【ラーハルト】

Last-modified: 2021-01-15 (金) 13:18:32

竜騎衆
【ラーハルト】―【ガルダンディー】【ボラホーン】

ダイの大冒険

【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場するキャラクター。22歳。
半魔族の青年で、【ダイ】の実父【バラン】の側近【竜騎衆】の筆頭格であり、陸戦騎を任されている。
出自の関係かコミックスでは紫色、登録シーン直前で終わった旧アニメ版では水色の肌に金髪の男に描かれている。
 
ソシャゲ作品の星ドラのダイ大コラボでは未登場だが、彼のコスプレ装備は登場している状態だった。しかし、2019年のコラボで他の竜騎衆たちと共に登場した。2018年のスーパーライトのダイコラボには本人が登場。転生前が普段の姿、転生後が鎧の魔槍を纏った姿で「陸戦騎ラーハルト」名義。
 
武器は【鎧の魔槍】を使用する。
作中トップクラスの圧倒的なスピードの持ち主であると共に槍術の達人であり、針の穴を通すような正確無比なその槍術の腕前は、【ヒュンケル】【鎧の魔剣】の兜を彼の額を傷つけずに割る事ができる程。
彼の必殺技【ハーケンディストール】は、それらの驚異的なスキルに裏打ちされた神技とも言える。
 
当初は戦闘の天才たるヒュンケルですら捉えられないスピードをもって彼を圧倒するが、彼の命懸けとその挑発から怒りに任せ、必殺技で単調に転じた所、捨て身のカウンターからの【グランドクルス】をまともに受けて敗北。
その後、卑劣な手段で一矢報いようとした【ボラホーン】を始末してヒュンケルを助ける。バランと同じく人間の醜さに苦しんだ自身の生い立ちに同情し涙を流すヒュンケルと【ポップ】の姿に人間を認め、鎧の魔槍を自らが戦友と認めた彼に託して一度は戦死する。
 
その後バランの竜の血により復活し、その時彼のもとにバランの遺していた手紙からバランの遺志を汲み取り、自らの意思でダイ達の救助に【バーンパレス】へ駆けつけた。(ポップと比べて蘇生にかかった時間がずいぶん長いようではある、推測だが、絶命してから血を与えられるまでにかかった時間の長短か、肉体が受けた損傷の程度の差が影響するのだろうか?それにポップの場合は、直前までレオナのザオラルや【ゴメちゃん】の助力を受けていたことも良い方向に働いた可能性はある)
最終決戦の日には【マキシマム】に追い詰められたヒュンケルと【ヒム】の前に颯爽と現れ救助し、マキシマムと彼率いる【オリハルコン】戦士軍団を瞬く間に全滅させる。
この後、鎧の魔槍を戦闘不能になったヒュンケルから返還されたが本人は救援に来たにも関わらずそれ以外の装備は出さなかった。
姿を現した時点では、ヒュンケルの同意を取り付けてないだけで、既に鎧の魔槍は半ば彼に引き継がれているような状態であったために、持ってきていたが捨ててしまったのか、多彩な武器を使いこなす応用力を頼りに現地調達し、見つからなければ文字通りの弾除けになりに来たといった所かもしれない。
それからヒュンケルに代わってダイ達の新たなる仲間となり、ダイに対してはバランに引き続き忠臣として接している。
ちなみにダイとはこの時が初対面である。
 
人質を取るなどといった卑劣な戦い方をする外道には敵味方を問わず鎧の魔槍をブチ込んでやるのが彼の流儀らしく、実際作中でも同じ竜騎衆のボラホーンがポップを人質にした際には躊躇なく魔槍をブチ込み、卑劣な行動でヒュンケルを始末しようとした【マキシマム】にもやはり魔槍を頭部にブチ込んでいる。
 
彼は魔族の父親と人間の母親との間に生まれたハーフだったが、父は幼少時に死亡、さらに15年前【ハドラー】の侵略が始まったことで魔族への風当たりが強くなり、魔族の血を引くラーハルトとその母は人間たちに迫害を受けた。その末に母が病没したため人間を強く憎悪して育つこととなった。
バランと出会った際のエピソードについては語られていないが、ラーハルトが「オレの悲しみをただ一人わかってくれたのがバランさまだった…」と語っているように、同じく人間の勝手によって大事な家族を亡くしたバランは彼の良き理解者であったようだ。
ラーハルトはバランに絶対の忠誠を誓うのみならず父親のように慕い、バランもまた棺桶に埋葬していた時に遺した手紙に彼を「私のもう一人の息子」と表現している。
当初はダイをバランが名づけた本名である「ディーノ様」と呼んでいたが、「父を思い出して辛い」というダイの要望から呼称を「ダイ様」に変更している。
 
尚、彼の復活は【大魔王バーン】撃破後も物語が続いた場合に備えての伏線であり、その場合彼はダイ・【クロコダイン】と共に【魔界】で新たな戦いに突入する予定だったらしい。
結局物語はそこまではいかず、最終決戦後はヒュンケルと共に旅(ダイを探すためだろうか?)をしているという描写になっている。
 
【戦士】タイプであり、最後まで使用されなかったがヒュンケルとの戦闘前の会話から、得意ではないものの呪文を使う事はできる模様。「鎧の魔剣の呪文無効化は、呪文が得意でない自分には関係ない」といった意味の台詞だったから、少なくとも初歩的な攻撃呪文は使えるという事か?
ヒュンケルから受けたダメージを自分で癒せなかった事から、回復呪文は使えないとも思われる。(本作ではバラン絶命時にマァムが言っていた、回復呪文はある程度の生命力が残っている者にしか効かない。という設定があるので、自分が回復不能な致命傷を負ったと悟って諦めていたとも解釈できるが、比較的連載初期のラーハルト絶命時に件の設定が既にあったのかどうか…)
バーンパレスには飛ばなければ行く事はできないが、これは飛行可能な竜の仲間がいたか、【キメラの翼】のようなアイテムがあったと補完可能である。
 
