目次
概要
- MHWorldで追加されたモンスター、トビカガチの操虫棍。
ボーンロッド系にカガチの毛皮を纏わせた、Worldにおける典型的な強化型武器グラフィックとなっている。
- MHRiseで名前を変えて登場した「飛雷棍ムシカガチ」や、亜種武器についても併せて紹介する。
パルサーロッド
MHWorld
- ボーンロッドから早々に派生できる為作成できる時期は非常に早く、
また強化の難度もほどは高くない割に非常に汎用性が高い性能をしている。
操虫棍の取っ掛かりには必ずといっていいほどお世話になる一振り。
今作は雷弱点の敵が多いことも相まって、HR解放後も一線級の活躍をみせる。
- 猟虫ボーナスにスピードアップがついているのも良い点に挙げられる。
過去作を通して猟虫はスピードが速い方が重宝され、鈍足は敬遠される傾向が強い。
しかし、このボーナスを使えば少々スピードが低いくらいの猟虫も使いやすくなり、
使える猟虫の幅が広がるのが大きい。
このため初期状態では他の武器と大差はないが、実用には程遠い初期の頃の虫であっても
充分に実用できるだけのスペックを持っている。
- 強化していくとパルサーロッドからカガチノハシラへと銘を変える。
更に強化を施し、最終強化のカガチノハシラIIIまでいくと、- 中堅モンスターの中では健闘している攻撃力558
- 会心率10%
- 斬れ味は50の青に加え、匠で10の青+40の白
- 雷属性240
- スロットはLv1×1
- 猟虫ボーナスはスピード強化
- レア度6でカスタム強化は3回
- これを超える武器もゴロゴロあるので決して最強格というわけではないのだが、
スピードアップ虫、弱点とするモンスターの多い雷属性、白ゲージ持ちという汎用性が何よりの武器。
雷属性は第一弱点でなくとも第二弱点として通りやすいモンスターも非常に多い為、
多頭クエストでも武器を変えずに担ぎやすいことが大きなメリット。 - ただし、今作の多くの武器に言えることでもあるのだが、斬れ味に関しては高Lvの匠あっての話である。
発動難易度がかなり低くなったとはいえ、匠をLv4~Lv5まで盛るのはある程度装備が制限される。
更にその出現した白ゲージを活かすには斬れ味を維持するスキルも必要になるため、装備の自由度はもう少し落ちる。
継戦能力においても、カガチノハシラIIからIIIへの強化で緑の斬れ味はむしろ短くなり、
一度青から落ちるとすぐ黄色以下まで落ちてしまうのでこまめに研ぐ必要が出てくる。
匠が盛れないと手数武器としては若干息切れしやすいと言える。
- 同じ雷属性棍としてはキリン武器として続投し続けている藍の稲光系の最終強化、
「碧の神鳴」が挙げられる。- あちらは白ゲージも会心率も空きスロットもなく、攻撃力も低い一方、雷属性360に虫の属性強化という、
完全な属性偏重型の武器である。
また、青と緑は結構な長さがあり匠抜きで継戦能力が高めなのは斬れ味消費の激しい武器としては嬉しい。
雷特化ならキリン武器、物理と属性の両立ならこちら、と使い分けると良い。 - なにより厄介なのはキリンを狩らなければ作れないこと。こちらは比較的相手のしやすい、
かつ早い段階で遭遇できるトビカガチ相手で作れるのがメリット。 - ちなみに、属性解放前提だがツィツィヤック武器の「デステリオバーラ」も何気に善戦している。
最終形のIIIは攻撃力、匠で現れる斬れ味白の長さ、猟虫ボーナスがカガチノハシラと同じで、
属性解放Lv3で属性値は300、それと貴重なLv3スロットが1個付いている。
属性解放必須な事と会心率0%、青が相対的に短い事を加味してもカガチノハシラと中々いい勝負をしている。
最終強化に鋼龍の翼が必要になるが、他の素材は鳥竜玉がやや出にくい程度*1なのも○。
