【異世界の迷宮】

Last-modified: 2024-10-01 (火) 18:45:52

トルネコ3

エンディング後に、【プチットの村】の村長に話しかけると挑戦できるダンジョンの一つ。
【不思議の宝物庫】【まぼろしの洞くつ】と異なり、【封印の洞くつ】のプチット族を救出していない状態でも挑戦できる。
 
【トルネコ】【ポポロ】のどちらでも挑戦可能で、プレイヤーのレベルは1から始まる。
全99階で、アイテムの持ち込み・仲間モンスターの連れ込みは一切不可能。
【パン】【矢】などの例外を除き、ほとんどのアイテムが未識別状態で出現する。
ルールとしては、トルネコ1・トルネコ2における【もっと不思議のダンジョン】に近い。
 
しかしこの異世界の迷宮は、全般的に難しいと言われているトルネコ3の中でも、特に高い難易度を誇る。
不思議の宝物庫・まぼろしの洞くつを筆頭に、エンディング後ダンジョンはいずれも難易度が高いが、異世界の迷宮が最難関と感じるプレイヤーが多いだろう。
それどころか、【風来のシレン】等を含めた不思議のダンジョンシリーズ中でも、オーソドックスなルールの「もっと不思議のダンジョン」では史上最難関クラスとまで言われるほど。
近年、風来のシレンが6作目まで発売されているが、異世界を超える難易度のダンジョンは出現していない。
 
特筆すべき点は、20F・40F・70F・81Fで、確実に4回の【大部屋モンスターハウス】が発生すること。
上手く攻略できれば経験値やアイテムを大量に獲得できるチャンスでもあるが、いずれも特定のアイテム消費無しでは突破は厳しい。
 
トルネコにせよポポロにせよ、クリアするには相当の知識・実力と運が必要。
未識別アイテムや+値の判別方法、満腹度対策、【呪い】【ひとくいばこ】対策、危険な【石像】対策、10F・30F・50F・60Fでの【発掘】法、終盤の階段即降り法など、身につけておくべきテクニックは膨大。
あらゆるテクニックを駆使した上で、ある程度の運も味方につけないとクリアは不可能だろう。
一般的にはトルネコ異世界よりポポロ異世界の方が難しいと言われるが、トルネコの方が難しいと感じるプレイヤーもいる。
トルネコでの挑戦を「親父異世界」、ポポロでの挑戦を「息子異世界」と呼んで区別することもある。
 
様々なアイテムが出現し、入手できたアイテムを無駄なく利用できるかが重要となる。
【デーモンバスター】【ウィンドスピアー】【爆発よけの盾】【やいばの盾】【ハラモチの指輪】【爆発の指輪】【世界樹の葉】【白紙の巻物】【身代わりの杖】【祝福の壺】【草の神の壺】【水がめ】など、様々な強力アイテムを手に入れた上で、それらをフル活用する必要がある。
31F以降では、異世界の迷宮限定のレアアイテムである【ニフラムの巻物】が低確率で出現するようになる。
【ガーゴイルの店】【へんげの壺】でしか入手できない貴重品も多数存在し、【銀の爪】【ルカナンソード】【はぐれメタルの盾】【魔法の矢】【ミニデーモンの指輪】【回復の指輪】などが該当する。
しかし、多くのプレイヤーが欲しがるであろう、【妖剣かまいたち】【透視の指輪】【シャドーの指輪】【石像よけの指輪】【とうぞくの指輪】といった強力な装備品は一切入手できない。
 
出現モンスターも多彩であり、各敵の特殊能力・属性を覚えておかなければ話にならず、完璧な撃退、回避が要求される。
モンスターの属性は【ゾンビ系】【杖系】【浮遊系】【水系】【剣系】【悪魔系】【爆弾系】【人形系】【炎系】と、おおまかに分けて9系統存在する。それぞれの属性に有効な攻撃手段・防御手段が存在するので、予め知り尽くしておきたい。
ボーナスモンスターと言えるのは序盤の【オニオーン】くらいで、【メタルスライム】【はぐれメタル】のような稼ぎモンスターは出ない。
前作ではアイテムを確実に落とす稼ぎモンスターだった【ベビーサタン】は、本作では盗まれる前に倒しても一切アイテムを落とさなくなっている。
 
