Nassau

Last-modified: 2023-10-29 (日) 12:52:17

ナッサウ級戦艦 ナッサウ

3.Nassau.jpg

性能諸元

編集時 ver.4.2.2

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier3
生存性継戦能力25615
抗堪性・防郭防御10%
・火災浸水耐性12%
・装甲10%
・対水雷防御10.50%
主砲射程10.53km
副砲射程5.48km
機動性最大速力18.76ノット[kt]
最大出力への到着時間18.96秒
転舵速度5.60度/秒
転舵所要時間10.80秒
隠蔽性9.30km



・派生艦船



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(火災率)(防郭率)装填時間砲塔旋回速度
283mm L/45 Drh LC/1906, 6基×2門HE弾 600(8%)
AP弾 1025(250%)
19秒5度/秒


副兵装口径,搭載基数×門数最大ダメージ(防郭率)装填時間砲塔旋回速度
150mm 45口径 MPL C/06, 12基×1門AP弾 491(150%)6.90秒8度/秒

ゲーム内説明

ドイツ帝国海軍初の弩級戦艦艦級のネームシップ。信頼性の高い装甲、優れた対水雷防御、強力な副砲を特徴としている。また搭載されている283mm砲は、他国の競合艦の多くに比して口径では劣っているものの、他の多くに点についてはより優れていた。

解説

ドイツのTier3戦艦。英国の誇るドレットノートに対抗すべく建造された。なぜか「ドイツ版河内」として実装前から注目を浴びていた。だいたい砲塔配置のせい。

・主砲
口径は283ミリと他国標準の305ミリよりも一回り小さめであるが、連装砲を6基合計12門装備している。砲配置に関しては今更説明は不要であるが、河内よりも射角に優れる実用的なデザインとなっている。HE弾ダメージは600と最低(これは榴弾のダメージが口径に比例するためやむを得ない)だが、AP弾ダメージは1025と優秀で貫通力はそこそこである。しかしながら、肝心の砲性能が「ドイツ戦艦の宿命」と言えるガバ砲(それでも河内より精度は高い)であり、これから戦艦に乗る艦長に今のうちから慣れてもらう必要がある。

・副砲
150ミリ砲を片舷側に6門づつ、合計12門装備。リロード時間が約7秒と口径のサイズの割に他国より優れている。AP弾ダメージも491と強力で、まれに隣接戦闘で戦艦のバイタルパートを抜くこともある。射程も他国同格戦艦随一の長さ(5.48km)であり、他の戦艦にはない大きなアドバンテージとなっている。

・対空
本艦に対空砲は搭載されていない。

・装甲
装甲は12%と他国同格戦艦と横並びである(防郭防御10%、火災浸水耐性10%という値も横並び)。ただし、対水雷防御は10.5%と劣っている(他は大体12%)。なお、数値に現れない特性として船体がコンパクトなため距離によっては標的が小さくなり命中しにくいという利点がある。

・機動性
最高速度はサウスカロライナ(17.51ノット)より速い18.76ノット。河内(18.89ノット)とあまり変わらない。加速は鈍い(戦艦なので当たり前だが)が、舵の効きは同格トップクラスの5.6度である。転舵そのものにかかる時間もサウスカロライナ並みに短い10.8秒である。

・隠蔽性
他国同格戦艦と比較すると、隠蔽は一番マシである。参考までに河内がワーストの10.8km、サウスカロライナが9.6km、ナッサウは9.3kmとなっている。

・生存性
HPのみで比較すると他国同格戦艦内で平均的な25000台であり、生存性は高いとは言い難い。しかし、射撃戦においてはコンパクトで被弾しにくく舵の効きがよく魚雷を躱しやすい事を考慮するとそれなりに生存性は高いと言えるだろう。

・エリート特性
 ・船体強化 HP+4%(お勧め)
 ・防雷網 魚雷防御+7%
 ・功績 EXP+10%

・総論
他国同格戦艦と比較すると、主砲の攻撃力は河内やサウスカロライナに劣るものの、砲戦の防御力はサウスカロライナに匹敵する。水雷防御は低いものの回避を前提として生存性を上げた、しぶとく生き残るタイプの艦である。