- あちらは白ゲージも会心率も空きスロットもなく、攻撃力も低い一方、雷属性360に虫の属性強化という、
- 前述までで「作成難度は低い」と書いているものの、楽に作れるわけではない。
カガチ武器らしく、最終強化までに上質なねじれた角二本、竜玉*2が必要。
とくに上質なねじれた角はただのねじれた角に化けることも多く、難儀することの多い素材である。
上質なねじれた角はタイラントグレイブにも使われるため、無属性強化を重視する人だとどちらを優先するか悩むかも- ……だがそんなことより、カガチ武器を作るのに最も高いハードルとなるのは尖爪13本であろう。
下位から含めると、爪だけで20本弱要求される。どこにも使われてないのに。
優秀な性能ゆえに必要素材が多いのは致し方ないのだが、いささか極端が過ぎる。
今日もどこかでトビカガチの爪が抜き取られている。それも大量に。
- ……だがそんなことより、カガチ武器を作るのに最も高いハードルとなるのは尖爪13本であろう。
MHW:I
- MHW:Iでマスターランクが追加され、それに伴いカガチノハシラもカガチノイカリとして
マスターランクの強化先が用意された。
武器からほとばしる雷光は強者が持つほどその激しさを増す。
相変わらずの汎用デザインだが、ベース武器はオーソドックスなボーンロッドから
エアリアルウィザードの二叉槍デザインに変わっている。
- 最終強化にオドガロンのマスター素材も一部使いながらも、基本的にレア素材は無し、
探索等で見つけていればベリオロスを狩猟する任務の後程度に最終強化カガチノイカリIIになる。
その性能は、- マスターランク最終形態の中では最低ランクの713
- 会心率10%
- 雷属性は高い方の360
- 斬れ味は比較的長めの白、紫も出るが匠Lv4から
- スロットはLv1×1で据え置き
- 猟虫ボーナスはスピード強化
- レア度は10、汎用デザインのためパーツ強化も対応
- しかし、マスターランクは雷属性モンスターが多く登場している。
その中でもアンジャナフ亜種の操虫棍「雷顎棍ドネルカラモス」はカガチノイカリIIからまもなく
作成でき、物理寄りの棍ではあるがプラス会心率を持っているという特徴が被っており、
上位までのようにほぼカガチ棍一択というわけではなくなってしまっているのが苦しい。
- ストーリークリア間近になると頭打ちの攻撃力が痛くなってくる。
マスターランクのキリンを討伐できるようになると、マスターランクのキリン棍と、
アンジャナフ亜種棍の最終形態「蛮雷棍カーリカラモス」が出てきてしまう。
前者は最終強化の天の幻雷になると、上位では勝てていた物理攻撃力も一段上になり
物理・属性火力のどちらでも負けてしまうのが苦しい。
ここに勝てるくらいの物理攻撃力だったら……
また後者は高い物理攻撃力とカガチノイカリを超える会心率を備えるため、
カガチノイカリの特長を1個持ってかれてしまう形となってしまう。- 更にストーリーをクリアすると、カガチノイカリIIの属性値とカーリカラモスの物理攻撃力を併せ持つ
過去作からのハンター待望のジンオウガ棍「王牙棍【別雷】」も乱入。
こちらは斬れ味も良く、猟虫ボーナスも中毒性の高い猟虫強化【気・力】になっており、
ここまでくるとカガチノイカリはかなり肩身の狭い思いをするようになってしまう。
中堅モンスターはみな同じ運命をたどるといえばそうなのではあるが……
カスタム強化の回数やパーツ強化で補うことで渡り合えるかもしれないが、
そうするためには導きの地をかなり周回しないといけないため雌伏の時はかなり長い。
幸いアップデートでカスタム枠も拡張されている為、好みで使ってみるのもありだろう。 - 更にストーリーをクリアすると、カガチノイカリIIの属性値とカーリカラモスの物理攻撃力を併せ持つ
