリング】?
【わらいぶくろ】【からくりエッグ】の特殊配合で生み出せる。
 
特性は【ピンチで会心】?【みかわし無効】(Lv20)、【即死ブレイク大】(Lv40)。
Lサイズ化で【1~3回行動】【ザキ攻撃】【プレッシャー】(Lv60)も習得。
所持スキルは【スリラー】
 
【じんめんじゅ】との配合で【ひとくいそう】が生み出せる。
ひとくいばこ2体・【いどまじん】【ふくぶくろ】との四体配合で【ミミック】が生み出せる。

トルネコ2

トルネコ1では出番がなかったが、ミミックの後を追う形で上位種として登場。
ミミックと同様、アイテムに化けていて拾おうとすると襲い掛かってくる。
しかし出るフロアが深層のため、こちらもその分強くなっており、対処はむしろミミックより楽。
魔法使いは打撃が怖いのと、一部の宝物部屋にハズレとして設置されているのが嫌らしいぐらい。
なお、ミミック同様に拾うことができるが、拾った場合のアイテム名は「ミミック」で、持ち帰ると【冒険の記録】に載るのも同じ。
何故「ミミック」であるはずのアイテムが人食い箱となって襲い掛かってくるかというと、ミミックになるか人食い箱になるかは正体を現した階層によって決められるのだ。
不思議のダンジョンともっと不思議のダンジョンの41F以降、または試練の館全域で「ミミック」が正体を現すと人食い箱として出現する。

トルネコ3

HP20、攻撃力40、防御力10、経験値150。
 
文字通り大化けする。どうやら3作品目が全盛となるらしい。
その能力とは「アイテムに化けていて、使おうとしたりすると襲いかかってくる」というもの。ミミックと違い、拾っただけでは正体がわからないのが曲者。
「使おうとすると正体を現す」という点ではシレンGB2のかさタヌキ系を彷彿とさせるが、あちらと違い「フロア移動さえすれば正体を明かす」なんて救済措置はないためこちらの方が凶悪。
今作は【呪い】のシステムもパワーアップしたため、消耗品がまるで当てにならない。
 
コイツが化けているアイテムを使ったターンも行動したとみなされるため、

ピンチで使う→コイツが登場→アイテムが処理するはずだった敵に殴られて死亡

などの事故死も起こりえる。
特筆すべきは【世界樹の葉】に化けている場合であり、

死亡→世界樹の葉があるから大丈夫だぜ!→ひとくいばこだった!→復活できず……

という嫌がらせで多くのプレイヤーを発狂させている。
 
猛威を振るうのは主に【異世界の迷宮】(6階以降)で、間違いなく理不尽な死の要因の1つ。
特に壺や重要アイテムに化けているとマジでへこむ。
他にもこいつが化けてる飛び道具をまとめると人食い箱でないものまで人食い箱になったり、【不思議の宝物庫】でレアアイテムに化けていたりと、とにかくむかつくモンスター。
「トルネコ3で嫌いなモンスター投票」があったら、おそらくぶっちぎりで1位だろう。次点はこいつか。
 
HPや防御力は低いが、DQ3を意識したのか攻撃力が非常に高く、あの【ドラゴン】と同値の40。ポポロは異世界序盤だと一撃で死ねる。トルネコでも【真紅の盾】を装備していても40ダメージ程受ける。
ミミックと違って正体を現した瞬間に先制攻撃してこないのが救い。もしも出てきたら(コイツ自身は出現後の行動はないため)アイテムを使って動きを封じて倒そう。
経験値も150と高いため、序盤で倒せれば結構おいしい。
ポポロでいらない武器・盾・巻物を捨てる際、仲間モンスターに投げつけて処分すると、ひとくいばこだった場合に正体を現し、うまく仲間が倒してくれれば経験値を稼げる。
ただし、異世界31F以降で巻物アイコンを仲間モンスターに投げるのは厳禁。
【ニフラムの巻物】であった時が怖いからだ。
 
アイテムに化けているか否かを判別する方法は、以下の通り。

人食い箱をニフラムで消すと、人食い箱が化けていた偽物のアイテムが本物として正常に使えるようになる。
宝物庫のレア指輪がコイツだった場合、ニフラムするといいだろう。
「呪われている上にひとくいばこであるアイテム」を使おうとすると「ひとくいばこが正体を現す」という悲劇が優先されるため、「あえて重要なアイテムを呪い、適当に使ってみてひとくいばこか否か調べておく」というテクニックもある。詳しくは呪いの項目を参照。
余談だが、【合成の壺】では姿を現し合成できないが、【合成屋】では合成可能である。
 
