天を駆ける斬竜の火は、棍に姿
を変え、その力を示す。駆けろ
その棍の名は灼炎のテウザー。
(灼炎のテウザー)
灼炎のテウザーは死焔を従え、
最終進化する。斬竜旋よ、天を
翔け、炎熱の風を地に齎せ。
(斬竜旋ヘルダイト)
MHXに登場する四天王の一角、斬竜ディノバルドの素材で作られた操虫棍。
目次
概要
- 見た目は棍の先端にディノバルドの尻尾がくっついたようなもの。
操虫棍と言うより巨大な刃の付いた薙刀のような形状をしている。
印弾の発射口が目立つため、銃器のように見えなくもない。
根元は火属性らしく赤みを帯びているのが特徴。
- 本項ではディノバルド亜種、二つ名持ちモンスターである燼滅刃ディノバルドの武器も扱う。
灼炎のテウザー
MHX
- 初期段階では「灼炎のテウザー」。その性能はと言うと
- 下位の段階では高めの攻撃力130
- ディノバルドの武器らしく標準搭載の火属性12
- 残念ながら会心率は0%
- 斬れ味はなかなかな緑60
- 少し嬉しいスロット1
- 猟虫は
斬竜なのに打撃属性のマルドローン系統
しかし怪鳥矛は作成タイミングの割に性能があまり良くなく、おまけに強化にディノ素材が必要。
そこまで強化しても灼炎のテウザーと大差ない性能である為、結果この棍が第1候補に挙がる事になる。
- 問題は必要素材。
生産段階で何とあの切断の難しさで有名な「斬竜の尻尾」をあろう事か2本も要求してくる。
おまけにキー素材もこの尻尾である。大剣ですら1本で済むのにどうなってるんだ
下位では貴重な火属性棍である為、この武器を作成するために泣く泣くディノバルドと連戦する人も多い。
おまけに尻尾を切断したところで奴に憑かれると尾刃片が出たりするので…。
尻尾は捕獲でも低確率で出る為、今日もどこかで大量のディノバルドが捕獲されている。
- その後は黒蝕竜の触角や斬竜の逆鱗を加えることで武器のレベルが上がっていく。
火属性に弱いゴア・マガラの素材を要求するとは…
しかし操虫棍使いはLV4強化の際、さらに頭を抱える事になる。
今度はさらに斬竜の尻尾を3本要求してくる。最初の2本で終わりだと思っていたハンターは絶望する事に…。
- 尻尾の苦難を乗り越えて、獰猛化素材と斬竜の炎玉もつぎ込んだ果てに「斬竜旋ヘルダイト」へと変化する。
その性能を言うと、- 属性武器としては高めの攻撃力210
- 平均的な火属性24
- 会心率はそのまま0%
- 斬れ味はデフォルトで長い緑+そこそこの青40、斬れ味レベル+2で白が40出る
- スロットは1のまま
- ライバルとして金銀リオス素材で作られた開闢の焔竜棍と、
アグナコトル素材で作られたブレイズハルバードが立ちはだかる。
先生お手製の矛は残念ながら戦力外。はい?肉ですか?そこらで焼いとけ- 焔竜棍は攻撃力190、火属性値31、会心率15%、そして斬れ味+2で長い白ゲージが出現。
ヘルダイトとブレイズハルバードの中間といったバランスの良い性能であるが、
最終強化には獰猛化モンスターの中でもとりわけ強敵である獰猛化リオス希少種の素材が必要なうえ、
獰猛化リオス希少種のクエストがイベントクエストにしか存在しない。
性能的には好みのレベルではあるが、作成難度でいえばヘルダイトの方が手にしやすいか。
- ブレイズハルバードは攻撃力こそ180と低いが会心率25%がそれを補い、
属性値38、斬れ味レベル+2で白ゲージ60と非常に優秀。
手数で攻める操虫棍では斬れ味の長さと属性値が重要な事、
火属性に弱い強敵がどれも肉質が硬いものが多い事からブレイズハルバードの方が若干優勢か。
しかし彼方はスロット0が地味に痛いので、汎用性で言えばヘルダイトが有利であろう。
- 焔竜棍は攻撃力190、火属性値31、会心率15%、そして斬れ味+2で長い白ゲージが出現。
MHXX
- MHXXでG級が開放、斬竜旋ヘルダイトは3段階の強化(LV9)で究極強化「大斬旋ヘルダヴァ」となる。
性能は- 属性武器としては高い攻撃力330
- 平均的な火属性30
- 会心率はそのまま0%
- 斬れ味は素ならば白40、+2で紫40
- スロットは変わらず1つ
高い攻撃力を筆頭に、全体的に十分な数値でまとまっていて隙のない優秀な性能である。
なんとこの攻撃力330を持つディノ武器は操虫棍のこれだけであり、破格の優遇っぷりとなっている。