飛雷棍ムシカガチ
飛雷竜の鱗から造られた棍。
これを携えし者、空を駆る雷の
如く、速く鋭く獲物を屠る。
(飛雷棍ムシカガチ)
雷の神の加護があると言う、
飛雷竜の武器。その威力のみ
ならず、姿までもが美しい。
(飛雷棍【日本号】)
幾人もの名工により鍛錬され、
絶大な威力と輝きを備えた
雷神の加護を纏いし武器。
(万雷棍【日本号】)
- MHRiseにて現れた新たなトビカガチの操虫棍。
パルサーロッドから名称に変更が入ってガンランス、弓の法則に則ったものになった他、
ベースが月刃型【鉄】になっている。
- 本武器と、ガンランスの「飛雷銃槍【蜻蛉切】」と、本作で追加されたランス「飛雷槍【御手杵】」。
これにて天下三名槍が揃うこととなった。
MHRise
- ピコ・サリーレからの強化のみで作成可能。
下位終盤で飛雷棍ムシカガチIIへと強化でき、最終強化は飛雷棍【日本号】。
性能は- 攻撃力170
- 会心率10%
- 雷22
- 斬れ味は素で青50、匠を積むとLv3から短い白
- スロットはLv1×1
ただし上位のトビカガチを狩猟すれば完成するため、属性値や会心率・斬れ味こそ十分だが170という攻撃力はかなり低い。
そうでなくとも更に実戦向きな雷棍がひしめいているため、つなぎの立ち位置が精一杯。
しかも危険度で下回っているフルフルの棍が上位からの登場、
さらに最終強化に鈍い銀色の光を放つ鱗を使うためかラスボスの棍とすら張り合える
ものになっているため、尚更立つ瀬が無い。- とはい完成時期の早さから、操虫棍縛りでアレを作るためにナルガクルガを乱獲するなら輝くかもしれない。
尤も、大半のナルガ武器はHR7にならないと完成しないため、結局他の棍に出番を取られてしまう。
MHR:S
- サンブレイクでも当然続投。本作でも途中までは後半に出てくるモンスター武器の繋ぎ程度の性能であるが、
ストーリークリア後、傀異クエストができるようになると傀異化素材でもって全ての武器が
同じぐらいの水準に最終強化されるようになる。
- 途中で名を万雷棍と変えながら強化を続け、傀異化した鱗を用いた最終強化万雷棍【日本号】改の性能は
- マスターランク最終形態の中ではおおよそ中間の330
- 会心率10%で据え置き
- 雷属性は真ん中寄りの32
- 斬れ味は素で白60が出ているが、匠で延長しても紫は出ず
- スロットは火力スキルを盛りやすいLv2×2
- 百竜装飾品スロットはLv2
- 猟虫Lvは14
一方で、バランス型のライバル万雷の霆竜棍と真・王牙棍【天雷】は素で紫斬れ味が出ているので
単純な火力では二種に水をあけられてしまう。
白斬れ味の長さはケアが要らないほどの長さであるので、斬れ味維持スキルの分を全部火力スキルに回したり、
スロットのサイズがイマイチな二種に比べ使いでのあるスキルが豊富なLv2スロット2個で火力を盛るなどの
工夫が必要だろうか。- アップデートにより傀異スロットの拡張に応じて物理攻撃力、属性攻撃力、
(匠で出てくる物含め)最大斬れ味の長さが底上げされるようになった。
バランス型の日本号改としては物理、属性の向上は共にありがたい。
斬れ味延長で紫が追加されるなら尚良かったのに
ベニカガチノマヒバシラ
MHW:I
- MHW:Iのマスターランクで新たに登場したトビカガチ亜種の素材を使用した操虫棍。
熟練の職人しか扱えない危険素材を用いた、美しくも恐ろしい一品。
こちらは二叉槍にはならずに、カガチノハシラと同じボーンロッド系デザインになっている。
マスターランクの武器は属性解放で麻痺を発現するものがいくつか存在するが、
ベニカガチノマヒバシラは麻痺棍で唯一属性解放無しで麻痺属性を持つため、