シナリオ本編がレベル継続性であるため、モンスターの経験値がトルネコ2と比べて低く、レベルアップに必要な経験値が多いのでなかなかレベルが上がらない上、プレイヤーの強さと比べて敵の攻撃力が非常に高い。
経験値1000を超えるモンスターが出てくるのが51F以降とかなり遅い。50Fまでに出てくるモンスターは全員、経験値が200以下である。
前作までのように安易に経験値やアイテムを稼ぐことができず、プレイヤーを強化しづらいのだ。
 
特に16F以降は、おおよそ5~10フロア区切りで出現するモンスターが大幅に入れ替わる傾向にある。
この仕様により、区間ごとに特定の同系統のモンスターが中心に登場する傾向にあり、各階層でコンセプトが明確となっている。
言わばメインシナリオ上のようなダンジョン構成であり、不思議のダンジョンシリーズのいわゆる「もっと不思議のダンジョン」においてこういった構成であるものはとても珍しい。
各階層には、多く登場する系統やその階層を象徴するモンスターなどを由来とした、下記関連項目のような俗称がつけられている。
 
敵のレベルを導入した影響か、下位ランクの敵が高レベルで深い階層に出てくることも珍しくない。
例えば、上位の【リビングハンマー】【爆ゾーン】にLv1で出現する一方で、下位の【キラースター】がより深層の【魔窟】にLv5で出現する。【あやしいかげ】【シャドー】【ハエまどう】【はねせんにん】なども似たような関係になっている。
 
ちなみに、「異世界の迷宮が難しい」というよりは、「トルネコ3」という作品自体が難しいと言った方が正確である。ストーリー本編の難しさもシリーズ屈指であり、クリア後ダンジョンの異世界の迷宮に辿り着けずに投げ出したという声も少なくない。
本編をクリアして、トルネコ3の意地悪仕様に慣れたプレイヤーですら苦戦する程の難しさである。
しかしながら、半ば理不尽ともいえるその難易度が逆に一部プレイヤーの心をつかむのか、このダンジョンに対する研究も他になく広く深い。
外部サイトになるが「このダンジョンを攻略する為だけのwiki」が存在すると言えば、そのスケールが察していただけるだろうか。
中には罠チェックなしで挑んだり、タイムアタックに挑戦したり、ポポロで異世界限定6種を全て持ち帰ろうとするプレイヤーもいたりする。

トルネコ異世界

トルネコ異世界は、「強力なアイテムをどれだけ手に入れられるか」という運も大事だが、プレイヤーの知識や経験も重要となる。
アイテムをどのように識別するか、装備品は何を合成するか、大部屋モンスターハウスはどのアイテムを使って突破するか、終盤をどのように即降りするか、といったテクニックはプレイヤーによってそれぞれ対処法が変わってくるだろう。
毎回の冒険で入手できるアイテムは変わるので、要所要所でアドリブ的な動きをすることも求められる。
【パン】が手に入らず餓死の危機に陥る、強力な武器を装備したら呪われていた、呪いを解こうとしても【シャナクの巻物】【装備外し】のワナが出ない、【保存の壺】【合成の壺】【草の神の壺】がなかなか出ずやりくりに苦労する、など。
アイテムをたくさん入手できるように稼ぐ方法、目当てのアイテムが入手できない時に別のアイテムで代用する方法、アイテムをできるだけ使わずに節約する方法など、様々な攻略テクニックを求められる。
 
武器のベースは、攻撃力がそれなりに高く印数が4ある、はぐれメタルの剣かドラゴンキラーがベスト。
せいぎのそろばんやグレイトソードは、攻撃力は高いが印数が少ないので微妙。ただ、【無属性】の敵に強いと考えれば悪くない。
ゾンビキラーや【鉄の斧】は印数が6もあるが、そこまで合成素材が集まることが稀なので、これらはメイン武器としてはあまり使われない。
 
武器に関しては、【デーモンバスター】【ウィンドスピアー】を合成していくと良い。
「悪」印は【悪ゾーン】【魔窟】でかなりの効果を発揮する。
「浮」印は対応モンスターが非常に多く、ほぼ全フロアで特効対象のモンスターが存在する。
この2種類の印を同時に入れることで、【悪魔系】かつ【浮遊系】【フライングデビル】【ランガー】に大ダメージを与えられる。
【ボンバーキラー】【オーシャンロッド】【ドールクラッシャー】【ゾンビキラー】を合成するよりも、上記の2種類の印を重ね掛けして効果を増やすメリットの方が遥かに大きい。
デーモンバスターとウィンドスピアーを拾えるまで、合成の壺はできるだけキープしておきたいところ。
理想的な武器印の構成例としては、以下のような物が挙げられる。

