概要
DQ5・トルネコ3に登場するダンジョン。
前者は魔物を「封印」して先へ進むことで貴重な防具の「封印」を解くダンジョン、後者はプチット族が「封印」されているのを救出に向かう。
どちらもDQ4の後の時代に登場するので同じ場所の可能性もあるが、同名なだけの別の場所かもしれない。
DQ5
【サンタローズ】の北にある【洞窟】。
青年時代後半開始直後から来られるが、入ってすぐに鉄格子の扉があるため内部の探索には【さいごのカギ】が必要となる。
なお、【まほうのじゅうたん】を手に入れるまでは洞窟に到達できないと思われがちだが、実は青年時代後半になれば船が外海に出られるようになるのでサンタローズ北の河川を東側から遡って到達できる。あるいはサンタローズにルーラするだけで北の河川に船が呼べるので対岸に渡れる。
洞窟名にある「封印」というのは、怖い顔の模様が描かれた床の上にパネルを乗せること。
これはB1Fにヒントが書かれている。
そのフロア内の全ての顔レリーフの床にパネルを乗せると、エンカウントを無効にできる(もう1度ずらすと再び有効になってしまう)。
B1Fでは最初からパネルが顔を封印しているため、動かさなければ敵は出ない。
そして、最下層にて(SFC版以外は全フロアにて)全ての顔レリーフを封印すれば、主人公専用の最強クラスの鎧である【おうじゃのマント】が手に入る。
ぜひとも入手したいところだが、このダンジョンはDQ5における屈指の難易度を誇るダンジョンとしても有名である。
まず、ダンジョンの構造が複雑であり、ある程度ダンジョンの構造を理解していないと迷う。
入り組んだ道のため見通しも悪く、パネルを押して運ぶのも一苦労である。
そのため、【ドラゴンクエストマスターズクラブ】の「2度と行きたくないダンジョン」アンケートでは、あの【ロンダルキアへの洞窟】に次ぐ2位であった。
リメイクのたびに攻略難易度が上昇しており、どうしても攻略できない・攻略するのが面倒、という人はいっそのこと無視してしまうのも1つの手。
出現する敵も強く、特に正攻法とは別ベクトルに特化した曲者が揃っている。
中でも【パルプンテ】を唱える【ムーンフェイス】や、【エビルマスター】、【レッドイーター】、【ブルーイーター】が危険過ぎる。
弱い敵も色々出るが、残念ながら危険な上記の連中が出る割合はかなり高い。
最下層のB4Fは特にエビルマスター及びイーターコンビの出現率が高く、加えて【ラリホー】を唱える【ガーゴイル】まで出てくる。
しかも敵の出現率自体もめちゃくちゃ高い。
パネルを運んでいる間にもこいつらに大ダメージを喰らい、回復のためにどうしてもMPを浪費してしまう。
特に語り草となるイーターコンビは、単純に攻撃力もかなりあるが、大量の割合ダメージや致命的な状態変化などを使いこなすので、こちらのスペックに関係なく葬られる理不尽さが悩みの種。
こうしたタイプの敵が多いダンジョンが本作にはあまり前例がないのも、対策を取り辛く感じさせ、途方に暮れさせる一因。
リメイク版ではレッドイーターが痛恨の一撃を繰り出すようになって更に凶悪さが増した。
これまで鉄壁の守護神だった【ゴーレム】があっさり撃沈される様はトラウマになること必至。
メタル系に継ぐ守備力が自慢の【おどるほうせき】 でさえ、ここへ来てついに素で2桁台のダメージを許してしまう。
正面からの正攻法では苦戦するようなバランスになっており、1軍を連れて行っても、ちょっとしたきっかけであっさりと戦線が崩壊する。
その上【馬車】が入れない洞窟なので、SFC版では3人、それ以降では4人だけで攻略しないといけない。
一方で、敵の弱点を把握して対策すれば一気に難度が抑えられる。
有効な対策は【ニフラム】と【おたけび】。
