- 装備部位
頭 首 背 胴 手 手 指 指 腕 腰 足 遠
遠隔AI。
ダメメイドのランカがバイトする場所には、パウルという冷酷で無愛想な女執事がいる。
執事の恰好をしたパウルはいつも家中の仕事をコツコツしながら、主人の手助けをしている。
ランカが初めて新しい家に来た時、うっかり高貴なドーナツ彫刻を壊して、慌てふためいたときにパウルと出くわした……ランカはチクられるかと思った。
執事のパウルはガラスの破片を慎重に掃除して、ランカの服についた彫刻の破片を取った後、ランカにキッチンでスクワット500回をさせ、しゃがむたびに生ごみを1つ拾うように言った……ランカの悪夢だ!
体に取り柄のないパウルはランカが寝た後に提灯を下げて彼女のベッドの隣に現れる。
ランカが干した服が大量に風に飛ばされた時、パウルは大金を使って精霊のところから買い戻した。
でもその金はランカの半年分の給料だ。
ランカはそんな日々に耐えられなかった。
自分はバカであっても、プライドはあるから、彼女は逃げ出すことにした。
逃げる時、ランカはたまたま主人の部屋の前を通り、執事パウルと主人の間の会話を聞いた。
パウルが提灯を下げてベッドの隣に現れたのは布団がずれたから。
自分の身代金を出したのはパウルで、ランカはまだ半年も経ってなかったから。
そして、彫刻を壊したことを、パウルは主人に伝えていなかった……なんだ、アイツは見た目が冷酷無情なだけで、表情も単に作っているだけじゃないかと、ランカはそう思いながらメイド室にこっそり戻った。
彼女が仕事を始める前に、パウルが戻った。
彼女は冷たくランカを見つめながら、こう言った。
「バカ、盗み聞きした代価だ。」
ランカは、主人が可愛いと思うまで、自分の名前を叫びながら掃除することを罰せられた。
鉄血執事のパウル、コイツはやはり悪魔だろう。
近接攻撃は全くしないがどんどん敵に接近して隣接するダメっぷり。
戦場に出すなら防具には気を遣ってあげよう。
行動は魔法の矢一辺倒。近接攻撃はほぼ行わず、遠隔武器も使用しない。
メイドではあるが「ダメメイド」なためか、自宅のメイドトレーニングにはカチューシャが必要。