- 同じ火属性操虫棍の星河一天の煌竜戟や炎戈戟カークブレイズなどは
火属性特化な性能であるため差別化は容易だが、
絢爛の閃竜戟はステータスのバランスが良く、こちらと似通った性能となっている。
斬れ味の長さはこちらの方がやや優秀なため、少しでもいい斬れ味が欲しい場合はこちらに分がある。
あちらは素で会心を持っているが超会心前提で見ても、
あちらの会心率が100%になる条件(会心率+80%)同士での比較でも
物理期待値の差は小数点以下の数値の差に留まる*1ためほぼ互角と見ていいだろう。
どちらかといえば属性値5の差が地味に差をつけてくるため属性の通りで使い分けてもいいだろう。
あとは猟虫の属性があちらは切断なのでその点でも差別化点になるだろう。
上記の通り大きな差はないが、斬れ味・属性の通り・猟虫のタイプ等の事情も考慮して
どちらを選ぶか考えるといいだろう。- バランス型の火属性操虫棍としては他に激重棍グランビールタがあるが、
無情にもこちらが上位互換と言っていい性能なので気に留める必要はない。
- バランス型の火属性操虫棍としては他に激重棍グランビールタがあるが、
- 前作では苦しめられた尻尾だが、G級の断剣尾は限界突破時に2つだけ必要。
さらに、G級のディノバルドの尾からは尾刃片が出なくなった都合上、
奴の妨害で断剣尾が出なかった場合は貴重な天鱗が手に入るので、それはそれでラッキーなのもありがたい所*2。
MHW:I
- MHW:Iでも復活を遂げた。
名称は「灼炎のテウザー」→「灼炎のテウザー改」→「斬竜旋ヘルダイト」とそのままで、見た目もほぼ変化はない。
ただし、MHW:Iが既存のG級に相当するマスターランクからのスタートであるため性能はかなり高め。
灼炎のテウザーは生産可能時点では2本目となる猟虫強化【気・力】ボーナスの操虫棍*3で
火属性としても唯一となっている。利便性の良いボーナスなので人気も高い。
- 最終強化である斬竜旋ヘルダイトの性能は
- 攻撃力806
- 斬れ味は素で白70、匠で紫30まで延びる
- 火属性360
- スロットはLv1が1つ
- 猟虫のボーナスは「猟虫強化【気・力】」
属性値や攻撃力、斬れ味も高い水準でまとまった一振りになっている上に、
人によってはかなりの依存症が出てしまうと評判の猟虫強化【気・力】が乗っている逸品。
さらに、最終強化できる時期は終盤ではあるがストーリークリア前と破格のタイミングになっている。
ただ、キーの素材がテオ・テスカトルの素材であるため、
マスターランクでの戦闘は探索や調査クエスト頼みであり、さくっとストーリーを進めるスタンスだと
最短での最終強化はなかなかしづらい。- イベントクエストには特殊闘技場でテオ・テスカトルと戦えるものがあるが、
出現前にキリンとクシャルダオラを討伐する必要があるためそう手軽にはいかない。
- ライバルはマム・タロト武器の皇金の長刀・王だろうか。
火属性、会心率等殆どの面であちらに軍配が上がるうえにパーツ強化まで可能とかなり優遇されている。
だがこちらはレア度11故にカスタム強化を多く乗せることが出来、猟虫強化も強力。
なによりあちらと違い入手も容易で扱いやすい。
硫鉄のスピラン
MHW:I
硬く鋭い刃に蓄えられた酸は、
一撃と共に放たれ獲物を侵食する。
- MHW:Iで追加されたディノバルド亜種素材を用いた操虫棍。見た目はテウザーの色違い。
派生は亜種武器によくある通常種武器からの派生ではなく、タイラントグレイブからの派生になっている。
性能面ではこちらの方が近いのでその関係からだろうか。
- 最終強化では名称が「硫斬旋フォーニャ」となる。
フォーニャの性能は- 発売直後の時点ではトップタイの攻撃力899。マイナス会心も無い
- 無属性ながら属性解放で麻痺属性210が出現
- 素の斬れ味は青。匠Lv5で白20と紫10
- 武器としては珍しいLv4スロットが1個
- 猟虫ボーナスは攻撃強化【切断】
同じく攻撃力トップタイ(発売直後時点)のタナトスグレイブと完全に同じ轍を踏んでしまっている。
どう頑張っても紫が10しかないところまで一緒。
手数の少ない武器ではこの斬れ味でもなんとかなるだろうが、操虫棍ではかなり仕込まないと取り回しが悪い。
匠Lv5は当然として、紫が短すぎて業物では意味がないので剛刃研磨と、
