一部のモンスターが持つ特殊なステータス変化。
具体例
具体例に関しては下記の記事を参照されたし。
ゲーム用語/形態変化/具体例
ゲーム用語/形態変化/具体例/MHF
目次
概要 
- ゲームにおける形態変化とは、一般的に、ボスキャラクターが戦闘中に姿や能力を変化させることを指す。
古くから使われてきた表現であり、ボスをより魅力的な存在として強く印象付けるために用いられることが多い。
やっとの思いで追い詰めたつもりが第一形態に過ぎなかった場合など、プレイヤーにとっては往々にして厳しい戦いとなるが、
苦闘の末にそれを乗り越えられたときの達成感は格別である。
MHシリーズにおける形態変化 
- MHシリーズにおいては、全ての大型モンスターがボスに相当すると言っても過言ではなく、
それぞれの生態を印象付ける要素として見た目の変化など、広義での形態変化を持つモンスターが多数存在している。
怒り状態への移行に従って姿を変えるモンスターも多い。
- 一方、一部のモンスターでは速さや攻撃力、肉質といった数値だけではなく、攻撃パターンが大幅に変化し、
変化前と後でまるで別のモンスターのような動きをする場合がある。
このような変化は怒り状態とは別のステータス変化であり、形態変化と怒り状態が同時に起こることもある。
モンスターごとに発動の条件が異なるが、主に残り体力がトリガーとなっていることが多い。
また、形態変化前の立ち回りでは避け辛い攻撃が追加されることもあるために、
プレイヤーは怒り状態以上に柔軟な立ち回りを要求される。
- メインシリーズにおいてはゲーム性やハードの進化に伴いこのタイプの変化をするモンスターが増えていった。
初期の頃は裏ボス・ラスボス級かメインモンスターといったいわゆる大物に限定される変化だったが、
MH4以降は通常の大型モンスターでも形態変化を行うものが増えていく。
- 形態変化に合わせてBGMが変化するモンスターも存在する。
強敵との戦いを印象付ける非常に熱い演出であり、身の引き締まること請け合いである。
- モンスターによっては、ダメージの蓄積やギミックによって形態変化を解除させることができる。
この際、特殊なダウンが取れる場合もあり、狩猟を有利に進めることができる。
- 派生作品のMHFでは、かなり初期の頃から形態変化を行う大型モンスター
(アップデートの目玉として追加されるモンスター達)が現れていた。
具体的にはこちらを参照されたし。
また、MHSTシリーズでも形態変化は存在しており、特定のスキルを使用することで見た目や行動パターンが変化する。
形態変化持ちのオトモンはバフをかけてやることで形態変化した見た目になるという演出がある。
勿論ただの演出で、形態変化しないと打てないスキルがあるわけではない。
- ハンター側が使う武器のスラッシュアックスやチャージアックスなどの変形も、
ある意味では「形態変化」の1つと言えなくもないが、本項では触れない。
シリーズ毎の変遷 
MHP2G以前 
- MHP2G以前の一般的な大型モンスターには、大きく形態変化を行うモンスターはほとんど見られない。
一方、本シリーズでは初代からモンスターの怒り状態や部位破壊に伴ってステータスが変化する仕様が取り入れられており、
生物らしい特徴をシステムに取り入れることで世界観をより深めるとともに、
環境の変化への柔軟な対応が求められるゲームプレイを促している。
これらの仕様は、モンハンらしさの一つとして現在も引き継がれている。
- そんな中、禁忌のモンスターである紅龍や祖龍は例外的に、体力の低下に伴い肉質を変化させる特徴を持っていた。
通称"硬化"と呼ばれるこの形態移行によって、物理攻撃・属性攻撃ともに約90%減と、鉄壁の如き防御を見せつける。
さらにMHP2以前は硬化の発動とともに常時怒り状態へと変化し、多くのハンターに規格外の実力を知らしめた。- MH3Gにおける禁忌のモンスターの一角であるグラン・ミラオスも、体力が一定値を下回ると硬化する。
また、硬化後に胸を破壊するまでは既に破壊した部位の火噴きが復活するといった厄介な能力も併せ持っている。
ただし、こちらは肉質硬化のみであり属性攻撃の通りに影響は無いため、その点ではいくらか有情か。
- このようにミラ系モンスターの代名詞の一つとして認識されていた硬化状態であるが、
MH4以降は怒り状態への移行に伴う肉質変化に統合された。
それどころか、怒り状態へ変化すると肉質が軟化する部位も多く確認される。
このような変更は、モンスターが従来と比較して遥かにアグレッシブに動くよう刷新され、
よりリスクとリターンの見極めが求められるゲーム性へと変化したことが原因であると考えられる。
- MH3Gにおける禁忌のモンスターの一角であるグラン・ミラオスも、体力が一定値を下回ると硬化する。
MH3(G)、MHP3 
- MH3では従来の怒り状態に加え、ハンターに有利な状態変化としてモンスターの疲労状態が新たに追加された。
