Tier 9 アメリカ 重戦車
スペック
HP | 1,800 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 229/45/45 |
最高速度(km/h) | 34 |
重量/最大積載量(t) | 54.27/57.5 |
本体価格(シルバー) | 3,640,000 |
E:必要経験値
S:購入シルバー
詳細
パッケージ名 | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | HP | 通信機 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
出力 | 下記参照 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 通信範囲 | |||
出力重量比 | 地形抵抗 | 旋回速度 | 視認範囲 | ||||
初期状態 | Continental AV-1790-5B | 105 mm Gun T5E1M1 | T97E1 | M89 | 1,800 | AN/GRC-3 | |
810 | 28 / [22.40] | 254/86/53 | 410 | ||||
14.89 | 1.2/1.5/2.6 | 32 | 380 | ||||
120 mm Gun T122開発時 | Continental AV-1790-5B | 120 mm Gun T122 | T97E2 | M140 | 1,900 | AN/GRC-7 | |
810 | 30 / [27.51] | 254/86/53 | 410 | ||||
14.30 | 1.2/1.3/2.4 | 32 | 380 | ||||
120 mm Gun M58開発時 | Continental AV-1790-7C | 120 mm Gun M58 | T97E2 | T140 | 1,900 | AN/GRC-7 | |
860 | 30 / [28.21] | 254/99/53 | 410 | ||||
15.17 | 1.2/1.3/2.4 | 32 | 400 |
※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。
主砲性能 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
名称 | 弾種 | 弾代 | 貫通 | ダメージ | 発射速度 | AP弾 DPM | 照準時間 | 精度 | 総弾数 | 最高角 最伏角 | |
105 mm Gun T5E1 | AP APCR HE | 1,000 12G 680 | 218 265 53 | 320 320 420 | 7.06 | 2,259 | 2.10 | 0.38 ? 1.22 | 60 | +15 -10 | |
120 mm Gun T122 | AP HEAT HE | 1,060 11G 900 | 242 340 60 | 400 400 515 | 5.56 | 2,204 | 2.30 | 0.37 ? 1.18 | 33 | +15 -10 | |
120 mm Gun M58 | AP HEAT HE | 1,060 11G 900 | 258 340 60 | 400 400 515 | 5.77 | 2,308 | 2.30 | 0.35 ? 1.12 | 33 | +15 -10 |
※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
解説
- 概要
Tier9アメリカ重戦車。
戦後、ソ連のIS-3に対抗してクライスラー社が開発・量産した重戦車である。
日本では「Fighting Monster(ファイティングモンスター)」の愛称で知られている
E 75やST-Iといったゲーム内屈指の強力な車両がいるTier9HTの中でも、最も走攻守のバランスに優れる。 - 砲性能
幸い順当に進化している。- 105 mm Gun T5E1
初期砲らしく、厳しい性能。
ダメージ・貫通力ともに頼りなく、特に貫通力はTier10と戦うには不安がある。
出来ればこれを使わずに120mm砲を開発しておきたいところだが、フリー経験値が足りないなど理由があって使わざるを得ない場合は金弾を多めに積んでおこう。 - 120 mm Gun T122