ニフラムは、上記4種を含むほとんどに効く。おたけびもエビルマスター+イーターコンビに必中で、しかも敵全体に有効なのでまとめて動きを止められる。
つまり、仲間にしやすく素早さも高い【キラーパンサー】と【スライム】のタッグが猛威を振るう(何の偶然か、SFC版のパッケージイラストでは、同行している仲間モンスターにこの2匹がいる)。
【ほしふるうでわ】も併用して、先手で始末しよう。【メダパニ】が効く敵も多く、【スクルト】も有効な場面が多い。
スライムは【しあわせのぼうし】のおかげでMP不安が簡単に解消されるのも嬉しいところ。
また、エビルマスター・レッドイーター・ブルーイーターはザキ耐性も弱めなので、【ふうじんのたて】を併せて持って行くと良い。全体対象なのでこの組み合わせにはニフラムより有効。
DS版ではふうじんのたての効果がニフラム属性に変わっているため、全員でこれを使うのが非常に効果的。
不意打ちにそなえ、【オークキング】など状態異常耐性に優れ、回復もこなせる仲間を隊列の後ろに控えさせておくといい。
小技に頼るのが面倒という人は、十分にレベルを上げた上で、さらに【エルフののみぐすり】や【せかいじゅのは】などを準備していくといい。
カジノの景品だが、必要なコインは無理のないゴールドを出資するだけで手に入る程度の量。
主人公を【ゲマ】や【イブール】戦の主力に備えさせるなら、ブレス耐性が優秀な王者のマントは早めに入手しておきたい防具。
ストーリー上は立ち寄らなくても先に進めるので、それまでに取らなくても、魔界まで先に足を延ばして賢者の石などを入手してから戻ってきて取りにくることもできる。
しかし取らずに進めるほど活用の機会は減るので、性能を考えると適当な頃合いを見て取りにいくといい。
攻略にさいごのカギが必要ということは、【ブオーン】を倒すだけの力は既にある。また、ボス戦を控えていないのも救いであり、人によっては意外とあっけなく攻略できるダンジョンともいえる。よほど偏った攻略法で突破したのでもない限り、まずは挑戦して手ごたえを掴んでみるのも悪くない。
なお、本作の主人公は身の守りが低く意外と打たれ弱いため、強力な打撃を繰り出す難敵が多いこのダンジョンの攻略メンバーには不向き。大抵は仲間モンスター達に取ってきてもらう方が合理的。
ただし、主人公を連れて行かない場合はすべての階を封印しておくか、他にリレミトを使えるキャラを1人は連れて行かないと帰りが面倒なことになる点は注意。
本作のリレミトの使い手はたったの2人+2種(リメイク版で2種追加だが実質この時期にはいないも同然)で、洞窟の攻略に向いているのは上記のスライムが該当する。
【ソルジャーブル】や、リメイク版では【サターンヘルム】等の仲間になる敵も出てくるが、こいつらを狙うなら【トロッコ洞窟】へ行った方が効率的。
第一B1~B3Fにはムーンフェイスが現れる以上、常に全滅と隣り合わせになってしまう。
B4Fにはソルジャーブルの他に【はぐれメタル】も出てくるが、確率はかなり低いのであてにならない。
逆にエビルマスターは前述通り頻繁に出現するので、リメイク版で仲間にするならここが狙い目。というより、こいつは狙わなくても簡単に仲間になる。
なお、SFC版の本作は各エリアごとの出現モンスターは10種が上限になっているはずなのだが、このダンジョンの地下1階~3階は特殊なアルゴリズムでなぜか特別に12種類が出る。
より具体的に言うと、実際には9種(ムーンフェイス・ボスガルム・リザードマン・サターンヘルム・サウルスロード・バルバロッサ・イズライール・ひくいどり・ゾンビナイト)しか設定されていないのにエビルマスター・レッドイーター×2・ブルーイーター×2の組み合わせが追加で出るようになっている。
