残忍なる電竜、その素材を
用いて加工された操虫棍。苛烈
な放電を以って獲物を屠る。
(熱雷の電竜棍/雷牙の霆竜棍)
MHXのメインモンスターであるライゼクスの操虫棍。
本項では二つ名持ちモンスターである青電主ライゼクスの武器も扱う。
目次
概要
- ライゼクスの武器は火竜武器に則ったネーミングだが、操虫棍もその例に漏れない。
彼方が乾坤の火竜棍なのに対し、此方は熱雷の電竜棍である。 - 素材主のシャープさが武器にも反映されており、全体的に華奢な印象を受ける。
棍と言うよりは槍に見えなくもない。
また、納刀時はただの棒のようだが、抜刀すると刃側は三つに、後ろのクリスタルを挟むパーツ部分は
ライゼクスの尻尾のように二つに展開される。- この虫笛部分の鋏状のパーツだが、印弾や跳躍を使った瞬間にのみ大きく開くという珍しい特徴がある。
行動の度にハサミを開閉させるライゼクスを再現したギミックだろう。
- この虫笛部分の鋏状のパーツだが、印弾や跳躍を使った瞬間にのみ大きく開くという珍しい特徴がある。
性能
MHX
- 生産段階では前述の通り「熱雷の電竜棍」。
その性能はと言うと- 下位終盤で作成するにはやや低めの攻撃力120
- ライゼクス武器らしく雷属性12
- 低めの攻撃力を補強する会心率15%
- 斬れ味は長めの緑
- おまけのスロット1
- 猟虫は切断属性のクルドローン
ただ、この時点で既に雷属性操虫棍はアノカソードダクト・ボルトチャンバーが存在する。
アノカソードダクトは属性偏重なので比較対象から外れるが、
(同時期の強化時点で)物理火力では互角・属性では上回っているボルトチャンバーが最大のライバル。
なるべく会心率15%が活きる防具を身に着けて武器の強みを活かしたいところ。
- LV2の強化に必要なのは雷属性つながりで「雷狼竜の甲殻」。
ジンオウガのクエストの確定報酬である為、素材を揃えるのは難しくはないだろう。
- LV3から上位武器となるが、その際逆鱗の他にカブレライト鉱石が必要になる。
素材からわかるように掘らなければいけないのだ。ノヴァクリスタルを求められるよりはマシだが
- その後はライゼクスの素材+勇気の証Gを使用する事で界雷の電竜棍に変化する。
その性能は- 最終強化としては控えめの攻撃力180
- 可もなく不可もない雷属性26
- 会心率は上がって20%
- 斬れ味は素で白10。勿論斬れ味+で出るのは全て白
- スロットは1つのまま
雷属性値は一見まともな数値なのだが、実は雷属性操虫棍の中では最低値。
「電の反逆者」の名が泣いている
素で白ゲージを持っているが10しかないので、匠無しだと実質青ゲージ運用を余儀なくされる。
今回は匠スキルを付けづらい点はなかなか痛いか。
- 最大の問題点は、超絶激戦区の雷属性棍として登場してしまった事だろう。
- 銃剣【閃電】や蒼の稲魂はこちらより優れた属性値とスロットを持つ。
但し物理攻撃では優勢なので、差別化自体には困らない。 - フルボルトチャンバーは攻撃力220・会心率0%というトップクラスの物理火力が自慢。
属性値もこちらを上回っており、純粋な火力ではこちらに勝ち目はない。
但しあちらは斬れ味+2でようやく白10・スロット無しと若干使いづらいため、
汎用性を重視するならばこちらも負けていない。
実は火力は青チャンバー>白電竜棍なのは内緒 - そして、最大の強敵・鬼神棍【猿魔王】。
会心率-20%という足枷があるものの、攻撃力210・雷属性44の大業物である。
斬れ味も互角であり、会心込みでも火力・属性火力ではほぼ勝ち目はない。
ただ、この性能と引き換えなのか、完成時期は激昂ラージャンのクエストが出るHR45以降のみ、
「金獅子の尖角」「羅刹の金角」「金獅子の闘魂」とレア素材をたんまりと要求される…と、
作成難易度も尋常ではない高さを誇る為並のハンターでは簡単に手にする事が出来ない。
しかし、この武器はHR7までに完成する・唯一のプラス会心持ち・おまけにスロット有りと
見るべき点もあり、決して埋もれてしまう性能ではない。
最大限活かせるかはスキル次第であろう。 - 銃剣【閃電】や蒼の稲魂はこちらより優れた属性値とスロットを持つ。
MHXX
- G級ライゼクスの素材などを使用して更なる強化が可能に。
LV9で「万雷の霆竜棍」となる。その性能は、- 若干控えめの攻撃力300