金弾貫通力が大幅に上昇しており、これを搭載すれば攻撃面の不安は解消される。
最終砲はこれの精度・発射速度強化版なので、ここから先はフリー経験値を投入する必要は薄いだろう。 - 120 mm Gun M58
貫通力もT32から大幅に上がり、単発火力で劣るが良好な装填速度を持つため、Tier10を相手にしてもさほど不足は感じないだろう。
それでもハルダウン最中だろうと棒立ちすれば小さな弱点を突かれることもある。
細かく砲塔を振ったり、前後運動をすることで狙いを絞らせないようにし、少しでも弾く可能性を高めることで補おう。
- 105 mm Gun T5E1
- 装甲
耐久値は改良砲塔で1,900とTier9重戦車の中では平均的な数値である。
全体的に防御面は不安が残る性能。格下に対してなら有効であるが、同格以上の砲撃は弾ければラッキー程度に考えておこう。
車体、砲塔共に真正面を向いた際にもっとも防御力が高まる形状をしている上、側面装甲がかなり薄いことに留意されたい。- 砲塔
防盾部分と傾斜がきつい部分こそ跳弾できるが、弱点が各所に点在している。
砲塔上部の天板やキューポラは目立つ弱点であり、ハルダウン・豚飯時でも砲身より先にこれらを晒す事になる。特に天板は口径120mm以上の主砲なら掠っただけでも撃ち抜けてしまう。最大俯角でハルダウンを行えば天板とキューポラは隠せるが、おでこまでは隠し切れない(-8°のハルダウンで220mm~相当)。
初期砲塔は、正面向きでも大半の部位が200~240mm相当とかなり脆いため、早急に換装してしまいたい。
改良砲塔では「ほっぺ」の脆弱さが改善されるものの、少しでも横を向くとあっさりと貫通するので注意が必要だ。 - 車体
正面上部や先端部分は丸みを帯びたきつい傾斜があり、230mm~300mm超の防御力を発揮する。しかし、最も防御力を発揮するのは外縁部のみであり、大部分は250mm前後なのでこのTier帯では安心できない。
正面下部は114.3mm+傾斜で160~200mm程度の防御力しかなく、格下にも容易く抜かれてしまう弱点だ。
言うまでもないが、側背面の装甲は59.7~44.5mmとHEが貫通しかねないレベルの脆弱さである。
- 砲塔
- 機動性
T32から引き継げる装備がほとんど無いが、初期状態でも開発完了時のT32に近い機動力が備わっており乗り出しは楽な部類に入る。
最高速度は34km/hとそれなりだが、加速力はT32から順当に強化されてる。
一方で後退は12km/hとやや劣化しており、飛び出し撃ちをした際に後退がもたつく事もあるだろう。 - '総論
ハルダウンを戦術の主軸に据えたバランス型の重戦車である。
バランス型とはいえ全体的に欠点の目立つ性能をしており、前線を張るには装甲が薄く、中戦車的運用をするにも機動性が足らず、遠距離射撃をしようにも精度が物足りない。
器用貧乏な戦車ではあるが、裏を返せば使い手の実力がもろに反映される車両と言える。臨機応変に立ち回って勝利をものにしていこう。
プレイヤースキルが問われるが、乗り手の要求にしっかり応えるポテンシャルを秘めることは間違いないだろう。
史実
アメリカ陸軍最後の重戦車で、ソ連のIS-3に対抗するため開発されました。
1948年12月1日に後にM103重戦車となるT43試作重戦車の開発が決定し、1951年6月に試作初号車が引き渡され、3両が試作されました。
車体前面は127mmの装甲板を60度に傾けていて、車体前部中央に回転式ハッチを持つ操縦手席があり、前方にT36ペリスコープ3基が用意されています。
車体後部の機関室には、コンチネンタル社製AV-1790エンジン(810馬力)とCD-850変速機を収めていました。
砲塔にはM47パットン中戦車と同じ5基の視察ブロックを備え、前部にペリスコープを持つキューポラが載っており、右側面には乗降用の梯子、左側面には12.7mm機銃のマウントが備えてありました。
キューポラ左にベンチレーターがあり、その前に装填手ハッチが用意されていました。
試作初号車には砲塔左側面にピストルポートがありましたが、2号車以降は廃止されました。
主砲はT140砲架に搭載した120mm高射砲M1がベースの120mm軽量砲T122で、左右に同軸機銃(7.62mmまたは12.7mm)を備えていました。
M14ステレオ式測距器を車長席に持ち、照準は主砲右の砲手用直接照準器で行うというものでした。