なお、洞窟の外にいる周辺モンスターにも強敵が多く、【ホークブリザード】の【ザラキ】を筆頭に要注意の連中が数多い。
スペックでも地上世界のフィールドでは最強ランクなので、むやみにこの周辺をうろつくのは非常に危険。
特に【へびておとこ】1~3匹と同時出現するとラリホーマで眠らされてザラキというDQ2の【ロンダルキア】の悪夢コンボを再現してくれる。
この時点では【エルフのおまもり】がないので、ザキ系の貫通力が高くなっているリメイク版では特に警戒を。
しかもこいつらは単に洞窟近辺のみならず、【レヌール城】~【アルカパ】北部~【サンタローズ】北部~【ラインハット】西部とかなりの範囲に手を広げているので始末が悪い。具体的にはレヌール城のすぐ東のライン、サンタローズ周辺は村の2マス上のライン、ラインハット周辺では城の6マス西のラインまで版図を広げている。
青年時代後半に封印の洞窟に行く以外の理由でこの付近のフィールドをウロウロする用事は全くないが、出現テーブルが変わっていることを知らずに序盤で勧誘し損ねたラインハット周辺モンスターを勧誘しようとしたりすると事故が起こりやすい。
なお、アルカパの4マス西から先は青年時代前半の【天空への塔】周辺と同じ出現テーブルに変わっており、封印の洞窟周辺とはまた異なる。
機種ごとの難易度の違い
上述の通りリメイクされる度に難易度が上昇していることでも有名なダンジョンである。
超強敵ブオーンを倒し、さいごのカギで世界各地の宝を入手しようという猛者に何度も煮え湯を飲ませている。
共通の仕様としては地下3階までが【エリアレベル】37で、最下層が38に設定されている。主人公がLv43以上で全フロアで100%逃げられるようになる。
SFC版
最下層のみを封印すればいいので、他の階層は無視して構わない。
ただしこの最下層は、バラバラに落ちているパネルを4枚も持ってきて全て乗せなければならない。
4枚目のパネルを乗せてから1拍待たないと王者のマントは現れないため、自動でカチッと止まるかと思ったら立ち止まってくれず、うっかり操作ミスで半歩通り過ぎるのはよくある。
出現率が高いので、微調整しようと数歩歩くだけでも敵と遭遇してイライラすること請け合い。
なお、洞窟を出ると全てのパネルが元の位置に戻る。
ちなみに本作はフロア移動後、もしくは最後に敵と遭遇したときからの歩数をカウントしていて、その歩数が増えるほど【ランダムエンカウント】の確率が上昇する仕様になっている。
この歩数カウントは、パネルでレリーフを封印している間も止まらないので、例えばB1Fの最初から封印されたレリーフを解放したとき、入り口からの歩数の分だけエンカウント率が上がっている。
封印状態で散々歩き回れば255歩でエンカウント率はMAXまで上がるので、そこで封印を解くと物凄い高確率で最初のエンカウントが発生するので注意が必要。
また、3人パーティーなので、攻略するための仲間の厳選をしっかりする必要もある。
初見プレイヤーがこの時期のレギュラーメンバーに選んでいることが多い息子や娘はこのダンジョン攻略に関してはあまり向いていないので、相当にレベルを上げていないと難しい。
彼らの使うライデインやイオラは有効なのだが、しあわせのぼうしを装備できる娘はともかく、息子の方はあっという間にMPが枯渇する。
AI任せにしていても息子はわりと積極的にスクルトを唱えてくれたりもするが、敵の攻撃力が高すぎて効果は薄い。
また、ムーンフェイスやイーター対策としては上述のキラーパンサーとスライムのコンビが有効なのだが、どちらも耐性がザルで打たれ弱く、そもそものレベルが足りていないと他の雑魚にやられるので注意が必要。