また、コイツは正体を表した際の効果音がなかなか特徴的なため、その効果音が通称として使われることがある。
大体使用されるのはコイツにやられたときである。
実際に書くと「シャアアアア」「シャアアアッ」「シャアアアッ!」といった感じで、人によってアの数や最後の文字、あと字の大きさに違いがあるが、どれも指すものは同じ。
 
トルネコ2と同様【冒険の履歴】にも絡んでおり、ひとくいばこを買ったり、満腹度が0の状態で人食い箱に化けたパンを食べたりすると履歴に載る。
 
ちなみに、ひとくいばこが白紙の巻物に化けていることは無いが、邪悪な風穴等でひとくいばこを変化の壺に入れるとひとくいばこ化した白紙の巻物を作れる。
書き込んでも当然効果は発揮されず、書き込まれた巻物の説明を見るとバグった説明が表示される。
 
仲間にしたときのデフォルトネームは「ボクセル」。成長タイプは【攻撃・晩成】
攻撃力が高いので異世界序盤で仲間にできればまあまあ活躍するが、耐久力が低すぎるのが難点。
コレクション目的で仲間にするなら、異世界よりも宝物庫の壁から掘り出してきた方が効率がいい。
床に落ちている【雑草】に化けてることもあるので、手当たり次第に雑草を食ってみるのもいい。
 
また、今作に先駆けてトルネコ1のの中にいる「不運な客」というキャラクターが

不運な客「お金返してくださいよう!
家に帰ろうと、リレミトの巻物読んだら
ミミックだったじゃないですかあ!

という今となっては洒落にならないセリフを残している。
「使おうとした瞬間に正体を現すモンスター」という発想は、この時点からあったことがわかる。

少年ヤンガス

擬態しなくなり、【魔弾反射】とメラミ(50ダメージ)で単純な強敵。
【盗賊王の迷宮】の秘密の通路に大量に出現。浅いフロアで下手にケンカを売るとメラミで返り討ちにあう。
幸い、必ず寝ているうえ、攻撃するまで起きないため自信が無ければそっとしておこう。
15階の盗賊王の大宮殿の入り口の周りにはコイツが8匹もいる。集団でメラミを撃たれて死なないように。
魔弾反射持ちの仲間を前に立たせておくと、勝手に自滅してくれてちょっと笑える。
魔弾反射は貴重なので、配合で主力に受け継がせるのも悪くないだろう。
そこそこ強敵なのだが、トルネコ3よりはマシに思える……か。

不思議のダンジョンMOBILEシリーズ

本作でも擬態はなく、多くのダンジョンで序盤から中盤にかけて出現する。
特別強い訳ではないが、MOBILEでは凶悪な【眠り攻撃】を使ってくるので、HPが十分にあってもハメ殺される危険がある点には注意。
また【バシルーラ】も使うが、眠り攻撃ハメの最中に喰らうと助かるので実質的にサービス行動と化している。
ミミックやパンドラボックスはバシルーラを使ってこないので、おそらく眠りハメへの救済措置なのだろう。

バトルロード1

第2章から登場。
ステータスはHP:528 ちから:100 かしこさ:78 みのまもり:37 すばやさ:50。
使える技はまるかじりとギラ。
前者は敵1体に噛み付く技で、会心の一撃が出やすい。後者は灼熱の呪文で敵全員を攻撃。
他の箱型モンスターと比べると攻撃に特化している。
バトルロード2では主人公の職業が【魔法使い】だとギラがメラミに変わる。
 
【ミミック】【パンドラボックス】と組むことで、【キングミミック】へと合体する。

バトルスキャナー

イメージイラストに描かれていたが、結局登場することはなかった。

スキャンバトラーズ

結局登場したのはこっち。
第2章の☆2のノーマルチケットで、モンスターレベルは66。
ステータスはHP:794 ちから:543 すばやさ:161 かしこさ:190 みのまもり:428。
技はくらやみの霧→やみのブレスの順で変化していく。
ステータスはそれなりだが全体攻撃しか使えない。その全体攻撃も闇属性しか使えないため、弱い敵にはとことん弱い。

ソード

宝箱を開けると出てくるのは同じ。
だが今作品では2つ並んでいる宝箱がありそのどちらかにひとくいばこが潜んでいる。
1つ開けるともう1つは消えてしまうので、両方を取ることはできない。どちらにひとくいばこが潜んでいるかはランダムのようだ。
ひとくいばこがいない方には当然アイテムがある。高得点狙いでなければ貴重なアイテムを狙って開けるのも良いが、高得点狙いであれば時間のロスにつながるのでスルー推奨。
ちなみに普通の宝箱は1度取ると2度と取れないが、上記の場合は何度でもアイテムが取れる。中身は同じ。
またこれは上位の宝箱モンスター2種も同様である。
 