試作4号車以降T43E1とされ、主砲を改良型のT123E1として貫徹力を向上させた他、砲架をT154に変更しました。
試作5号車以降は、操縦手用ペリスコープがT25に換えられました。
300両生産されて、1953年にはテストのため朝鮮半島に送られましたが、この時は役に立たないと判断されて保管状態になってしまいました、その後の1955年11月に98カ所の改良を行ってM103重戦車として採用されました。
量産車はキューポラがM48中戦車初期型と同じ背の低いもの(遠隔操作式12.7mm機銃マウント付き)になり、砲塔左の機銃マウントを廃止、ベンチレーターが砲塔左後方に移り、排気管が右のみに変更されました。
主砲は51口径120mm戦車砲M58(T123E1と同じ)で、M358徹甲弾なら装甲貫徹力は射距離1,000ヤード(約914m)で221mm(30度)、2,000ヤード(約1.83km)で196mm(30度)の貫通が可能となっていました、ただし、その後パワーを発揮する砲弾は分離装薬式で、装填時間効率化のために装填手が2名おり、発射速度は毎分5発の発射が可能でした。 補助として主砲左右に7.62mm同軸機銃1挺ずつを備えています。
FCS(火器管制装置)はステレオ式測遠機と弾道計算機などを連動させるもので、射距離2,000mでも移動目標に対して命中率50%前後を保っていました。
装甲は防弾鋳鋼製で、装甲厚は防楯254mm、車体前面上部127mm(傾斜60度)。
エンジンはコンチネンタル社製AV-1790B、トランスミッションはCD-850-4Bで、最大時速37km/hを発揮しました。
初期には車体リアパネルに、砲身固定用のガントラベリングロックが装備されていましたが、後に機関室後方に起倒式に装備されるようになっていました。
生産60号車からは操縦手用ハッチのペリスコープがT26になり、61号車からは操縦手用ハッチがM48A1で採用された大型のものに換わっています。
T43E1として保管状態にあった74両が改修を受け、1956年にM103重戦車として制式化しました、その後、1958年からヨーロッパに配備されました。
M103のFCSを改良し、砲塔旋回装置を電動式に交換、砲塔バスケットを装備したものがM103A1で、主砲右の同軸機銃は廃止され、間接式望遠照準器が補助照準器として、その位置に装備されました。
車長用ステレオ式測遠機も新型のM15に換えられ、M6弾道コンピュータと連動して正確な射撃諸元を提供します。
また、車長用キューポラは固定式になり、12.7mm機銃の遠隔操作装置は廃止されました。
砲口のカウンター・ウェイト兼ブラストデフレクターの孔が廃止され、砲口直後に設けられている排煙機に固定されていました。
海兵隊が1957年6月13日に採用して219両をT43E1から改修しこれを受領、1959年2月から陸軍にも72両が貸し出されました。
それが、M103A1E1として開発され、1962年12月13日に海兵隊に制式採用されたタイプで、M103A1のエンジンをディーゼルエンジンに換えたものがM103A2です、ガソリンエンジンを使う陸軍と対照に、第二次大戦以降、米海兵隊は伝統的にディーゼルエンジンを使用している関係で換装要求が出されました。(海軍で燃料は主に軽油を使用するため兵站上便利という理由)
航続距離が3倍以上となり、これに合わせて機関室周囲のレイアウトが変更され、トラベリング・クランプの形状も変更されました。
車長用測距器は合致式のM24になり、弾道コンピュータはM14A1とされ、HEAT弾(M469HEAT-FS、装甲貫徹力330mm)の射撃が可能となっていました。
砲手用直接照準器はM102Cメトリック式となり、夜間戦闘用キセノン探照灯が防楯上部に装備されました。上部転輪が2個減って4個となています。
エンジンはコンチネンタルAVDS-1790-2Aディーゼルエンジン(750馬力)、トランスミッションはCD-850-6で、最大時速34km/h、航続距離483kmを発揮しました。
そのほか、7.62mmM37同軸機銃と、12.7mmM2対空機銃1挺ずつを装備していました。
208両がM103A1から改修されましたが、イギリスが開発したNATO標準砲のL7系の105mm砲が同等もしくはそれ以上の威力を発揮したため、1973年には第一線から退いて順次退役していきました。