この2匹を連れて行くなら、あと1枠はMPがある程度豊富で回復呪文が移動中に使え、かつ戦闘力もそれなりにあるキャラが望ましい。だいたいは主人公かスライムナイトあたりに落ち着くだろう。
もちろん単純に最強のメンバーをそろえて正面突破する選択肢もある。
PS2版
この機種以降、リメイク版では全フロアに封印を施さないとマントは出てこないので、いやでもフロアを歩き回ることになる。
特に、洞窟を出るとパネルの位置が戻る仕様は同じであるため、1フロア毎にレリーフ封印と脱出を繰り返す方法も使えない。
戦闘画面も広くなり一度に出る敵の数も増え、この点も難易度上昇に関わっている。
ただし、こちらのパーティー人数も4人になったお陰で、ニフラム役を確保しても正攻法の戦力を整える余裕ができたうえに、対象は敵1グループとは言え、おたけびと同等の効果のある新登場の【コワモテかかし】を使えば、洞窟内のモンスターへの対策がしやすくなった。
DS版
敵の出現数が戻った代わりに、最下層以外のフロアに新規モンスターである【アークデーモン】が出てくるようになった。
このアークデーモンは魔界のモンスターにも勝るとも劣らない実力者で、上記のモンスターと違って特に明確な弱点があるわけでもない。
特にこの時点での【イオナズン】は脅威以外の何物でもない。
装備品ではイオ系耐性を上げられない(主人公限定の【ほのおのリング】を除き)DQ5では人間キャラは大ダメージ必至。
スライムナイトやオークキングなどのイオ系耐性の高い仲間モンスターを連れていき、耐性が弱いキャラはマホカンタ(【てんくうのたて】)で対策したいところ。
そしてこいつはDQ5の多くの敵に有効なニフラムも効かず、その他の補助系も効きにくいので、最大火力で正面から叩くしかない。
エビルマスターやイーターコンビらと一緒に出てこないのがせめてもの救いである。
アークデーモンの存在により、ただでさえ高いこのダンジョンの難易度が飛躍的に上がってしまったが、彼は仲間にもなる。
詳細はリンク先参照。単純に高スペックな仲間モンスターであり、王者のマントを取りに来た時に仲間になれば極めて優良な戦力となるであろうが、そんな美味い話はそうそうはない。
イーター兄弟やムーンフェイス等の癖のある敵を相手にしながら、1/64の確率を狙ってこのアークデーモンとガチバトルするわけなので、適正レベル付近では最低限生き延びることが手一杯であろう。
正攻法に適したメンバーを中心に据えた上で、ふうじんのたての道具効果で曲者を消すという手が有効になりそうである。
スマホ版
基本的にDS版に準じているが、石が角にはまると動かせなくなってしまった。フロアを切り替えるだけでは石の位置が変わらず、しかもこの洞窟では【中断】や【オートセーブ】が使えない。したがって洞窟を出てまた一からやり直すしかない。
またスマホ版自体操作にも難があり、石は主人公たちが横を掠るだけでも動いてしまう。
結果として理不尽なまでに難易度が上がってしまった。
イブール戦後か、いっそのことラスボス撃破後に来てもいいかもしれない。
主人公のレベルを43以上まで上げてから訪れ、【せいすい】や【トヘロス】で敵とエンカウントしない状態にすれば万全(張り合いはなくなるが)。
攻略が大変な時は、最初に最下層の石版を埋めると良い。
理由は、MPが枯渇してから最下層に行くと地獄を見るため。
MPが減ってきても最下層以外なら袋にためた薬草や戦闘中の祝福の杖、賢者の石で立ち回り余裕なので、まず最下層を埋めてしまおう。
先述の3機種ではもし石を地形の角に押し込んでしまっても、もう一度押せば横にずれてくれるので大丈夫なのだが、なぜスマホ版でこのギミックができなくなったのかはわからない。単純な難易度上昇の措置ではなく完全な調整不足の賜物である…と信じたい。