麻痺に弱いモンスター相手にスキルに余裕を持たせて挑みたい時にはこれ一択になる。
またトビカガチ亜種はマスターランク序盤から出現するため、最終強化前からならかなり長く使い続けられる。- カタカナ11文字*3という長い名前に驚くかもしれないが、本作では武器名の10文字制限が撤廃されているため、
実はこれ以外にも長い名前の武器はあったりする。
しかしながら、こちらは記号や感嘆符などを含んでいないため、余計に長く見えるのだろう。
- カタカナ11文字*3という長い名前に驚くかもしれないが、本作では武器名の10文字制限が撤廃されているため、
- カガチノイカリIから派生、こちらもほぼトビカガチ亜種の素材で完結するが、
ディノバルド亜種の素材を最終強化で使うため、最終強化を使えるようになるのは
トビカガチ亜種と戦えるようになってから少し経つことになる。
最終形態ベニカガチノマヒバシラIIの性能は、- 状態異常棍にしては健闘している方の攻撃力775
- トビカガチと同じく会心率10%
- 属性解放勢と比較しづらいが麻痺属性240
- 斬れ味は長めの白、ただし匠を用いても白が伸びるのみ
- スロットはLv1×2
- 猟虫ボーナスはスピード強化
- レア度10
ストーリークリア後の実戦でも充分使えるだろう。
カガチ棍と比べると斬れ味紫は出ないが、操虫棍では半端な長さの紫よりは長い白の方が重宝するので、
攻撃力や増えたスロットなど通常種よりも強化された点の方が目立つ結果となった。- 属性値で言えば属性解放で300が出てきて、物理攻撃力も高め、猟虫ボーナスやスロットも優れる
エアリアルウィザードIIIがあるが、属性解放Lv3の圧迫は軽くなく麻痺棍としては
ベニカガチノマヒバシラの方が使いやすい、
また、エアリアルウィザードIIIは最終強化には太古龍骨が必要なため作成時期でも水を開けている。 - もう一つ属性解放で麻痺が出てくる硫斬旋フォーニャは、解放してもベニカガチノマヒバシラより低く、
紫斬れ味を活かすためには100%に近い会心率で達人芸運用するしかないため、
属性解放するよりも無属性強化でその高い物理攻撃力を伸ばす方がいいため、そもそも競合しようがない。
余談
- 上述したようにMHRiseでの銘である「日本号」は
戦国時代に作られた槍の大業物である天下三名槍の一つである。
三名槍の概念ができる以前の江戸時代において既に「西の日本号、東の御手杵」と呼ばれていた。- 持ち主を転々としていった槍であり、元々は天皇家の所有する槍であったが、
正親町天皇から室町幕府最後の将軍である足利義昭に渡され、
後に戦国武将の織田信長を経て元部下だった豊臣秀吉の手に渡り、
秀吉臣下の武将である槍の名手の福島正則に与えられるも、
酒飲みの勝負をきっかけに黒田官兵衛の家臣である母里友信および母里家へと渡っている。
その後、明治時代に母里家から流出して再び持ち主を転々としたが、
最終的に黒田家所縁の地である福岡県の市立博物館に寄贈され、
現在はその博物館に保管・展示されている。 - 大きさは全長10尺6分余(約321.5cm)と当時の槍としては短めだが、
穂先は2尺6寸1分5厘(80.3cm)と槍の全長に対してかなり巨大だった。
このような穂先が1尺(約30cm)を超える槍を「大身槍」と呼ぶ。 - ちなみに現代での「日本号」の読み方は「にほんごう」であるが、
元々は「ひのもとごう」という読みだったとされている。
- 持ち主を転々としていった槍であり、元々は天皇家の所有する槍であったが、
関連項目
モンスター/トビカガチ
モンスター/トビカガチ亜種
武器/カガチ武器
武器/ボーンロッド - 派生元にして初期から手に入る骨形武器。