極一部の大型モンスターのステータス変化あるいは形態変化の一種。
一部、異なる表記になっているモンスターもいるが、それらについても本項でまとめて紹介する。
目次
概要
- 元々モンスターには自身の生命を脅かすと断定した外敵を全力で排除しようする怒り状態が存在する。
しかし中には通常の怒り状態よりもさらに上の怒り状態とも言うべき状態を持つモンスターが存在し、
その状態は「激昂状態」と総称される。
モンスターによって位置づけや移行条件は異なるものの、
怒り状態をさらに超え、制御できないほど憤激した状態というイメージは共通している。
- 「激昂状態」には以下の2パターンが存在している。
- パターン1:怒り状態そのものに特殊な名称が付けられている
- 内部的には他のモンスターの平常状態⇔怒り状態の関係と同一だが、
何らかの理由で怒り状態が特別な名前で呼ばれている例。 - 激昂したラージャンがこのパターンに該当する。
名称は異なるが、怒り喰らうイビルジョーもよく似た仕様になっている。
- パターン2:怒り状態とは別の形態として持つ
- こちらはいわゆる形態変化の一つとして持つパターン。
怒り状態中に更に攻撃を加えられると移行する場合が多いが、
モンスターによっては残りHPのみを参照し、怒り状態が条件に絡まないものもいる。 - ラージャン特異個体及び赤き金獅子やキリン特異個体、
剛種オルガロンや剛種グレンゼブル、幻の冥雷竜など、MHFのモンスターが多く当てはまる。
メインシリーズではティガレックス希少種が名称こそ異なるものの、
類似する形態を持っている。
モンスター毎の解説
激昂したラージャン/ラージャン特異個体
- 激昂したラージャンは「通常のラージャンの怒り状態」をベースとした個体であり、
それを裏付けるように平常時から体毛が黄金に染まっている*1。
そして攻撃を受け続けると更に怒りが爆発し、弾けるような雷電を纏った激昂状態に突入する。
先に記した通りこの状態は内部的には他のモンスターと同じ怒り状態なのだが、
激昂したラージャンのみ「激昂状態」という特殊な名称が付けられている。
件の個体が通常のラージャンの怒り状態をベースにしていることを考えると、
平常状態をすっ飛ばして「怒り状態→激昂状態」になっているイメージなのだろう。
- 内部的には他のモンスターと同じと書いたように、
スキルの挑戦者は激昂状態時にのみ発動する。
普段から金色になっているからといって、常時発動などという美味しい話は無いので悪しからず。
- MHFのラージャン特異個体に関しては平常時はほとんど怒り状態のラージャンと変わりなく、
「特異個体」が発揮されるのはこの激怒状態である。
赤き金獅子は平常時が特異個体の激昂状態であり、
更なる激昂により赤き雷を纏った姿が「怒り状態」として扱われる。- 上述の激昂個体が「怒り状態ベース」であるのに対し、これらの個体はそこから更に変貌を遂げるため、
ハンターにより強烈な印象を与えることが多い。
- 上述の激昂個体が「怒り状態ベース」であるのに対し、これらの個体はそこから更に変貌を遂げるため、
キリン
- キリン特異個体は平常時から怒り状態で、蒼い雷を纏った姿が専用の怒り状態。
さらに剛種の場合、HPが約4割を下回ると怒り状態である蒼い雷に加え、
赤い雷も纏って激昂状態に移行し、この状態時のみ「真・電光石火」を繰り出す。
オルガロン
- 剛種オルガロンの特異個体は通常の怒りに加え、
番のもう片方と自身のHPの差が大きく開いたときに激昂状態に移行、
赤いオーラを纏って攻撃力と俊敏性を大きく向上させる。
また、番のもう片方が狩猟されると即座に激昂状態に移行。
それ以降は常時激昂したままとなり、能力上昇に加え、剛種特異個体専用モーションを解禁する。
グレンゼブル
- 剛種グレンゼブルの特異個体は怒り状態移行後、
専用の準備モーションを完遂すると激昂状態に移行する。
攻撃力や俊敏性、攻撃範囲を強化してくるが、準備モーション中に怯めば移行をキャンセルできる。
上に挙げた3種と異なるのは平常時⇔怒り状態⇒激昂状態⇒平常時を(体力に関係なく)繰り返す点である。
ゴゴモア
- ゴゴモアはココモアが傷ついて離脱を行うと赤いオーラを纏って激昂状態へ移行する。
攻撃力と俊敏性が大幅に上昇する一方、防御率は大幅に低くなる。
ゴゴモアの場合、ココモアを離脱させなければ終始激昂状態にはならないわけであり、
これはカウンターギミックを利用したハイリスクハイリターンな戦術のプレイヤー向けと言える。
ドラギュロス