なお2022年7月時点の最新バージョンでも改善はされていない。
その他
一方で、デモンズタワー同様、仕掛けが初見殺しにならないよう工夫されたダンジョンでもある。
最初に「封印済みのパネル」をプレイヤーに見せ、そのうえでこれみよがしに「この石 どかすべからず!」という立て札を用意しているのだが、これが秀逸。
試しちゃダメと言われるほど逆に試したくなるという、プレイヤーの心理を巧みに突いている一文。
人間の心理をしっかり考えていなければ、とてもこの一文は書けないであろう。
「思わずパネルをどかしたくなり、そしてどかした事の意味を知り、再び封印する」というプロセスを多くのプレイヤーが知らず知らずのうちに学んだに違いない。
安易に考えれば、封印されていないパネルを用意して、簡単に封印させるだけでも、仕掛けを学ばせることはできるのに、わざわざ封印してある状態のパネルを提示しておいて、これをわざと動かすようプレイヤーを誘導するあたりが巧い。
動かした瞬間に「辺りにモンスターの気配が漂い始めた!」という警告文が出ることで、プレイヤーに「パネルを封印しておかなきゃヤバイぞ」と、強烈に印象付けさせる。
この強烈な印象付けのおかげで、強敵がひしめく中でも、プレイヤーは「パネルを動かしてレリーフを封印する」という目的を忘れずに済むのである。
さらに言うと、地下1階でおよそのルールを把握したあと、地下2階に降りると階段の目の前に封印されていないレリーフがある点も重要。
このフロアのどこかに置かれているパネルをここに持ってきて封印すればよいということが非常にわかりやすい。
そうやって段階的にルールを学習させたうえで、地下3階では「パネルとレリーフの両方を探す」というミッションになり、最下層の地下4階では道中に複数のパネルが落ちていて、「複数のレリーフを封印する必要がある」という予想がつくようになっている。
ちなみにリメイク版で双子を連れ歩くと魔物の気配が出たり消えたりするのを不思議に思い、「魔物さんどこいっちゃうの?」と言う。
また、先述の「この石 どかすべからず!」という文言に対して、【男の子】は「ドカスベ・カラズ」とは誰のことなのか疑問を抱いている。
当然ながら「~べからず」という言い回しを知らない故の勘違いなのだが、どことなく人物名として存在しそうな珍妙な響きである。
トルネコ3
ダンジョン概要
本編クリア後に、【プチットの村】の長老に話しかけると挑戦できるダンジョンの1つで、表記は「封印の洞くつ」。
全99F構成で、入る際に強制的にセーブされる。
途中でやられたり、正しく中断せずに電源を切ると、アイテムとゴールドは全部失う。
持ち込みは半分の10個まで可能だが、プレイヤーのレベルは1から開始。
仲間モンスターも連れ込み可だが、仲間モンスターのレベル、ステータスはそのままで、下がることはない。
ダンジョン内全アイテムの半分は黄色識別済みで出てくる。
ルールとしては前作までの【不思議のダンジョン】に近く、プチット族の長老からも「旅人の間では不思議のダンジョンと呼ばれている」という話が聞ける。
とはいえ、ここに挑戦可能になった時点でアイテムなど今までの積み重ねが相当あるはずであり、難易度もそれ前提で作られているので、挑戦感は大分異なる。
当初は【ヘルジャスティス】によって封印された【プチット族】たちを救出することが目的となる。
プチット族は7Fと8Fの間、15Fと16Fの間、20Fと21Fの間、25Fと26Fの間にそれぞれ捕えられており、一組助けるごとにいったん脱出するか、そのまま進むか選ぶことができる。
プチット族たちを助けていくごとにプチットの村に住人が戻り、施設が復活していく。
全ての住人を助けると、【不思議の宝物庫】、【まぼろしの洞くつ】に挑むことができるようになる。
