施設効果検証

施設効果検証

各施設の有無で人口がどのように変化するかの実験を行った。

目次

検証条件

実験は以下の条件で行う。

• バージョン:v0.8.1.22(アップデート4、パッチ適用テスト版)
• 難易度「難しい」
• 開始年1960年
• 移民100人
• 集合住宅-プレハブ Quality of flats:96% 179労働者の住宅を利用
• 3ヶ月経過させる(1960/01/01～1960/03/31)
• 娯楽なし(食料品店・小売店・病院・保育園・学校)を基本状態として比較対象とする。

娯楽調査

娯楽施設の効果を検証する。
娯楽なしと運動場、映画館、パブ、教会がそれぞれ単独である場合の時間経過後の結果を比較する。

• 検証の結果以下のような傾向と判明した。
  • 運動場は、健康向上と出産数向上効果があり、人口上昇効果が高い。
  • 映画館は、ほどほどの出産向上効果となった。
  • パブは、健康低下と出産数低下効果があり、人口減少効果が高い。
  • 教会は、出産数向上などの人口増加効果はみられなかった。また、子供の死亡率が何故か上昇する。

検証データ(数値)

娯楽調査	実人口	労働者	幼児	子供	21+	出産	死亡	移民	脱出	無教養	基礎教育	大学教育	失業者	平均生産力	平均年齢	平均寿命	画像
初期状態	154	100	12	42	0	0	0	100	0	54	95	5	0	77%	22.06	78.65
娯楽なし	221	105	81	35	0	84	17	100	0	98	118	5	0	92%	17.58	83.92
運動場のみ	254	112	106	36	0	106	7	100	0	126	123	5	2	94%	16.32	86.56
映画館のみ	223	106	83	34	0	90	21	100	0	100	119	4	0	94%	17.52	84.81
パブのみ	119	103	64	32	0	66	21	100	0	83	112	4	4	85%	18.83	79.62
教会のみ	216	102	82	32	0	84	23	100	0	100	111	5	0	93%	17.31	83.16

検証データ(比率)

運動場あり

運動場では、実人口・平均寿命が伸びており出生率の向上や寿命を延ばす効果がみられる。

映画館あり

映画館では、運動場ほどではないが出生率を向上させる。健康に影響を与えるような効果は見られない。

パブあり

パブでは、実人口の低下、死亡者数の増加がみられるため、健康を害する効果がみられる。

教会あり

教会は、出生率の向上はみられない。
何故か死亡者数が増えている。死亡者は子供で増加している。

その他

施設が無いからとって脱出することはかったが、期間は３ヶ月のため長期間に及ぶと幸福度が下がってしまい脱出する可能性はある。

物資不足調査

店舗で購入する物資が不足した場合の変化を確認する。

• 検証の結果以下のような傾向と判明した。
  • 人口維持には、食品と衣服は必須となる。
  • 肉類は、幸福度向上効果が高く出産数の増加(人口増加)をもたらす。
  • 家電は、ほとんど影響を及ぼさなかった。ただし、放送局と組み合わせて幸福に影響するので単独では効果を発揮しない位置づけと思われる。

検証データ(数値)

物資不足調査	実人口	労働者	幼児	子供	21+	出産	死亡	移民	脱出	無教養	基礎教育	大学教育	失業者	平均生産力	平均年齢	平均寿命	画像
初期状態	154	100	12	42	0	0	0	100	0	54	95	5	0	77%	22.06	78.65
娯楽なし	221	105	81	35	0	84	17	100	0	98	118	5	0	92%	17.58	83.92
食品なし	0	0	0	0	0	0	19	100	145	0	0	0	0	0%	0	0
肉類なし	172	95	48	29	0	43	23	100	0	61	107	4	0	78%	21.19	74.49
衣服なし	0	0	0	0	0	15	7	100	154	0	0	0	0	0%	0	0
家電なし	217	106	76	35	0	77	14	100	0	91	121	5	0	90%	18.08	83.75

※食品なしの脱出者が154人ではないのは、4月に入ってから全員脱出となったため3/31までの表示上見えない。

検証データ(比率)

食品なしと衣服なしは全員脱出したため比較不可能

食品なし

食品が不足すると脱出者が続出してしまう。
はじめの脱出者の発生は1/24頃と3週間は初期幸福度で耐えられるらしい。

• 脱出者発生日
  

肉類なし

肉類の不足は、脱出者はいなかったが、健康と出産が大幅に低下する。

衣服なし

衣服が不足すると脱出者が続出してしまう。
また、検証期間が1月から3月とソ連の冬の期間のため、寒さに耐えられなくて脱出したという想定なのかもしれない。
※ヘルプに特に冬の場合に幸福度と健康に影響と記載あり。
はじめの脱出者の発生は1/14頃と1週間しか初期幸福度で耐えらない。

