2025年5月23日リリース。「1960年よりも前の年代からスタートできる」DLC。
1930年、1940年、1950年代からのスタートが可能となる他、年代による「研究」の制約、蒸気機関車、90種類を超える新しい建物が追加される。
モスクワとサンクトペテルブルグ、2枚のマップを新たに追加。ソヴィエトリパブリック史上初めて、バニラでは国単位ではなく都市単位でのマップ追加となる。
このDLCを導入するとWorld Map含めた全てのDLCに収録されたマップで1930年代からのスタートが可能となる。
2025年5月25日時点での雑感
1930年代は戦間期から第二次世界大戦の自動車が普及し始める時代。技術不足のため大型鉄塔など研究制限がある施設が多いうえにプレハブ造りがほぼ建築不可なので、レンガ造りの古い外装の建物が多くなる。つまり地震に弱い。
最大の特徴は鉄道が路面電車以外が蒸気機関車であり、石炭と(水道がオンの場合は)水を供給する専用の補給基地が必要となる。石炭動力の蒸気機関ということで頻繁に燃料補給が必要になるので補給基地と列車本数のバランスが重要になる。
なお、補給基地には石炭は自動供給されるが水はされないため水の供給網を設置する必要がある。あと、1955年のAGMu登場までは敷設車両も石炭動力なので鉄道建設事務所も専用の施設が必要。
鉄道に旅客列車を走らせる余裕がそんなにないので路面電車の有難みが身にしみてわかるかもしれないね。
自動車はロシア最初の車両・航空機メーカーであるルッソ・バルトの車両が主体。トラックのペイロードから速度まで何もかも足りないので自力建設は激遅。トラッククレーンがない?第一次世界大戦と十月革命を経た戦間期~大戦中の畑から採れる歩兵以外の何もかもが足りないソ連としては民需用のクレーン車なんて優先順位は下の下なのですよ(一応1932年に登場する)。
30年代後半になるとラジオ放送が可能となる。
1940年代は核とプロパガンダの時代。少しづつ核開発が可能になり44年で原発が研究可能となる*1。
鉄道もディーゼル機関車が登場するが、まだまだ蒸気機関が主流。なお二つ目の電化専用路線である地下鉄が建設可能になる。
車両はGAZ-AAシリーズやYagシリーズの登場でかなり改善されている(1930年代並感想)。1940年代後半からテレビ放送開始可能。
1950年代は電化とコンクリートと物流改革の時代。ディーゼル機関車が増え電気機関車が登場したり航空機がまともに運用可能になったり大型の工場や倉庫が建築可能になったりコンテナで運搬可能になったりと生産・物流が改善していき、50年代後半にようやく蒸気機関車に引導を渡すことができるようになる。
なお、車両は比較的ペイロードが高かったYagシリーズの生産終了により序盤は1940年代より悪化。1953年のV3Sシリーズなどの後継車両が登場するまでYagが中古市場に流れてくるまでGazシリーズで耐えるという建設業界は地獄模様。
ちなみにプレハブ建築が研究可能になるのはなんと1959年*2。
あと、骨材およびコンテナ・車両運搬用の船舶が1959年まで存在しないので、どうしても使いたいのならアップデートで追加されるまではMODを導入して凌ぐ必要がある。
なお、開始年によって初期外貨保有額と、それに合わせて移民の費用(コスト)が、それぞれ減少する。人海戦術が捗る。
1960年スタートに比べ、1930年スタート時は40%、1940年スタート時は60%、1950年スタート時は85%となる。
例:難易度「イージー」で1950年スタートだと、初期外貨保有額が8,500,000R/$1,700,000
移民は(難易度不問)第三世界からの移民10人=$850、ソ連圏からの移民10人=3,400R・・・など
ゲーム開始時の建設時の資源単価は1960年スタート時とほぼ同じと思われるが、車輛の購入価格と外国人労働者の費用が、1930年スタートでは36%、1940年スタートでは54%、1950年スタートでは76.5%程度まで下がる。これに応じて自動建設時の建設費用(=全資源価格と日数費用の総計)も減少している。
新マップ
- モスクワ
ソビエト連邦の首都。
施設が設置されているマップならクレムリンを筆頭にマップ中央部に施設が集約されている。鉄道や大学などの最低限の施設(工科大学除く)も設置されているが、内陸の都市ゆえに陸上の税関は全て東側になっている。北の湖が東側、モスクワ川南部が西側への航路になっているが、これはその先でモスクワ運河と繋がって外洋に出られるため。無理矢理でも救済でもない。
- サンクトペテルブルク
ロマノフ朝ロシア帝国の首都であり旧称レニングラード。
施設ありのマップだとペトロパヴロフスク要塞の他、ロシア正教の中心都市であるため教会の数が多い。バルト海に面した港湾都市ゆえに海上交易は容易。
コメント欄
- 「現実モード(金額ハード)」の1930年スタートでシベリアマップをプレイしていますが、初期外貨保有額はそれぞれ56万Rと$28万。つまり難易度「イージー」と同様、1960年スタート時の初期外貨保有額140万Rと$70万の40%です。設定ミスではないので本文より赤文字の記述を削除しました。バイオームによる違いも無いと思われます。 -- tosh 2025-06-01 (日) 01:14:22
- まあ1960年の1/3まで下がってても何とかなるからいいというのなら高難度モードで済むけど…… -- 2025-06-01 (日) 06:05:32