史実

史実

ナッサウは、ドイツ帝国海軍が竣工させた初の弩級戦艦である。日本の河内型に類似した亀甲配置を持つが、設計がどちらの方が古いかは諸説ある。
 初の弩級戦艦であるが、竣工時のはイギリスは超弩級戦艦の建造に着手しており、建艦競走に出遅れた感は否めない。しかしながら、弩級戦艦としては優秀な性能を持っており、史上最大規模の艦隊砲戦であるユトランド沖海戦では第二戦艦部隊として参加している。
 霧の深い北海での運用を考慮し、乱戦に発展しやすいことから主砲塔を亀甲配置としている点が、本艦の特徴の一つである。また、敵艦隊を視認しにくく、必然的に至近距離での砲撃戦が発生しやすいことから、主砲は至近距離で最大限の威力を発揮する設計となっている(遠距離で撃ち合うことは想定外であった)。
 その性能は、比較的軽量の283mm砲弾を高初速で撃ち出すことにより、舷側装甲に命中する距離であればイギリスの343mm砲と遜色ない貫通力を発揮した(代わりに大仰角落下の威力は最低クラスとなった)。
 リガ湾の攻防戦、ユトランド沖海戦など、数々の戦線へ出撃し、全艦が第一次大戦を生き延びた。一番艦ナッサウは戦後、日本へ戦利艦として割り当てられるが、編入はされずスクラップとなる。二番艦ヴァストファーレンは、ユトランド沖海戦でイギリスの超弩級戦艦、キング・ジョージ・五世と砲火を交え、戦後はスカパー・フローに抑留。三番艦ラインラントや四番艦ポーゼンなど、大洋艦隊の主力艦らと共に自沈した(PC版wikiより)。

小ネタ

艦名の由来

本艦の艦名の由来は恐らく、ナッサウ公国から。ナッサウ公国は19世紀ドイツに存在した領邦*1国家であり、その名の通りナッサウ家によって統治されていた*2。ナッサウ公国はライン同盟からドイツ連邦にも加盟したが…普墺戦争(1866年)においてはオーストリア帝国側に付いたため戦後にプロイセン王国に併合されている(プラハ条約)。

コンパクト化の弊害

ナッサウ級戦艦は非常にコンパクトにできているが、これは長期間の作戦行動はしないという前提のもと、乗員の居住区域等を最小限度に抑え、スペースと重量を軽減しているためである。軽減した分を装甲と武装に割り振ったが、舷側装甲が厚くて重い分外洋航海時には揺れが酷く(波の揺れに遅れて艦の揺れが生じるらしい)「安定性は最悪」とまで言われた。無論、この点はゲームには影響が無いので安心して欲しい。

戦艦の役割について

 ドイツ戦艦の世界へようこそ。諸君らが本艦を初めとするドイツ戦艦を操るに相応しい艦長になれるよう、役立ちそうな知識を少しづつ公開していくので楽しみにしていて欲しい。まず最初の講義は「戦艦の役割」についてだ。戦艦の役割をものすごく単純に言い表すと、以下の3つに集約される。

 

1.敵艦(特に巡洋艦)を撃沈すること
2.敵艦からの攻撃を(沈まない程度に)受けること
3.敵艦を撤退させること

 

順番に解説していこう。まず、最初の1.についてであるが、これは敵の戦線を後退させることを目的としている。艦隊戦においては艦種によって速度や得意な交戦距離が異なるため、一般に「駆逐艦<巡洋艦<戦艦」という順番で1つのグループ(戦闘単位)を構築して戦闘に入ることが多い。この状態(雛壇陣形)は互いの艦種がそれぞれ干渉することなく最大限の火力を発揮できるため、非常に厄介である。そこで、戦艦乗りは艦種の相性的に最良である巡洋艦を攻撃して陣形を崩すことを目論む。実際、戦艦砲は1回の斉射で敵巡洋艦に大ダメージを与える事ができるため、斉射を2回程度行えば敵巡洋艦を撃沈もしくは戦意喪失させて撤退に持ち込むことができる(敵巡洋艦が居なくなれば、味方駆逐艦が前進できるので結果的に敵戦艦も後退せざるを得なくなる。残った敵駆逐艦も単独で戦線を維持することはできない)。

 

