ヴァーモント級戦艦 ヴァーモント (ティルマン設計案)


性能諸元
性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能
| Tier | レジェンダリー | 種別 | プレミアム艦艇 |
|---|---|---|---|
| 艦種 | 戦艦 | 派生元 | - |
| 国家 | アメリカ | 派生先 | - |
| 生存性 | 継戦能力 | 102,800 | |
| 装甲 | 全体 19-508mm ・艦首・船尾 32mm ・上部構造 19-457mm ・砲郭 38-406mm ・主砲 254-508mm ・重要区画 41-406mm | ||
| 対水雷防御 | ダメージ低減 | (-) 40% | |
| 機動性 | 機関出力 | 65,000馬力[hp] | |
| 最大速力 | 24.5ノット[kt] | ||
| 旋回半径 | 850m | ||
| 転舵所要時間 | 19.1秒 | ||
| 隠蔽性 | 通常 | 主砲発砲時 | 火災発生時 | 煙幕内からの主砲発砲時 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 海面発見距離 | 16.0km | 17.8km | 18.0km | 15.7km | |
| 航空発見距離 | 12.8km | 21.9km | 15.8km | - |
| 射撃管制装置 | 艦体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
|---|---|---|---|---|
| - | mod.1 | 17.8km | 0m |
| 主砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 457mm/45 Mk.A | 4基×3門 | HE弾 6,100(43%) AP弾 15,000 | 35.0秒 | 45.0秒 |
| 副砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 127mm/38 Mk32 | 8基×2門 | HE弾 1,800(5%) | 6.0秒 | 5.0km |
| 対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
|---|---|---|---|---|---|
| - | 20mm Oerlikon Mk20 | 36基×2門 | 220 | 2.0km | |
| 40mm Bofors Mk2 | 21基×4門 | 334 | 3.5km | ||
| 127mm/38 Mk32 | 8基×2門 | 121 | 5.0km |
・アップグレード
| スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
| ○ | ○ | ○ | ○ |
| 1 | ![]() | 主砲改良2 | +20%:主砲旋回速度 |
![]() | 副砲改良2 | +20%:副砲最大射程 -20%:副砲弾の最大散布界 | |
![]() | 対空砲改良2 | +20%:対空砲座の最大射程 | |
| 2 | ![]() | ダメージコントロールシステム改良2 | -15%:消火時間 -15%:浸水復旧時間 |
![]() | 操舵装置改良2 | -20%:転舵所要時間 | |
![]() | 推力改良2 | -50%:最大出力への到達時間 | |
| 3 | ![]() | 隠蔽システム改良1 | -10%:被発見距離:敵弾の散布界+5% |
![]() | 目標捕捉装置改良1 | +20%:最大視認距離 +20%:魚雷発見距離 +50%:敵艦強制発見距離 | |
| 4 | ![]() | 主砲改良3 | -12%:主砲装填時間 -13%:主砲旋回速度 |
![]() | 副砲改良3 | -20%:副砲装填時間 | |
![]() | 射撃管制室改良2 | -11%:主砲弾の最大散布界 | |
![]() | 対空砲改良3 | +25%:平均対空ダメージ |
・消耗品
搭載可能 消耗品
| 十字キー左 | |||
|---|---|---|---|
![]() | 応急工作班 | 無制限 | 消耗品動作時間:20 秒 準備時間:80 秒 |
| 十字キー上 | |||
![]() | 修理班 | 3 回 | 回復:0.5% HP/秒 消耗品動作時間:28 秒 準備時間:80 秒 |
| 十字キー右(いずれか選択) | |||
