Tiger I Hammer

Last-modified: 2024-04-01 (月) 16:04:59

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Tier 7 ドイツ 重戦車 (課金戦車)

公式紹介ページ
レア戦車スポットライト

スペック

車体装甲厚(mm)100/80/80本体価格(ゴールド)7,700
最高速度(km/h)前進40マッチング範囲(戦闘Tier)7~9
後退12シルバーボーナス(%)30
隠蔽率静止時0.13経験値ボーナス(%)20
移動時0.08搭乗員経験値ボーナス(%)無し

パッケージ

Hammer
7,700G

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
HammerMaybach HL 230 P 308,8 cm Kw.K. 43 L/71Pz.Kpfw. Tiger Ausf. EPz.Kpfw. Tiger Ausf. E1,550FuG5 mit 20 WS.E.
70026 / [22.00]100/80/80620
12.151.1/1.3/2.820380

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
8,8 cm Kw.K. 43 L/71AP
APCR
HE
252
11G
252
203
237
44
240
240
295
8.962,1502.500.33
?
0.79
72+13
-7

解説

  • 概要
    Tier7ドイツプレミアム重戦車
    一連の戦車100周年イベントで'16/8に配布された。
    サッカードイツ代表の三色旗がデカールとして施されており、特殊迷彩としてすべての戦場で迷彩効果を発揮する。
    砲身根元の星は優等マークではないので注意したい。
    通常車輌のTiger Iに比べ、こちらはエンジン出力が低いので瞬発力に劣るが、その分多少のシルバー・経験値ボーナスがある。
    数々の神話的活躍からフィクションで見られる様に敵の弾を弾きつつ遠距離から一方的に撃破するプレイを期待して戸惑った人も多いだろう。
    史実で相手にしていた戦車達は軒並み格下となっており、同格にはTigerに対抗するために作られた試作車輌が多く、圧倒することなどは到底出来るものではない。
    また、マッチングも最大Tier9と試作から戦後まで揃っているので更に荷が重くなってしまう。
     
  • 火力
    • 8,8 cm Kw.K. 43 L/71
      ツリー版の最終砲と同一の名称だが、精度が僅かに向上している。
      同Tier帯の中では発射速度、貫通力、精度に優れる。
      ダメージは240で、同格のT29(単発火力320)やIS(単発火力390)に差をつけられているものの、DPMは同格HT最高クラスとなっているので手数で押し込んでいきたい。
      また単発240なので2発でTier5中戦車、3発でTier5重戦車を倒すことができ、ISやT29、Black Princeの様に一方的な撃破こそ出来ないものの、良好な発射速度のおかげで格下の処理は得意。
       
  • 装甲
    HPは1,550と同格ではO-Niと並んで同率一位という高さを誇る。
    • 車体
      前面装甲は100mmで垂直なので簡単に貫通される。
      同郷の中戦車Pantherの前面装甲は85mmの傾斜装甲なのでそれにすら劣ることになる。
      側後面は80mmとそこそこの厚みを持つ。
    • 砲塔
      前面は150mmの砲塔に150mm~45mmの防盾。
      格下の弾なら弾けるので車体よりはましではあるが、それでも信頼出来るほどではないので注意。
      余所見をする等で装甲厚を擬似的に増やす事を心掛けよう。
       
  • 機動性
    最高速度は40kmとHTにしては速い。
    ただし本家より砲塔の旋回性能が落ちている為、よりNDKに弱くなっていることには注意したい。
    更にエンジン出力が低いため*1、加速が鈍いので注意しよう。
    後退速度も遅いので調子に乗って突出すると袋叩きにされる、引き際には気を付けよう。
     
  • 総論
    試作車輌、戦後車輌と戦う散々な立場ではあるが、戦時中のティーガーが得意とした中~遠距離からの攻撃で十分活躍が望める。
    しかしそれは自身がTierトップ以外の話。
    自身がトップにもかかわらず前線に行かないとそれだけ味方に負担がかかってしまうので、そこにだけは注意してもらいたい。

史実

1935年、30t級陣地突破戦車として開発が始まった新型戦車は、戦局の推移の中でD.W.、D.W.II、VK 30.01、VK 36.01(H)と規模が拡大していった。
その後ヘンシェル社、ポルシェによる試作車の設計案を提出し、実際に製作された車両は1942年4月20日のヒトラーの誕生日に、ラステンブルクにおいてヒトラーの前で比較された。この時のポルシェ案のVK 45.01(P)が有名なポルシェティーガー(正式採用にはならなかったが既に90両分の製作部品が用意されており、車体はFerdinandに改造される事になる)である。
最終的にVK 36.01 (H)を拡大し、VK 45.01(P)に搭載されていた砲塔(VK 30.01 (P)のものを拡大した砲塔)を搭載した57tの車両がPz.Kpfw.VI Tigerとして採用された。
これには事情があり、納期が非常にタイトだったことがあり、ヘンシェル社は既存の部品を集めた結果とも言われている。
第二次世界大戦中期より戦局はドイツ不利に傾いており、Pz.Kpfw.VI Tigerを装備する部隊は突破してきた敵を撃退する火消部隊の役割を担っていた。防衛作戦においては機動力がそれほど必要とされない為、圧倒的な火力の8.8cm Kwk 36L/56と100mmの前面装甲が有効に働く結果となった。またミヒャエル・ヴィットマンやオットー・カリウスなど多くのエースを輩出した。彼らの活躍により文字通り連合軍を恐怖のどん底に落としいれた。
これは、「タイガーショック」とも呼ばれ、Pz.Kpfw.VI Tigerを恐れる余りノイローゼに陥る兵士まで現れた。故に、生産数は少ないながらも世界で最も有名な戦車に数えられている。
砲塔後面の脱出ハッチでも80mmの厚さがあり、その重量はうっかり開くと閉じることが困難で、逆に傾斜した状態では開くことが出来なかった。
57tを支える足回りはトーションバーと転輪を千鳥配置で交互に並べた複合転輪を片側2列、1両で32枚使用していた。
その為、泥詰まりや攻撃を受けての損壊が多く、整備はとても大変な作業であった、転輪の位置を間違えないように番号が振られていることが多く、また、第一転輪の外側を外していた車両もよく見られる。
これに、一コマ30kgの履帯が1列97コマの物と組み合わさる。
操縦は、ハンドル式でパワーステアリングもあり、指2本でも操縦出来るのが特筆する点であるが、操縦を手荒にすると履帯が切れる、足回りが壊れるなどの弱点もある。