次に、2.であるがこれは味方艦の被害を少なくする目的がある。戦艦が前線において敵の攻撃を引き受ければ(防御力に秀でた分だけ)、味方の巡洋艦・駆逐艦が攻撃されるよりも長い時間耐久可能だ。つまり、その間に味方の巡洋艦・駆逐艦は火力を敵に向け続ける事ができ、結果として戦闘に勝利しやすくなる。

 

3.についてはそのエリア(戦場)における勝利を確定させる目的があるが、同時にエリア(戦場)の確保も兼ねている。味方が敵の勢力範囲を徐々に狭めていけば、それだけ試合に勝つ可能性も高くなっていくのである。特に占領戦においては、占領サークル内に戦艦が鎮座している場合敵にとってプレッシャーが大きい。戦艦を排除するためには砲火力と魚雷を集中させる必要があり、それは容易な事ではないためである。

 

ここまで読んでいただければ、戦艦がその場に「居る(そして役割を果たしている)」ことの重要性を理解して頂けたであろう。逆説的に言えば戦艦がその場に「居ない(もしくは役割を果たしていない)」場合、敵が容易にこちら側に攻め込んでくることを示している(外周戦艦が駄目と言われる所以は、見事に1.から3.までを全て放棄して敵の進出を容易にしている為である)。そうなれば味方は徐々に溶けていき、最後に残ったフルヘルスの戦艦が袋叩きに遭うのは目に見えている。諸君にはこのような不名誉な沈没を経験して欲しくない。

接近戦におけるVP狙いのススメ

低ティア帯の戦艦に乗っていると、戦艦同士の接近戦になるケースが存在する。そのような場合、独戦はその特性上有利になることが多い。敵の主砲は流石に貫通を許してしまうが、副砲程度なら厚めの舷側装甲がはじき返すことが多いし、こちらの主砲・副砲も近距離なら敵の舷側装甲を抜けることが多いためである。
 この様な状況においては、AP弾を装填して敵のバイタルパート(以下VPと呼称)があると推測される部位を狙い撃ちし、一気に大ダメージを与える可能性に賭けてみるのも悪く無い。うまくVP貫通を狙うコツは、VPが存在すると思われるエリアの、喫水線近く(VPはその重要性から多くの場合、喫水線下もしくはそれに準ずるような低い位置に収められている事が多い)を射撃する(※1)事である。狙い通りにVPを貫通した場合ダメージの数値が赤で表示され、敵艦のHPのバーがガクンと減る(どの位ダメージが大きくなるかの値が防郭率に表示されている。この値は砲の口径が大きくなるほど増える)筈だ。
 ただし、低ティアの戦艦砲だと集弾性が悪く狙った場所に飛んでいかないことも多いので、うまくいけば儲けもの・・・ぐらいの軽い気持ちでチャレンジしてみると良いだろう。

※1:狙いが高すぎると砲弾が貫通してもVPがあるエリアを通らなければ普通の貫通ダメージ(小ダメージ)しか出ない。狙いが低すぎると水中弾になってしまう上に入射角がきつくなって(喫水線下の形状は底に行くほど絞られている)弾かれ易くなる。

バイタルパートとは

 「バイタルパート(以下VP)」とは、軍艦における重要防御区画の事を指す。この区画内には、エンジンや燃料タンク等航行に必要な機械の一群である「主機」および主砲や副砲の「弾薬庫」が収められている(※1)。これらを覆う硬い装甲が「防郭」である。判りやすく言うとVPが卵の中身であり、防郭は卵の殻と言える。外から見た場合、ほぼ一緒の場所になるので本ゲーム的にはVP=防郭と考えてしまっても問題ないだろう。
 問題はこのVPがどこに存在するかであるが、ナッサウは艦のレイアウト的に艦橋や煙突を取り囲む形で主砲塔が存在するので、外から見ても位置を推測しやすい。具体的には、横の範囲は艦首の第一砲塔直下から、艦橋や煙突を通って艦尾の第6砲塔直下までの広い範囲(※2)、縦の範囲は水面から少し上といった範囲が該当する(縦の範囲は艦ごとに違う場合がある)。この部位は敵の主砲が命中して貫通されるとバイタル貫通となり大きなダメージを受けてしまう。よって、敵の砲撃を受ける際にはこの区画を守り、敵に砲撃する際にはこの区画を狙うのが有効である(ただし、命中するとは限らないし命中しても貫通するかは別問題である)。最初のうちはこういう弱点がある、という事を心に留め置くだけで良い。