![]() | 対空防御放火 | 3 回 | 平均対空ダメージ:+200% 消耗品の動作時間:40 秒 消耗品の準備時間:180 秒 |
| 十字キー下 | |||
![]() | 水上戦闘機 | 3 回 | 消耗品動作時間:90 秒 準備時間:80 秒 |
![]() | 着弾観測機 | 3 回 | 動作中の自艦の砲安定性:+10% 消耗品動作時間:30 秒 準備時間:200 秒 |
![]() | 強化型副砲照準器 | 3 回 | 副砲の安定性:+100% 副砲の散布界:-50% 消耗品の動作時間:30秒 準備時間:160秒 |
詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
第一次世界大戦における弩級戦艦の建艦競争において、最大級の性能を持つ6種類の戦艦設計案が提案されました。当時、設計技師たちは完全な自由裁量権を与えられていましたが、パナマ運河を通過できなければならないという唯一の制約がありました。最初の設計案は、他の案と比べると多少保守的であり、4基の砲塔に大口径砲を12門搭載し、非常に強固な装甲を備えていました。
設計年:1945
解説
- 主砲
- 口径と門数
レジェンダリー重巡の30mm船体を撃ち抜くことができる457mm砲を、贅沢にも計12門搭載。強制貫通がしやすいAP弾の優秀さもさることながら単発威力が15,750とGeorgia、Ohioと同じ数値で実装済みツリー戦艦では最高となる*1。また同口径HE弾に対して単発火力が有意に下げられていたKansasやMinnesotaと違い、本艦のHE弾は火力、発火率共に他国の戦艦と比べても見劣りしない性能となっている*2。
- 貫通力と射程
貫通力はMontana以上Yamato以下で弾道特性も同様。σ値は1.95とMontanaとOhioの中間で装填UGと択一だがさらに精度を上げることが可能。射程距離は素で17.8kmと十分であり、艦長スキルで強化すれば19.8kmにまで延長可能。鈍足で置いてけぼりになって火力が出せないという事態は無いはずである。
- 装填時間
装填時間は36秒、UGと艦長スキルで早めても29.52秒と遅い点はこれまでと変わらない。
- 主砲総評
Minnesotaまで問題だった砲弾性能とシグマ値が低いという欠点が本艦では完全に払拭されている。装填時間に目を瞑れば火力面に関して全く不足はない。裏を返せば、バラけなくなったので丁寧に狙わないとカス当たりも期待できないということになる。
- 口径と門数
- 抗堪性
- VPと装甲
VPが喫水線より大きくむき出している大和やKremlin?など比べるとマシではあるものの、Montanaより海面から顔を出している。そのため高Tier戦艦や高い貫通力を持つ敵戦艦相手に真横を見せるとVPを抜かれる危険性が高いので防御姿勢を取るなど基本に則った操艦が必要となる。
装甲に関しては側面に38mm装甲、甲板装甲が50mmに覆われているため貫通力の高い重巡HE弾やAP弾に対する耐性は高い。しかし、相手が戦艦や大巡、独巡のHEだと分が悪いので注意が必要。また、客船と見違えるほど高い乾舷や三本煙突が祟ってSAPや大口径HE弾で大ダメージを受けやすい。火災発生率が高いHE弾を持つ艦が蔓延るレジェンダリー戦場では防火系の艦長スキル取得は必須と言える。
- VPと装甲
- HP
HPが10万を超え最上位クラスに入るが、後述する速力が非常に遅く逃げる脚が無い。無計画な弾受けが出来る船ではないので味方と共同で戦線を張ることが望ましい。
多段火災やVPへの被弾で大ダメージを受けても、あきらめずに修理班を最大限活用し粘り強く戦おう。
- 水雷防御
被雷時のダメージ低減が40%と優秀な対水雷防御は健在である。AP爆弾への耐性も悪くないため、高い対空火力も相まって航空攻撃への耐性は高い。
- 対空火力
Kremlin?と真逆で長距離はほどほど、中・短距離を主力とした対空砲火を展開する。空襲の一投目を防ぐ力は無いものの、消耗品「対空防御砲火」を発動時させれば折り返してくる艦載機を容易に溶かしてくれるため2投目を防ぎやすい。
- 機動性
相変わらずの24.5ノット*3。寝そうになるくらい遅い*4。旋回半径や転舵所要時間はMinnesotaから大きく悪化し、こちらも褒めようがない。戦地の転換や撤退が非常に苦手であり、最初の進行ルートを誤るだけでロクに戦果を上げられずに撃沈もあり得る。戦闘開始時から最良の進行ルートを導き出すなど熟練した戦略と行動が求められる。
- 隠蔽性