また、【マダム・グラコス】からお礼として【クロウアンドレア】を受け取れる。
【石像】は基本的に一切出ないが、例外として60Fの宝物部屋には【重力の石像】が登場する。
1~3Fは通路の視界は明るく、4~49Fは2マス、50F以降は1マスとなる。
【モンスターハウス】は1Fから生成される可能性がある。
出現モンスター
これまでに出てきたモンスターや、そのレベルが上がった個体が多いが、新登場のモンスターもいる。
しかし一番目立つのは、10Fから90Fまで延々と出てくる【モシャスナイト】だろう。
持ち込み前提ダンジョンなので1Fから敵が強く、盾を装備する前にやられる事がある。注意。
どのくらい危険かというと、初期HPが15だというのに、盾なしだと最大12ダメージを与えてくる【おおナメクジ】が1Fから登場する。鍛え上げた盾を装備できるトルネコはともかく、ポポロは仲間がいないとまず死ぬ。
封印の洞くつ限定種は【ベロベロ】、【どぐう戦士】、【マージマタンゴ】、【たまねぎマン】、【デスストーカー】、【バズズ】(GBA版では【メタルライダー】も)。
メタルライダーは【テーマ別モンスターハウス】にも出てこないため、必ずここから連れ帰る必要がある。
他にも【エリミネーター】、【デビルロード】、【ようじゅつし】、【キラープラスター】、【キースドラゴン】など、別のダンジョンにも出てくるが有用性の高いモンスターも多い。
もっとも、ようじゅつしは【魔物の巣】、キラープラスターとキースドラゴンは【不思議の宝物庫】で捕まえる方が楽だが。
逆にエリミネーターとデビルロードはこちらで仲間にする方が断然楽。両者ともここ以外だと【異世界の迷宮】にしか出ないからである。
これは【ラリホーアント】や【どろにんぎょう】も同様である。ただ、ラリホーアントはLv1の個体なら異世界の迷宮では低層に出現するため、仲間にして【リレミトの巻物】で確実に持ち帰る、という方法もある。
【マドハンド】系と【くさった死体】系が種類を替えつつ長い間出続けるため、【とじこめ投げ】が起こり得る。起こる確率はそこまで高いわけではないが、【はね返しの指輪】か【みかわしの指輪】を合成した指輪を用意できないうちは、クロウアンドレアや【シャドーの指輪】などの貴重品は持ち込まない方が良いかもしれない。ちなみに封印の洞くつ限定種はクロウアンドレアがなくても仲間にできる。
【ポポロ】で鍛えた仲間モンスターを引き連れて行けば、25Fまではそう難しくないだろう。
だがプレイヤーのレベルは1から開始、仲間モンスターのレベルはそのままという仕様上、【裏切り】によるポポロの即死が起こりやすい。
深層には混乱を引き起こす【おおめだま】が出てくるので、【世界樹の葉】は必ず用意しておきたい。
出現アイテム
クリア後の持ち込みありダンジョンの中では、まともにアイテムが落ちている唯一のダンジョン。
【不思議の宝物庫】に挑戦する前にここである程度アイテムを揃えておきたい。
【キラーヘッド】、【はぐれメタルの盾】、【ミニデーモンの指輪】、【大部屋の巻物】、【転ばぬ先の杖】、【分裂の杖】、【祝福の壺】など、普通に落ちているアイテムでも有用且つここ以外では持ち帰りが難しいものも少なくない。
他にも狙い目のレアアイテムとして、【ガーゴイルの店】か壁の中から【発掘】することで入手できることがある【せいぎのそろばん】と【ルカナンソード】、発掘で入手できる【必中の剣】、40F以降でのみ発掘できる【クロウアンドレア】、深層の店でのみ売っている【ベビーフォーク】【ホワイトクロス】などが存在する。
ただし不思議の宝物庫と違い、発掘できる階層が結構限られている。