- 幻の冥雷竜はHPがある程度減ると(詳細不明だがかなり早い段階で移行する)、
一度地に倒れこみ、直後に絶大な威力・攻撃範囲の冥雷を放って真の姿へと変貌を遂げる。
これ以降は常時激昂状態である。
更に、覇種ドラギュロスは通常状態と怒り状態、そして瀕死が近くなると上記と同じく覚醒する。
類似する状態
龍強化状態
- 怒り喰らうイビルジョーが持つ「激昂状態」に相当する状態。
激昂したラージャンと同じく、専用の名称が付けられた怒り状態である。
頭部からは龍属性エネルギーが濛々と溢れ出し、
その奥で生気のない真紅の眼球が爛々と光り輝くという、
不気味かつインパクト抜群の容姿が何より目を引く。
この状態中は頭部に属性ダメージが一切通らなくなるという厄介な特徴があるものの、
逆に物理肉質は大きく軟化する。
また、他の部位には変わらず属性がよく通るので、
狙う部位と龍属性やられに気を付ければ属性で攻めるのも選択肢の一つ。
爆轟状態
- ティガレックス希少種は怒り状態を超えた「爆轟状態」と呼ばれる特殊形態を持つ。
怒り状態は発覚時に使用するダメージ判定のないバインドボイスと共に移行し、
行動速度と攻撃力以外は外見的にも肉質的にもそれ程変化はない。
爆轟状態はバックステップしてから大咆哮と共に移行し、元から赤い体色はさらに赤くなり、
平常時は希少種の例に漏れず堅かった頭部を始めとした全体的な肉質が大幅に軟化。
行動速度は非常に速くなり、只でさえ高い攻撃力は更なる上昇を遂げる。
この状態での突進はより精度が高くなり、攻撃力・速度共に他に類を見ない程で非常に危険。
また一部のモーションで前脚の爪から爆発性の粉塵溜まりを後方に向かって発生させる。- 通常状態が怒り状態に置き換わっているのではなく、
怒り状態と共存しているため、通常状態⇒怒り状態⇒爆轟状態となっているのが特徴。
挑戦者は怒り状態に対して発動するが、その先の爆轟状態には発動しないため、ほとんど役に立たない。
- 通常状態が怒り状態に置き換わっているのではなく、
- MHSTシリーズのティガレックス希少種にも爆轟状態が存在するのだが、
ぶっちゃけメインシリーズの同状態以上に恐ろしい事態となっている。
と言うのも、MHSTシリーズの野生個体はなんと怒り状態と爆轟状態が重複してしまうのである。
まず、怒り状態は行動傾向が変わるのに加えて常時2回行動になるという内容。
一方で、爆轟状態は通常攻撃に爆破やられが付与されるのに加え、常時2回行動になるという内容。
これらが組み合わさるとどうなるか?
……その答えは単純な和算。すなわち、「行動傾向変化 + 通常攻撃に爆破やられ付与 + 常時3回行動」である。
もちろんティガレックス希少種自身の高い能力値や危険なスキルはそのまま。
駄目押しに、メインシリーズのように肉質が軟化してダメージが通りやすくなるわけでも無い。
普通に戦っていてはほぼ勝ち目はない化け物のため、爆轟状態の大轟竜に勝つには周到な準備と工夫が必要。- 野生個体だけでなくMHSTではオトモンにしたティガレックス希少種も爆轟状態になることはできるが、
オトモンの場合は「爆轟」と言う技を使うと単に3ターンの間、通常攻撃に爆破やられ効果が付くだけ。
行動回数が増えたりするわけではないため、イマイチ使いどころはない。
そのせいかMHST2ではオトモン版の爆轟は削除されてしまった。
- 野生個体だけでなくMHSTではオトモンにしたティガレックス希少種も爆轟状態になることはできるが、
炎上状態
- 覇種テオ・テスカトルは通常⇒怒り⇒炎上⇒通常状態の変化をする。
また、怒り状態という形で3つ状態を持つ初のモンスターである。
上で触れた剛種グレンゼブル特異個体とは異なり、
覇種テオの場合は怒り状態中に更に攻撃を加えて更に怒らせると、もう1段階上の炎上状態へ移行。
またグレンゼブルのものと違い怒り状態の1つであるため、時間経過で解除、通常状態へ戻るといった形である。
余談
- 初めて登場したMHP2G発売直後は正式名称は不明でハンターたちからは様々な呼称がされていたが、
MHP2Gの公式ガイドブックの激昂したラージャンの肉質欄にて「激昂状態」と明記されていたことから、
この呼び方が公式のものとして定着されるに至った。
- 正しい読み方に関しては「げきこう」か「げっこう」かは不明。
MHR:S公式サイトを見ると激昂したラージャンの場合は「げきこう」と振り仮名が振られているが、
同作中はボイス付きで「げっこう」と読んでいる箇所が存在する。
公式的にもはっきりとは定まっていないようだ。