History

Last-modified: 2021-12-09 (木) 03:55:12

グレートベアの歴史

  • グレートベア史学会が発行したグレートベア島に関する情報が掲載されている小冊子などで確認できる。

崩壊

崩壊の歴史(パート1)

20XX年代半ば、欧米の継続的な政情不安が引き金となって、世界中で加速した経済危機は、金融市場のさらなる乱高下を招き、カナダと北米の銀行システムの急激な大崩壊へとつながった。

これによりカナダの通過*は即座に価値を失い、米ドルのハイパーインフレを引き起こし、あらゆる貿易と経済活動が速やかに中国元やビットコイン式の仮想通貨に移行した。

経済的窮地に追い込まれたカナダは北米経済区の財政監督下に置かれ、広大な米国経済圏において、ある種の保護区として位置づけられることとなった。

それ以来、カナダの経済活動の大半は既に人口密度が高かった都市部に集中し、小規模な農村部や都市部から離れた地域は実質的に切り離されてしまった。

これらのコミュニティの多くが自身の存続のために依存していた地元の経済的ライフラインが失われ、より安定した経済状況を求める人々が都市へと移動して行く中、多くの農村部や遠隔地の地域は、空洞化していった。

*原文ママ。通貨の誤字。

崩壊の歴史(パート2)

既に外部から完全に切り離されてしまい数十年に渡る経済衰退に消耗しきっていたグレートベアのような地域にとって、突如訪れた崩壊はとどめの一撃となった。

主要な経済の推進力となるものは地元にはなく、グレートベアのライフラインは、本土から定期的に出荷される、燃料、食糧、医療用品といった生存維持に必要な最低限の物品の供給に完全に依存していた。

それはまるで、第二次世界大戦時の配給のようだった。

この定期供給と引き換えに、時として国境の南にある経済大国の強い要請により、「本土人」はグレート・ベアに残されていた重工業インフラの一部解体など、都市機能維持に必要な物資や原材料の搾取を正当化した。

知識:崩壊の歴史(パート3)

「本土からの経済支援」への依存に対する不満の増加、そして、本土がいつまでもグレートベアを本土の人々が利益を得るための資源取引所としか見ていなかったことに対する不満が高まり、グレートベアに留まることをんだ人々は自給自足に取り組むことを決意した。

小規模な地産の食糧生産を目指す取り組みは、第二次世界大戦時の英国やカナダにおけるビクトリー・ガーデンに酷似しており、グレートベアの至る所に普及し個人やコミュニティでさえも食糧と電源の生産を手がけるようた。

こうした活動の中には、政治的、あるいはイデオロギー的に動機づけされた側面もあった。

これらは庭や地元のニーズを満たす小規模な試みではなく、(意図的に行われた?)市場を独占していた経済力に対する反発でもあった。

崩壊の歴史(パート4)

本土からの分離--経済的にも比ゆ的にも--グレートベア島の人々は考え方の違いから、次第に2つの擬似政治団体に分離されていった。

片や本土に依存する経済状況を喜んで受け入れ、定期的な物資の供給をグレートベアの豊かな資源の搾取に対する謝罪とみなす人々。

片や究極の自立を追及し、本土との貿易や往復を必要悪とみなして、本土への不信感を抱く人々。

本土の支援を受けている人々は、小規模な「ビクトリーガーデン」のような活動を、愛国心の欠如の表れであるとみなした。

それは、崩壊以前のカナダの思想には実在しなかったコンセプトだった。

地域

ミルトンの町

1911年に周辺の山々からの石炭採取が活発になったミルトンは、1900年代には炭鉱バブルを迎え、最盛期には住人1000人を超えた。

だが2000年代に入ると100人程度に落ち着き、「崩壊」後には、人口は2桁台の下の方に留まり苦戦を続けた。

もともと海岸線から内陸部に至る供給ルートに沿って建設された古い舗道は、1960年に舗装された高速道路に変わった。

メアリー港と内陸の山々の中間に位置しているため、鉱山労働者、きこり、工場労働者、キャンプを行う本土の人々のための燃料や備蓄の供給所としての利便性に優れ、経済は1980年代に急上昇した。

しかし、グレートベアハイウェイ(別名「15号線」)が完成すると、旅行者がミルトンを迂回して島の北側に容易に行けるようになり、多くの点でミルトンのゲートウェイ都市としての重要性を次第に低下させた。