 
盾に関しては、【爆発よけの盾】【やいばの盾】を合成していくと良い。
異世界の迷宮で役に立つ盾の特殊能力はこの2つだけなので、悩むまでもないだろうが。
【爆発の指輪】が手に入った場合は、「爆」印を4つ重ね掛けして、爆発ダメージを最小限に抑えるという手もある。
一方で「返」印も、【タマゴロン】【プラズママウス】対策になる、反射ダメージで攻撃力を補えるというメリットがある。
また、【ハラモチの指輪】が手に入った時は、防御力がかなり高いクロムシールドをベースにするのも有効。
理想的な盾印の構成例としては、以下のような物が挙げられる。

 
【さきぼそりの剣】【使いすての盾】・クロムシールドをわざと呪い状態にして、メイン装備にするという手もある。
本作の呪われたアイテムは特殊能力が発揮されなくなるため、これらの装備のマイナス効果を呪いによって打ち消すことが可能。
さきぼそりの剣は攻撃力が35もあり、これははぐれメタルの剣+21に匹敵する火力なので非常に強力。
呪い状態でも強化値はきちんと反映されるので、攻撃力や防御力をさらに上げることもできる。
ただし、呪われた装備品は印の効果が発揮されなくなるため、印を付けて強化することはできない。
ダンジョン終盤では印も重要になってくるので、後半戦で別の装備に乗り換えることも検討したい。

ポポロ異世界

【武器】【盾】【矢】【巻物】が事実上使用不可能な【ポポロ】での攻略は「ポポロ異世界」と呼ばれ、シリーズ最強クラスのやり込み要素として知られ、数多の冒険者が挑んでは散ってきた。
異世界の迷宮でしか仲間にできない限定種は、【あめふらし】【ミステリドール】【フライングデビル】【いしにんぎょう】【ランガー】【ダースドラゴン】の6種。
 
ポポロ異世界は、様々なモンスターを仲間に加えつつ進んでいくことが重要になる。
なんでもかんでも仲間にするのではなく、仲間にして役立つモンスターを見極め、強力な仲間モンスターを多数集めたい。
具体的には、序盤では【普通・早熟】タイプで成長力が高い【メイジももんじゃ】【ハエまどう】を仲間に加え、終盤では【ラストテンツク】【フライングデビル】のように初期ステータスが高いモンスターを仲間にしていく。
【ホイミスライム】【ひょうがまじん】【おおめだま】など、特殊能力が便利な仲間も増やしていこう。
 
しかし、モンスターが仲間になるかは基本的に運次第なので、目当てのモンスターがうまく仲間にならないことも多い。
アイテムに加えて仲間モンスターの加入も運が絡んでくるので、運の要素はトルネコ以上に大きい。
運が悪ければ、どうしようもなく冒険失敗の憂き目に遭うことも少なくない。
おおめだまや【サンダーラット】によって【裏切り】で一瞬でポポロが倒される、開幕【変化の石像】【メガンテの石像】で仲間大量ロストなど。
いくら仲間モンスターを大事に育てても、死ぬ時は一瞬で消えるため、精神的ダメージは計り知れない。
当然ながら戦闘力は仲間に大きく依存しているので、仲間が全滅してしまうと一瞬で終わることも多々。
【ペンコン】【スモコン】【マドコン】といった経験値やアイテムを稼ぐテクニックも存在するが、これらのテクニックを行うのにも相応の知識が必要になる。
 
【地雷】【大型地雷】で仲間が即死してしまうので、基本的には全フロアでワナチェック必須である。
トルネコ異世界はワナチェックなしでもまだ何とかなるバランスなのだが、ポポロ異世界をワナチェックなしで進むのは無謀。
そのためポポロ異世界は、1フロア毎に留まる時間が長くなりプレイ時間が嵩むのも難点。
慎重派なプレイヤーだと、1度の冒険で10~20時間かかることさえあるほど。
 
仲間モンスターの【ドーピング】は異世界ではあまりアテにしない方がいいだろう。
【ちからのたね】は入手困難だし、【幸せの種】【命の草】などは基本的にポポロ自身のドーピングを優先した方が良い。
ドーピング御用達アイテムの【草なげの杖】【草うけの杖】【パルプンテの巻物】はいずれも入手できない。
そのため異世界の迷宮では、ドーピングなしで強くなれる仲間モンスターが役立つ。
一応、【草の神の壺】【投げ効果の石像】があればポポロと仲間全員のドーピングが行える。【しんぴの草】【祝福の壺】と組み合わせれば尚良し。
しかし、草の神の壺は【かなしばりのたね】などと組み合わせた大部屋モンスターハウス対策としても重要なので、ドーピングに全て使い切らずに大事に取っておこう。
 