また、ボルボロスの泥纏いやアグナコトルの溶岩の鎧に代表される、生態を反映したステータス変化が現れはじめ、
モンスターのバリエーションがこれまで以上に豊かになった。
さらにMHP3では、メインモンスターであるジンオウガが専用の形態変化「超帯電状態」を引っ提げて鮮烈なデビューを果たし、
これを皮切りに、怒り状態とは異なる固有の形態変化が増加し始めることとなる。
- MH3のラスボスとして、形態変化によって行動を大きく変えるモンスター、アルバトリオンが初登場。
二つの形態で全く異なる属性を扱う特徴によって、禁忌の存在としての異質さを強く印象付けた。
また、モンハンの形態変化の多くは段階移行による強化、いわゆるパワーアップといった趣だが、
アルバトリオンは並列した2形態を交互に切り替え続けるためモードチェンジ的な意味合いが強く、この点でも珍しい生態を有している。
- MHP3のラスボスであるアマツマガツチとの戦闘において、モンスターの形態変化に伴ってBGMが変化する演出が始めて実装された。
いわゆる「ラスボス第二形態」として特殊な演出が与えられるのは本シリーズでは初の事例であり、
以降の作品でラスボスやそれに類するモンスターの特殊な形態変化が恒例化する先駆けとなった。
MH4(G)~MHX(X) 
- MH4では、一度倒れたモンスターが狂竜化して復活する演出が登場した。
モンスター固有の形態変化ではないが、ファンタジーの中にもリアルさを追求するモンハンの世界観では
このように復活して蘇るパターンの演出は考えにくいと思われていたため、大きな話題を呼んだ。- 狂竜化したモンスターは厳密には死んでいるわけではなく、狂竜ウイルスの発症に伴って一度倒れてしまったというのが真相である。
一方、ストーリーとの兼ね合いで、討伐後の剥ぎ取りまで経たモンスターが再度復活するケースもいくつか存在しているが、
それらはゲーム的な都合であり、ほとんどの場合はムービー中で処理されることになる。
- 狂竜化したモンスターは厳密には死んでいるわけではなく、狂竜ウイルスの発症に伴って一度倒れてしまったというのが真相である。
- 自由に膨張や氷纏いを行うザボアザギル、雌雄で合体するセルタス種など、ユニークな変化を有するモンスターがかなり増加した。
さらに、形態変化に伴って骨格までもが変化してしまうゴア・マガラや、
大型モンスターから超大型モンスターのサイズへと変化するアトラル・カなど、
これまでの常識を覆すモンスターも登場している。
特殊個体や二つ名モンスターにも独自の形態変化が実装されたものが存在しており、
強力なモンスターであることを示す演出として効果的に用いられている。
MHWorld以降 
- ゲーム性やハードの進化に伴って、何かしらの形態変化を行うモンスターが大幅に増加した。
過去作で初登場したジンオウガやゴア・マガラのように、形態変化の解除とともに大きな隙を見せるモンスターも増加し、駆け引きが楽しめる。
また、ネルギガンテの破棘滅尽旋・天のように、強力なモンスターの中には
形態変化の解除とともに必殺技を放つモンスターが登場するようになった。
これによりハンターは早急に対処する必要に迫られるが、すぐに解除できる場合は見る機会は少ない。
- MHWorldでは、一部の古龍が段階的に能力を解放していくようになった。
龍封力で強化を抑制することができる。
形態変化の一覧 
- 以下には特徴的な公式名称または特別な演出が設定されている形態変化を掲載している。
なお、ユーザーが便宜的に名付けた非公式名称については斜字にて記載する。
- 分類については特徴に合わせて以下のように番号を振っている
- モンスターのHPに連動して変化・解禁されるもの…1
- 特殊な名称を持つ怒り状態に相当するもの…2
- HPや怒り状態に関わらず変化するもの…3
- ダメージの蓄積やギミックによって解除できるもの…4
- BGMが変化するもの…5
モンスター | 形態変化 | 分類 | 初お披露目作品 |
---|---|---|---|
激昂したラージャン | 激昂状態 | 2 | MHP2G |
アルバトリオン | 火龍モード | 3 | MH3 |
氷雷モード | |||
ジンオウガ | 超帯電状態 | 3,4 | MHP3 |
アマツマガツチ | 形態変化*1 | 1,5 | |
ジンオウガ亜種 | 龍光まとい | 3,4 | MH3G |
怒り喰らうイビルジョー | 龍強化状態 | 2 | |
ザボアザギル | 氷纏い状態 | 3 | MH4 |
膨張状態 | |||
ゴア・マガラ | 狂竜化 | 2,4 | |
ゲネル・セルタス | 合体 | 3,4 | |
ラージャン | 闘気硬化状態 | 3,4*2 | |
激昂したラージャン | |||
ティガレックス希少種 | 爆轟状態 | 3*3 | |
ゴグマジオス | 気体モード | 1,5 | MH4G |
ディノバルド | 尻尾赤熱状態 | 3 | MHX |
尻尾錆び状態 | |||
ノド溜め状態 | 2,4 | ||