これにより、旅行者や資源労働者がグレートベアを訪問する理由はほぼなくなり、植民地時代後の経済環境をさらに崩壊させた。

最終的には、数名の地元支持に熱心な老人や地元に深いルーツを持つ老人を除き、ミルトンは事実上のゴーストタウンとなった。

場所:謎の湖&エリア

「謎の湖」地域はアルプスの峡谷で、平均標高は1200メートル、南東部の1/4を占める大きな湖が名前の由来になっている。

この地域は西と南に連なる山々、そして内陸部の北と東にある山脈に囲まれている。

また、トランスアイランド鉄道の南北線の区間で二等分されている。


主な特徴として、豊かな森林に恵まれた丘陵地帯であり野生生物の個体数が多いことが挙げられる。

高い標高のため平均気温は低く、夜間はグレートベア島で最も寒い。

豪雨はこの地域ではごく普通のことである。


謎の湖地域は、夏はキャンプやハイキングの人気スポットだが、冬季はアクセス不能となるため大部分が閉鎖される。

山脈の裾野に隣接する渓谷には、謎の湖地域と人口の多い地域とを結ぶ主要な道路がない。

この地域には、最寄の町であるルパート・ランディングから、中級者~上級者向けのトレイルに沿って長距離のトレッキングを行う熟練の登山客のみが訪れる。


この地域への行き来のしにくさは、長年に渡り恵まれた環境であると同時に呪われた環境でもあった。

1930年代に鉄道が敷かれるまで、この地域は原始の、そして未開の荒野であったが、アメニティや人口不足により、真の恒久的なインフラが根付くことは困難だった。

謎の湖地域と、二次ハイウェイネットワークを結ぶプロジェクトが発足したが、険しい山々の地形は変わりやすく、プロジェクトの存続に対する断続的な脅威となった地すべりが起こったために放棄された。

高速道路のプロジェクトは、わずか数キロメートルの道路が敷かれた後に放棄された。


1960年代になると、野心を持った実業家であるリチャード・カーターが、謎の湖地域を新しい水力発電プロジェクトの場所として選択した。

これは、隣の谷での大規模な採掘作業に電力を供給することを意味していた。

勢いの良い帯水層網と毎年春になると流れだす雪解け水による継続的な補給により、謎の湖は未開発の水力発電の可能性を持つ自然の貯水池となった。

しかし、1962年に建設された小規模な試験ダムを除き、このプロジェクトは地域のアクセス不能性と耐震への費用がかかりすぎることが原因で中止となった。


今日まで、この地域を通り抜ける鉄道を除き、謎の湖と隣接する渓谷を繋ぐ唯一のルートは、山を抜けるハイキングコースのみである。

低気温と大雪のため、冬になると、しばしばハイキングコースは通り抜けできなくなるる。

また、この地域は一般的に無人であるため、野生動物は人間に慣れておらず、人にとって大きな脅威となる可能性がある。

ハイカーやキャンピングカーに対しては、冬季にはこの地域に近づかないようにし、全ての食糧や廃棄物を「クマが開けることが出来ない」容器に保管するよう警告が行われている。

プレザント・バレーの歴史(パート1)

プレザント・バレーは、グレートベア島の中でも特に過酷で人里離れた場所にあり、それらがその歴史の多くと住民の性質を形作って来ました。

開けた土地がギザギザの山脈に囲まれてるという谷の地形は、異常に強い気象現象を引き起こします。

地元の人々は、冬季の数日間にわたる嵐、強風、そして深刻で終わりのない寒さについて、昔から語り継いで来ました。


しかしそうした環境も、グレートベア島の人々がこの町に住むことを阻止することはありませんでした。

実際、谷の大自然に覆われ荒涼とした丘は、家を建てるために理想的な場所だと考える人々もいたのです。

プレザント・バレーの歴史(パート2)

1919年に設立されたトムソンズ・クロッシングは、プレザント・バレー唯一の重要なコミュニティです。

居住者の農業と工業に関する懸念が結びついた、歴史ある孤立した町は、グレートベア島における産業のブームと不況のサイクルに沿って独自の道を歩みました。


地震活動により地盤の不安定さが増したため、近隣の鉱山は後の世代が作業するには危険すぎることが判明しました。

そして、プレザント・バレーに新しい産業が根付くのを阻止しようと決意した地元の活動家が現れたことで、トムソンズ・クロッシングは着実に衰退し始めました。

プレザント・バレーの歴史(パート3)

崩壊が始まっても、プレザント・バレーの人々はすぐには環境の変化に気づきませんでした。

もともと陸の孤島での生活に慣れていた人々の生活が劇的に変化したのは、数年後のことでした。


人々は、島に輸入される数少ない生活必需品が以前に増して不足していることに気付き始めました。

しかし、この地域の通信局から定期的に配信される気象レポートを受信していたため、崩壊後に完全に孤立するまでに何年もかかったのです。

その他

カーター水カダム

1960年代、カーター川に小さな水力発電ダムが建設された。

このプロジェクトは、自分の鉱山で働く労働者のために建設を計画していた小さな町に電力を供給しようとした産業界の大物、リチャード・カーターによって設計され、資金提供を受けた。