※1:主機は大体の位置が煙突の下に存在する(例外はある)し、弾薬庫も砲塔直下に存在することが多い。初めて見た敵艦でもおおよその予測は可能。
※2:造船の際にはこの区画をなるべく集中し、コンパクト化して守りやすくする。この考え方を集中防御方式と呼ぶ。

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • 解説が河内との比較しか記載されておらず、他との対比が不明であったため追記を行いました。 -- 2019-06-10 (月) 06:34:40
  • エリート特性を追加。 -- 2021-08-11 (水) 12:46:35

コメント欄

  • 河内の劣化版?(笑) -- ポンコツ? 2018-09-20 (木) 18:28:58
  • 河内の劣化版?(笑) -- ポンコツ? 2018-09-20 (木) 18:28:59
    • 主砲のダメージは河内の方が上だけど、精度はナッサウの方が上な気がする。(感覚だけど。) あと副砲がAPだから近距離だと貫通した時のダメージがエグい。操舵系はあんまり変わらないかも。 -- 2018-09-24 (月) 14:13:01
    • 河内運用中は鈍足と当たらない主砲に悩まされて禿が進行しそうだったが、こいつはある程度当たるので少しはまし。 -- 2018-09-24 (月) 17:16:17
    • ちっさいからかなり当てにくいぞ -- 2019-02-19 (火) 10:52:56
  • 機動性がもう少しあれば。 -- 2018-10-22 (月) 00:32:18
  • 今日自分で載せた画像が気に入らないからと削除依 -- 2020-03-05 (木) 13:49:33
    • したら添付出来なくなってしまいました。すみません。 -- 2020-03-05 (木) 13:50:16
      • 多分これで貼れるようになったと思う -- 2020-03-05 (木) 14:03:24
      • ありがとうごさいます。再添付できました。 -- 2020-03-06 (金) 15:01:21
  • これ乗るならカイザーにして下さい。 -- 2020-05-14 (木) 03:07:47
  • PC版でもPS版でも、そしてスマホ版でもハブられるヘルゴラントほんとカワイソス -- 2020-12-17 (木) 13:35:15
  • 格上のワイオミングと接近戦をしたら、防郭2枚抜けて主砲の1枚と合わせて防郭の危機をとれた。 -- 2021-08-10 (火) 06:40:59
  • イキリ初狩り御用達戦艦ってマ? -- 2021-11-06 (土) 14:55:52
  • この戦艦魚雷に弱いけど、AP弾ダメージ高いし接近戦の副砲も活躍するし結構楽しいですね。 -- WoWS blitz始めた初心者? 2022-04-01 (金) 17:08:00
  • 初心者のころ狂ったように乗ってたのくそ懐かしいわ -- 2022-10-22 (土) 16:32:27
  • 中~近距離で真価を発揮します。このティア帯なので、ドイツ戦艦らしくヘイトを集めてタンクをしようとしても、大抵特攻型駆逐艦等が突っ込んで来て海底行きになりやすいので、乱戦で魚雷やらを食らわない立ち回りが出来れば◎ 副砲は戦艦相手でも艦首艦尾を狙えば主砲並みのダメージが入る程強いですが、地味に装填時間が長いので、駆逐艦相手はめっぽう強いかと言われると案外そうでもないです。主砲精度もあってブリカスの様にHEでワンパンしたりするのも難しいので、近づかれる前に削っておくか、味方にお願いした方が無難です。4キロ足らずの所でお腹向けてる駆逐に命中1ってマ…? -- 2022-11-17 (木) 22:38:45

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*1 領邦とは中世ヨーロッパにおいて成立した君主を中心とした半自立型の支配体制。ドイツにおいては領邦が力を付けて小さな国家となるケースが相次いだ。19世紀にドイツ統一が成されると国家としての主権は失われたが、帝国を構成する諸邦として存続した。
*2 元々は「ナッサウ・ウージンゲン公国」と「ナッサウ・ヴァイルブルク公国」がナッサウ・ウージンゲン公「フリードリヒ・アウグスト」の下で1806年8月に合併、アウグストは初代ナッサウ公となった。