戦闘中の研ぎを可能にする砥石高速化か、オトモ道具のまもりの大盾*4かを採用する必要がある。
そこまで積み込めば、マイナス会心無しの大火力を叩き付けることができ非常に強力。
全体的に高性能な優等生のヘルダイトと違い、スキル構成とハンターの腕を求めるじゃじゃ馬だが
使いこなせば心強い味方になってくれるだろう。- タナトスグレイブと違いマイナス会心無しであるので、会心特化装備と達人芸を採用する可能性も出てくる。
とはいえ、この斬れ味を維持するなら会心率80~100%くらい実現しないと厳しいが、
それを満たすスキル構成を実現できれば操虫棍トップの瞬間火力を
比較的長時間維持することも不可能ではないだろう。仕切りこそ高いが、
それに見合った活躍は圧巻の一言。 - 麻痺属性値は属性解放を必要とする割に低く、
素で麻痺属性が付いているベニカガチノマヒバシラIIより30低い。
麻痺に関してはベニカガチノマヒバシラか、
属性解放で麻痺300が現れる骨武器の基礎形エアリアルウィザードIIIを
使った方がいいかもしれない。
あるいはこの物理攻撃力で麻痺中のラッシュを狙うなら解放する手もありだが*5、
その場合は上のスキル構成に属性解放Lv3も突っ込む羽目になり、
スキルが相当窮屈になるのは覚悟する事。無属性強化も乗らなくなってしまうため、
自身のスタイルと要相談。 - 操虫棍でLV4スロットが付いているのは
他にイヴェルカーナ、ゼノ・ジーヴァ、ベヒーモス、通常のラージャン、
猛り爆ぜるブラキディオス、ミラボレアスの6本と赤龍武器である。
この中ではフォーニャが一番作成しやすい部類なのは言うまでもない。
サイズ4の装飾品は2種類のスキルを内包する強力なものが存在することもあるので、
スキルの補助が必要なこの武器のスキル構築に一役買ってくれることだろう。
爆焔のテウザー
MHX
- MHXの二つ名持ちモンスター、燼滅刃ディノバルドの素材で作成する操虫棍。
見た目は完全に色違いであり、所々がマグマのように変色しているのが特徴。
- 最終形態も似たような名前の燼滅旋ヘルダイトとなる。その性能は
- 上位武器としては平均的な攻撃力200
- 燼滅刃武器らしく爆破属性30
- 会心率は5%
- 素で短めの白20。ゲージは既にマックスで「斬れ味レベル+1~2」は効果なし
- 猟虫は切断タイプのクルドローン系統。何故それを通常種でやらないんだ
- 二つ名武器なのでスロット無し
本作では匠が付けづらい為、素で白を持っている+斬れ味が振り切れているのはかなりの利点。
また二つ名武器のため狩技ゲージも溜まりやすく、業物さえ付けられれば
「絶対回避【臨戦】」により斬れ味白ゲージを維持し続けるなんて芸当も可能。
- ライバルとして挙げられるのはやはりブラキ武器の二振り。
- 爆棍エレクトロッドは攻撃力は互角、爆破属性では劣っている為見てくれは劣っている。
しかし匠で出る白がヘルダイトよりも長く、物理ブラキ武器では珍しくスロット1を持つ。 - 破岩杵ゲントツは攻撃力では及ばないものの爆破属性棍最大の属性値を持つ。
さらにスロット2と拡張性にも優れ、青ゲージも長いためスキルの構成が広い。
切断タイプの猟虫を備えた爆破属性棍となると、これ一択と言えるだろう。
オモチャの杖もクルドローンだった気がするが忘れた。 - 爆棍エレクトロッドは攻撃力は互角、爆破属性では劣っている為見てくれは劣っている。
- また、素で斬れ味ゲージがマックスに達しているライバルも幾つか存在する。
- アルバトリオンの素材から作成できる煌黒龍棍アルイノは攻撃力180に龍属性28、
と単純な火力ではヘルダイトに劣っているが、
素で白60かつスロット2と高い継戦能力と拡張性がウリ。 - また、オストガロア素材の傲慢ナル棍星ズィムバは攻撃力190におまけの龍属性8、
そして素の白ゲージは短いものの異常なほどに長い青ゲージとスロット2つにより
アルイノを上回る程の継戦能力とスキル自由度を誇る。
単純な火力ではヘルダイトに軍配があがるため棲みわけは出来ているといえるだろう。 - アルバトリオンの素材から作成できる煌黒龍棍アルイノは攻撃力180に龍属性28、
- 燼滅刃武器らしくLV3では1つ、LV9強化の際には2つも燼滅刃の塵粉を求めてくる。