不運にも、1960年代後半に複数の死者を出し鉱山の閉鎖を余儀なくした地震活動と、石炭および銅の価格下落により、完了目前でプロジェクト継続を断念したカーターを破産へと追い込んだ。

1980年代になると、カーターダムを近代化して再稼動させようとする試みが幾度か行われたが、謎の湖地域の気候の変化や、流体力学、また、新設された謎の湖州立公園の外部支援団体からの圧力により、カーターダムは1990年代後半に閉鎖された。

「森の空論家」を名乗る少数の環境保護団体による労働争議と初期のエコ活動が、従業員の安全確保を主要な理由とする突然のダム閉鎖をもたらした。

実際のところ、管理作業の基幹要員が救助隊に助け出されるまでダムに数日間閉じ込められた。

暴力は報告されていないが、この事件は「カーターダムの閉鎖が、グレートベアのさらなる開発と営利目的での開拓を防ぐための活動を続ける有効性を実証した」と実感した森の空論家に拍車をかけた。

ブラックロックの建設 パート1

重警備収容施設としてのブラックロックの設立に関する逸話は、真実と伝説、そして古き良き誇張がない交ぜになっているが、グレートベア島の歴史に密接に関係しているという点には疑いの余地がない。

地元コミュニティは、ほとんどそういうルールがあるかのように刑務所との関わりを避けている。その理由が合理的な警戒なのか、あるいは不合理な恐怖なのかは誰にも分からない。

一方、グレートベアの冬での暮らしほど厳しいものはなく、島民にはその寒さにも負けない頑健さがあるのだから不安を抱く必要はないと主張する者たちも存在する。 島民たちは、いかなる囚人たちよりもタフなのである

ブラックロックの建設 パート2

ブラックロック刑務所の元々の設計者、G・W・ヤーンについてはほとんど何も分かっていない。パイプオルガンの製造者にしてデザイナーだった彼は、19世紀の後半にカナダに移住してから制度設計に転向した。

デザインに影響を与えた物としては、エジプトのモニュメント、イギリスの社会論者ジェレミー・ベンサム、そして古代ギリシャの音楽と天文学の一風変わった魅力に非常な興味を抱いていたことのみが公式記録に残っている。

全体的に見て、彼の作品、そして刑務所そのものは、殺風景なグレートベア島の風景に対して多大かつ独特な貢献をしていると言える

ブラックロックの建設 パート3

ブラックロックの設計は、刑務所の目的への影響力という点については周囲の地形に一切勝る点がない。刑務所の敷地を囲む岩がちな谷は、それ自体が第二の抑止力となっている。

刑務所の建設が始まる以前、ブラックロックの日の当たらない場所での一攫千金を目指し、金鉱労働者と探鉱者がこの地域に足を踏み入れていた。その多くが命を落とし、目的の黄金を発見した者はほとんどいなかった。

それでも、刑務所の敷地周辺を流れる大小の多くの川には、冬でも黄金が含まれていると言われている

アーカイバル・レポート

EP4で入手可能なオーラルヒストリー（口述歴史）

  • ブラックロック刑務所の記録文書から破り取られたページ。血痕がついている

［ブラックロック -- オーラル・ヒストリー、Vol. A］

俺はブラックロックの建設に手を貸した。本土から鉄やレンガを持ってくるのを手伝ったよ。

だが本土以外に、あのデカい山のふもとにある採石場から岩だの石だのを持っていくこともやった。俺たちはそのための人員だったんだろうな。ブラックロックマウンテンさ。谷には鉱山関係者がわんさかいたから、あの刑務所を建てるための労働力には事欠かなかった。死んだ奴もいたし、遭難した奴もいた。だが全員に金が支払われて建設も完了した。確かに見てくれは悪いが、仕上がりは頑丈だった。

グレートベアは夏の間は過ごしやすいが、冬になるとまさに牙をむくんだ。山からの風が、音を立てて吹き付けてくるんだよ

　

［ブラックロック--オーラル・ヒストリー、Vol.B］

私の夫が海軍時代の旧友に誘われたんです。50年代初頭のことで、当時は住みやすい場所ではありませんでした。後になって、同じく結婚している女性からブラックロックへと続くまともな道路は一本もないのだと教えられました。

私たちは刑務所から離れた場所にある集落で、小さな山小屋に住んでいました。職員の多くは近くに住んでいましたが、全員がそうしていたわけではありませんでした。刑務所となるべく距離を置きたがった人たちもいたのです。冬になると出勤の時に大変でしたが、それでも構いませんでした。