【ひとくいばこ】が出現する6F以降では、不要な武器・盾・巻物は、捨てるよりも仲間に投げつけて処分すると良い。その道具がひとくいばこだった場合、仲間モンスターに投げつけることで正体を現す。
正体を現したひとくいばこに仲間モンスターは先制攻撃できるので楽に倒せる。
ひとくいばこは経験値が150もあり、序盤では中々の経験値稼ぎになるのだ。
ただ、アイテム投げが外れて足元にあるワナが発動すると危険なので、ワナが無いことを確認してからやること。31F以降はニフラムの巻物が出現するので、巻物は仲間に投げないようにしたい。

GBA版

仕様変更により、さらに難易度がUP。【きとうし】【ようじゅつし】が、プレイヤーキャラ視界の範囲外でピオリムやイカリなどの杖ドーピングをするようになった。
しかも杖ドーピングを使われるとそのモンスターが起きてフロアを徘徊するようになるため、いきなり倍速の敵と鉢合わせすることもあり非常に危険。
他のダンジョンも同じだが、仕様上はここが一番即死事故が起こりやすくなっている。
 
他にも、敵の発生数減少、ひょうがまじん系の弱体化なども、ポポロにとっては辛い変化。
【つうかの指輪】【変身の巻物】も仕様変更によって弱体化しており、PS2版での攻略法をそのまま当てはめようとするとドツボにはまるかも。
一方で、20Fの大部屋モンスターハウスでも【発掘】が可能になった、【スライムブレス】【ぐんたいガニ】が群れで発生しなくなったなど、易しくなった点もある。
 
【ホイミスライム】【おおめだま】の特技使用率の仕様も変わっている。具体的には、

  • 仲間ホイミスライムは、周囲8マスに傷ついたキャラの数が多いほど、ホイミの特技率が上がる
  • 仲間おおめだまは、同じ部屋内の敵モンスターの数が多いほど、にらみつけの特技率が上がる
  • 【ドッグスナイパー】は、直線上に並んだポポロと仲間の数が多いほど、矢を撃つ特技率が上がる
  • 【ダースドラゴン】は、フロアに存在するポポロと仲間の数が多いほど、炎を吐く特技率が上がる

というように、PS2版では相手の数に応じてモンスターの特技率が変化する仕様があったのだが、GBA版ではこの仕様が削除された。
ポポロ編では、ホイミスライムを利用したスモコンやおおめだまによるモンスターハウスの対処が困難になってしまったが、敵のドッグスナイパーやダースドラゴンの脅威は多少低下した。もっとも、ダースドラゴンはようじゅつしにイカリ状態にされると大変なことになるのだが。
 
【テーマ別モンスターハウス】の追加や、【変化の石像】【へんげの杖】【まものの壺】の仕様変更により、階層に不釣り合いな強敵と遭遇する可能性が出てきた。
特に変化の石像があった場合は、本来深層にしか出現しない強敵(【デスマシーン】など)に、序盤でいきなり出くわす可能性もあり恐ろしい。
しかし、【メダパニシックル】【ベホマスライム】【キースドラゴン】【こうてつまじん】といった、PS2版では異世界に発生しなかった珍しいモンスターを、ポポロで仲間にするというロマンプレイも生まれた。
テーマ別モンスターハウスのおかげでダースドラゴンやランガーは他のダンジョンでも捕獲が可能になり、GBA版の異世界限定種は【あめふらし】のみになった。
モンスターコレクターにとってはありがたい。その分、価値が下がったのを嘆くプレイヤーもいるとか。
 
また、【エクストラモード】用のリメイクダンジョンとして【異世界の試練】が登場した。
フロア数は同じで難易度を低くしたような【新界の試練】もある。

関連項目

【メルゾーン】(16~20F)(ゴーレムゾーン)
【ヒョウマゾーン】(21~25F)(キラーマゾーン)
【ゾンビゾーン】(26~30F)
【バーサーカーゾーン】(31~35F)(バカゾーン)
【ゲーツゾーン】(36~40F)
【浮遊ゾーン】(41~45F)
【水ゾーン】(46~50F)
【エミリゾーン】(51~59F)(剣ゾーン)
【悪ゾーン】(60~65F)
【爆ゾーン】(66~70F)
【ラットゾーン】(71~75F)
【竜ゾーン】(76~80F)
【魔窟】(81~99F)