- そこそこの雷属性32
- 上位から据え置いた会心率20%
- 斬れ味は素で紫10、匠で延長可能
- スロット1
斬れ味が良く匠+1でも実用的であるのは利点ではあるが、金剛砕棍ゴーデンジンや
ミラアンセスロード、何より下記の無極の碧霆竜棍等の
優秀な雷属性が多い操虫棍の中では少々埋もれやすいのが難点か。
ただ、これらの武器は作成難易度や解禁時期といった面でおいそれと直ぐに手を出しづらい
面もあるため、そこに至るまでの間メイン武器として使用するには十分なスペックはある。
- ライゼクスの近接武器は究極強化時の攻撃力が290のものが多いが、
なぜかこの武器と狩猟笛は攻撃力が300になっている。
ゼクス武器というカテゴリの中で見ると一歩抜けたスペックを持つため、
素材の在庫に余裕があれば作ってみるのも一考だろう。
MHR:S
反逆者の執念は燃え尽きること
知らず、幾世に在っても不滅。
牙を研ぎ続け鼎の軽重を問う。
(万雷の霆竜棍)
- ライゼクスの復活によりこの系統の操虫棍も復活。
MRで初登場であるためか、生産段階では新たな銘となる「雷牙の霆竜棍」。
その性能は- 生産段階としては高めの攻撃力300
- 割と低めの雷属性21
- 高めの会心率20%
- 斬れ味は素で白20、匠で延長可能
- スロット1
- 百竜装飾品スロットは標準的な大きさLv2
- 猟虫レベル12
生産直後で攻撃力300と会心率20%は攻略時としてはかなりありがたいのだが、
低めの雷属性値21はかなり痛い。
運用するなら火力重視で装備を組んだ方がいいかもしれない。
- その後はストーリークリア後、傀異クエストで手に入る「傀異化した爪」を入れることで「万雷の霆竜棍」に変化する。
その性能は、- そこそこの攻撃力320
- 相変わらず低めの雷属性25
- 生産時と変わらず会心率20%
- 斬れ味は素で紫20、匠で延長可能
- スロット1
- 百竜装飾品スロットLv2
- 猟虫レベル14
かなり低い雷属性値なのは相変わらずだが、
操虫棍の長所でもある手数と高めの会心率が噛み合い、十分DPSは稼ぐことができる上、
今作は匠がつけやすく、レベル5まで付けるとかなり長めな紫ゲージが出現する。
更に、今作はスキルを盛りやすい環境になっており、
低めの物理攻撃力も攻撃や超会心を盛ることで十分補える。
結果としてMHXX時代より火力重視の装備を組みやすくなったため担がれやすくなったと言えるだろう。
属性値に頼らないあまりに堅実な使い方は「電の反逆者」の欠片もないが…- アップデートにより属性ダメージを強力にアップさせるスキルが幾つも登場したことにより、
物理よりも属性を重視する風潮になってきたため、相対的にはやや価値が低下したか。
ただし、それらのスキルはある程度のリスクと引き換えに強化するスキルが多く、
リスクを取らずに火力を強化するスキル構成なら物理寄りの武器でも十分戦える。
ますます反逆者らしからぬ使い方になるが… - 難点を上げるとしたらスロット。
他の雷属性棍はこの武器よりはスロットが充実している場合が多いため、拡張性の点で若干選びづらいところはある。
- 雷属性棍は本作では結構な数が存在する激戦区となっている。
- 物理寄り棍としては圧倒的な物理攻撃力と匠で紫が出てくる金剛砕棍ゴーデンジンがかなり強い。
何気に属性も霆竜棍よりもちょっぴり高い。
ただ、マイナス会心と高Lvの匠で出てくる短い紫の維持に苦労する武器なので、扱いやすさで差をつけたい。 - バランス型は真・王牙棍【天来】が物理属性共に霆竜棍を上回り素の紫斬れ味も同じくらい出てくる優等生。
会心率20%の差を最大限利用していく必要があるだろう。 - 環境的に追い風が来ている属性寄り棍はRise時点のラスボス武器神翔・雷禍殺界。
短いながら素で紫が出ているので属性寄りといえど物理ダメージも馬鹿にならない。
本来は方向性が違うため競合しないのだが、アップデートで属性ダメージを珍重する流れが強くなったため、
物理寄り棍全体でこの一本に負けかねない苦しい状況にある。
ただ、スロットに関しては霆竜棍を下回り、一つも開いていないため、使い分けるとしたらここか。 - その他、スロットに優れる満電注雷棍改や万雷棍【日本号】改、
圧倒的に長い紫斬れ味を持つ鬼神棍【猿王】などバラエティに富んでいる。
