【瞳】

Last-modified: 2020-10-31 (土) 03:26:23

ダイの大冒険

【真・大魔王バーン】の持つ特殊能力。
彼の額にある「鬼眼」から光線を放ち、「レベルが低い」「ダメージを受けている」等の理由で十分に戦えない者がこれを受けると『瞳』と呼ばれる手のひらサイズの特殊な球体に閉じ込められてしまう。
早い話「戦うまでもない相手」を強制的に封じてしまえるというもので、ひたすら大軍勢をぶつける物量作戦は通じないというわけだ。
 
作中では【レオナ】がこの能力の開放によって、そして【ヒュンケル】【マァム】【クロコダイン】【チウ】【ブロキーナ】が戦闘前に、更に【アバン】【ラーハルト】【ヒム】も戦闘中のダメージによって次々と『瞳』にされてしまった。
 
『瞳』に閉じ込められた場合は「見る・聞く・考える」の3行動しか許されなくなる。ただし、バーン本人の言によると、閉じ込められた者が多大な魔力を持っている場合はその限りではないらしい。
バーンは瞳になったレオナ達を観客に例え、最後の希望たるダイ達の凄惨な敗北を見せつけるという死ぬ以上の苦しみを与えようとしていた。
 
条件にさえ当てはまらなければ光線を受けても影響は無く、その後重傷を負うなどしてバーン相手に戦えない状態になったとしても、改めて光線を浴びなければ時間差で自動発動することもない。
『瞳』はバーンの意思で解除することができ、前述した光線と同じものを『瞳』に当てることで元の姿に戻している。
また、バーンの魔力を絶った場合も元に戻るようであり、魔力の源であるバーンの角を竜魔人ダイが折った後には、全ての『瞳』状態が解除されている。
一応の可能性を示すならば、『瞳』になった者達はあらゆる魔力を吸い込むバーンパレスの心臓部に落とされていたため、バーンの魔力が遮断されて元に戻ったということも考えられる。
 
それなりに頑丈らしいが、【カラミティウォール】には耐え切れずに砕けてしまうらしく、ある程度の力を持つ技なら破壊可能で、物理的に砕いた場合は閉じ込められた人物も粉砕されてしまうようだ。
【ゴメちゃん】の力でバーンにぶつかった時はダメージは然程無かったものの、この時のバーンは「瞳が襲い掛かる」という絶対に起こり得ない現象に恐れを抱いていた。
その有り得ない現象から、ゴメちゃんが「神の涙」であることに気付き、【ダイ】【竜の騎士】であることを含めて、ダイの周りで何度も奇跡が起きていた理由に気づくきっかけにもなっている。
その際、バーンは怪奇現象の原因を探るべく鬼眼からの光線でレオナの『瞳』を貫いて破壊、そのショックでレオナは元に戻っているが、特にダメージは無かった様子。
 
問答無用で敵の戦力を減らすと言えば恐るべき力に見えるが、【ゴールドアストロン】のような技と違って誰にでもかけられるわけではなく弱った、或いは元々弱い仲間のみに限定されるため、技としては純然たる足切りでしかない。
再起困難な仲間に回復、援護の手間がかからないこと、仲間の死により動揺を誘われる心配がないこと、『瞳』に閉じ込められていれば逆にバーンの眼中に入らなくなることを理由に、【ポップ】はこの状態を「却って好都合」だと冷静に分析していた。
それを見たアバンはポップに【マトリフ】の存在を感じ、その成長に感服している。
ちなみに、この時のポップの分析によるとクロコダインとチウはそれらしい理由が見当たらなかったからか「レベルが低い」という理由で『瞳』になったと見立てられている。
当初は強敵相手に慌てふためくばかりで、そのクロコダイン相手にも逃げることしか出来なかった男が、本当に成長したものである。
なお、ヒュンケル、マァム、ブロキーナの3人が『瞳』になった理由は「戦いのダメージが残っていたから」と分析されていたが、全身再起不能の重傷を負っているヒュンケルや、回復呪文が受け付けなくなる性質を持つ暗黒闘気の影響を受けたマァムはともかくとしても、ブロキーナはスタミナ切れを起こしただけでそれまでの戦いでダメージを受けた様子はない。「全力で戦ったことに伴う疲労もダメージに含まれており、疲労は肉体の治癒力を促進する回復呪文では治らない」と捉えれば矛盾はないが、その場合はその場合で、何日もの間磔にされたままだったクロコダインの疲労を考慮に入れていないことになる。
クロコダインの力量を過小評価しているのか、クロコダインのタフさを過大評価しているのか、一体どちらなのだろうか。
 
メタ的な視点で見れば、この能力はバーンの所に辿り着いたキャラの数(人外も含めて計11人)が多すぎて扱いきれないという理由から生まれた御都合能力であるとも言える。
ポップ達は「ダイの弾よけ」になるつもりでダイの下に駆けつけているが、勇者としても少年漫画としても本当に弾よけとして次々と仲間を使い捨てる訳にはいかない。故に、活躍を書ききれない仲間や戦闘不能になった仲間を「生きたまま明確に脱落させる」ためには瞳による「封印」が都合がよかったのだ。
最終的に落とすという形で全員を脱出させるときには小さな瞳は倒れた人より簡単に集められるメリットも生まれた。
 
バーンが人数を減らす目的でこの能力を発動した際に残ったメンバーが4人であれば、この作品でよく見られるドラクエリスペクトにもなっていたが、その時に残ったのは、ダイ、ポップ、アバン、ヒム、ラーハルトの5人である。
【天地魔闘の構え】に挑んだのはアバン、ヒム、ラーハルトだけでダイとポップはいわゆる「【ようすをみる】」だった上早々にアバンが封じられているので一応こじつければリスペクトになってなくもないが。