• 脱出者発生日
  

家電なし

家電の不足は、脱出者はでなかったし、健康等への影響も軽微となった。
家電はラジオやテレビ等の追加の娯楽供給手段となるため、それ自体はあまり市民の幸福度へ影響しないようになっていると考えられる。

医療不足検証

医療が不足するとどの程度死亡するかを確認する。

検証データ(実数)

医療不足調査	実人口	労働者	幼児	子供	21+	出産	死亡	移民	脱出	無教養	基礎教育	大学教育	失業者	平均生産力	平均年齢	平均寿命	画像
初期状態	154	100	12	42	0	0	0	100	0	54	95	5	0	77%	22.06	78.65
娯楽なし	221	105	81	35	0	84	17	100	0	98	118	5	0	92%	17.58	83.92
救急車なし	186	95	68	23	0	77	45	100	0	77	104	5	0	92%	18.54	83.18
病院なし	173	83	66	24	0	72	54	100	0	74	94	5	0	93%	17.52	85.14

検証データ(比較)

救急車なし

病院は建てるが救急車を配備しない状態で検証した。

• 死者数について
  通院による健康度回復が行われる分、死亡者が病院なしより少なくなる。それでも基準の2.6倍(17人->45人)の死者
  健康度15%を下回って救急車が必要になった人は必ず死亡することになる。
  基準との差の45人-17人=28人が救急車がなくて亡くなった人数になるはず。
• 人口維持について
  店舗の物資が満たされているが、労働者が100人から95人へ減っている。
  現役世代(労働者)は通院ができていても、救急車が必要な事態が発生し死亡していると思われる。
  そのため、労働力を維持するには救急車が必要となる。

病院なし

病院を建てない状態で検証した。

• 死者数について
  通院による健康度回復が行われないので、死亡者数が基準状態の3倍(17人->54人)になっている。
• 人口維持について
  救急車なしと同様の傾向となるが更に数値は悪くなる。

その他

脱出は発生しないので医療は幸福度に影響しない。

電力不足検証

電力が不足した場合の変化を確認する。
電力の給電を止めるのは住宅のみとする。
他の施設は電力必須のため存在しない場合と同等と考える。(厳密には病院などは提供人数が激減して動作したりする）

検証データ(実数)

医療不足調査	実人口	労働者	幼児	子供	21+	出産	死亡	移民	脱出	無教養	基礎教育	大学教育	失業者	平均生産力	平均年齢	平均寿命	画像
初期状態	154	100	12	42	0	0	0	100	0	54	95	5	0	77%	22.06	78.65
娯楽なし	221	105	81	35	0	84	17	100	0	98	118	5	0	92%	17.58	83.92
電力なし	173	99	42	32	0	40	15	100	5	66	103	4	0	78%	20.88	74.57

検証データ(比較)

電力なし

住宅を電力なしで検証した。
その状態で、5名の脱出者が発生した。
電力なしでは急激な幸福度の減少は起きないため脱出者の続出は発生しなかった。
しかし、緩やかな幸福度の減少がみられたため最終的に少数の脱出者や、出産数の減少がみられた。

電力なし給電範囲

複合検証

初期の資金節約のために肉類・家電を供給せずに脱出者なしを達成できるかを検証する。
検証結果は、肉類・家電なしだけだと6名の脱出が発生した。
そのため、幸福度向上のための娯楽として安価な運動場を追加したところ脱出者なしを達成できた。

検証データ(実数)

複合検証	実人口	労働者	幼児	子供	21+	出産	死亡	移民	脱出	無教養	基礎教育	大学教育	失業者	平均生産力	平均年齢	平均寿命	画像
初期状態	154	100	12	42	0	0	0	100	0	54	95	5	0	77%	22.06	78.65
娯楽なし	221	105	81	35	0	84	17	100	0	98	118	5	0	92%	17.58	83.92
肉類なし・家電なし	167	99	36	32	0	35	17	100	6	54	110	3	1	76%	21.74	72.96
肉類なし・家電なし・運動場あり	202	107	64	31	0	65	17	100	0	85	113	4	0	92%	19.03	81.94

検証データ(比率)