- 物理寄り棍としては圧倒的な物理攻撃力と匠で紫が出てくる金剛砕棍ゴーデンジンがかなり強い。
- 高い会心率と扱いやすさに優れた物理寄り棍。
斬れ味などで立ち回りが制限されることは少ないので、スキルを火力に注力できるのが魅力。
ライバルも多いが使い方次第で一線で使っていけるだろう。
至極の青電竜棍
MHXX
- MHXXから二つ名モンスターに新しく青電主ライゼクスが登場したことにより、
この青電主ライゼクスの素材を用いて作る操虫棍も登場した。
至極の青電竜棍(LV1~2)→窮極の青電竜棍(LV3~4)→無極の碧霆竜棍(LV5、究極強化)と強化されていく。
- 究極強化の無極の碧霆竜棍の性能は、
- 通常種同様に究極強化としては控えめな攻撃力290
- 究極強化の雷属性操虫棍の中で一番低い雷属性20
- 控えめな攻撃力を補う会心率がなんと40%
- 斬れ味は素で紫20、匠+2紫70となる
- 猟虫は通常種と変わらず切断属性のクルドローン
- 二つ名武器(狩技ゲージが溜まりやすいが、スロットは無し)
匠無しでの物理火力は激戦区の雷属性棍中、1位であるどころか
素の斬れ味が紫20、攻撃力、会心率の数値はなんと無属性武器の無明鎌棍【正語】と同様で
その上雷属性、二つ名武器特性もある、というなかなかの高性能武器。
通常種同様斬れ味レベル+1だけでもフォローは十分であり、
匠無しで、業物と絶対回避【臨戦】で斬れ味を維持する戦法も取れる。
- 一方で、属性値はかなり低い。火力の方も匠を考慮するとミラアンセスロードや金剛砕棍ゴーデンジンには及ばない。
匠要らずという方向性では天雷宝棍【麒麟帝】があるが、1.15倍以上の物理火力の差があり、
運用にあたって必要となるスキル構成も完全に異なるので差別化は容易。- 二つ名武器特有の狩技ゲージの溜まりやすさというアドバンテージは同属性内では唯一の強みで、
属性を無視しても物理火力重視の超会心運用二つ名武器としても、
スキルによる斬れ味ケアが完全に不要なドナギハライと並んで最も向いている。
絶対回避やエキスハンターの回転率はもちろん、蟲纏い+飛翔蟲斬破のロマン火力も狙いやすくなる。
- 二つ名武器特有の狩技ゲージの溜まりやすさというアドバンテージは同属性内では唯一の強みで、
- ちなみに、こちらも通常種武器同様、他の青電主武器より攻撃力が10高い。
その関係で斬れ味を伸ばさない場合、雷武器での物理期待値が1位になった。
他の武器種もこれぐらい攻撃力があれば…
余談
- 熱雷とは、気温の高い夏季に局地的に突発する雷のことを言う。
大気の状態が不安定な時に強い日差しによって地表が熱せられることにより、
湿った空気が上昇気流によって上空に運ばれ、瞬く間に積乱雲を形成することで発生する。
いわゆる「夕立」や「ゲリラ豪雨」などと同時に起こる雷、と言うとイメージしやすい。- 特に山の斜面においては角度の関係上、日差しを垂直に近い状態で受けやすく、気流も複雑なため、
平地と比較して発生しやすいとされている。
森丘や遺跡平原といった、温暖で起伏の激しい地域を中心に生息する、ライゼクスのイメージだろうか。
- 特に山の斜面においては角度の関係上、日差しを垂直に近い状態で受けやすく、気流も複雑なため、
- 一方で界雷は、温帯低気圧が伴う寒冷前線に沿って発生する雷を指す言葉。
低気圧の寒冷前線は非常に長く続く構造になっている場合がほとんどであるため、
必然的に広い地域で一斉に激しい雷雨をもたらすことになる。- こちらの方は熱雷と違い、気温の低い冬季であっても発生しうる。
「爆弾低気圧」と呼ばれる、豪雪をもたらす発達した冬の低気圧が通過する際に、
吹雪と同時に雷が観測されることがあるのはこのためである。 - ちなみに雷属性でキックする某機械竜先輩の最終個体(上位の中でだが)クエスト名にも使われている。
- こちらの方は熱雷と違い、気温の低い冬季であっても発生しうる。
- 万雷については気象用語ではなく、字の通り「たくさんの雷」という意味の言葉。
転じて「万雷の拍手」などのように、雷のように大きくとどろく音の喩えとしても使われている。
関連項目
モンスター/ライゼクス
モンスター/青電主ライゼクス
武器/ゼクス武器
武器/乾坤の火竜棍 - 武器名のオマージュ元である、リオス希少種の操虫棍
武器/火竜棍【炎舞】 - リオレウス原種の素材で作られた操虫棍。乾坤の火竜棍と同じデザイン