【海辺の洞くつ】に出てくる可能性がある。
肝心の戦闘力はというと、開幕からいきなり痛恨の一撃を放ってくるため驚いてる間に瞬殺されることもある。
必ずガードしてから攻めよう。
弱点は鍵穴。蓋を閉じて防御しだしたら狙ってそのまま破壊しよう。

ヒーローズ1

系統最下位種。
開けた瞬間に目の前の相手に痛恨の一撃をかます大変危険な敵。
初めて出会うのはラバトールエリアだが、この時点で痛恨を食らうと致命傷である。
宝箱を開けるときには警戒しておこう。出てきた場合、すぐ横によければ当たらない。
避けても甘い息を吐いて眠らせてきたり、ザキで即死を狙ってくるため注意。
本作はアクセサリーによる補強以外では味方に呪文耐性が無いため、即死ガードのアクセサリーがないこの時点では、ザキに当たると必ず死んでしまい、痛恨よりタチが悪い。
 
幸いタフではないので避けたあとは袋叩きにすればあっけなく沈む。
仲間にすることもでき、2枠使うアシストタイプ。
目の前の敵に痛恨の一撃をお見舞いする。威力はなかなか高く、十分実用的。

ヒーローズ2

今作も最下位種として登場。
開けると同時に噛みついてくるので、横から開けると良いだろう。
正面に立たない様にしていれば怖い事は無いが痛恨の一撃やザキ、甘い息など油断はしない事。
 
初登場は【魔族の森】で、宝箱が沢山ある場所の最奥の宝箱に確定で潜んでいる。
宝箱に歓喜するマリベルと匂いで危険を察知するガボのやり取りからフラグ回収までバッチリ。
 
フリーマップでも宝箱を開けた際に一定確率で出現する。
【ジャイワール国境】【オレンカ】【クレティア】でも出現する。
倒すと【ゴールドストーン】【ちいさなメダル】【モンスターコイン】のいずれかを必ず落とす。
モンスターコインはザキを使う攻撃に変更。枠も3枠に増えている。
序盤から会える割に倒すと非常に高い確率でいずれかをドロップする。
今作は意図的に稼がないとまず装備など買い揃えられない程に物価が高く金欠になりやすい為、ドロップが確定するこいつは稼ぎに便利。
 
ちなみに前作のように「なんと宝箱はひとくいばこだった!」を意識したセリフはない。
また、素材であるゴールドストーンをドロップするが宝箱以外では通常出現しないモンスターの為か素材の落としたモンスターとしては記録されない。

ビルダーズ1

3章に登場。
やはり宝箱に擬態しており、開けるか壊すと正体を現す。コイツが化けている宝箱の周囲には【骨】やらあらくれの死体が転がっている。コイツの餌食になったのは疑うまでもないだろう。
攻撃パターンは、普通に噛みつくか、大きく口を開けて噛みつくか。特に後者は強力。
各ステータスも高く、あらくれ達と集中攻撃を仕掛けてもなかなか倒れないが、動きが遅いので対処はしやすい。
 
【アメルダ】の囚われている城塞内に2体存在しており、【目覚ましリング】【まもりのルビー】を持っている。
目覚ましリングの方は目の前にあらくれの死体が転がっているのが目印。道中を少し外れた所にいるが、物色目当てで城塞内を漁っていれば見落とすことはないだろう。
まもりのルビーの方はなんと【ボストロール】の隣の小部屋の中。ということでスルー推奨。
【まほうインゴット】製の武器が作れるようになってから出直そう。

【フリービルドモード】では住人としてやってくることがあり、20ポイント以上の破格の攻撃力で敵を屠り尽くす。HPも高い。

ビルダーズ2

【オッカムル島】のストーリー進行中に赴くことになる古代神殿内、北東側にある部屋に配置されている1体のみが存在する。
今作では基本的に宝箱が並んでいる場所というのはほぼ無いが、この部屋だけは宝箱が3個並んでおりあからさまに不自然な配置である。今回もこいつの前だけ骨が落ちているのでぶっちゃけバレバレである。
行動パターンは前作と同じく高い攻撃力で噛み付いてくるだけだが、【主人公】【シドー】で集中して殴ればすぐに倒せる程度に弱体化しており、開けるときにHPが減っていなければ特に脅威にはならない程度である。
 