特に有名なエピソードとしてあげられるのが前述のミヒャエル・ヴィットマンのヴィレル・ボカージュの戦いだろう。
1944年6月13日、フランスのカーン南方の村、ヴィレル・ボカージュでイギリス陸軍第7機甲師団の先鋒とドイツ軍SS第101重戦車大隊および装甲教導師団が衝突し、ドイツ軍が勝利した戦いである。
この時のドイツ軍の戦力は戦車25台(SS第101重戦車大隊所属のPz.Kpfw.VI Tiger11両と装甲教導師団のPz.Kpfw.IV14両)に対して、イギリス軍は戦車、装甲車両を含め200両という約10倍の戦力を保有していた。
特にイギリス軍の戦力で脅威だったのはシャーマン・ファイアフライ、オードナンス QF 17ポンド砲であった。
結果はイギリス軍の隊列を分断させ、他の車両と共に挟撃しようと単独行動を行ったヴィットマンの活躍と彼を支えた装甲教導師団によりイギリス陸軍第7機甲師団の先鋒の損害は大きく機動力の要である装甲車両を失った事は致命的であったと言われる。
ヴィットマン自身の戦果はクロムウェル5両、スチュアート3両、シャーマン4両(ファイアフライ含む)、ハーフトラック10両、カーデン・ロイド・キャリア4両、スカウトカー1両である。
水を差すようであるがノルマンディー上陸作戦後のドイツ不利の戦局は変わっておらず、ヴィットマンの戦果が士気を上げる為の宣伝に使われ、「単独で戦車を30両以上撃破した」と戦果も上記と異なる結果となってしまった。

現在、第504重戦車大隊所属の砲塔番号131番のPz.Kpfw.VI Tigerがイギリスのボービントン戦車博物館に展示されているが、大規模な改修のおかげで世界でも貴重なPz.Kpfw.VI Tigerの稼働展示を見る事が出来る。
このPz.Kpfw.VI Tigerはイギリス軍の第48王立戦車連隊とチュニジアで戦ったが損傷し、搭乗員によって遺棄されたものである。

尚、稼働展示が出来るという事で2014年11月28日に日本公開の映画「フューリー」でブラッド・ビット演じるウォーダディー等が搭乗する7.6cm砲を搭載した後期型M4シャーマンとの戦闘シーンに登場する。

シシリー島上陸作戦(ハスキー作戦)では、連合艦隊を相手に砲撃戦を繰り広げる珍事もあった、たたし、駆逐艦の艦砲5インチ砲(127mm)に敵うはずもなく後退したため、Pz.Kpfw.VI Tigerと米軽巡サバンナが撃ち合ったというのは、誤伝承である。

Pz.Kpfw.VI Tigerには、キューポラに専用のひさし、完全防水が施された上に渡河用の潜水キット(搭乗員は救命胴衣着用)などの専用オプション装備に加え、後方には修理部隊が随伴して砲塔用のクレーンまで用意する程、Pz.Kpfw.VI Tigerは特別な戦車だった。
オットー・カリウスによれば「Pz.Kpfw.VI Tiger乗りなら誰でも一度は、片方だけの履帯で牽引されて修理部隊まで帰還する経験はしているはずだ」と述べている。

 

コメント

  • 最初コイツの名称読めないよねw 無課金時代はヘビータンカーにとって使いやすくて収支が良いってことでお世話になったなぁ・・・ -- ワカ? 2017-12-25 (月) 12:41:18
  • 機動性が少しだけ落ちたティーガーIだから本家ティーガーIがしっくりくる人なら何の違和感なく乗れる。昔のエンジンBuffが掛かる前のティーガーIを知ってる人ならよりイメージがしやすいのではないだろうか? -- 2018-07-22 (日) 12:30:28
  • 機動性少し落ちたなんてもんじゃないけどな -- 2018-08-23 (木) 18:59:44
    • 確かに無印タイガーと比較すると相当機動力は落ちてるけど、圧倒的なDPMと圧倒的なHPで多少のゴリ押しも通じるからあまり弱く感じないな。人に寄り切りだが素敵性能も高め。 -- 2020-10-04 (日) 22:37:40
  • デビュー戦でMVP獲れて「え!?」てなった、ティーガーI作らずPティーガー作ったのでティーガーI初体験を楽しんでるw -- 初心者マーク? 2022-02-26 (土) 11:01:50
  • 国旗迷彩系だとこれが1番カッコいいと思う。ドイツ好きだけどティガーは使ったことないのでセールされてたら買ってみたい。 -- 2023-06-24 (土) 22:01:42

*1 初期エンジンよりかはマシといったレベルで、出力はPanther/M10と同じ