特筆すべきはその超人的な素早さでまったく本気でなくとも残像が見えるほどの速度で動き、相当な熟練者ですら彼を捉えるのは至難の技。実際ヒュンケルとの戦闘では最後のグランドクルス以外は一太刀も受けずに圧倒している。
闘気の類いなどで戦うタイプではなく、超人的なスピードと技をもって衝撃波や真空波などで敵を倒すタイプ(ヒュンケル談)のため、【ミストバーン】をして動きを捉えきれず「ロン・ベルク級」と言わしめた戦闘技術を持ちつつもミストバーンには攻撃が通じなかった(これはミストバーンが通常攻撃によるダメージを受け付けない体である事が原因)上にミストが憑依した【マァム】に(マァムを殺さないように手加減していたとはいえ)ボコボコにされた。
真・大魔王バーン戦では【瞳】にならず前衛として戦い続けたがダメージは与えられておらず、【天地魔闘の構え】にハーケンディストールを放つものの【フェニックスウィング】によって弾き飛ばされてしまった。それでも何度も立ち上がり戦い続け、最終的には鎧の魔槍を粉砕され彼も戦闘不能となるが、力及ばずとも彼とヒムの2人が長時間戦線を維持したおかげで【ポップ】は天地魔闘の構えを破る隙を見出だすことに成功、命題であった「ダイのための弾除け」としての仕事を完璧にこなした。
 
前述のマキシマム戦以外では直接的にダメージを与えると言う点にはあまり貢献できなかったが、相性が悪かった事が大きく、「戦闘マシン」に例えられる正確な判断力と殉死も厭わぬ姿勢は彼の大きな強みであり、たとえそれが場面上の活躍は地味なものであったとしても、その正確さは仲間を何度も助けていることもまた事実。そのマシンの如き戦い方がなければ、周囲の仲間たちがもっと窮地に立たされていた可能性を十分に感じさせる逸材。
 
唯一欠点と取れなくもないのは、相手の実力を見誤ってしまうケースがちらほらある事。ボラホーンとヒュンケルが戦っている時はブレスをまともに受けたためかボラホーンが勝つと本気で思っていたり、満身創痍であったとはいえヒムの実力を全く見抜けていなかったことがある。
とは言え、上記の分析は相手と本格交戦する前の評価であり、いざ交戦に入ればミストバーンに「攻撃が命中しても通じていない」ことを見極めるなど、決して単なる脳筋ではない。まずは敵とぶつかってみて見極めるスタイルなのかもしれない。
ちなみにバランも【超魔生物】となり格段にパワーアップしたハドラーを戦う前に真価を見抜けずザコ扱いしたことがある。
また、【フェンブレン】を侮った挙げ句ダイに助けられなかったら致命傷を負っていた可能性もあるなど、なまじ猛者であるせいか相手の実力を舐めてかかる癖があるのかもしれない。
 
コミックスの最終2巻である36巻・37巻には、各話ごとの合間に、主要キャラクターのイラスト(ベタ無しの線画)が順番に挿入されているが、真魔剛竜剣の登場回の後に描かれたキャラは、何故かクロコダインとラーハルトが同じページでセットになっていたりする。他のキャラたちはソロか、それなりの関係性のある者同士でセットになっているのに、本編中で特にカラミらしい絡みの無かった筈の2人が一緒になっているのは謎といえば謎である。
前述の続編の伏線だろうか?

ラーハルトの実力

初登場時にヒュンケルを圧倒する戦闘力を見せた彼だが、終盤に再登場するころにはヒュンケルを含めたパーティメンバーもかなりレベルアップしており、終盤の戦闘力のインフレに普通についてこれている点を疑問に思う読者もいたかもしれない。
また、ヒュンケルの実力は後にロン・ベルクから「剣をつかえば自分に劣らぬ腕前」とフォローされているが、これは、槍に転向してからも修行を繰り返し空の技を習得したヒュンケルが剣を使った場合の話であり、剣時代のヒュンケルがロン・ベルクに劣らぬ腕前だったというわけではない。
しかし、ポップの例を見ればわかるとおり、竜の血で復活した人は一気にレベルアップできるという効能がある。
バーンパレスに現れた彼は、元々ヒュンケルより強かった状態からさらに数段レベルアップしていたはずなので、終盤でも活躍できたのは妥当なところと言える。
また、剣時代のヒュンケルは魔王時代どころかアバン打倒時よりさらにパワーアップした魔軍司令ハドラーと一騎討ちで互角以上に肉弾戦を繰り広げた末に討ち取っており、この時点の技量で終盤でもそれなりに通じる程度はあったと推察される。
その鎧の魔剣時代のヒュンケル相手に、結局最後のグランドクルス以外一太刀も入れさせなかったという事実から仮に竜の血のレベルアップ比率を考慮に入れなかったとしても初登場時から攻撃を食らいさえしなければ終盤戦に耐えうる実力を備えていた、と見る向きもある。
だとすると、ノーマル状態の主君・バランと比べても、彼の実力は見劣りしないものであったのではなかろうか。
当時Lv35にしては異常な強さである。