なお余談として、今作では【ミミック】も同様に必須ではないルート上に固定配置されている1体のみのため、2つ続きで図鑑の抜けになりやすい。
クリア後に戻ってもそのまま配置されているため、上記の場所へ行って倒せばきちんと収集できる。

星ドラ

概要での記述の通り亜種がやたらと登場していたが、システムの都合上か当のコイツは2021年12月のイベントにてようやく初登場となった。

ライバルズ

ユニットとしては登場していないが、山札切れした後にカードを引いたときにダメージを与えるカードにはひとくいばこの顔が描かれている。ある意味ではミルデッキのフィニッシャーといえる存在。

ウォーク

メインストーリー3章8話のボスとして登場。3章10話~4章5話などでザコとして出現する。ザキ、甘い息、痛恨の一撃を使う。
こころの色は青でコストは48。グレードSでザキを覚える。
 
また、スロットの「りゅうおう台」の高かくりつモード中に登場。
木の宝箱に化けており、出現するとモードが終了するか撃退するかのいずれかが発生。後者だとその後に確実に777が揃うボーナスが確定する。

DQタクト

2020年7月16日サービス開始時から登場。ストーリーなどでスカウト可能。
物質系Dランク・ぼうがいタイプ
とくぎは【あまいいき】「かみつく」
2021年8月6日に才能開花。
才能開花とくぎ「まどろみの一撃」
才能開花特性で「いどう力+1」「不意の一撃」(自分のとくぎで敵を眠りにした時 こうげき力を超大幅に上げる 効果1ターン)などを習得できる。
【属性耐性】半減:ギラ・ヒャド 弱点:バギ・ドルマ
【状態異常耐性】無効:毒 半減:体技封じ・マヒ 超弱点:移動制限・混乱

ゲームブックDQ2(エニックス)

上巻に登場。
北の海の沈没船で金庫に化けている。大した強さではない。
沈没船からの積荷の引き上げを依頼した商人(正体はハーゴン配下の妖術師)が罠として配置したモンスターで、主人公の行動次第では戦わずに済む。

ダイの大冒険

一番最初に存在が言及されたのは【地底魔城】【魂の貝殻】が入っていた宝箱を「人食い箱だったりして…」という【マァム】の台詞。
実物は【破邪の洞窟】にて、【レオナ】が開けた宝箱の中身として登場している。
レオナが宝箱を開けて引っかかるも、マァムが次のコマでエルボー一発で撃破、何度も罠に引っかかる迂闊な行為を仲間に窘められる場面がある。
なお、【レオナ】【インパス】が使えるのだが、なぜ使わなかったのかは不明。破邪の洞窟の内部では使えないというような描写も特にない(リレミトは不可なことは明言されている)。
 
破邪の洞窟そのものが侵入者に試練を課すような性質のものであり、下層は【アバン】ですら恐るべき罠の数々と称する程の本格的なトラップダンジョンであったことから、手に入れた小銭小道具類も含めて、侵入者に消耗を強いるための仕掛けである可能性が高い。
宝がゼロなら完全に無視を決め込めるが、逆にほんの少額でも実入りがあれば次の箱も開けたくなるのが人の性というもの。仮にインパスが使えたり、アイテムの代用手段があったとしても、罠を避けたところでその分の消費を強いられる。そう考えると、チープなやり口ながらなかなかにえげつない仕掛けである。
引っかかっても先制一撃で破壊できるなら、むしろ躊躇わずに開ける選択こそ最適解となるわけだが、今回の目的は「なるべく早く25階に到達すること」なので時間を浪費させられたことには違いない。
 
実は破邪の洞窟には【ミエールの眼鏡】などの希少なアイテムもあったようなのだが、ひとくいばこやショボいお宝ばかりでうんざりして宝箱を開けるのを止めると、そういったアイテムも取り逃してしまうだろう。
そう考えると、実はレオナが間違っていたとばかりは言い切れず、危険を冒して開けてみる価値はあったのかもしれない。

アベル伝説

13話の【ナジミの塔】に大量に登場する。【土着モンスター】であり、人間・モンスターに関係なく開けた者に容赦なく襲いかかる。箱の中に目が無い点がゲームとは異なる。
【アベル】たちが一度襲われたほか、【きんのカギ】を狙っていた【バラモス】軍の【ガーゴイル】たちも襲われていた。

蒼天のソウラ

1巻でギブによる【エクステンション・ライン】の持つ「モンスターを生成する力」の説明として
【ギズモ】【ばくだんいわ】【エビルアップル】【ひとくいサーベル】【フレイム】【ドロザラー】と共にイメージとして登場した。