アメリカ戦車は時として人名が付けられる事が多く、有名なところではM3中戦車も非公式ではありますが、イギリス軍からイギリス向けの仕様で生産されたものを南北戦争時の北軍将軍ユリシーズ・S・グラントの名をとってジェネラル・グラント。
アメリカ陸軍使用モデルで、同仕様のままでイギリス軍にも配備されたものを含めて、南軍の将軍ロバート・E・リーの名をとってジェネラル・リーと名付けられていました。
また、M4中戦車も南北戦争時の将軍であったウィリアム・シャーマンに由来し、M4シャーマンと呼ばれていました。
M103がファイティングモンスターとして人名を使われなかった理由としてM103が制式化された直後、当時のアメリカ合衆国大統領であるケネディが愛称候補となっていましたが、暗殺と言う不幸な出来事が起こった為に縁起が良くないという事で愛称変更が行われ、その結果、その巨体に由来するファイティングモンスターの愛称が採用されたという説があります。
アバディーン戦車博物館に展示されていた当時は、防錆塗装が施されて綺麗に展示されていたそうです。
ちなみに、主砲のベースになった120mmM1A1高射砲「ロングトム」は1924年の開発当初、「巨大過ぎる」「コスト高」と猛批判を受け、戦間期だった事も理由で採用が渋られていたのですが、ヨーロッパの戦火拡大がきっかけになり、1940年に制式化されています。 威力はありましたが、巨大過ぎた事がネックで取り回しが難しく、朝鮮戦争を境に対空ミサイルの発達で旧式兵器等級になり退役して行きました。
コメント
- 下手くそな、余でも強く成れる戦車です。 -- 家康? 2021-02-21 (日) 12:36:30
- バトルで全然見かけない、遭遇しても脅威と感じたことがない、挙句の果ては「ファイティングモンスター(笑)」と言われる始末。・・・と今まで敬遠していたが、自分で作ったらあまりに使い易くて驚いた。食わず嫌いは良くないねw -- 2022-02-08 (火) 09:28:57
- 実は性能調整によって俯角、砲搭装甲、DPMがかなり強化されていて、以前のような微妙戦車ではなくなったんだよね。強戦車かといわれると微妙なところだけど、バランスよくまとまってて良い戦車だよね。 -- 2022-02-09 (水) 20:57:24
- 結局のところ、ファイティングモンスターになるかファイティングモンキーになるかは使い手次第なんだよなぁ。 -- 木主? 2022-02-10 (木) 07:52:10
- 先に冷戦で会ってて、第二次戦でHammmerで対峙した時「ああコイツも出るんだ、ってか何処打っても抜けねえこんなに硬かったっけw」てなったわ -- 初心者マーク? 2022-05-19 (木) 06:49:28
- 実は性能調整によって俯角、砲搭装甲、DPMがかなり強化されていて、以前のような微妙戦車ではなくなったんだよね。強戦車かといわれると微妙なところだけど、バランスよくまとまってて良い戦車だよね。 -- 2022-02-09 (水) 20:57:24
- ほんと、強化されてから理不尽な抜かれ方をしたり顔を出すのも億劫ってことが無くなったし、なんならE5より俯角あるから攻撃のしやすさは間違いなくM103に軍配が上がる。というか完全にハルダウンが決まった状態だとE5より安心できるんじゃないか?流石に格上駆逐は無理だろうが、中、重戦車同士の戦いなら問題ない。昔は間違いなくゴミだったけど今は個人的には強戦車入りしたと思う、元から砲は良かったし。あと、車体下部に関しては数値的にもE5よりも硬いから、インファイト時に曲面なのを活かして遮蔽から上手く出して弾く技もできる。だから運営は早くE5の俯角を10度に…。 -- 2022-06-23 (木) 18:03:25
- 尖って強いのは装填速度が少し早いのとHEATの貫通が340mmくらいなもんで、速さ硬さはそこそこ。でもその分ハルダウンで耐えたり、側背面取りに行ったりと柔軟に動きやすくて使いやすい。 -- 2023-06-03 (土) 22:25:56
- どんなに強化しても、形状がダメ。後頭部がバカでかいのはどうにもならなかった。普通の感覚では考えられないようなハミ出しをして死ぬ。 -- 2023-12-02 (土) 01:22:53
- アメ車は特に横見せたらあかん -- 2023-12-02 (土) 19:23:30
- 確かに狙撃してる自分から見ると岩陰から後頭部はみ出してるのよく見る -- 2023-12-02 (土) 23:48:42