アドゥリンの魔境/イングリッド

Last-modified: 2013-11-05 (火) 04:15:47

・イングリッド

進行内容
 「ユグナスにかけられた呪いを解き、
 恐れず開拓を進めていかねばならない」と
 イングリッドは語る。
 ユグナスの通訳として、アドゥリン城へ
 向かおう。


  1. 西アドゥリン・飛空艇乗り場前でイベント。
     
    ??? : あなたが[Your Name]?
    Ingrid : 話のあらかたは聞いているわ。
     あたしはイングリッド。
     ウェーザースプーン家のイングリッドよ。
     
    何か言いますか?
     無慈悲のイングリッドさんですか?
     
    「無慈悲のイングリッドさんですか?」
    Ingrid : 無慈悲のイングリッド?
    Ingrid : ふうん。
     あなた……面白い呼び名を
     知っているじゃないの?
    Ingrid : 誰に聞いたの?
     怒らないから言ってごらんなさい。
    Ingrid : ……まあいいわ。
     自分がそう呼ばれていることは
     知っているもの。
    Ingrid : でもね。
     女神の加護を失った連中に、
     どうして慈悲をかける必要があるというの。
    Ingrid : 無慈悲、けっこう!
    Ingrid : あのものたちに必要なのは、
     灰の欠片も残さずに消滅させることだけよ!
    Ingrid : 魂の穢れしものたちを
     全て消滅させることこそ、
     エクソシストの使命だもの。
    Ingrid : 無慈悲のイングリッド。
     その名をいずれ、あなたたちの住む
     中の国にも響かせてあげるわ!
    Ingrid : さあ、アドゥリン城へ行きましょう。
    Ingrid : え? 案内なんていらないわよ。
    Ingrid : あたしは、
     ウェーザースプーン家に
     縁(ゆかり)ある娘なのよ!
     
    何か問う?
     ……娘?
     歳はおいくつ?
     
    「……娘?」
    Ingrid : そこは
     疑問を持つところではないわ。
    Ingrid : まあ、いいわ。
     あたしはアドゥリン家のお城なんて
     何度も行ったことがあるの。
    Ingrid : あなた、何も聞いてないの?
     
    聞いてましたか?
     何も聞いてない
     美人だってことしか……
     
    「美人だってことしか……」
    Ingrid : ふう……。
     ということは、あたしが中の国から
     戻ってきた理由も知らないのね。
    Ingrid : ウルブカで最高位の
     エクソシストのあたしを呼び戻したわけ。
     それは……。
    Ingrid : アドゥリンのドラ息子よ。
    Ingrid : 呪いにかかって、
     哀れな姿になってしまったとか?
    Ingrid : 詳しくは
     診てみなくちゃわからないけど。
    Ingrid : 初代王の呪いということに
     なっているようだけど……どうかしら?
    Ingrid : 呪いなのは
     間違いないようだけれど……。
     ヴォルティミア様も
     そうおっしゃっていたもの。
    Ingrid : はあ。
     まったく世話の焼ける男だわ、ユグナス。
    Ingrid : 開拓推進を
     言い出したところまでは、
     見どころのあるヤツだと思ってたのに……。
    Ingrid : こんなところで、
     開拓の流れを止めるわけにはいかない。
     ヴォルティミア様の言う通りなの。
    Ingrid : ウルブカの開拓はこの世の流れ。
     イルドベールの言うような
     『忌まわしき所業』などではないわ。
     
    何か言いますか?
     イルドベールって?
     ああ、あの爺さんね
     ……
     
    「ああ、あの爺さんね」
    Ingrid : ねぇ、中の国の冒険者。
    Ingrid : あなたも開拓者として
     志願したのならばわかるはず。
    Ingrid : あたしたちは、
     そこがどのような魔境であろうとも、
     障害は断固として排除し……
    Ingrid : 邪魔するものは
     根絶してでも、道を切り拓いて
     いかねばならないの。
    Ingrid : あの、大遠征の時代のようにね!
    Ingrid : あなた、
     大遠征を知っている?
     
    知っている?
     も、もちろん……
     知らない
     
    「も、もちろん……」
    Ingrid : そう?
     とても知っているようには見えないけれど。
     ……まあいいわ。
    Ingrid : ウルブカの開拓は、
     初代王の時だけではないの。
    Ingrid : 数百年前にも一度、
     開拓の時代があったのよ。
      
    Ingrid : それが
     大遠征って呼ばれている時代。
    Ingrid : ウルブカの開拓を
     禁じた『初代王の言い伝え』は、
     時が流れるにつれて薄らいでいったわ。
     すると、どうなったと思う?
    Ingrid : 各家による
     勢力争いが起こったの。
    Ingrid : 覇権、確執、せめぎ合い。
     どの家も、政敵を出し抜くのに必死。
     目の色を変えて開拓に奔走したってわけ。
    Ingrid : まあ、そういった話は、
     家によっては栄光に満ちた武勇伝として
     美談になっているかもしれないけれど。
    Ingrid : 綺麗ごとを好む連中は、
     闇の穢れを知らない奴らばかり。
     ……敢えて歴史の闇に背いているのよ。
    Ingrid : 魔境に踏み入ったウルブカの民は、
     冥府から現れたかの如き恐ろしき悪霊や
     魔獣に苦しめられたというわ。
    Ingrid : 当時の開拓者たちを
     魔の手から護ったのが、
     あたしたちエクソシストよ!
    Ingrid : 悪霊や呪いを
     恐れていては、人間に明日はないわ!
    Ingrid : っと……
     少しおしゃべりが過ぎたようね。
     あなたには関係のない話だったかしら。
    Ingrid : 外の国から来た開拓者なんて、
     所詮は金目当て……。それならそれで
     邪魔しないでくれればいいわ。
    Ingrid : ねぇ、中の国の冒険者。
    Ingrid : あなた……。
     哀れな姿と化したユグナスと
     話ができるそうじゃないの。
    Ingrid : けっこう!
    Ingrid : あなたには用がないけど、
     あなたの力には用があるのよ。
     その力にみんな期待してるってわけ。
    Ingrid : あなたは通訳。
     それ以上の同行の理由なんてないのよ。
     それは覚えておいてね。
    Ingrid : さあ、行きましょう!

アドゥリンの魔境
前のシナリオ次のシナリオ
エクソシスト帰るイングリッド呪い