ライゼクス | 部位電荷状態 | 3,4 | |
金雷公ジンオウガ | 真帯電状態 | 3,4 | |
オストガロア | 索餌形態 | 3 | |
捕食形態 | 1,5 | ||
瘴龍ブレス形態 | 1,4 | ||
鎧裂ショウグンギザミ | グラビモスの頭骨 | 3 | MHXX |
ディノバルドの頭骨 | |||
青電主ライゼクス | 青電荷状態 | 3,4 | |
天眼タマミツネ | 無明状態 | 3 | |
天眼状態 | 2 | ||
鏖魔ディアブロス | 暴走状態 | 1 | |
狂暴走状態 | 1,2,5 | ||
アトラル・カ | アトラル・ネセト | 1,5 | |
ドスジャグラス | 満腹状態 | 3,4 | MHWorld |
トビカガチ | 帯電状態 | 3,4 | |
プケプケ | 毒活性化状態 | 3,4 | |
アンジャナフ | 炎熱蓄積状態 | 3,4 | |
オドガロン | 強暴化状態 | 3 | |
キリン | 雷纏い形態 | 3 | |
クシャルダオラ | 風纏い形態 | 3 | |
テオ・テスカトル | 龍炎纏い形態 | 3 | |
ナナ・テスカトリ | 龍炎纏い形態 | 3 | |
ゼノ・ジーヴァ | 臨界状態 | 3,5 | |
マム・タロト | 怒り荒ぶる状態 | 2,5 | |
トビカガチ | 高圧帯電状態 | 3,4 | MHW:I |
アンジャナフ亜種 | 帯電状態 | 3,4 | |
オドガロン亜種 | 強暴化状態 | 3 | |
ディノバルド亜種 | 結晶増加状態 | 3 | |
研ぎ状態 | |||
紅蓮滾るバゼルギウス | 紅蓮状態 | 3,4 | |
イヴェルカーナ | 氷纏い状態 | 3,4 | |
リオレウス希少種 | 劫炎状態 | 3,4 | |
リオレイア希少種 | |||
ネロミェール | 水纏い状態 | 3 | |
雷纏い状態 | |||
アン・イシュワルダ | 岩纏い状態 | 1,5 | |
ムフェト・ジーヴァ | 臨界状態 | 1,4,5 | |
猛り爆ぜるブラキディオス | 粘菌変異活性状態 | 1,5 | |
アルバトリオン | 炎活性化状態 | 3 | |
氷活性化状態 | |||
龍活性化状態 | |||
タマミツネ | 泡纏い状態 | 3,4 | MHRise |
マガイマガド | 鬼火纏い状態 | 3,4 | |
鬼火臨界状態 | 1,2 | ||
奇しき赫耀のバルファルク | 龍気解放状態 | 3,4 | |
ルナガロン | 四足状態 | 3 | MHR:S |
二足状態 | 3,4 | ||
氷衣状態 | 3,4 | ||
怨嗟響めくマガイマガド | 鬼火漏出状態 | 3 | |
一極鬼火状態 | 3,4 | ||
二極鬼火状態 | 1,3,4 | ||
メル・ゼナ | 血氣活性状態 | 3,4 | |
ガイアデルム | 冥塊状態 | 1 | |
冥流解放状態 | |||
冥流奔騰状態 | 1,5 | ||
ナルガクルガ希少種 | 猛棘化状態 | 3,4 | |
タマミツネ希少種 | 白焔状態 | 3,4,5 | |
原初を刻むメル・ゼナ | 血氣覚醒状態 | 1,4 | |
血氣裂昂状態 | |||
血氣蝕裂状態 | 1 | ||
傀異克服古龍 | 傀氣脈動状態 | 1,2,4 |
余談 
- 一口に「形態変化」と言っても、実際の変化の度合いはモンスターによって大きく異なる。
多くは見た目以外では「攻撃の性質が変化する」「ステータスが上昇する」「新行動が追加される」程度で、
「全てのモーションが通常時と完全に別物になる」というモンスターは現時点ではアトラル・カを除いてほとんどいない。
ゴア・マガラのように形態変化で動きが大きく変わるモンスターもいるにはいるが、
攻撃方法のみならず歩行から振り向きまで通常時とまるで異なった動きを見せるようになるのは、
他にはザボアザギルの膨張状態ぐらいなものである。
形態変化の概念が取り入れられているゲームとしては、
モンハンは総じて然程大きな変化が見られない部類に入ると言える。
- 生態に即した細かな変化をするモンスターは、ゲーム用語としての狭義での形態変化にはみなされないことも多い。
ラギアクルスの蓄電行動やボルボロスの泥纏い等が好例である。
確かに攻撃モーションやステータスが怒り状態への移行とは全く別系統の変化をするが、
大規模なビジュアルや性質の変化がないこと、飽くまで生態の一つであって
外敵に対抗するための特殊な変化ではないことなどを理由に区別されていると考えられる。- ただしMHSTシリーズにおいては別。
これらの作品では野生個体がこのような状態になることで行動パターンががらりと変わるため、
ハンティングアクション作品とは打って変わって形態変化の1つとみなされやすい。
MHST2では更に「飛行」や「地中潜行」なども形態変化の1つのような扱いになっており、
プレイヤーはその都度戦い方を変える必要が出てくるようになった。
- ただしMHSTシリーズにおいては別。