特化で12.08kmと巨体に見合わない優秀さ。ConquerorやSchlieffenなどの高隠蔽戦艦を除き、多くの戦艦や超巡などに先手を取れるほどの隠蔽である。
一方航空発見距離は海面発見距離とあまり差が無いほどに劣悪なので艦載機に遠巻きにスポットされると逃げ遅れるおそれがある。
- 総評
シグマ値、口径、単発ダメージ、HPプールがレジェンダリー相応に上昇したのに対して、装填時間36秒と最高速力24.5ノットという欠点が全く改善しておらず、隠蔽性やヒットボックス、旋回性能が寧ろ悪化しているために非常に慎重な立ち回りが要求される。特に交戦距離の決定権が本艦には無く、自身の立ち位置は味方や敵の動きに対して常に受け身の形になる点に注意しなければならない。そして味方の位置取りに合わせられずに突出したり、戦線崩壊に気づかず逃げ遅れたりした際の無力さはトップクラスと言えるだろう。火(災)力の高い敵複数に狙われれば豪華客船のようなヒットボックスも相まって焼け落ちること間違いなしである。
とにかく戦況を見誤らずに一射一射丁寧に照準し、隙を見せた敵艦に457mm×12門のロマン砲をぶっ放すのが本艦最大にして唯一の仕事と言える。
とても初心者にはオススメできないが、このVermontを存分に扱えれば他の戦艦でも活躍できること間違いないだろう。
史実
本家で噂されている元ネタは、1912~1913年、加えて1916年に計画海軍事務委員のベンジャミン R. ティルマン上院議員が要請したMaximum Battleshipsの設計研究とされている。弩級戦艦の建艦競争が激しかった1910年代当時、戦艦の大型化にともなう莫大な建造費にしびれを切らした上記議員が「最初から建造可能な超巨大戦艦造ればええやんけ」と研究させたもの。確かに建造可能な最大サイズを作れば更に大きいサイズができないので建艦競争が一度ストップするはずだと考えた...のだが、その建造費が洒落にならないことや大飯食らいの運用費、技術進歩で拡大改良型が可能になったらどうするのだろうか。結果的にティルマン本人が亡くなったことで本研究は中止、そのまま資料だけが今に残っている。
- 第1案「とりあえずパナマ運河を通れればok?」
- パナマ運河と既存の港湾施設を利用できる最大限の大きさと能力を持つ戦艦の初期設計。ちなみに海軍はそのような艦を建造しないよう勧告したが、まぁ話を聞けよと言わんばかりに異なる優先順位を反映した実現可能な設計の可能性を示す図面を提出。
もちろん無視されたちなみに肝心の中身は排水量70000t、50口径16in3連装砲4基12門、機関出力13万馬力の最大速力26.5ktと非常にアメリカン。おや似ている設計の戦艦がいるような...?
- パナマ運河と既存の港湾施設を利用できる最大限の大きさと能力を持つ戦艦の初期設計。ちなみに海軍はそのような艦を建造しないよう勧告したが、まぁ話を聞けよと言わんばかりに異なる優先順位を反映した実現可能な設計の可能性を示す図面を提出。
- 第2案「なるほど、攻撃力が足りなかったのか!」
- 第1案を基本設計としつつ、兵装に45口径16in6連装主砲4基24門とし、流石に重すぎたので装甲の水線127mmほど削るなど対応することで26.5ktとなんとか維持。ただ6連装は奇想天外過ぎて全く相手にされずに終わってしまう。
- 第3案「なるほど、高速性が足りなかったのか!」
- やりすぎたと反省したらしく、奇想天外な兵装を第1案のものに戻し、軽量化した装甲をそのままにしたので軽くなった(排水量63,500t)。そこから更に主機を16→24基と増やして18万馬力によるパワフルな30ktを達成したのが本案である。奇しくも本案がMontanaの設計思想に非常に近く、実際にMontana級は就航しなかったが、あとから見ると一番この第3案が実現可能だったのかもしれない。まぁBB-65案の検討開始が1938年からであり、本案は20年以上も先取りしてるので多分偶然だろう
- 第4案「分かった、全部欲しいんだろ?」
- 逆転の発想と云わんばかりの「今までの特徴を全部入れれば凄い艦ができるのでは?」と考えた末に生まれたのが第4案の全部盛り。第1案のカッチカチ重装甲、第2案の奇想天外な6連装24門、第3案の主機24基18万馬力と、まさにわがままボディな設計となった。ただ流石に排水量が80000tまで増えたので25.2ktと高速性は維持できなかった。
- 第4-1案「18in主砲ができるらしいね?」
