【天地魔闘の構え】

Last-modified: 2019-08-14 (水) 14:36:59

概要 Edit

漫画【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場するオリジナル技の一つ。
真・大魔王【バーン】が誇る最強最大の必殺技。真の強敵と認識した相手にのみ使用し、その悉くを葬ってきたという。
なお構えのポーズ自体は、実在する空手の構えの一つである「天地上下の構え」とほぼ同じ。
 
この特技をモデルにしていると思われる【天地のかまえ】という特技がDQ9以降の本編作品に登場している。
また、大魔王バーンが登場する作品(主にオンラインのもの)のいくつかにおいては、実際にこの特技が登場。
スーパーライトには「真・天地魔闘の構え」なるものも登場する他、「天魔の構え」という全く同じ効果で名前だけ違うものも登場する。

ダイの大冒険 Edit

単行本34巻で大魔王バーンが真の姿を現したと共に、初めてこの必殺技が披露された。
 
左手を高く「天」に掲げ、右手を低く「地」に構え、不動の状態で相手の攻撃を待つ。
攻撃して来た相手に向かい、「天」より凶悪な手刀「【カラミティエンド】」、
「地」よりギガストラッシュ【メドローア】をも弾く鉄壁の防御「【フェニックスウィング】」、
そして「魔」、恐るべき威力を誇るメラゾーマ「【カイザーフェニックス】」。
「天」とは攻撃、「地」とは防御、「魔」は魔力の使用を意味し、それらの3動作を一瞬にして行う奥義。

単純に3つの技を連続で繰り出すのではなく、1つだけでも超必殺技と言って良い程の大技でありながら、その真価は相手を先に行動させ、それを迎撃するカウンター技という異色の存在。
相手の奥義をフェニックスウィングないしカラミティエンドで相殺し、全力の必殺技を防がれて無防備になった相手に残る奥義を直撃させることで、確実に相手の息の根を止めるというもの。
一撃に全てを掛けて真っ向から相手を突破する戦術に対する回答であり、初見の際には全快したダイのギガストラッシュすら完全に無効化し、一気に大打撃を返し満身創痍にまで追い詰めた。
 
これだけの3つの大技を同時に繰り出すのはバーンといえども肉体への負担が大きく、
老バーンの状態では同時に2つの動作を繰り出すのが限界。
若い肉体を取り戻した真・大魔王バーンの状態でなければ使用出来ない。
 
ちなみに、バーンが「天地魔闘の構えをとらずともカラミティウォールやカイザーフェニックスを放てるように~」と言っていることから、カラミティウォールも構えに組み込めるものと思われる。この辺りにはファンの間でも諸説あり、『劇中披露した組み合わせ限定』である説から、『片腕の技×2と魔力技であるなら組み合わせ不問』(例えば、『カラミティウォール・フェニックスウィング・マヒャド』と言った組み合わせ)と言った説まで、論は分かれている。劇中描写を見る限り、「不可能ではないが、劇中で見せる機会・意味がなかった」くらいが落とし所だろうか。
 
だが、「天地魔闘の構え」には本人も知らない弱点が存在していた。
相手の奥義を確実に迎撃する必要があることから莫大なエネルギーを消費するため、いかにバーンといえども繰り出した直後は一瞬だが体が硬直するのである。
この技を受けて生還した者が未だかつて存在せず、また上記の方針故に一対一の状況下でしか使用して来なかった事から、バーンはこの弱点に気付くことが出来なかった。
 
他にも、あくまで返しの技であるが故に構えをとっている限りはバーンからは一切攻めて行けないというのも弱点といえる。
その場合は構えを解いて動くことで戦術的なカバーは出来るが、バーン自身が持つ慢心を考えれば対等以上な相手に対してなら十分弱点になり得る。
一度は「こちらから攻める事もできるのだ」と攻撃に切り替えて対応して見せたにも関わらず、「弱点は見破ったので天地魔闘の構えなんかやめて普通に攻めてきたほうがいいぜ」とポップに挑発された時は挑発を聞き流す事ができず、策を弄したダイ・ポップの連携攻撃を挑発の通りに天地魔闘の構えで迎え撃つ。
結果、魔法を反射する【シャハルの鏡】を予め服の下に仕込むという捨て身の策によって、自らのカイザーフェニックスと再反射されたポップのイオ系呪文を同時に受けて炎上。
致命傷には至らなかったものの、その隙を突いたダイの【アバンストラッシュX】により左腕を切り飛ばされ、更に3つある心臓の一つを剣で貫かれるという痛恨のダメージを受けることになった。
このダメージのため斬り飛ばされた左腕の再生が出来ず、以降は奥義を封じられる事となった。
 
上記の宣言通り一度に導入できる奥義の数は3つであることから、4人以上で同時に攻撃すれば突破可能ではないのか?という疑問もある。
しかし根本的な問題として、天地魔闘で迎撃すべき強者を4人以上用意する事自体が不可能に近い。「瞳」にされなかったヒムやラーハルトでさえ、命を捨てる覚悟で尚、捨て駒・弾避け程度にしかならなかったのだ。
仮に用意できたとしてもそんな大人数で同時にとびかかる事は困難だし、バーンの側もカラミティエンドの代わりにカラミティウォールを使うなどすれば凌ぐ事は簡単だろう。
 
作者曰く「3つの攻撃を一度に行う」というこの技は、DQのラスボスにつきものの【複数回行動】を漫画で表現出来ないか?と試行錯誤して考え出されたもの。
原作へのリスペクトが数多く見られる「ダイ大」の中でも、ゲームのシステムを必殺技まで昇華させたアイデアは屈指の出来である。
明言こそされていないものの、「真バーン状態でしか使えない」設定も「形態が変わると使用技が変わり、猛攻の手数が増える」というラスボスの性質を再現したものであろう。
原作者には「RPGにおいて痛恨の一撃を連発してくるボス」を漫画で体現すべく天地魔闘の構えを考案したとも言われている。
余談だが、DQ6、7のラスボスや隠しボスは通常は2回行動までだが特定の限られたタイミングであれば3回行動が可能というのは、天地魔闘の構えと通じる所があるかも知れない。

星ドラ Edit

真・大魔王バーンを瀕死に追い込むと使用。4コンボを決めないと原作通りの3つの技による反撃を喰らってしまう。

余談 Edit

また、ネットスラングとして、DQ以外の作品でも、キャラクターが似たような構えを取った際に「天地魔闘の構え」と呼ばれることがある。
興味のある方は検索してみよう。
天地魔闘の構えはアニメ放送された技ではないが、それでも連載終了から長期間経過してなお影響を残しているのである。
技自体は必ずしも派手なモーションや効果を伴う訳ではないが、そういったものだけが技のインパクトを示すものではないことの好例と言えるだろう。
ただし、上述の通り天地魔闘の構えは空手の「天地上下の構え」が元ネタと思われる。他作品のキャラが天地上下の構え(特に空手家キャラ)を取ったときに安易に「天地魔闘の構え」のパクリ呼ばわりすると自分の無知をさらし周囲の嘲笑を買うだけなので気をつけよう。