私は、あそこで何が行われているのか考えないようにしていました。あの場所は夫の何かを変えてしまいました。夫は優しい人でしたが、少しばかり無力感を抱えていて仕事に恵まれないところもありました。当時多くの男性がそうだったでしょう。ですがグレートベアでの、あの場所での生活は、彼に言葉にできないほどの悲しみを抱えさせました。

私は庭仕事のかたわら、ずっと姉妹に手紙を書いていました。当時はずっとそうしていたような気がします。ずっと手紙を書きつつ、季節が移り変わり、あの場所を離れられる日を待っていたのです

　

［ブラックロック--オーラル・ヒストリー、Vol.C］

初期の所長の一人とは知り合いだった。俺は料理人で彼は雇い主だった。そういう立場だったから、彼のことはよく知っている。よく夕食を食べながら「お前はこの件をどう思う?どうだ」と質問攻めにされたものだ。

そうなったら大抵の場合は肩をすくめて対応した。知るかって話だ。とは言え、戦争中にも同じような体験は腐るほどしてきたから、もう慣れっこだったがね。

彼は頭のいい人物だった。所長を務めるのに十分な知性を備えていたが、罰について奇妙な考え方をしていた。島が彼らを、つまり囚人たちを矯正するんだと、講義だか説教だか分からないが何度も聞かされたよ。ブラックロックマウンテンの厳しい環境の中で過ごすことが囚人の使命だと言っていたが、俺にはさっぱり意味が分からなかったな

　

［ブラックロック--オーラルヒストリーVol.D］

俺は最初に連れてこられた警備員のグループの一員だった。俺にとっては初仕事だった。本当に、まだケツの青いガキだったんだ。凍えるような島に世間知らずが到着したわけだ。

だが、おそらくそこが重要なところだったんだ。あの場所は、閉じ込めている連中だけでなく警備員の人格にも影響があった。警備員にも閉じ込められていると感じる人間がいたよ。囚人と同じじゃないかってね。

数年後、俺は職を辞して、皆と握手をしてからあの場所を去った。それ以来、ブラックロックには行っていない

　
　

注（このページの掲載文章について）

ゲーム中の文章をスクリーンショットしたうえで無料のWeb OCR（Googleドライブ）で文字起こししました。
そのため誤字脱字が含まれている場合があるので、気づいた方は訂正お願いします。

雑記

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Googleドライブ1960年代、カーター川に小さな水力発電ダムが建設された。このプロジェクトは、自分の鉱山で働く労働者のために建設を計画していた小さな町に電力を供給しようとした産業界の大物、リチャード・カーターによって設計され、資金提供を受けた。不運にも、1960年代後半に複数の死者を出し鉱山の閉鎖を余儀なくした地震活動と、石炭および銅の価格下落により、完了目前でプロジェクト継続を断念したカーターを破産へと追い込んだ。1980年代になると、カーターダムを近代化して再稼動させようとする試みが幾度か行われたが、謎の湖地域の気候の変化や、流体力学、また、新設された謎の湖州立公園の外部支援団体からの圧力により、カーターダムは1990年代後半に閉鎖された。「森の空論家」を名乗る少数の環境保護団体による労働争議と初期のエコ活動が、従業員の安全確保を主要な理由とする突然のダム閉鎖をもたらした。実際のところ、管理作業の基幹要員が救助隊に助け出されるまでダムに数日間閉じ込められた。暴力は報告されていないが、この事件は「カーターダムの閉鎖が、グレートベアのさらなる開発と営利目的での開拓を防ぐための活動を続ける有効性を実証した」と実感した森の空論家に拍車をかけた。
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i2OCR1960年代、カーター川に小さな水力発電ダムが建設された。このプロジェクトは、自分の鉱山で働く労働者のために建設を計画していた小さな町に電力を供給しようとした産業界の大物、リチャード・カーターによって設計され、資金提供を受けた。不運にも、1960年代後半に複数の死者を出し鉱山の閉鎖を余儀なくした地震活動と、石直および鋼の価格下落により、完了目前でプロジェクト継続を断念したカーターを破産へと追い込んだ。1980年代になると、カーターダムを近代化して再稼動させようとする試みが鐵度か行われたが、謎の湖地域の気候の変化や、流体力学、ei新設された謎の湖州立公葉の外部支援団体からの圧力により、カーターダムは1990年代後半に閉鎖された。「森の空論家」を名乗る少数の環境保護団体による労働争議と初期のエコ活動が、従業員の安全確保を主要な理由とする突然のダム閉鎖をもたらした。実際のところ、管理作業の基幹要員が救助隊に助け出されるまでダムに数日間閉じ込められた。暴力は報告されていないが、この事件は「カーターダムの閉鎖が、グレートベアのさらなる開発と営利目的での開拓を防ぐための活動を続ける有効性を実証した」と実感した森の空論家に拍車をかけた。

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