さらにLV10強化の際には斬竜の炎玉2個まで要してくる。
見ての通り、強化において様々な壁が立ちはだかっているが、
苦労の末に待っているのは相手を選ばない万能な爆破属性操虫棍。
燼滅刃を制する実力があれば、完成のために奮闘する価値はあるだろう。
MHXX
- MHXXから登場したG級特殊許可クエストによって、この燼滅旋ヘルダイトも更なる強化が可能になった。
LV15で究極強化となり、「真滅旋ヘルダヴァ」となる。
その性能は…- G級武器としては平均的な攻撃力300
- 十分な爆破属性値爆破42
- 上位武器と変わらず会心率5%
- 斬れ味は素で紫30、匠による延長はなし
- 二つ名武器なのでスロット0
- 狩技ゲージブースト有り
- それは復活した紅龍の素材で作られる操虫棍、真・黒滅龍棍【旦明】である。
あちらは攻撃力330・会心率15%というトップクラスの物理性能に加え、
操虫棍の手数を考えれば破格の爆破属性55を備えていることから、
攻撃性能では大差をつけられている。
唯一、斬れ味は素で青ゲージ・斬れ味レベル+2で紫30と心許ないが、
本作では匠と業物の両立が容易な点に加え、絶対回避【臨戦】や猟虫の特殊効果などといった
斬れ味を維持する手段が豊富にあること、
そしてなんとこの性能でスロット3をも兼ね備えていることから、斬れ味面で差をつけにくいのも向かい風である。- ミラバルカンのクエストが出るのはHR95からであるため、
それまでの繋ぎとしてなら使える…と思うかもしれない。
現実は燼滅刃をG5まで進めることがそもそも大変であることに加え、
悪名高き燼滅刃の塵粉が追加で2つ、1から作ると合計5つと、
とてもじゃないがHR95より楽に作れるとは到底言えない。
こんな作成難易度の武器を繋ぎとして運用するくらいなら、
例の炭鉱なりでさっさとHRを上げて旦明を作る方が早いのは言うまでもない。 - あちらは白ゲージが10しかなく、匠+2と業物がほとんど必須となるため
それらの発動が難しい二つ名一式で用いる場合などではこちらも全く使えないというわけではない。
さらに、狩技エキスハンターで3色維持を続ける戦法を取る場合、
旦明よりも狩技ゲージブーストを持つこちらの方が有利となる。
エキスハンターは必要ゲージ量が大であり、
武器や猟虫によってはトリプルアップ効果が切れる前にゲージが溜まりきらないことも多々ある。
そのため、旦明でこの戦法を取る場合はトリプルアップ延長効果のあるバランス虫ほぼ一択となるが、
こちらは狩技ゲージブーストのおかげで効果が切れる前にエキスハンターを再装填することも容易である。
これにより、ヘルダヴァは猟虫をバランス虫に縛られることなく使用できるという利点がある。
特に今作は前作以上に虫のスキルが自由自在であり*6、さらに猟虫の付け替えが可能となったため、
防具や敵に合わせて虫を柔軟に付け替えられるこの武器は旦明にはない強さを持つ。
火力の旦明、継戦能力と柔軟性のヘルダヴァとして使い分けると良い。
基本旦明で十分な爆破棍を追加で作ることになる上、制作難易度に見合ってると言えるかは疑問ではあるが…
- ミラバルカンのクエストが出るのはHR95からであるため、
余談
- ディノ武器恒例の熱い説明文はやはり健在ではあるのだが、
この武器だけは文字数の都合のせいか、「駆けろ」の後の読点が省かれてしまっている。
丁度いいところで改行がなされているので、プレイ中はそこまで気にならなかったりするが。
ちなみに、似たような現象は同じくディノチャアクの最終形の説明文でも起こっている。- MHW:Iで再登場した際には解説文が簡略化され、
「駆けろ」と「その棍の~」の間に読点が付けられている。
- MHW:Iで再登場した際には解説文が簡略化され、
- ディノバルド亜種の武器名は最終強化で鍾乳洞に関する銘を得るが、
硫斬旋フォーニャの元ネタはベトナムの国立公園フォンニャ=ケバンにあるフォンニャ洞窟と思われる。
この国立公園の中にあるソンドン洞窟もまたディノ亜種双剣の銘となっている。- 強化前の銘「スピラン」はスピロ化合物ともいう有機化合物の1種。
ある種のスピロ化合物は紫外線を当てると構造が変わり、発色する性質を持つので、
染料として用いられることがある。
- 強化前の銘「スピラン」はスピロ化合物ともいう有機化合物の1種。