肉類なし・家電なし

娯楽なしで、肉類と家電を供給しない。
その状態で、6名の脱出者が発生した。
増加傾向ではなかったため、均衡に近い状態だと思われる。

肉類なし・家電なし・運動場あり

娯楽に運動場を追加して、肉類と家電を供給しない。
脱出者は発生しなかった。
労働者も107人と娯楽なし(肉類・家電あり)の105人よりも増えている。運動場の健康向上効果が強くでている。
幼児・出産が基準より下がっているにもかかわらず、労働者が増えていることから、現役世代の寿命を伸ばすも、子供は増やしていない。
肉類があると幸福度が高くなりすぎて、出産数が増えて人口爆発しやすいのではないかと思われる。

複合検証(住宅品質)

肉類なし・家電なし・運動場ありのパターンで住宅品質が低いものに変更した場合の脱出者を検証する。

検証データ(実数)

複合検証(住宅品質)	実人口	労働者	幼児	子供	21+	出産	死亡	移民	脱出	無教養	基礎教育	大学教育	失業者	平均生産力	平均年齢	平均寿命	画像
初期状態	154	100	12	42	0	0	0	100	0	54	95	5	0	77%	22.06	78.65
住宅品質96%	202	107	64	31	0	65	17	100	0	85	113	4	0	92%	19.03	81.94
住宅品質68%	134	92	12	30	0	10	11	100	19	33	96	5	15	81%	24.3	74.38
住宅品質68%・映画館追加	132	89	17	25	0	16	22	100	12	39	90	3	2	86%	23.48	78.58

検証データ(比率)

住宅品質96%

肉類なし・家電なし・運動場ありの基準データ
住宅品質が最も高い96%のものを使っての検証結果
3ヶ月経過時点で脱出者0人となった。

住宅品質68%

肉類なし・家電なし・運動場ありで住宅品質が最も低い68%のものに変更した検証結果
3ヶ月経過時点で脱出者19人となった
住宅品質が低いと幸福度の減少が速く脱出者が発生してしまう。

住宅品質68%、映画館追加

低品質住宅による幸福度減少を映画館を追加して補えるか検証した。
3ヶ月経過時点で脱出者12人となった。
やや脱出者が減ったが、幸福度を維持できずに脱出者が発生してしまう。
そのため、低品質の住宅で住宅建設費を節約するプレイでは満足度を大きく上昇させる肉類やパブなどで補う必要がる。

コメント欄

• １回しか確認してないのでかなりブレはあると思います。あと、大卒者が初期5名は少なすぎて大学を維持できませんでした。 -- ヒサ? 2020-05-22 (金) 17:32:35
• このデータ死ぬほど有用ですね！作るのが大変（コスパの悪い）肉と家電は脱出に大きな影響無し、娯楽はとりあえずスポーツが有れば良いという事が分かりました。このゲームのアレコレ建てまくって資金不足を補える有用なデータだと思います。有難うございます！ -- 2020-05-22 (金) 18:32:31
• おお、早速反応があって嬉しいです。そうそうこういうデータほしかったんですよ。私の目的は人口爆発を抑えるには何を削ればいいか？でしたが。 -- ヒサ? 2020-05-22 (金) 18:39:16
• やはり肉類なし、家電なし、運動場ありが最強ですね。人口爆発でニートが多発するのもこのゲームの悩みどころだったのでこれは人民の管理が楽になりますね。（計画経済とはこんなもんなんでしょうか……ｗ） -- 2020-05-23 (土) 09:23:15
• 基本的に満たされなかった需要は下がる（教会が最たる例）ので、もはやパブは貴重な輸出源である酒を消費するばかりか、人民の健康も損なうので害悪でしか無い気がしてきました。健康な市民だとそもそもあまり利用してくれませんし。 -- 2020-05-23 (土) 09:25:13
• 肉・家電なし運動場ありで住宅の品質を低いものでプレイしたら脱出者が続出したので、住宅の質は幸福度の維持に関わっているようです。 -- ヒサ? 2020-05-23 (土) 12:51:09
• 電気なしってどんぐらいの影響あるんだろう -- 2020-05-30 (土) 12:59:33
• 施設効果検証#vd3f4e22、電力なしの検証です。意外と住宅は停電しててもそこそこ持つようです。 -- ヒサ? 2020-05-31 (日) 16:45:33
• ちょっと検証しましたけど、今だと電力がないと急速に脱出しますね -- 2022-09-24 (土) 07:31:41