- 1920年に設計がされた18"/48 caliber Mark 1の(おそらく思想自体はWWⅠ戦後からあった)噂を聞きつけたので、1917年に6連装が駄目なら18in級主砲を据えようと考えたのが第4案の代案4-1である。50口径18in3連装砲1基、50口径18in連装砲5基、計13門の大火力を持っている。一方で排水量80000t級を維持するために再び装甲の水線が50mmほど削っており、おかげで速力は25.2ktのままである。
- 第4-2案「18in主砲ができるらしいね?Part2」
- 全くの同日に提案された代案その2。こちらは主砲を50口径18in3連装砲5基15門と火力を更に尖らせた。火力にリソースを注ぎ込めば装甲が犠牲になるのが今までの流れ、その通りに砲郭周辺の装甲が削られてしまい、おそらく主砲塔の防御力に脆弱性を抱えた戦艦になっていただろう。
- 第4-1案と第4-2案の行末「議会『Are you nuts?』」
- ティルマン戦艦の決定版と言える2つの案、だが建造費5000万ドル=Colorado級およそ3隻分=1916年度海軍予算の半分以上と無茶苦茶通り越して笑えない。当たり前だが議会で終始まともに相手もされなかった。翌1918年7月3日にティルマンが失意のまま亡くなってしまい、本計画も破棄されてしまった。ただし、当事策定中だったダニエルズプラン主力艦(サウスダコタ(1920)級など)に影響を与えたと云う意味では、本計画も全くの無駄ではなかったと思うが、結局ダニエルズプランも大部分が白紙化してしまった。
- 1934年設計技術研究案「おそらく本命の元ネタ」
- ティルマンが亡くなって16年後かつBB-65案(1938)より4年前、ティルマン戦艦(1917-Ⅳ)とは別の設計技術研究として、最大戦艦に近い資料が残っている。かの研究案によると条約型重巡洋艦を基本としつつ、それを戦艦クラスに拡大しており、これは偶然にも日本の大和型設計が条約型日本重巡洋艦を参考にしたのと全く同じ流れである。まぁ海軍休日で戦艦をしばらく作ってなかったから重巡を参考にした、という背景は秘密
- 本案は排水量75000t、出力88300馬力、速力25.3kt、20in連装砲4基8門などと最大戦艦としつつも現実的なアイデアを研究している。結局のところ研究のまま終了したので、その後どのようになったかは不明だが、その背景として1937年にNorth Carolina級戦艦の建造が開始。従来だと本研究案のように攻撃と防御力を重視した米海軍は、
海軍休日を通して高出力高効率な機関の開発に成功したことや、後々に大口径戦艦よりも航空主兵論が優勢になってしまい、そのまま日の目を見ずに立ち消えとなったとされる。ちなみに20in級主砲弾の重量が実際に記録だけ残っており、もしかしたら大和型の460mm主砲よりも大きな20in(508mm)主砲があったかもしれない。ただ日本には試験用の510mm級主砲(1941)とA-150計画艦?があったが - wows Legendsのバーモント級は1934年の本設計研究案をベースに1942年に新規開発された何故か史実や本家の47口径ではなく
WG工廠製の適当な45口径18in Mk.Aに主砲装備を変更、そして3連装4基12門を配備した。おそらくこの世界線では史実ほど新機関の開発が思うように進まず(65000程度)...のかもしれない。つまり、先述の攻防重視のスタイルがそのまま極まったが最後、馬力よりも砲火力と防御装甲を重視した結果でミネソタよりも下回ってしまったと予想される。
小ネタ
上記史実項目にいくつかの設計案を記したが、インターネット上で調べた限りでは18インチ3連装砲4基の設計は見つからない。おそらくこのヴァマントはティルマン設計案を基にWGが焼き直ししたものなのだろう。
だからといって第1案の半分の機関出力で実装することもないだろう、WG
排水量は驚異の77000tである。これは70000tのグローサー?を抜きゲーム内最大である。
あと余談ではあるが、本艦の機関出力は6万5千馬力とその巨体・煙突本数の割に弱々しい。参考としてアイオワは20万馬力を優に超える。
艦名は米北東部のVermont州に由来する。
この州名の英語での発音は「ヴァマント」に近く、ゲーム内説明などもそちらを採用しているため、本ページのトップの名称もヴァマントとしている。
ただし某カレールーの名称が広く知られているからか、(日本における慣用表記でもある)「バーモント」と呼ばれることも多い。掲示板で話題にする際は別にどちらでもいいだろう。
バーモンドは明確に間違いなので注意

















こいつ足おっそいから近接しようもんなら袋叩きにされるし。これと比べたらオハイオの方が圧倒的に実効火力は高い。 -- 2024-09-02 (月) 12:29:15