発掘できる可能性があるのは、基本的に6~8、16~18、25~28、34~37、45~49、55~59、65~69、75~79、85~89、99Fのみ。
なお、99Fだけは他の階と比べ、発掘品がかなり多い傾向がある。さらに上述の階以外でも、不定形のモンスターハウスでは角の壁にアイテムが埋まっていることがある。
75F以降には【パルプンテの巻物】が落ちていることがある。
パルプンテの巻物は透明なアイテムで、【めぐすり草】を飲むか、【シャドーの指輪】を装備していないと視認することができない。視認できていなくても拾うことはできるが。
【宝物部屋】では、草、矢、指輪、壺、盾といった黄金シリーズ各種と、【印の盾】、【ロトの剣】を入手できる。
99Fまで潜って全ての宝物部屋を漁れば、ロトの剣、黄金の盾、黄金の指輪と、合成のベースとして申し分ない性能の装備が確実に揃うのが嬉しい。
余談
トルネコ3のクリア後のダンジョンとしては難易度が低めの部類だが、近年では異世界の迷宮クリアから連続でここに挑むプレイ(【200階プレイ】)や、アイテム持ち込みなしの素潜りで挑む超高難易度プレイを行う者も出てきている。
GBA版では、【エクストラモード】用のリメイクダンジョンとして【封印の試練】が登場する。
こちらは全30Fだが、エクストラモードの仕様上アイテムや仲間モンスターを持ち込めない。
封印の洞くつ素潜り
アイテムや仲間モンスターを一切持ち込まず、封印の洞くつ99Fを目指す【縛りプレイ】。
略して「封素」と呼ばれることもある。
トルネコで挑むことも可能ではあるが、基本的にはポポロで挑むプレイヤーが多い。
難易度はかなり高めで、異世界の迷宮やまぼろしの洞くつを普通にクリアするより難しいかもしれない。
持ち込みなしで挑むなら封印の試練でいいじゃないかと思う人もいるかもしれないが、PS2版には封印の試練がないし、何よりこちらは99Fまで進めるという利点がある。
異世界の迷宮と比べると識別されているアイテムが多めで、【透視の指輪】など異世界では入手できないアイテムが拾える。
しかし、異世界の迷宮と比べて落ちているアイテムの数が若干少ない。
落ちている食料に【くさりきったパン】が混じっており、【きょだいなパン】は店にしか売っていないなど、満腹度事情も厳しい。
モンスターテーブルも厳しく、【スモールグール】【だいまどう】などの強敵が序盤で発生したり、【どくやずきん】【ドルイド】といった異世界には出ない難敵も出現するので、油断すればすぐ倒されてしまう。
ポポロでの仲間モンスター事情も、異世界の迷宮とは大きく変わってくる。
【がいこつけんし】【ガニラス】など、異世界では日の目を見なかったモンスターがこの縛りプレイでは意外と活躍できる。
【パペットマン】【エビルポット】【しりょうのきし】といった異世界に出ないモンスターを仲間にできるのも面白い点。
特にパペットマンはワナ生成能力を持ち、様々なコンボに活用できる重要な存在で、「工場長」などと呼ばれ親しまれている。
深層まで行けば、ベロベロ・どぐう戦士・マージマタンゴといった強力な限定種も仲間にできる。
まず1Fを突破するのが非常に難しく、数時間挑戦しても10Fにすら到達できないことさえある。
おおナメクジや【いたずらもぐら】は、レベル1のポポロがかなう相手ではない。
まずは【ドラキー】や【ももんじゃ】を仲間にしないことには始まらない。
しかし初期装備に【うみどりの爪】がないので、なかなかモンスターが仲間にならないことも多い。
どうしても序盤が突破できないようなら、Lv1ドラキーを1匹だけ持ち込むなどして、縛りを緩和してみるのも良い。
縛りプレイはあくまでゲームのやりごたえを増すための工夫なので、ゲームの楽しさを減らさない程度に、自分の実力に応じて縛りのさじ加減を調整していくといいだろう。